2009年6月29日月曜日

レンタカー

ホリディのレンタカー探しが大変です。
ヴィラやフライトは、ずっと前に予約も支払いも済んでいるのですが、車だけはまだ。
もうそろそろ決めないといけないので、先週からネットをずっと見ているのですが、結構します。
トータルで4週間なので、メジャーなレンタカー会社だとファミリーサイズで1500ポンド以上。
この際小さな車も検討中なのですが、サイズの見当がつかなくて困っています。

私たちの住んでいるフラットは25世帯入っていて、いろんな車が止めてあるのでちょっとチェックしてみました。
トヨタのヤリスという車はそんなに悪くはなかったので、これでもいいかも。
フォードのフォーカスという車も大丈夫そうです。
でもレンタカーのサイトに出てくるのはもっと小さな車ばっかりです。
普通サイズにたどり着く前に、ミニ、エコノミー、スモールコンパクト、ラージコンパクト、インターミディエット、そしてやっとファミリーサイズです。
これでもいいかな、と思ってクリックして先に進むと、保険などがどんどん追加されて、思ったよりも高額になります。
何ではじめから全部込みの料金にしないんでしょう?
お互いの手間が省けるのに、と思ってしまいます。

今回気がついたのですが、レンタカーは借りる場所で随分値段が違います。
一番安いのは空港で借りるもの。
やっぱり経費の関係かな?
同じ日にちで検索しても、街中で借りるものと値段が30%以上違います。
おまけに今回借りているヴィラはアンダルシアの辺鄙な田舎なので、レンタカーの会社が少ないらしく、当たってみたところは、既に空車なし状態。

一番楽なのは到着した空港で車を借りる方法なのですが、これには難点がひとつ。
私たちは飛行機が大嫌いなので、乗る前にアルコール漬けになってから乗るようにしています(笑)
そうしてカラ度胸で到着したあとは、とても運転なんてできません。
今回は借りているヴィラのオーナーが空港に迎えに来てくれて、次の日に近くの町のレンタカーのピックアップも世話してくれる手配にしてあったのですが、空港からヴィラまでは1時間ちょっとかかるので、いっそのこと空港に近いリゾートで1泊しようと思っています。
そうしたらホテルまではタクシーで往復して、翌日空港からレンタカーでヴィラに向かえばいいわけだし。

そこでヴィラのオーナーに連絡したんですが、何となくいい返事ではありませんでした。
実はこのオーナーのピックアップサービスその他は有料なんです。
しかも結構するんで、きっとこの収入を期待しているのかな?

でも到着の翌日に往復2時間かけてわざわざ空港に戻る意味がないと思うので、Faroに1泊に傾いています。
とりあえずホテルは予約しちゃいました。
水曜日のお昼以降はキャンセルチャージがかかるので、それまでに決定したいと思います。

Hypercondriac

ティムちゃんはすごい「Hypercondriac」です。
Hypercondriacというのは、いつも大げさに自分の症状を考えてしまう人のことです。

ティムちゃんとの長い付き合いで、ある程度は慣れたものの、たまに本当に心配してしまうときがあります。
ちょっと咳が出たら「肺がん」
おなかが痛いと「胃がん」
にきびみたいな吹き出物ができると「皮膚がん」
といって大騒ぎをするので、とても付き合いきれません。

去年のホリディで、どこかに足をぶつけたらしくって、指の付け根にちょっとしたあざができていたのですが、これも「そのうち切断されるかもしれない」といって大騒ぎになりました。
確かに少し歩きにくそうだったし、この冬には「僕はもう少しで片足になる」と言い続けていました。
でも私は女の子なので、合わない靴を履くとどうなるか、身をもって知っています。
そこでクリスマスプレゼントに、ロブで靴を作ってあげようと思って予約を取ったのですが、気に入らないと言って、結局キャンセルしてしまいました。

私たちは今週末からスペインにホリディの予定なのですが、一月ほど前に、予定していた日本人のホームステイの女の子が来られなくなったとの連絡を受けて、ティムちゃんのご機嫌がぐっと悪くなりました。
桃太郎君もどんどん大きくなっちゃうし、この夏がきっと(桃太郎君にとって)最後の子供らしいホリディかもしれないと、かなり楽しみにしていたのが、何となく雲行きが怪しくなってきました。

そのうち「おなかが痛いから、きっとホリディはキャンセルになる」とか言い出すし。
しまいには「このホリディは何かとケチがついたから、もう行きたくない」だって。
先週辺りから「僕の症状はどんどん重くなるから、もう長生きできない」
仕方がないのでお医者様にアポを取っていろんな検査をしてもらいましたが、今朝結果を聞きに言ったら「もちろんどこも悪くありません」との答。

やっとホリディの準備にかかれそうです。

イギリスにはHypercondriacの人がたくさんいます。
私の知り合いの中では、女性はひとりもいません。
別に男の人のほうがなりやすいとは言わないけれど、どちらかというと甘えん坊の男の子がなりそうな感じ。
皆さんの周りにもいますか?

2009年6月26日金曜日

イギリスの冷蔵庫

おうちの冷蔵庫が壊れてしまいました。
原因はわかっています。
朝起きてキッチンに行くと、冷蔵庫のドアがちゃんと閉まっていないことがたまにあるんです。
ティムちゃんや桃太郎君は、冷蔵庫を閉めるときに、「バーン」って勢いよく閉めるので、反動でドアがちょっと開いてしまうときがあります。
気がついたときに注意しても、「開いているのをみつけた人が閉めればいいじゃん」のひとことで終わり。
2日前にも、夜の間中、冷蔵庫は開いたままだったらしく、朝気がついたときには冷えていませんでした。
閉めなおして温度をチェックしてもだめ。
一旦電源を切って、もう一度入れてもだめ。
今朝になってみると、特に上の部分が暖かくって、グースファットなんかは液状になっていました。

仕方がないので、買い換えることにしました。
ネットで冷蔵庫を探して幾つか電話しましたが、そんなに簡単にはいきません。
我が家のキッチンは全てビルトインなので、フリースタンディングではまずいのです。
「ビルトイン」というのはキッチンの表面を全て揃えてあるもので、洗濯機や冷蔵庫、食器洗浄器などのドアが他の棚などと同じ素材やデザインになっています。
そこで、家電類を買う時には、ドアの取り付け可能なタイプ(インターグレイテッド)を買う必要があります。
更に今使っているものと同じドアのサイズでないと、上手くフィットしないわけです。
逆にフリースタンディングというのは独立型の家電類のこと。
このタイプはスペースさえあれば、好きなものを買うことができますから、チョイスが広いのです。

イギリスの冷蔵庫は、冷蔵庫と冷凍庫がセットになっているものと、それぞれが独立しているものとに分かれます。
我が家で使っているのはセットのもので、冷蔵庫が70%、冷凍庫が30%です。
冷凍庫をよく使う家庭では、50:50のものとか、冷凍庫だけ別のものなんかも使うようです。
私たちの冷凍庫には、スープストック、おうどん、グリーンピースやほうれん草、あとは氷くらいです。

ネットで気に入ったものを見つけて、電話をしたところは、全て配達だけで取り付けはしてくれないそうです。
そうなると、取り付けの人を別に探さないといけません。
これがまた面倒。
古い冷蔵庫の引き取りは、どこでも有料でやってくれるようで、大体10ポンドから25ポンド程度でした。

ジョンルイスのネットも見てみましたが、1種類しかなくって、好きなブランドだったんだけど、サイズが合わなくってアウト。
結局いつも電化製品を買っている、シーンにあるお店に連絡して、サイズの合うものを見つけてもらいました。
取り付けの人もアレンジしてくれるそうなので、他よりはちょっと高かったけど、ここに決めました。
明日の10時頃に来てくれるそうです。
イギリスにしてはなかなかのサービス。

・・・まぁ時間通りに来てくれたら、ということですけど(笑)

2009年6月25日木曜日

Moti Mahal

今日はティムちゃんとコベントガーデンの Moti Mahal に行ってきました。
ティムちゃんはあまり「モダン・インディアン」が好きではありません。
ティムちゃんが好きなのは、古き良き(?)植民地風のインド料理です。

ここはオープンキッチン。
広々としたつくりです。
デモね、メニューはすごくわかりづらかった。
普通だったら前菜、とかメインとか、野菜とか、いろんな区分けがあるのに、ここは無し。
メニューを開けると、左手に3種類のテイスティングコース、真ん中にごちゃ混ぜのメニュー、右手にまたメニューの続き。
これはインド料理の好きな人でも、ちょっとわかりづらいんじゃないかな?
でもこんなメニューは今までみたことがないので、変ったものが好きな人にはいいかも。
ウエイターはとっても親切です。
だからいろいろ相談にのってくれるので、お話しながら好きなものを決めるといいかも。
もちろん何か飲みながらね。
私たちはシャンペンを飲みながら、ゆっくりメニューに目を通しました。
注文が決まると、まずお野菜の盛り合わせ。これは頼んでないんだけど、とりあえず、来るみたい。
スパイスが調合してあって、お野菜を自分で切っていただきます。
なんだかレバノン料理みたい。

お食事の後、キッチンに入れてもらって写真を撮りました。
ここ、パンが美味しかったので、パンを焼いたタンドーりオーブンをパチリ。お隣はお肉用のオーブン。シェフです。本当はもうひとり、メインのシェフがいるんだけど、彼は忙しそうだったので、この二人で手を打ちました(笑)
「イギリスのカレー屋は知っているよ」という人にお勧め。
初めての人はテイスティングメニューが無難だと思います。
あのメニューの解読は初心者には無理です。

2009年6月22日月曜日

なんぶ亭

この間ベイカーストリートの近くの「なんぶ亭」という日本食レストランに行きました。
近くの場所から午後のツアーがスタートだったので、ちょっとお昼ご飯といった感じです。
ベイカーストリートの駅からベイカーストリートを横切って、ビルの中にある和食屋さん。
何となく、日本の雑居ビルを思い浮かべてしまいます。
こんな作りのレストランはイギリスにはあまりないかも。
ランチメニューは10ポンド以下の定食から15ポンドくらいのものまで幅広くって選び甲斐がありました(笑)
私はたくさんいろいろ入っているのが好きなので,16ポンドの「和定食」を注文しました。
お刺身、焼き魚、野菜のてんぷら、いろいろ付いていましたが、出てくるのに30分近くかかりました。
急いでいなかったからいいようなものの、和食の定食で、これだけ待たせるか、といった感じ。
しかも出てきたら、野菜のてんぷらのところにコロッケが・・・。
まぁ、これも「野菜のてんぷら」なのかなぁ、と思うことにしましたが、ちょっとビミョーな感想。
でもお料理の質は悪くなかったし、スピードは置いておいて、愛想のいい人たちが多かったので、及第点。
16ポンドというのは安いと思います。
内装は平凡。
でもこれも値段を考えれば、悪くありません。
この近くで、「和食を食べたいな」という人にはお勧め。

ウインザー城の支店は閉めたそうです。
やっぱりスタッフが揃わなかったのが問題だったよう。
日本人がたくさんいるエリアではないしね。
私はウインザーの支店に行ったことがあったので、同じようなものかと思って、ここは敬遠していましたが、実際行ってみると悪くはありませんでした。
定食の写真はありません。
日本人がいっぱいいたので、何となく写真は取れませんでした。
でもボリュームたっぷりでした。
コロッケだったけど・・・しつこい???

ヒドコート

週末にお仕事でコッツウォルズの「ヒドコート・マナー・ガーデン」に行ってきました。
ここはミクルトンという村はずれにあって、以前紹介したキフツゲート・ガーデンのすぐお隣です。
イギリスには数多くのお庭がありますが、ここは一押しでお勧めです。
お隣のキフツゲートは女性の造ったお庭なのですが、ここは男性の造ったお庭。
全く違うスタイルなので、できれば二つあわせて見るのがお勧めです。
アクセスは車のみ。
この季節はとても込み合うので、グループで訪れるのにはかなり前もっての予約が必要です。
駐車場の関係で、1日8つまでしかグループの予約を取ってくれません。

ローレンス・ジョンソンという人が、40年以上かけて造ったこのお庭は、まるで一つ一つの部屋を訪問するような楽しみがあります。
約30の違ったお庭を楽しむためには、やはり2時間弱は欲しいところこの花はフクシアの一種で、「ヒドコートビューティー」とよばれています。レストランはナショナルトラストらしく、素朴なメニューで華やかさはありませんが、近隣からの素材で調理されているので、好感が持てます。
軽食だったら季節のスープが美味しそう。
私はサーモンのグリルを頼みましたこれで10ポンド弱。
全体に量は少なめ。
すごく込み合うので、待たされることがあります。

2009年6月17日水曜日

Rhyming Slang

今日の話題は英語のスラング(隠語)です。
これをマスターすれば、あなたは立派なイギリス人(・・・そんなわけないけど)

でも結構会話には出てきます。
単語自体が簡単な割には、意味が全然通じないので、
「聞き返すのも何だなー」と思っているうちに、話題が変ってしまって、後で聞いても「?」な場合が多いです。

そんな隠語の中でも、一番外国人にとって厄介なのがライミング・スラング(Rhyming Slang)。
これは意味したい言葉同じ韻を踏む言葉枕詞のみを使う方法です。
ちょっとわかりやすく色で分けます。

Apples はりんごだって、誰でも知っていますけど、これは階段のこと。
なぜかというと、りんごはいつもとセットになっていて、
英語だと Apples and Pears階段(Stairs)と同じ韻です。
例えばエレベーターに問題があって、階段を使わなくてはいけない時。
「Use Apples」=「階段を使え」となるわけ。

Bees はみつばち。
だからいつも蜂蜜とセットで出てきます。
蜂蜜は(Honey)、そしてこれは お金(Money)と同じ韻です。
だから、「金曜日まで一文無しなの」と言いたければ、
「I haven' got any bees till Friday」となります。

使い方はわかりましたか?

それでは少しだけ例を挙げておきます。
がんばって使ってみてください。
でもイギリス人にしか通じません。
特にロンドンの下町で始まった言葉なので、地方によっては別の言葉が使われることもよくあります。


Captain = Book 本、もしくは帳面 (キャプテン・クックCaptain Cook)
Cat = House 家 (猫とねずみCat and Mouse)
Dicky = Shirt シャツ (Dicky Dirt)
Elephant's = Drunk 酔っ払い (象の鼻Elephant's Trunk)
Ginger = Queer オカマ ( ジンジャービールGinger Beer)
Glasshopper = Copper 警官
Hampstead = Teeth 歯(ハムステッド・ヒースHampstead Heath)
Loaf = Head 頭(一斤のパンLoaf of Bread)
Mince = Eye 目(ミンス・パイMince Pie)
Trouble = Wife 女房(トラブルと抗争Trouble and Strife)

でも外国人である日本人が、こんなイギリス的なことを知っているとは思わないだろうから、変な顔をされるかもしれません(笑)

2009年6月13日土曜日

Teddington

今日は昨日よりもずっと気温が上がりました。
多分20度以上じゃないかな?
少しムシムシします。
でもこれくらいで「蒸す」なんて表現をしたら、日本の人から怒られそうです。

今日はテムズ川沿いのお散歩をしました。
リッチモンド橋からずっと西に向かってお散歩です。
このエリアはテムズの北側には住宅がたくさんありますが、南側はずっと散歩道が続いていて、テディントンまで2マイルほど。小一時間のお散歩にはもってこいです。
まず、リッチモンド橋。
1777年に架けられました。
途中で幅を広げる工事があったものの、現在テムズに架かっている橋の中ではロンドンで一番古い端です。
今日歩いている散歩道は1日2回、水に浸かって使えなくなります。
このあたりはまだ、潮の満ち干きの影響を受けています。リッチモンドのすぐお隣にはピータシャムという教区があります。
これが地区教会。脇にはパブ「ダイスハート」
このあたりを持っていた貴族の名前です。

この近くにはピータシャム・ナーサリーという名前の園芸店があって、そのレストランで有名。
レストランはこんな感じ。
そこからは又、川沿いにずっと歩いていきます。
途中で、ボートを見たり、いろいろ。

あ、おなじみのトゥイッケナムのパブ。
でも川の向こうだから、断念・・・(笑)

やっとテディントンまで来ました。
ここにはロックがあって、水位を変えてボートで行き来できる設備があります。
丁度船が入ってきたので、写真を撮りました。

これがロック。係りの人が門の操作をします。すると、水がロックから出てきて、ロックの水位がどんどん下がります。
そして無事に下流へと旅立ちました。

逆に下流から来たお船は、ロックの水位を上げて、上流へと進んでいきます。


テムズには鮭が帰ってきます。
だから鮭のために階段が作られています。その記念のプレート。

これがロックの近くにかかっている、テディントン橋。歩道の橋です。最後は近くのパブでお昼ご飯を食べました。
テムズ川は河口からテディントンまで、潮の満ち干き(Tide)の影響を受けます。
だからパブの名前は「潮の満ち干きの終わり」ティムちゃんはバンガーアンドマッシュ。私はステーキアンドチップス。
帰りは路線バスに乗ってリッチモンドまで戻りました。

2009年6月12日金曜日

Pub Crawl

今日は金曜日です。
ティムちゃんと、ふたりで何をしようか考えた挙句、パブクロールをすることにしました。
パブクロール(Pub Crawl)というのは、パブのはしごのこと。
いろんなパブで、一杯ずつ何か飲んで、お散歩を楽しみます。
たくさんは飲めないので、ティムちゃんはハーフパイントのビール、私はプロセッコ。
イギリスでビールというのはビターとかエールとよばれて、日本のビールとはちょっと違います。
日本のタイプのビールは「ラガー」と呼ばれます。
味は、と言いたいところだけれど、私はビール類は一口も飲めないので、わかりません。
プロセッコはイタリアの発泡酒のこと。
ボトルに詰めた後、2次発酵させるので、発泡するわけ。
フランスのシャンパーニュ地方で造られたものは「シャンペン」とよばれますが、それ以外の地域ではスパークリングワインと総称されます。
イギリスのパブでワイン類を頼むと、小さなグラスは175ml、大きなグラスにはなんと250mlも入っています。
発泡酒は125mlなので、ちょっとだけ飲みたいときにはこれを注文することにしています。
本当はシャンペンがいいんだけど、高級なバーにでも行かない限り、グラスでまともなシャンペンは出てこないので、プロセッコが無難です。

まず初めはテムズ川沿いのホワイトクロス。
リッチモンドがリゾート地だった、ジョージアンの時代にホテルとしてオープンしました。
上の写真はティムちゃんのハーフパイントと私のプロセッコ。
ヤングスというビール会社の系列なので、グラスに名前が入っています。
お次はホワイトスワン。
この辺りには昔リッチモンド宮殿が建っていたそうで、あちこちに古い建物や記念のプレートが残っています。
因みにエリザベス1世が亡くなったのはこの宮殿。
1603年のオハナシです。

このパブから少し入ると、リッチモンドグリーンに出ます。
ここにはパブが2件並んでいます。
ひとつはクリケッターズ
リッチモンドグリーンでたくさんのクリケット試合が行われたそうです。
そのお隣は、えっと、名前を知りません。
多分、「プリンスオブウェールズ(皇太子)」とか「プリンシーズヘッド(王子の首)」とかの名前だったと思います。
そこから美味しいチョコレート屋さん、ウイリアム・カーリーの前を通って次のパブ「シップ」へ。
このパブの隣は、以前郵便局だったので、郵便やさんが沢山飲みに来ていました。
仕事中に、しかもみんな制服、イギリスらしい光景でした。
でもヤングスが手を入れなおして、きれいにしてからは、客層がガラッと変ってしまいました。
ここはプロセッコを切らしていたので、ピムスを注文しました。
最後はハイストリートをまっすぐ進んで、セントメアリー教会の手前にある「エンジェルとクラウン」

そのままリッチモンド駅の手前まで歩いて、ラスティカでピザを食べておしまい。

おうちを出たのは11時ごろ。
お昼を食べ終わって帰ってきたのは3時半を過ぎていました。
結構飲んだので、二人ともゆっくりお昼寝をしました。

2009年6月10日水曜日

Lamb Inn


Hindon にある Lamb Inn を紹介します。
ここは私がロンドンから西に向かうときに、よく立ち寄る場所です。
ストーンヘンジから車で15分くらい。

ここは昔大きな宿場町だったのが、どんどん世間に見放されて、村に成り下がったところです。
イギリスでは村と町の違いは、市場があるかどうかということ。

繁栄していた頃は、ロンドンとエクセターを結ぶ主要道路に面していたので14の宿屋で賑わっていたそうですが、今では2軒のパブ兼宿屋のみ。
250年ほど前に火事で町が焼けた時も、その位置の重要性から、すぐに立ち直ったヒンドンですが、150年ほど前に鉄道が通って宿場町の意味がなくなると、次第に寂れてしまいました。
鉄道はヒンドンは通らずに、すぐ隣町を走って、そこに駅もできたので、とうとう市場も開かれなくなってしまいました。
今では人口500人ほど。
教会はありますが、警察署はありません。

とっても静かな村です。
ラム・インは実はスコットランド人が経営しています。
「ブリティッシュ」ということにこだわっている人で、お料理の質がいいのが私のお気に入りの理由です。
せっかく田舎のパブに行っても、メニューを見たら「ラザニア」とか「タイ風カレー」なんかが一般的になってきました。
ここではそんなことはありません。
古き良きブリティッシュメニューが並んでいます。
しかもマナーハウスとかみたいに高くありません。
メインは10ポンド前後。

私は日本からのお客様には「バンガー&マッシュ」をよく勧めます。お肉がたっぷりのポークソーセージをグリルして、マッシュポテトとたまねぎのグレイヴィーでいただきます。
日本人にもとっても合うお味です。

こちらはフィッシュアンドチップス。ここはチップスもカリッと揚がっていてお勧めです。
バーでチップスをおつまみに飲むのもいいかも。

チャリスウェル


この写真はチャリスウェルです。
聖なる泉の湧き出る井戸を含めて、小さなお庭がグラストンベリーのトール脇にあって、世界中から癒しを求めてたくさんの人が訪れています。

伝説ではアリマタヤのヨセフが聖杯を洗ったとされるところ。
でも「(せっかく)聖杯に入れて、イギリスまで持ってきたキリストの血や汗を洗ったりするのかなぁ?」
と、かなり素朴な疑問を持ったのは私だけではないはず。

まぁ難しそうなことには触れずに、事実に徹することにします。
このそばにはグラストンベリーで有名なトールがあります。
ここも少し高台ですから、トールが島だったときには、ここも島の一部だったはずで、海水が周りを取り囲んでいた時代には湧き水は貴重だったに違いありません。

サマーセット州はりんごの産地として有名なのですが、りんごは長寿の助けになると考えられていました。
今でも「りんごの医者要らず」とはよく言われることです。
ミネラルの豊富な湧き水も、健康にいいことはきっと知られていたでしょう。
ですからこの聖泉の重要性は、あながち伝説だけには依らないと思います。

お庭のいろんな箇所に円を二つ重ねた形がモチーフになっています。
これは The Vesica Piscis とよばれて、二つの世界(例えば天と地など)の融合、そしてそのパワーを表しています。
井戸の蓋にもこのモチーフがあります。
現在このお庭はチャリスウェルトラストの所有で、管理もここが行っています。
聖泉ということで、なんだかご利益がありそうですが、実際ミネラル分が多いので、温泉のような効果は十分期待できると思います。
井戸から数メートル離れた、ライオンの口から湧き水が流れ出ます。このライオンの口から流れ出る水を汲むことは許されていますが、チャリスウェルは水の販売は行っていません。
安全基準に問題があるのか、モラル上の措置なのかは知る人ぞ知るといったところ。
でも入場料を払うオフィスで空のボトルを買うことができますから、もって帰ることは可能です。
因みに小さい(空の)ボトルは1ポンド。
大きなものは1.5ポンドです。
ライオンの口のところで手を洗ったら、何となくスベスベになった気がしたので、私は大きなボトルにいっぱい水を汲んで帰りました。
この水が次にはヒーリングプールに流れ落ちます。ここでは足を浸したりできるようになっています。滑らないように注意が必要。


鉄分が豊富だそうで、あちこち赤く染まっています。
この小さな池のそばに入り口と出口。出口の脇には売店があって、ケルト系のおみやげとか、専門書が揃っています。
エッセンスオイルなどもいろんな種類があって、成分のところに「チャリスウェルの水」が入っていたりします。
グラストンベリーの修道院跡とトールの中間に位置しています。
とってものどかなお庭で、ベンチがあちこちにおいてありますから、のんびり癒しの気分に浸るのに最適です。

グラストンベリー


昨日は グラストンベリー というところに行ってきました。
この街にはたくさんの伝説があって、街全体ミステリアスな雰囲気を楽しめるところです。

この街を訪れる理由は人によって様々です。
グラストンベリー修道院跡
チャリスウェル(Chalice Well)
ロックフェスティバル
トール
などなど。

おみやげ物屋さんを覗いても、あらゆる人に対応できるように(笑)タロットカードやペンドュラム、聖書やタペストリーにビスケット何でも揃っています。

でもこの街にアプローチする時に一番先に目に入るのはまず、そのトールです。
「トァ」という風に英語では発音します。

150メートルほどの小高い丘なのですが、このあたりはフラットな土地で、昔はトールは島だったそう。
アヴァロン島とよばれて、アーサー王伝説に深い関わりがあります。
そのてっぺんには聖ミカエル教会が建っていました。
こうして見ると、なんてことはない丘ですが、登ると結構キツイです。
特に私は高いところは苦手なので、何の柵もない丘の小道を登るのは拷問に等しいわけです(笑)

教会の塔は近くで見るとこんな感じ。中はこんな感じ。
サマセット平野を見渡すとこんな感じ。
雨が降って洪水になるのも頷けます。

こういった奇抜な地形というのは、いつの時代でも信仰の対象になり得ました。
キリスト教の伝説では、この地は「アリマタヤのヨセフがやって来て、聖杯を埋めた場所」ということになっています。
その為に巡礼の人々によって大変経済的に潤った街でした。
火災などで教会が経済的な危機に陥った時には、奇跡的にアーサー王のお墓が見つかったり(爆)。
でも結局はヘンリー8世によって修道院は解散させられて、今は廃墟になっています。これがアーサー王とグエネヴィアのお墓の跡。キリスト教のしたたかさを見ることができるので、私は結構好きです。