2007年5月9日水曜日

犬の毛

初夏はイギリス最高の季節です。
6月の末にはサマータイムのおかげもあって夜の10時ごろまで明るくて、あちこちでピクニックやスポーツの集いがあります。
公園でのんびりとスポーツ観戦を楽しみながらワインをチビチビ飲むのもいいし、競馬場やクリケット場まで出かけてみるのも楽しいものです。こんな時に試してみたいのがPimm'sという飲み物。
イギリスで夏の飲み物としてはシャンペン、ピムス、白ワイン、そしてラガーです。
ご予算もいろいろだけど、この中でも一番イギリスらしいのがピムス。

大きなジャグにキュウリやオレンジ、レモンといったフルーツもたっぷりで見かけも爽やか。
飲み口はフルーティーで少し甘めグイグイいけちゃいますからご用心を。
これもそうなんだけどカクテルとか、甘くて飲みやすいものってつい飲みすぎてしまって悪酔いしてしまいがち。二日酔いになってしまったら、もうただユックリ休んで回復を待つしかないんだけれどイギリスでは何と特効薬があるんです。
「You should have a hair of the dog!」犬の毛を飲むといいよ。
初め聞いたときはびっくりしましたがこれは迎え酒のこと。
中世の時代に犬に咬まれたらその犬の毛を傷口に乗せると回復が早くなると信じられていました。
そこで毒をもって毒を制するといった時に使われるようになったわけ。
ただ最近では迎え酒以外では殆ど使いません。
朝からビールを飲んでいたりすると隣の人がニヤリと笑って「Is that the hair of the dog?」

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