2009年2月25日水曜日

ナニこれ!


私の趣味はお料理です。
でも、だからといって、いつも凝った物を作るわけではありません。
確かにご飯は土鍋で炊いたり、パンは自分でこねたりしますが、手を抜くときもたくさんあります。
この間、ブログ仲間のYogacatさんのところで「超ずぼらレシピ」なるものを読みました。
そこで「今までに作ったことがあるもので、ご飯に缶詰を乗っけるだけよりも、ずぼらなもの」を考えてみることにしました。

そうしたら、ちゃんとありました(笑)

これは冷凍のほうれん草。
とりたてを冷凍してあるそうです。
イギリスでは2種類あって、Leafって書いてあるもの(これがそう)は10センチくらいか、もっと小さいほうれん草の葉っぱです。
もうひとつはChoppedって書いてあって、これは刻んだもの。
一体何に使うのか謎です。
カネロ二とかかなぁ?

話は全然違うけど、ポパイが食べる缶詰のほうれん草も刻んだもの。

もうひとつ全然違う話。
日本で歯にくっついて、恥ずかしいのは青海苔だけど、イギリスでは刻んだほうれん草。
くっつくというよりも、歯の間に挟まるみたい。
コメディーとかにたまに登場します。
葉っぱの状態だったら、なかなかそんな風にはならないと思うので、刻んだほうれん草のほうがイギリスではポピュラーなのかな?

とりあえず話を「超ずぼらメニュー」に戻して、冷凍のものは少しずつこんな風にお団子になっていますから、必要なだけ使えてとてもお手軽です。
これを解凍して、小鉢にもって、貝割れなんかも乗せてから、おだしをちょっとかけたら出来上がり。
貝割れを省いたり、おだしの代わりにおしょうゆだったら、もっともっと、ずぼら(爆)

早速作って(というか、解凍して)ブログに載せようと思ったら、なんだかひとつ変。

なにこれ・・・?

アップだとこんな感じ。


これって髪の毛?

気持ち悪ーぃ!!

折角ずぼらメニュー作ろうって、張りきってたのに(爆)!!

ウエイトローズのなのに・・・。

イギリスでは品質に定評があるのです・・・。

テスコのじゃないのに・・・。

安いけど、品質が悪いのです・・・。


早速、ウエイトローズに持っていきました。
念のため、外側の袋も持ってきました。
製造番号なんかも入っているしね。
その場でお値段の倍を現金で返してくれましたが、それはお店のポリシーだそうです。
こういった場合は、レシートとかなくても大丈夫。
私はいらないって言ったんですけどね。

どうして「いらない」って言ったのか、というと、お金を受け取ってしまえば、「それでこの件は終わり」になってしまうんじゃないか、と思ったからです。
でも調べてから、ちゃんとお返事をくれるそうです。
名前と住所を書いて欲しいって紙を渡されたので、そこにちょっと数行付け加えておきました。
1、一体これはナンなのか
2、どうしてこれが紛れ込んだのか
3、もうこの商品を半分以上食べてしまったので、(食べた場合の)身体に対する害
4、因みにこの商品とは直接関係がないかもしれないが、そういえば先週おなかの調子が悪かった日があった

ウエイトローズからどんな返事が来るかな?
こういった場合は本社に送って、そこからラボに送るそうです。
結果が来たら、ブログに書きます。

日本からのお手紙

今朝の郵便で届いたお手紙です。
実は2週間ほど前に届くはずだったものなんですが、ずっと来ないので心配でした。
日本からの郵便は、ロンドンまでの配達時間がすごく早いのが普通です。
これまで私が受け取ったお手紙で、一番早いものはなんと消印の翌々日!
日本との時差が9時間あるとはいえ、感心したのを覚えています。
でも遅くても、まず5日はかかりません。

日本とイギリスは、他の国に比べると、比較的、郵便の相性がいいみたい。
イタリアからの絵葉書なんて、イギリスまで3週間以上かかったことがあります。
ヨーロッパには、郵便のシステムに不満を持っている人もたくさんいます。
こんな話もブログで読みました。
正直なところ、これを読んだときには
「ヘぇー、ドイツっておバカな人が郵便局で働いてるのね、Pharyさん、カワイソウ」くらいにしか思いませんでした。
しかも「それに比べて、わがイギリスはユウシュウじゃん」なんて、実はちょっと嬉しかったりもしたわけです。

今回の遅れの原因に関しては、封筒を見てすぐ気が付きました。
これ、封筒の表側、右下の拡大図です。
差出人の名前と住所が小さく右下に書いてあるのですが、その上に白いシールが貼ってあります。
そこには、
「このお手紙はおたくの国宛ですよ、差出人とあて先の各場所が逆になってるようなので、あて先の方へ届けていただけると嬉しいです、よろしく、成田空港の日本郵便会社より」

ということはこのお手紙は一旦イギリスにやってきて、イギリスの郵便局で日本行きに振り分けられて、成田に戻った後、そこでシールを貼ってもらってイギリスに舞い戻り、やっと我が家へ配達された、というわけです。
郵便の料金は110円。
「飛行機に3回も乗ってきたのねぇ」と思うと、何となく「オツカレサマ」って言いたくなっちゃう。
この封筒は記念にとっておくことにします。

最近は機械で読み取る場合が多いので、文字の大きさや、割いているスペースよりも、位置が大事なんだなぁと思いました。

イギリスでは差出人の名前や住所は封筒の裏か、表の左上に書きます。
日本ではあて先を先に大きく書いて、そのあとに小さく差出人の名前を書く場合があるんですね。
だからそうすると、イギリスの場合の位置の逆になるというわけです。

まぁ、でも無事に着いてよかった。
成田で日本の人が気がついたのが、誤送の解決の糸口になったわけですよね。
やっぱり日本って偉いなぁ。
でもこんなシールが存在するってことはよくあることなのね。

2009年2月24日火曜日

パンケーキの日

昨日はパンケーキの日です。
キリスト教にはいろんな宗派がありますが、キリストの送った生涯に因んだお祭がたくさんあります。

と、ここまで書いて、もしかしたら前にもこの話、書いたんじゃないかと思って検索したらありました。
なんとタイトルもそのまま「パンケーキの日」
ブログって1年以上やってると、こんなことがよくあります。

四旬節前のイベントはいろいろ、外国のお話はこんな感じ。
ネクタイを切っちゃったりする「アイスベアさんのお話」
学校に仮装していく「麻さんのお話」
他の国だとこんなに面白い行事があるのに、イギリスではこれ?
カーニバルって楽しいお祭のイメージなのに、やっぱりお国柄かな。
腐りやすいものを使い切るだけなんて、ちょっとね。

でもこの日を迎えると何となく気分は「春」
公園に行ってもスノードロップやクロッカスが咲き始めています。
今年のパンケーキは蜂蜜だけ。
桃太郎君がお勉強の合間にぺろりと食べてしまいました。

2009年2月23日月曜日

Mango Tree


昨日は観光のお仕事があったのですが、丸一日お付き合いということで、夕食もご一緒。
バッキンガム宮殿裏にある、マンゴツリーに行ってきました。
正直なところ、ここを予約するにあたっては、かなり悩みました。
というのは、ご一緒させていただいたお客様は、以前、東南アジアに住んでいたことがあって、しかもすっごくグルメなんです。
私は美味しいと思うのですが、住んでいた経験のある人からすると、どんな感じなのか、ちょっと心配でした。
私はタイには遊びに行ったことがあるだけで、住んだことはありません。
だから私の味覚には自信がなかったのです。

しかも昨日は日曜日。
こじんまりしたレストランなら、それほど心配はしなかったのですが、このレストランはとっても広い空間のある造りなので、ある程度混んでいないと雰囲気が出ないのです。

そこで、ティムちゃんに頼んで、予約状況を前もって調べてもらいました。
そうしたら、前々日の状況で、既に100人以上の予約。
不況だとはいいながら、美味しいところはやっぱり混んでるのね。

さて、実際のレストランですが、ここは入ると左手にバーがあります。
カクテルで有名。
私はカクテルは苦手なんですが、女の子にはとっても人気があります。
イギリスではこういったバーで待ち合わせをして、それから全員揃ってテーブルに移動します。

バーでのお勧めは 6Cepages(シ・セパージュ)という名前のシャンペンです。
シャンペンは有名なブランドがいくつもあるけれど、これはとってもユニーク。
現在、シャンペンを造るのに使われる葡萄の品種は3種類あります。
シャルドネ、
ピノ・ノワール、
ピノ・ムニエールの3種類。
ところが昔は全部で6種類の葡萄が使われていました。
商業的に合わなかったり、世話が難しかったり、いろいろな理由で、これ以外の3種はいつの間にかシャンパーニュの畑から姿を消してしまいました。
6Cepages(シ・セパージュ)は、その古品種をもう一度よみがえらせて、6種類全てをブレンドして作り上げたものなんです。
因みに日本の天皇陛下のお気に入りだとか。
前回の御訪英の際もクラリッジーズでお飲みになられています。
どうしてそんなことを知っているかは、情報源に迷惑がかかるといけないので、ナイショ。

私たちはテイスティングメニュー(40ポンド)を注文しました。
これは、ここのお勧めを少しずつ堪能するのにぴったりです。
私は特に一つ目と二つ目のコースがお気に入り。
でもアラカルトで注文するのもいいと思います。
ティムちゃんはここの牛肉のサラダが大好き。
ヤム・ヌーという名前です。
パッド・タイ(タイ風焼きそば)も、ちゃんと麺がアルデンテ(タイだからそんな言い方しないけど)。
炒める油も含めて、素材のよさが伝わってきます。
お客様もとっても喜ばれて、ちょっと、鼻の高い思いをしました。
「本格的だし、しかも、とても洗練されている」というのが、お客様の感想でした。

最近イギリスでは、安っぽいタイ料理が蔓延しているだけに、ここは貴重です。
マネージャー・ワインコンサルタントの名前は「リ」さん。
いつもとってもよくしてくれます。
彼にガイドのみきちゃんから聞いてきたって言えば、何かおまけしてくれるかも?(笑)

2009年2月20日金曜日

ハーフターム

イギリスの学校は、日本と同じく、1年が3学期です。

9月から12月がオータム・ターム
1月から3月がスプリング・ターム(なぜか冬とは言わない)
4月から7月がサマー・タームです。
それぞれの学期の実際の長さは、その地区や学校によって異なります。
そして3学期それぞれの、丁度真ん中辺りに、ハーフタームと呼ばれる中休みがあるわけ。

ということで、イギリスの子供達は、一月ちょっと学校に行って、お休み。
そしてまた一月ちょっと学校へ行って、またお休み。
その繰り返しというわけです。
学期と学期の間のお休みは、長いのでホリデーに行ったりしますが、ハーフタームは10日から14日くらいしかないので、普通はおうちで過ごします。

とは言っても、やっぱりどこかに連れて行ったほうが、親も子供も楽しいようで、ハーフターム中は併せて仕事を休む親が殆どです。
イギリス人って本当によく仕事を休むんだけど、有給だけじゃ絶対に足りてないはず。
多分病欠とか、忌引きとか、ありとあらゆる権利を動員している場合がよくあると思います。

とりあえずそんなわけで、ロンドンの道はハーフターム中はとても空いています。
反対に混んでいるのは博物館。
特に自然史博物館と科学博物館は満員。
この二つは、ティーンエイジャーになって、どうしようもなく生意気になる前の子供達が、親と一緒に来るところ。
ティーンエイジャーになってしまうと、親とどこかに行くこと自体、気恥ずかしくなるようです。

日本では、ティーンエイジャーのことを、10代みたいに考えている人が多いのですが、それは正確ではありません。
ティーンエイジャーは英語で数字を書いて、TEENとつく年齢のこと。
つまり13歳から19歳までです。
因みに12歳はビーン(豆)エイジャー(ティーンエイジャーの小さい判)といいます。

桃太郎君は、年齢の割には、私といろんなところに行くことがイヤではないようです。
でも最近黙ってついてくることは少なくなりました。
「***へ行くんだったら、何処そこへも寄って、XXX買ってくれる?」
みたいに、親は底なしのお財布だと勘違いしているようです。

桃太郎君は学校の選択肢で美術をとっているので、このハーフタームはテイト美術館に連れて行きました。
ロンドンにはふたつあって、一緒に行ったのはテイト・ブリテンの方。
今すごく新しい芸術を特別展示で見せています。
ALTERMODERN という特別展です。これって近くで見ると、こんな感じ。
お鍋とかおたまで出来ています。私はこの手の新しいものは好きではありませんが、桃太郎君には刺激になるかな、と思って。
結構面白がって見ていました。
でも、殆どの作品の前で、
「こんなの僕だってできるよ」
「でもね、このアイディアを考えたってとこがいいでしょ?」
「変なのー、全然いいと思わない」
モダンアートって、そんなものなんですけどね。

2009年2月17日火曜日

ロンドンの美容院・Capa

先週の金曜日に髪を切りに行きました。
実は木曜日に、ティムちゃんが私の髪形に文句をつけたのです。

世の中にはよく「奥様の外見に無関心なだんな様」がいるそうですが、ティムちゃんは全く反対。
私のお洋服のコーディネートとか、髪型とか、お化粧とか、持ち物にいたるまで、なんにでも反応します。
桃太郎君もそんなティムちゃんを見て育ったせいか、いろんなことに口出しをします。
木曜日には、お出掛け前の私に、ティムちゃんと二人で服装や髪型に関して延々と文句をつけた後、桃太郎君が自分のワックスで私の髪型を「少しマシ」に手直ししてくれました。
喜んでいいんだか、怒った方がいいんだか、複雑です。

そこで金曜日、早速髪型を何とかしようと美容院に電話を入れました。
ヨーロッパ在住の人たちの悩みのひとつが、現地の美容院らしいのですが、ロンドンに関して言えばそんな心配は無用です。
日系のサロンがたくさん存在するので、どこでも選びたい放題。
多分30軒はあるんじゃないかと思います。
私がいつも行くのは、マリボーンにある、J.Moriyamaというお店で、そこのヒロコさんが担当です。
桃太郎君は同じお店のミキさんがお気に入りです。
サービスも良いし、お値段も手ごろなので、最近はずっとここです。
誰も信じてくれないけれど、実はかなりシャイなので、初めてのところとかは苦手です。

ところがやっぱり当日、しかも金曜日というのは忙しいようで、ヒロコさんも、ミキさんも予約は一杯で取れませんでした。
仕方がないので仲の良いお友達に教えてもらって、サウスケンジントンのサロンにも電話をかけてみましたが、やっぱりだめ。
「明日はいかがですか?」って聞かれたんだけど、今日切りたいのよね。
そこで以前切ってもらって、とっても上手だった、メイフェアーのCapaに電話してみました。
「トップスタイリストをお願いしたいんですが」
CapaではJ.Moriyamaとは違って、スタイリストの格でカットのお値段が違います。
ジュニア、シニア、トップ、と3段階に分かれています。
イギリスでは、そういった所の方が多いみたい。

ここで切ってもらったのはもう3-4年も前のこと。
その時も「一番上手な人」に切ってもらいました。
確かに上手かったんだけど、その時はお弟子さん(?)みたいな人たちに取り囲まれて、すごく気疲れしました。
先生の切るのを生徒が周りで見ている感じ。

今回もそんな感じなら緊張しちゃうので、三越でおすしを食べながら、熱燗をヒッカケて出陣です。
イスに座って担当の人に、
「最近顔がちょっと丸くなっちゃって、髪型が似合わないのでどうにかしたいんですけど」
そうしたらその人、何て言ったと思います?

「顔が丸いことに関しては、自分でどうにかしないとね。僕には何もできないから」

この言葉をどう取るかは、人それぞれでしょうね。

ティムちゃんが、昔、美容師をしていた時の話をしてくれます。
そしていつも言うのが、「美容師って魔術師でも整形外科でもない」ってこと。
「髪型だけ有名人と同じでも、顔に似合っていなかったり、その人の雰囲気に合わなかったりするケースが多いのに、普通、美容師はお客にそんなことは言わないから、満足する出来上がりにならない場合がある」

だから、私は「この人は正直な人なので信用した方が良いかも」って思いました。
そこでお任せすることにしたんです。
・・・というか、はじめは長さはそのままにしたいって言ったんですけどね。
途中で少し切り始めてから、「もし、本当にイヤだったら仕方ないけど、バッサリ切った方が似合うと思う」
そこで今度は本当にすっかりお任せすることにしました。

出来上がりは肩に髪が届くかなってくらい。
随分短く春らしくなりました。

今回は前のときみたいに、たくさんの人が周りにいるってこともなかったし、リラックスして切ってもらうことができました。
私の髪を洗ってくれた人もすごくよかった。
Capaのトトロって呼ばれているんですって。
本当にトトロがそのまま人間になったみたいな、優しそうな癒し系の人です。
切ってもらったのは、トトロには全く似ていない、トップスタイリストの一人なのですが、切る前にも切りながらもコンサルティングをきちんとしてくれるので安心できました。

さあ、今度切るときは、ヒロコさんのところとここと、どっちに行こうかな?
ちょっと悩んでいます。

2009年2月15日日曜日

桃太郎君、花束を買う

今朝9時過ぎに、桃太郎君が起こしにきました。
「マミィ、まだ寝てるの?」
日曜日の朝なんだから、そっとしておいて欲しいんですけど。
「ねぇ、お花を買いに行くのに、付いてきてくれない?」

今日、桃太郎君が「お友達」のところに遊びに行くのは知っていましたが、それが「女の子」だということで、ティムちゃんが余計な口を挟んだのが昨日のこと。
「Momo、女の子のおうちに遊びに行くのに、手ぶらで行くもんじゃないよ。その子のお母さんに、何か持っていきなさい」
びっくりしたのは桃太郎君が反対しなかったこと。
「そうだね、お母さんにいい印象を与えるのは大事だよね」

何、この会話!!!

「何がいいかな? アイディア、ある?」
「普通は花かチョコレートだけど、豪華なのはだめ、Ostentatiousになっちゃうから」
「OK、ありがとう」

ostentatious というのは、わざとらしいとか、これみよがしなって感じ。
イギリス人はこういうの嫌いです。
ささやかだけど、品がいい、というのがいいそうです。
会話はそこで別の話題になったので、すっかり忘れていたのですが、今朝、起こされて思い出しました。

「ねぇ、マミィ、僕どんなお花を選べばいいかわかんないから、一緒に来て」
仕方がないので起きてあげることにしました。
今日はお昼までゆっくりベッドでシャンペンでも飲んでいようと思ったのに。

イギリスで日曜日の朝にお店を開けているのは、大概インド人の経営する小さなお店です。
私のおうちの近くには新聞+雑貨を扱っているところが3軒、オーガニックの食品を扱っているお店が1軒あります。
そのうちの2軒がお花を扱っています。
私と桃太郎君はオーガニックの食品を扱っている「ピンディーの店」に行くことにしました。
ここを経営しているのはピンディーと呼ばれるケニア系インド人と奥さんのミセスTです。
二人ともとても親切で、買い物の時にはおしゃべりをしたりします。

店先にはラッパ水仙のつぼみとか、菊、ユリ、ガーベラ、いろんな花があります。
売れ残りのバラの花も数本。
一番多いのはチューリップ。
たくさんの色があって、5本ずつまとめてあります。
「チューリップがかわいいんじゃない?」
と言ってみたら、
「なんか、安っぽくない?」
「じゃあ2束買って、大きくすれば?」

ということでオレンジ色のチューリップを買うことにしました。
レジにはミセスTが居たのですが、
「ガールフレンドにあげるの?」と嬉しそうに聞いてきました。
桃太郎君は「お友達のお母さんにあげる」
ミセスTはにっこり笑って、
「じゃあキレイに包んでリボンをかけてあげるわね」
桃太郎君、小さな声で「ありがとう」

さっき出掛けていきましたが、大きなリュックを担いでいきました。
何が入っていると思います?
もしお泊りするって聞かれたときのために、着替えとか洗面道具とか、ですって。

そんなこと聞かれるわけないじゃん!
男の子って面白い・・・。

ロブスターのサラダ

ヴァレンタインのディナーの前菜です。
お魚屋さんのサンディーで、既にゆでたものを買ってきました。
生きているのを買って、自分で茹でてもよかったのですが、値段もおんなじだし、面倒だったので。
ロブスターのお値段、やっぱりヴァレンタインデーの数日前に少し上がっていました。
1kgあたり、33ポンド。
普通のロブスターは1.5kg弱くらいです。

ロブスターの頭を見ると、真ん中に薄く線が入っています。
まるで、ここを切ると、ちょうど半分ですよって言っているみたい(そんなわけないけど)
出刃包丁みたいに、しっかりしたナイフで、思い切ってざっくりやるとうまくいきます。
殻から身を取り出して、お味噌とかの部分はスープにするのでお鍋に。
尻尾の部分は食べやすい大きさに切って、レモンをかけておきます。
イチゴは大きめのみじん切りに、ブルーベリーはそのまま。
これを全部ドレッシングに絡めます。
ドレッシングはケチャップとマヨネーズにレモン汁を加えた簡単なもの。

きれいに洗ったロブスターの殻に盛り付けて、レタスをあしらって出来上がり。

レシピというほどでもないけれど、この組み合わせは簡単だしおしゃれで美味しい。
特別な日のお料理にぜひどうぞ。
ロゼのシャンペンがよく合います。

2009年2月14日土曜日

ヴァレンタインデー


皆さんはどんな朝を過ごされましたか?

イギリスではヴァレンタインの日はもちろん男性が女性に何でもしてあげる日です!!
私たちは、毎年ヴァレンタインの日は、ちょっとおしゃれをして、ステキなレストランにお昼ご飯に出かけるのですが、今年は土曜日。
だから、わざわざお出掛けってしたくない日なんです。

そこで数週間前に、ティムちゃんから打診がありました。
「ねぇ、みきちゃん、お出掛けする代わりに、おうちでご飯食べようよ」

クレジットクランチ、こんなところにも影響???

「ロゼのシャンペンを飲んで、ロブスターとかお料理してさぁ、レストランより、ずっといいと思わない?」
確かに食べ物の質と値段を考えれば、おうちがいいに決まってるんですけどね。
ティムちゃんも私も外食が多いので、実はお出掛け自体にはそれほど魅力はありません。
何となく、ヴァレンタインの日ってレストランに行かなきゃいけないみたいな。
去年のヴァレンタインはこんな感じ



昨日は一生懸命カードを作りました。
最近私はティムちゃんに上げるカードは全て手作りです。
このヴァレンタインのカードはすごく時間がかかりました。
だって、scanimation のカードなんだもん。
scanimationというのは、スリットを利用したアニメーションのことです。
詳しくはこのページでどうぞ。
右手の白黒のストライプを、左の方向にドラッグしてみてください。
ね、わけのわかんない絵がアニメーションになるでしょう?
この仕組みを利用したカードを作ったんです。

私の作ったのはハート型が4種類の大きさに変わるもの。だからカードをあけると、ハートの形がどんどんサイズを変えて見えるんです。
これ、難しそうに見えるけど、原理さえ理解できれば簡単です。
手間はかかるけどね。
細かいことが好きな人にはお勧めの工作です。

10時過ぎにはトゥイッケナムのお魚屋さん、サンディーにロブスターとかを買いに行きました。
店先はこんな感じ。 中にも大きなディスプレイのカウンターがあります。
お店を出たら、随分行列は短くなっていました。 おうちでヴァレンタインって考えたのは、うちだけではないみたい。

2009年2月10日火曜日

クレジットクランチ

イギリスは不景気です。

今朝のニュースで、ロンドンの高級ホテルがビジネスのお客が減っていることを理由に、週日の値段を下げ始めたと言っていました。
週末は個人のお金で来るお客様。
週日は会社の経費で来るお客様。
両方減っているはずなのですが、特に週日の減り方が極端なのだそうです。

レストラン業界も会社の経費削減の煽りをまともに受けています。
TVシェフでおなじみのAntony Worrall Thompson が4つのレストランを閉めました。
ロンドンではノッティング・グリルとバーンズ・グリル、彼の地元ヘンリーオンテムズのラム・インとグレイハウンドの4店です。
Jean Christophe Novelliも2店のパブを閉めました。
昨からティムちゃんとそんな話題で盛り上がっているのですが、二人とも、手を広げすぎてコストの抑制が効かないからじゃないの、という結論に達しました。
実際のところアンソニーは銀行から融資を断られたのが、閉店の理由だといっています。

去年の秋頃だったか、ティムちゃんがゴードンラムジーが危ないらしいという噂を聞きつけてきました。
その時は、まさかあのゴードンが?と本気にしなかったので、ティムちゃんにガセネタじゃないの、と言ったのを覚えています。
その彼も現在10ミリオンポンドの赤字が計上されています。
閉めることになったら、ロンドンのグルメたちが悲しむだろうなぁ・・・。

私も彼のレストランのお料理は好きですが、そんなことよりも、こういったレストランクローズの話題で思いをはせてしまうのはレストランに物を卸している人たちです。
レストランで働いている人たちも職を失うわけですが、彼らのお給料というのは、まず第一の優先権で対処してくれます。
それから残ったお金を借金の返済に充てるわけですが、その借金というのがレストランに食材やサービスを卸している会社や個人というわけです。
八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん、ワイン屋さん、クリーニング屋さんなどなど。
有名なレストランほど、「買ってやっている」感が強くって、支払いのタームも他よりは長めに設定してあったりしますから、例えばアカウント(実際に手に入れてから支払いまでの日数)が60日なんていうところが普通。
ひどい場合は90日とかもありえます。
赤字計上で閉店の場合は、こういったサプライヤーまでお金が届かないことが殆ど。
自分で作っているものを売っている場合は、泣き寝入りということになるのですが、もっとかわいそうなのが買ってきたものを売っている場合。
自分の売っている先が倒産しても、自分のサプライヤーには払わないといけないわけで(しかも大概の場合は既に支払済みだったり)これまた、とんでもない赤字になってしまうわけです。
そうして雪ダルマ式に失業者が増えていくわけです。

1月の時点でアメリカの失業率が7.6%に、カナダでは7.2%に達したそうです。
イギリスの失業率は11月のものが手元にあります。
英国の全国平均が6.1%,
イングランド北東部8.2%
イングランド北西部7.6%
ロンドン7.4%
西ミッドランド7.1%
多分現在ではこれよりも高くなっているはずです。

2009年2月9日月曜日

カレーライス

久しぶりに作りました。
我が家ではカレーをよく食べますが、日本風のは2ヶ月に一度作ればいいほうです。
リッチモンドにある、アジア食料屋さんで見つけた、ジャワカレー辛口を使いました。
カレーのルウ以外は、全部ヨーロッパのお台所に揃うものばかりです。
これは豚の肩肉で作ったもの。
お肉は1kg買ったのですが、脂身とか、細かく取り除いたので、きっと900gきってるんじゃないかな?
たまねぎは2個入れたんですが、ひとつはみじん切りにしてお水から、もうひとつはざく切りにして、出来上がりの10分前に入れました。
それから人参とマッシュルームもたくさん入れました。
こんな風に写真でみると、仕上げにグリーンピースか何か散らせばよかった。
作っている時って、そこまで気が付かないものです。
ルクルーゼのおなべがこんなに一杯。
これ、直径24cmのものです。
さすがに晩ご飯には食べきれなかったので、残してしまいましたが、次の日のお昼ごはんに桃太郎君が再び食べてくれました。
桃太郎君は、絶対に残り物って食べないのですが、カレーだけは別。
普段は残り物でなくても、2日続けて同じものを出したらすごく嫌な顔をします。
「これ、昨日のに似てるけど、まさか同じもの?」
桃太郎君の奥様にはなりたくない、と思う一瞬です。
少しずつ、自分でもお料理ができるように、教育を始めないとね。
イギリスでは、お料理くらいできないと、ガールフレンドを作るのは難しいかも。

2009年2月7日土曜日

お似合いのスタイル

イギリスに住んでいる、ねこなすさんのブログに紹介されていた、ゴク・ワンのサイトを見てみました。
この人はスタイリストなんですが、ウェブの中で「体型診断」なるものを発見。
早速やってみました。
私って暇人だなぁ・・・。
でもパスポート更新だとか、ホリデーオーペア募集だとか、心はどうしてもホリデーに向いてしまっています。
そうするとどうしても体型とかファッションという文字に吸い寄せられてしまうわけです。

私が試したサイトはこちら
ここで自分の診断かお友達の診断かを選んで、三択の中から近いものを選んでいくシステムです。
最後に体型診断をされると、その体型に似合うお洋服とか、似ている体系のセレブを見ることができます。
ま、特に新しい発見はなくても、何となく何が似合うかなー、なんて遊ぶのにはいいかも。

でもいくつのパターンが用意されているのかは知りませんが、かなりいい加減なところもあって、私はAngelina Jolieと同じ体型と言わました。
悪い気はしませんが、あまりにもかけ離れているので、嬉しくもならない・・・。
ナイジェラローソン辺りだったら、まだ、納得できたかもね。
でもそれほどは太ってないけど・・・。
どんなお洋服が似合うかというのは結構参考になりました。

2009年2月5日木曜日

パスポートの更新

パスポートの期限が切れそうなので、更新のために日本領事館に行ってきました。
前もって必要なものを調べたり、開館時間をチェックしたかったので、領事館のサイトをグーグルしたのですが、写真の規定が細かいので笑ってしまいました。
そういえば10年前に更新した時は、指定の写真屋さんがオクスフォード通りにあって、そこまで足を運んだ覚えがあります。
今はデジタルでサイズも処理できるだろうから、とりあえずリッチモンドのJessopで写真を撮ってから出かけることにしました。
Jessopはチェーンの写真屋さんです。
カメラなんかも売っていますし、現像とかも取り扱っています。

お店に入って、カウンターでパスポート用の写真が欲しいと言うと、壁際に立たされてその場で撮ってくれました。
ポラロイドカメラみたいなもので、現像もそのカメラが自動でやってくれるんです。
撮ってもらう前にサイズの規定のことを言った方がいいかな、と思って、「実は規定がうるさいんだけど・・・」と切り出してみました。
「パスポート用でしょう?」
と聞かれたので、
「日本のはミリ単位なのよ、ほら、こんな感じ」
と用意してあったプリントアウトを見せました。
そうしたらびっくりしたことに
「オッケー、じゃあジャパンに合わせるね」
なんとそのカメラには、国別のパスポート用に、規格があらかじめセットされているのでした。

かしこーい。

でも本当にちゃんとプリントされるかどうか、出てきたものを自分で見るまでは不安でしたけど(笑)

領事館では申込書に記入して、窓口で受け付けてもらうだけです。
その時に「イギリスのパスポートはお持ちですか?」と聞かれました。
用紙の下のほうに記入するところがあったみたい。
「持っていません」と言うと向こうで記入してくれました。

イギリスのパスポートは欲しいんだけど、実はまだ何もアクションを起こしていません。
少し前に知識のテストは受けて、合格しているけれど、まだ申し込み用紙すら未記入のままです。
知人二人から保証人を選ばなければいけないんだけれど、そのページに貼る写真がないから、という単純な理由です。
証明写真って、わざわざこんな風に撮りにいくのが面倒なので、ずっと延ばし延ばしにしていました。
これで写真は手に入ったから、イギリスのパスポート取得に向けて、申し込み用紙に記入でも始めようかな?

ところで今日領事館から電話がありました。
なんだろうと思ったら、パスポートの出入国のスタンプをチェックしていて、不審な点があったんですって。
このブログにも書いたことなんだけど、12月にベルギーに行った帰り、イギリスの入国管理を通らずに入ってきました。
そのときのお話はこちら
領事館の人が言うには「出国の記録があるのに、その後の入国記録がないなんて、他のパスポートを持っているのでは?」
そこで事情を説明したらわかってくれたみたいです。
思わずブログに書いてあるので、読んでくださいって言いそうになりました(笑)。
パスポートは1週間くらいでできるそうです。
でも10年分の出入国の記録を調べるなんて、さすが日本人のすることって細かい。
しかもああいったスタンプって、すごく押し方がテキトーなので、順番だってめちゃめちゃなのに。

2009年2月2日月曜日

ホームステイ募集

この写真は去年のホリデーの桃太郎君。

今年のホリデー探しはポンド激安の影響で難航しました。
いつもだったら年末までにはすっかり何もかも決まってしまうのに、今年は1月に入ってからも行き先すら決まりませんでした。
候補地として最後に残ったのが、ポンド安の影響を受けないモーリシャス、お友達からのお勧めの多かったイタリアのマルケ地方、そして私の大好きなスペインのアンダルシア地方です。

結局アンダルシアに決まりました。
ギリギリまでイタリアの方が優勢だったんだけど、ロンドン-アンコーナ間のアクセスがライアンエアーという格安航空会社のみなので、ブリティッシュエアウェイズの飛んでいるアンダルシアに決めました。
ライアンエアーは以前一度利用したことがあるのですが、2度とごめんな会社です。

さてここで求人広告です。
2009年の7月3日から7月30日までの間、アンダルシアで我が家にホームステイしてくれる人を募集します。
条件は
1、ノンスモーカー
2、18歳から25歳くらいの女性
3、明るくて前向きな性格
4、水泳が好きな人
5、お酒がたしなめること
6、食べ物が好きな人
7、健康で特殊なダイエットではないこと
8、子供が好きな人
9、おしゃべりが好きな人

スペインまでの旅費は自己負担になります。
最寄の飛行場はポルトガルのFaroです。
滞在費用は一切必要ありません。食事は外食なども含めて私たちが負担します。
ヴィラのお部屋を自由に使っていただきます。
自分のコンピューターを持ってきてくれればブロードバンド使用可能です。
お願いすることは簡単な家事手伝いと、桃太郎君の遊び相手です。
今年借りるヴィラの写真です。

桃太郎君とティムちゃんは英語が母国語です。
家ではみんな英語を話しますから、英語の勉強を考えている方や、英国人の家庭に興味がある方には最適だと思います。
興味のある方はブログにコメント、もしくは私宛にメールをください。

holiday@bartley.org.uk

2008年のホリデーはマヨルカ島に行きました。
 右のリンクからホリディをクリックしていただけるとご覧いただけます。

イギリスの雪


朝4時ごろ、ティムちゃんに起こされました。
「Would you like nice cup of tea?(美味しいお茶はどう?)」
ティムちゃんはタマにこんな風に、夜中とか明け方でも、自分が目が覚めてしまうと私に声をかけます。
この夏のホリディのことが気にかかって、目が覚めてしまったんですって。

まだ2月なんですけど・・・。

しかも、外は雪だし・・・。

そうだ、雪!
どれくらい積もったのか見たかったので、起きました。

5センチくらい積もったかな?

「ね、外に出て、雪だるま作ろうか?」と誘ってみましたが、「寒そうだからおうちから出たくない」とのお返事でした。

ベッドでお茶を飲んで、しばらくしてまた寝ました。


今、朝の7時過ぎです。
テレビをつけると「雪のためにロンドンのバスは全てお休み」とのことです。
18年ぶりの悪天候らしいです。
ニュースキャスターが、ロンドンで2インチの積雪が報告されているというのですが、それくらいで交通マヒなんて、さすがイギリス。
地下鉄も殆どの路線に問題アリだし。
ヒースローも滑走路がひとつ閉鎖。
スタンステッドとシティーは空港自体が閉鎖。
鉄道も止まっているみたいです。
BBCのニュースはこちら

桃太郎君の学校に電話をしてみましたが、誰も出ません。
お休みなのかなぁ?
バスが出てないから、行けないし。
ニュースで「本当に必要がある以外は運転を控えるように」って言ってるから、今日はティムちゃんに運転してともいえないし。

ヨーロッパのほかの国に比べると、イギリスって雪の対策がされてないなぁ、と思います。
きっとお仕事もお休みする人がいっぱい。
それでなくても、実は今日はイギリスの「全国病欠の日」なのに、仮病の必要がないかもね。

メールをチェックしたら、7時半過ぎに桃太郎君の学校から「今日は雪のためお休み」との連絡がありました。
桃太郎君、起こさなくってよかった。
ゆっくり寝かせてあげることにします。
お昼頃にマーブルヒルパークに雪だるまを作りに行こうかな?

2009年2月1日日曜日

雪!


ロンドンは夕方から雪が降り始めました。
どれくらい積もるのか楽しみです。