2007年5月16日水曜日

カレー

ロンドンのカレー屋サンの95%はバングラディッシュ人の経営です。
インド人って言うのはすごく稀。
第二次世界大戦の後、やっと食糧事情が改善した50年代からロンドンにはたくさんのレストランが出来始めます。
特にウエイターの態度が慇懃なことと エキゾチックなイメージでカレー屋さんが軒を並べていきます。
ところが本格的なカレーは日本のカレーと違って、ソースが殆どないドライな仕上がりのカレーです。
そこでソースの大好きなイギリス人が「こんな風だと食べられない。もっとソースを盛ってくれ」って文句を言ったわけ。
戻ってきたお皿を眺めて困り果てたシェフが考え出した苦肉の策が、イギリス人の大好きなトマトソース。
これを混ぜてカレーを出したらこれがなんと大当たり。有名な「チキン・テッカ・マサラ」の出来上がり。
でも最近ではワザとこの大衆メニューを載せずに「うちは本格的なカレー屋ですから。」なんてお店も出てきました。
悲しいのは1ヶ月ぐらいでそんなお店も「テッカ・マサラ・カレー」を始めてしまうところ。シェフの心境やいかに?!
 
それではティムちゃんの簡単特製カレーの作り方。
まず最初にたまねぎを2個スライスします。
焦がさないように弱火で炒めて(ひまわり油たっぷりでね。最低でも大さじ3-4杯)
みじん切りにしたニンニクを2カケ加えます。
これをフード・プロセッサーに入れてピューレーにしてオーヴンに入れられるお鍋に入れます。
ターメリック、コリアンダー・シード、クミン、チリパウダー、パプリカ、塩、コショウを各小さじ1、しょうがのすりおろしたものとトマト・ピュ-レーを各大さじ2、お鍋に加えて混ぜ合わせます。
鶏肉を750g食べやすく切ります。(胸肉はヘルシー、もも肉はコクがあります。お好みで決めてください。)
これをお鍋に加えて30分ほど180度のオーヴンに入れます。
マッシュルーム200g は4等分にして、トマト2-3個はくし切りにして、コリアンダーの葉っぱを少しとフェネグリークを一撮み、お鍋に加えたら またオーヴンに戻して さらに10分から15分で出来上がり。
ティムちゃんはこのカレーを2週間に1度は作ってくれます。
付合せのごはんはインドのバスマティ・ライス。
私のおうちには炊飯器がないので ごはんはいつもお鍋で炊いてます。
洗わずに大さじ1杯のひまわり油に絡めてカルダモンとお塩をひとつまみいれて軽く炒めた後熱湯を注いで沸騰させます。(熱湯の量は普通のごはんの時と同じか少しすくなめぐらいかな?)
そこまでは蓋をせずに、その後は弱火で10分位蓋をしておきます。
その後火を止める間際に蓋をあけて強火にして30秒,余分な蒸気を追い出したら蓋をして10分間蒸らして出来上がり。
紫たまねぎとトマトときゅうりをみじん切りにしたものにレモンを絞ったサラダを付け合せにいただきます。

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