2019年4月29日月曜日

フリーメイソンの館を探検しよう!

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フリーメイソンのイギリス本部、英語では United Grand Lodge of England といいます。
でも私はフリーメイソンの館と呼びたいです。

中がとっても素敵な、アールデコ時代の建物なんです。
しかも無料で楽しめます。

地下鉄のホルボーン駅から徒歩5分。
バス通りからグレートクイーンストリートに入ってしばらくすると、こんな建物が左手に見えてきます。
入り口で手荷物検査を受けて、階段を上がったらこんなロビー。
 寛ぐのにいいですね!
窓からは、歩いてきたグレートクイーンストリートが臨めます。

窓から見える、この建物はフリーメイソンのチャリティー活動の一部として建てられたもの。
子供たちの教育や養育に関するチャリティー(リンクします)
 こちらはフリーメイソンのグランドマスターだった、国王ジョージ4世。
 グランドマスターは王様と兼任できないので、皇太子だった時にグランドマスターで、王様になった後、次の人にグランドマスターの地位は譲り渡すことになりました。
因みに現在のグランドマスターはケント公爵。

グランドロッジの始まりが、「ガチョウと焼き網」というパブでのミーティングだったことに因んで、お土産物屋さんには、焼き網を持ったガチョウのぬいぐるみが売られています。
 セレモニー用のエプロンを付けたテディーベアは10ポンド。
 マグカップも、イギリスのお土産物屋さんでは定番です。
 石工の人たちが使った道具がデザインされています。

さて、そんなお土産物屋さんとロビーの脇から博物館へと進んでいきます。

目立つのは、中に置かれたバカでかい椅子!
 写真ではサイズがわからないだろうなぁ。
とりあえず巨大です。
グランドマスター用に作られました。

こちらは儀式用の仮面。
そしてこちらも儀式用のマスク。
 こういったものがあるから秘密結社だとか、へんてこな握手の仕方があるとか言われるんだろうなぁ、と妙に納得(笑)

そして、アカシア材で作られた、道具類。
コンパスや平衡器、直角定規などはシンボルとしても使われていて、色んな意味が込められています。

博物館の奥には図書館があって、そこを抜けると特別展示の部屋。
今年の夏までフリーメイソンのバッジ類が展示されています。

お部屋に入って真っ先に目に入るのはこちら。
仲間意識を大事にするフリーメイソンだから、パーティーの時にはみんなでパンチを楽しみます。
これはそんなときに使うパンチボウル。
1813年に作られた中国製で、インドのベンガルのロッジで使われていたそうです。
レシピをここに載せておきます。


フリーメイソンの会員たちは、その立場や活動、またロケーションに応じたバッジを身に着けました。

チャリティーのための募金活動は「フェスティバル」と呼ばれて、それぞれのフェスティバルに貢献した人たちが身に着けたのが「スチュワードバッジ」

こちらはリボンのところにCC と記されているように、200周年を記念したバッジ。

また、それぞれの国で発行されたバッジもあります。
スコットランドのものはさすがタータン。
これは日本のものらしい。
こちらはパイプオルガンのある大きなホール。
豪華ないすが置かれています。
もう建物のあちこちが素敵なつくりです。
これも映画のロケで出てきそう。


こちらのお土産物屋さんは、グランドフロアーの受付奥にあるもの。
2階のものよりも大きくて、儀式用の装束なども販売されています。
また、書籍類もあるので、興味のある人は是非どうぞ。

フリーメイソン博物館(リンクします)


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2019年4月27日土曜日

フリーメイソンって秘密結社なの?

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さて、昨日はJRTGAの勉強会でフリーメイソンのことを学んできました。

秘密結社だとか、陰謀を企んでいる組織だとか、いろんなデマも多いのですが、そんなロマンティックな組織ではありません(残念ながら)
博物館もあるし、詳しく知りたい方は、ぜひ訪れてみてください。
フリーメイソンのグランドロッジ(リンクします)

メイソンというのは石工という意味です。

中世から、大きな建物を建てるときに、全国から石工が集まってくることになったのですが、出身地や知り合いかどうかといった些細なことでケンカに発展したりすることも多かったわけです。
もちろん同業者として守るべきことなどが書き記されることもありますが、同じ場所にずっと住んでいる他の職業に比べると、拘束力はそれほど強くなかったようです。

これらはそんな昔の石工の規則本の類。
左は15世紀の石工の規則本(19世紀のコピー)、真ん中は16世紀の規則本、15世紀の規則本をベースに作られたフリーメイソン憲法(1723年)

石工たちのグループは、プロとしてスムーズに仕事ができるように、お互いに守るべき規則を決めたり、困ったメンバーや地域を助ける活動をしたり、お祭りを企画したりするミーティング(ロッジ)を定期的にパブの貸し部屋などで持つようになっていきました。
ロッジにはメンバーのみが参加できます。

ロンドンでは1666年に大火災があったのですが、その再開発にもこういった石工のグループが活躍しました。

1717年6月24日には、ロンドンのロッジ4つが、大火事の後に建て直されたセントポール大聖堂のそばのパブ「ガチョウと焼き網」で統合ミーティングを開いて、それをグランドロッジと呼びました。
これはそのパブの看板。
そして、世話役として、メンバーの中からグランドマスターが選出されました。
1723年には、The Book of Constitutions of Masonry (フリーメイソン憲法)という本も出版されます。(二つ上の写真の右手がそう)

1725年にはアイルランドにもグランドロッジができて、1736年にはスコットランドにもグランドロッジができ、大英帝国が広がっていくにつれて、ほかの国にもロッジやグランドロッジが作られていきます。
また、メンバーは石工だけではなく、いろんな立場や階級の人たちが加わっていったのも、他のギルドや同業者組合との違いかもしれません。
どうしてそんな風に変化したのかは興味のあるところなので、少し調べてみたいと思いました。



18世紀には、イギリスでは政治的な意見を同じくするグループなども多く作られるようになりました。

1799年には、フランス革命の影響などもあって、とうとう政府が違法結社禁止法を発令しました。

ロンドンでは1751年までにグランドロッジが二つあり、長年お互いにライバル視して不穏な関係を続けていました。
でも違法結社禁止法ができてからは分裂よりも団結の必要性に気付いて、4年間の話し合いの後、この二つが統合されて「United Grand Lodge of England」となりました。
1813年のことです。
この書類はその団結の契約です。

こちらは統合後初代のグランドマスター、サセックス公爵です。
グランドロッジは政府への陳情が功を奏して解散は免れましたが、メンバーの名前を登録する必要が生まれました。

ということで、元々のフリーメイソンっていうのは、ガイド協会の石工版みたいなものだったんですね(笑)

時々このブログでも、JRTGA(英国公認日本語観光ガイド協会)のことを紹介しています。
ご存じない方も多いのですが、イギリスの観光ガイドはライセンス制です。

ライセンスはブルーバッジと呼ばれていて、ロンドンでは、ウエストミンスター寺院やロンドン塔など、私たちブルーバッジガイド以外の外部ガイディングは禁止されているところも多いです。

ガイドを雇う時には、必ずライセンスがあるかどうか確認することをお勧めします。
もちろん自分で調べることもできます。
日本語のブルーバッジガイドには正式な協会があって、勉強会やチャリティー活動などを行っています。
この協会のメンバーであれば、安心してガイドを任せることができます。
ネームリストを調べれば、簡単にメンバーがどうかがわかります。

イギリスの日本語ライセンス観光ガイドは、全員がフリーランスです。
旅行会社の社員としてガイドしている人は一人もいません。
なので、ちゃんと協会に属しているガイドを雇うことをお勧めします。

興味深いフリーメイソンの博物館のことは、また次に記事にしますね!
お楽しみに!
フリーメイソンの館を探検しよう!(リンクします)


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2019年4月25日木曜日

イギリスで、旬のアスパラガスを食べよう!

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皆さん、イギリスのアスパラガスの季節はご存知ですか?

セントジョージの日からミッドサマーディまで。
つまり4月23日から6月21日ってことです。
短いですよね。

スーパーマーケットでは年中手に入りますが、旬でなければほとんどが外国産。
旬の時期でも安いものは外国産の場合があります。

鮮度が落ちるのが早くて、グルメの人なんかは、摘み取ってから2時間以内に食べないと、本当の味じゃないなんて言ったりします。

旅行中に摘んで2時間というのはかなりハードルが高いですが、そこまで気にしなくても大丈夫。
この季節、レストランのメニューに「イギリスのアスパラガス」と書いてあったら是非注文してみてください。

私はアスパラガスが好きなので、毎年セントジョージの日を楽しみにしています。
でも、一昨日のセントジョージの日にはお仕事、昨日はあまりお天気が良くなくて、今日やっとロンドンは晴れ間が出ました。
そこで、ティムちゃんにお願いして、車で25分くらいのファームにアスパラガスを摘みに来ました。
ガーデンセンターとファームショップも併設されているので便利。

こちらがアスパラガスの畑です。
 こんな風に生えてる。
 それを自分でナイフで切り取って、摘んだ分だけお金を払うシステムです。
 500gくらい摘んで、7ポンドちょっとでした。
正直、お店で売っているものと比べて、安いわけじゃないけど、楽しいし、自分で摘んだという満足感が得られます。

こういった自分で摘んで買うといったスタイルを英語では「PYO」といいます。
 私たちがいつも足を運ぶのはアデルストンという町のファーム。
Crockford Bridge Farm(リンクします)

以前紹介した、PYO の記事(リンクします)
 こちらがこのファームの摘み時カレンダー。
 今日はお昼も近かったので、おうちに帰ってすぐに食べられそうなスナックも、ここのファームショップで買いました。

これはスコッチエッグ。
 イギリスの典型的なスナックで、ゆで卵をソーセージミンチで包んで揚げたもの。


晩ごはんのお買い物もついでに済ませました。
 このファームには、お肉屋さん「Lidgate」がお店を開けています。
ちょっと高めだけど、品質がいい。

 おうちに帰って、ホランデーズソースを作って、茹でたてのアスパラガスとスコッチエッグのランチ。

とってもおいしかったです!



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2019年4月24日水曜日

ニュース速報(笑)、プー横丁が新しくなるよ!

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くまのプーさん、好きですか?

ディズニーのキャラクターで有名ですが、このお話はイギリス生まれ。

そして、物語の舞台になった「ひゃくちょ森」の本当の名前は、Ashdown forest の Five Hundred Acre Wood といいます。


私は、そんな舞台をひとめ見てみたいというお客様をご案内することもあります。


昨日もそんな機会に恵まれて、  お客さまと一緒にウォーキングを楽しみました。

 乗馬している人がいたりする田舎道を、てくてく歩いていきます。


キツツキの音や、小鳥の声を聴きながら、新緑の中をお散歩。
するとたどり着くのは、有名なプーの棒投げ橋。

もう一つのおすすめスポットはここ。
クリストファーロビン君がプーたちと最後のお別れをするところ。
とてもきれいな景色が臨めます。

この写真は昨日じゃなくてひと月ほど前に行った時のもの。
昨日はもっと青空がきれいでした。
黄色い花は、ハリエニシダ。


クリストファーロビン君一家が別荘を持っていたのは、ハートフィールドという小さな村からそれほど遠くないファーム。
彼らは春や夏といった季節のいい時にここでの生活を楽しみました。

彼は時々ナニーに連れられて、村の雑貨屋で飴を買ってもらうことがあったそう。


その雑貨屋は、プーコーナーと名前を変えて、現在くまのプーさんに特化したお土産屋さんになっています。
ここ、ハートフィールドのウォークにとって、とても貴重な場所なんです。

なぜか、というのはお手洗いがあるから!!

ロンドンから車で来ると、ハートフィールドまで1.5時間から2時間かかります。
なので、ウォークの前か後に必ずここに寄る必要が出てくるのです。

昨日もウォークの後にショッピング兼お手洗い休憩に立ち寄ったら、お店のレイアウトが少し変わっていました。

そこで、お店の人に「レイアウト変えたんですね」って話しかけたら、なんとオーナーが変わったそうです!

そこで自己紹介して、今後の予定を詳しく聞かせてもらいました。



こちらが新しいオーナーのニールさん。
 ブログに載せるからといったら、お店の前でポーズしてくれました。
とってもフレンドリーな人で、プーの大ファンらしいです。
このお店を手に入れて、とてもうれしい様子が伝わってきました。

彼の話によると、7月の開館を目指して、お店の裏手にクマのプーさんに関する博物館を作るそうです。
そこで、この作品に関する、95年の道のりを紹介する予定だそう。

 「これもそこで展示の予定なんだよ」
 と、ニールさんが特別に見せてくれたのが、1924年に出版されたパンチ誌の記事を集めた本。
プーが、プーになる前、「ぼくたちがとてもちいさかったころ」が収められています。
このクマのイラストが、出版された初めてのプーの肖像だそうです。
また、イラストを描いたシェパードは、出版量に応じた報酬を受け取る契約を結んだそうで、今でいうロイヤリティーの初めてのケースになったといういわれがあります。

収集家の人から、博物館で展示したいと熱意を込めてお話しして、破格の値段で譲ってもらったそうです。

また、お店の中も、ディズニー系のお土産と、オリジナルのプーのエリアを分ける予定で、どちらのファンも更にお買い物が楽しくなりそう。

「わー、素晴らしい計画ですね!楽しみです。ところで…」
と私が最後に聞いたのは、
「お手洗いの数を増やす計画はありますか?」

我ながら、何とも尾籠な話だとは思いましたが、ガイドにとっては大事なんです(笑)
そしたら、二つ目のお手洗いを作る計画があると教えてくれました。

現在、ウェブサイトはまだオープンしていませんが、アップデイトが予定されているそうなので念のために貼っておきますね。

プー横丁のウェブサイト(リンクします)
2019年4月、現在アップデイト待ちです。

ハートフィールド、イギリスらしさを楽しみたい方にお勧めです。

今はハリエニシダの黄色、ブルーベルの青い色、そして新緑ととてもきれいな景色が楽しめます。


ぜひお出かけください。






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2019年4月22日月曜日

今年もお野菜を作ります。

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去年楽しかったので、今年も何か作ってみようと、去年の妹が送ってくれたきゅうりの種(余っていたもの)を植えました。

去年はたくさん植えすぎてちょっと窮屈そうだったので、今年は8個だけ種を植えました。
いくつ発芽するかなぁ?

4月15日


5日で芽が出ました。


お友達のえまちゃんから、大葉の種ももらったので、これもまきました。
えまちゃんはウォーキングが得意な、私と同じ、ブルーバッジの資格を持っているガイドです。
ウォーキングのブログもやっていて、素敵なところをたくさん紹介しています(リンクします)

こちらは全くまだ何も出てきません。
大葉を育てるのは初めてなので、様子がわかりませんが、ま、そのうち何か出てくるんじゃないかな?
最近のロンドンはとてもいいお天気が続いているので、お庭巡りにはちょうどいい時期。
ブルーベルもいろんなところで楽しめるようです。

ブルーベルを見るなら、おすすめはこちら。

長く歩かずにブルーベルを見る方法(リンクします)

ブルーベルのウォークを楽しむ(リンクします)


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