2008年4月30日水曜日

Pizzeria Rustica


少し前にピザの美味しいお店、ということでトゥイッケナムのイタリアンを紹介しました。
今日はリッチモンドにある、その姉妹店の紹介です。
ここPizzeria Rustica のピザは、何回か英国で一番美味しいと賞を受けています。
駅からも近いし、リッチモンドへ来たついでにどうぞ。

ワインはモンテプルチアーノを頼みました。
ティムちゃんは写真が下手です。

2008年4月28日月曜日

ハンプトン宮殿


どうしても知名度のおかげで、ウインザー城の方に行かれる方が多いのですが、私はハンプトン宮殿の方が好きです。
確かに、ステートアパートメントはウインザーの方がはるかに豪華です。
でもハンプトン宮殿は「実際にここに人が住んでいたんだなぁ」という気にさせられます。
見ごたえがあるので、半日とかではもったいないと思います。

見所のひとつはお庭。
そしてチューダーキッチンまるで今でも使われているかのように、火がたかれています

タペストリー・コンサベーション


先週またJRTGAの勉強会がありました。
今回のテーマは古いタペストリーのコンサベーション(保存、管理)です。
タペストリーというのは日本語で「つづれ織」といいます。
縦糸と横糸が1本ずつ交差している織り方で、縦糸はウール、横糸にはウールだけではなくシルクや金属糸などが使われました。
図柄はこの横糸が織り成すものです。
初めて知ったのですが、この縦糸が実際に掛けられると横になるそうです。
つまりタペストリーを織る時は、日本の絵巻を描く様に、横に増えていくという事。

英国には、何百年といった歴史のあるタペストリーが、多く残っています。
上の写真はハンプトン宮殿のグレートホールで、壁にかかっているのがタペストリーです。
これはヘンリー8世という王様がこのホールのために発注したもので450年以上前のものです。
普段私がガイドをする時には、作られた年代とか、目的、柄の内容を説明したりします。
あまり作り方まで触れることはなかったので、今回始めて知ったこともたくさんありました。

傷みが激しいタペストリーは修復したり、保存に努めたりするわけで、これをコンサベーション(Conservation)といいます。
コンサベーションの方法やポリシーは時代や国によってによって変わってきます。
英国では最近、復元するよりも、今の状態がこれ以上悪くならないように手を入れるというポリシーだそうです。
日本では復元がメインなので、「なるべくそのまま保存することに努力する」というのはまだまだ受け入れられていない考えですが、イギリスではすっかり定着しているそうです。

具体的な方法としては、ほころびなどによって出来た部分は裏布を当てて、これ以上バランスの悪い重さがタペストリーの一部にかかったりしないようにしたり、酸化を食い止めるために洗浄したり、また害虫が見つかったときには冷凍庫で一定期間保存して虫食いを防いだりするそうです。

私たちが観光地で見る、何気なく展示してある物も、陰では莫大な時間や努力が費やされているわけです。
そこまでしてオリジナルを展示するということは、本当に贅沢なことだと思います。
日本からのお客様からよく頂く質問のひとつが「ガイドさん、これ本物?」です。
聞かれるたびに「よっぽど普段贋物を見ているのかなぁ」と思ってしまいますが、きっとそういったイミではなくて、そんな貴重なものがケースの外に出ている感覚が日本で体験できないからだと思います。
今回のレクチャーを担当してくださった先生も、どこにどうやって保存しているかということでコンディションが全く違ってくるとおっしゃっていました。
タペストリーの傷みの原因のひとつは酸化だそうです。
色があせたり、弱くなったり、金属糸も錆びてきます。
これもひとつ勉強になったことですが、金属の糸って(針金みたいに)金属だけで作ると思っていたんですが違いました。
シルクのより糸に、金メッキのテープの薄いものを、らせん状に巻いて作ったんですって。
メッキの幅は1ミリにも満たないもので、厚みだってごくごく薄いものを巻いていたんです。
高価な金属糸はこの作業を繰り返して、たくさんの金が使われました。
金だけが使われたわけではなく、銀や銅なども使われました。
こういった技術は今はもう失われてしまっているそうです。
レクチャーに利用した色々な資料
レクチャーの先生、何と日本人です。
世界で一番権威のある、イギリスのタペストリーコンサベーションのスーパバイザーという肩書きです。

ここにはとても書ききれないけれど、とても勉強になった一日でした。

2008年4月23日水曜日

ココロ、再び


5月にアイルランドに行くお仕事が入りました。
下見に行く予定なので、資料を探しにロンドンにあるアイルランド観光局へ行ってきました。
最寄り駅はボンドストリートです。

あれこれ資料を眺めたり、係りのお姉さんとおしゃべりをしていたらお昼ご飯の時間になりました。
以前紹介したココロまでは5分とかからない場所なので、行ってみようかな?
確かここの板さんが4月に帰国って言ってたけど、まだいるかな?
カウンターを覗いて、いなかったら別のレストランに行くことにしました。


とってもいいお天気で、春本番。
今日はコットンのスカートに半そでのブラウス。
素足に最近買ってもらったばっかりの、カンペールの靴を履きました。

カンペールはスペインのブランドで、すごく安くてすごく履きやすい靴を売っています。
名前は前から知っていたけれど、ここの靴を履くようになったのはまだ半年ほど。
でも既に数足そろえました。
特に今気に入っている物は赤いスエードのパンプス。
靴下みたいなフィット感です。

ココロに話を戻すと、板さんの藤井さんはちゃんといました。
4月末まで毎日出勤だそうです。
冷酒を飲みながら、お魚をさばくのを見ていてとっても楽しいお昼でした。
14歳で板前さんになろうって決めたんですって。
それからいろんな修行をした話を聞かせてもらいました。
日本から空輸のカンパチ。
アジをおろして塩を振ったところ
大好きな貝柱、わさびは本物 藤井さんに会いたい人は後1週間あります。
カウンターは予約した方がいいと思います。
4席しかありません。

イギリスの給食

今日、4月23日はセントジョージの日です。
この日に関しての話題は去年の記事を見てください。

でもイギリスでの今日の話題は、明日予定の学校の先生たちのストライキです。
イギリスには、所属している職場には拘りなく、全国組織の職業の組合があります。
先生のものはNational Union of Teachersの頭文字をとってNUTと呼ばれています。
Nutは日本語ではナッツ類のことですが、英語ではこの意味以外に、変人とかちょっとおかしい人といった俗語として使われます。
だからこの組合とかが、学校教育に関して現実離れをした提案などをするたびに、
「NUTだからねぇ」となるわけ。
イングランドとウェールズを併せて150の地方自治区があるのですが、BBCによると、そのうちの88の自治区で28%以上の学校に影響が出るとされています。

賃上げに関するストライキだということなので学校によっても格差が出ます。
イギリスでは公立の学校の先生も、学校によってお給料が違います。
雇用は各学校によって直接行われるので、日本のように教育委員会が先生の移動にかかわったりすることはありません。

連絡が何もないので、まず大丈夫だとは思いましたが、念のために桃太郎君の学校のウェブサイトもチェックしてみました。
案の定ストライキに関するニュースは出ていませんでした。
その代わりにウェブの新しいページということで、給食のメニューが掲載されるというニュース。
早速今週のメニューに目を通しました。

ピンクはメインコースで3種類から選択、3つ目はベジタリアンです。
付け合せはライトグリーン、自由に組み合わせできます。
デザートはクリーム色で2種類からの選択。
今日のメニューはセントジョージの日ということで、
メイン;オクスフォード牛のシチュー、リンカーン州のソーセージ料理、サマーセット州の赤たまねぎのタルト。
付け合せはマッシュポテト、パセリを散らした新じゃが、茹でキャベツ、輪切りの人参です。
デザートにはトライフルかレーズンのスポンジケーキ。
何だかレストランのメニューみたい。

因みに給食代は1学期(約50日)198ポンドです。


Monday 21st April
Sweet & sour chicken
Ham & mushroom pizza
Quorn jacket

Vegetable rice
Baked new potatoes
Stir fry
Baked tomatoes

Chocolate chip sponge with custard
Chilled fruit salad


Tuesday 22nd April
Homemade lamb & mint pie
Bacon, sweetcorn, leek & pasta bake
Lentil & vegetable hot-pot
Garlic bread
Potato wedges
Fresh cauliflower
Fresh courgettes
Creamed rice pudding & raspberry coulis
Chilled orange & mandarin jelly

Wednesday 23rd April
ST GEORGES DAY
Oxfordshire beef & vegetable stew
Lincolnshire sausage & bean toad
Individual sommerset red onion tart
Creamed potatoes
New parsley potatoes
Fresh green cabbage
Batoned carrots

Old English trifle
Sultana roly poly

Thursday 24th April
Roast chicken leg with lemon & thyme stuffing
Pork & mango curry
Ratatouille with parmesan cous cous
Roasted potatoes
Basmati rice
Fresh broccoli
Roast parsnip
Pineapple sponge with custard
Strawberry yoghurt ice cream

Friday 25th April
Breaded plaice
Smoked haddock with lemon & parsley drizzle
Shepherds pie

Cannelloni Verdi
Chipped potatoes
Baked beans
Garden peas

Oatmeal cookies
Fresh fruit bar

2008年4月21日月曜日

メリットとディテンション


今朝の郵便で桃太郎君の学校からメリット認定証が届きました。
日本でメリットというと、利点といった意味あいですが、英語のMeritの意味は手柄とか功績といった意味で使われることが殆どです。
学校などでは授業中や提出した宿題、プロジェクトなどでもらえる、「よくできました賞」という感じ。

桃太郎君の学校では初等部(1年生と2年生、11歳・12歳)はHMC(Head Master's Commendationの略、校長先生賞)と呼ばれる賞があって、中等部(3,4,5年生)ではこれがMeritに変わります。
1年生の時も2年生の時も学年末(7月の初め)に行われる終業式でHMCをたくさん受けた表彰をされました。

3年生に上がってMeritに変わってからも、既に2つの認定証を受け取っていて、きょうのこれで3つ目になります。
初めの認定証は10個目のメリットの認定。
2つ目のはブロンズ賞(20個目の認定)
今回受け取ったのはシルバー賞で30個目の認定です。
最高はゴールド賞(40個の認定)なのでこの学期末までにもうちょっとがんばらないといけません。
もらえるかどうか楽しみです。

さて褒められることもあれば、お仕置きもちゃんとあります。
イギリスの学校ではディテンションといいます。
廊下を走ったり、授業中の態度に問題があったりするとディテンションを受けます。
その日もしくは次の日のお昼休みに、自由時間がなくなるといった軽い物ですが、3回受けると校長先生の閻魔帳に名前が記録されます。そして土曜日に学校に来て、半日お勉強をしないといけません。
幸い桃太郎君はまだこのサタデーディテンションを受けたことはありません。
でもお昼ご飯のときに、食堂の入り口近くに荷物を置きっぱなしにしたかどで、ディテンションを受けたことが一度あります。

暴力やドラッグなど、重い処罰が必要な時ではなく、ちょっとした規律を守る為、といったところ。
本当に重大なことをしでかしてしまったら、停学や退学、もしくは成績不振などの場合は自主退学の勧告などもあるそうです。

2008年4月20日日曜日

ウェブサイトの日本語訳

4月というのは旅行業界にとっては結構暇な月です。
「新しい職場や学校に変わったばかりなので、ちょっと慣れるまでは旅行は控える」という人が多いみたい。
日本からの近場はそれほどではなくても、ヨーロッパまで来る、というのは他の月よりもぐんと少なくなります。
あまりにも暇をもてあましていたので、何かしたくなって、依然頼まれていて返事もしなかった、所属の協会のウェブサイトの日本語訳に取り掛かることにしました。

私は4つの協会に所属しているのですが、ひとつは日本語、残りは英語のウェブサイトです。
ターゲットが日本人なので、もちろん日本語のサイトを作るべきなのですが、最近までその機能はありませんでした。
年明けぐらいにその協会のひとつ、APTGから、日本語訳を(ボランティアで)やってくれないか、との打診を受けていました。
「どうせ誰か他の人がやるだろう」と思って放っておいたのですが、一向にその気配がありません。
そこで「ちょっとやってみようかなー」という気になったんです。
メールを送ってみると、早速翻訳用のワードファイルが返送されてきました。
既に日本語訳のある、ギルドのサイトがたいした日本語の量ではなかったので、甘く見ていました。

何ページ送られてきたと思います?
単語とか短い文で構成されていて、数字で管理されている「言葉リスト」が400弱。
そして長いテキストで構成されていて「文のまま管理されているリスト」が10ページ以上。

グーグル翻訳でどんな風になるか、興味本位でウェブ自体の自動翻訳を試してみました。
No-one knows Britain better than US.
いいえいいえ- 1つ知っている 英国英国 米国よりも良い
「なにこれー???」
因みに私の日本語訳は
「私たちは誰よりも英国を知っています」
US が「私たち」を強調しているのに米国になっちゃったのね。

自動翻訳は便利な時もあるけれど、ウェブ全体を翻訳したサイトを見て、全く意味が通じないことがよくあります。
日→英の場合も英→日の場合も、言葉だけを単純に訳すととんでもないことになっちゃいます。
今回の翻訳も、文を訳しているところはいいんですが、単語を訳しただけのリストから数字で再構成してある物はやっぱりおかしい箇所がいくつかあります。
でも直すのにすごい手間がかかるそうなので、しばらくはそのままだそう。

へんてこな訳のサイトというのを時々友達がメールしてくれるけど、以前イタリアのホテルのサイトで「すごくいい3流ホテル」というのがありました。
きっと三ツ星のつもりだろうなー。

2008年4月16日水曜日

イギリスの結婚式の招待状


昨日ティムちゃんのお友達から結婚式の招待状が届きました。
彼はスペインのマヨルカ島にセカンドハウスがあるのですが、結婚式はその近くの教会で行うそうです。

場所はスペインだけど、招待状の体裁がとてもイギリスなのでちょっと紹介します。

まず封を開けると中にははがきよりも一回り大きなカード、招待状です。
花嫁の両親の名前で出されていて、

Dr xxx & Mrs xxx XXXXXX
request the honour of the presence of
ここに招待される人の名前が入ります
at the marriage of their daughter
花嫁の名前(苗字はなし)
and
花婿のフルネーム

この後に式の日時と教会の名前が入ります
そして披露宴の場所

カードはRSVPで閉められています。
RSVPは「Répondez s'il vous plaît」の略でフランス語。
回答が必要だということです。

返信用のカードと封筒(はがきの場合もあり)も同封されています。
そしてとってもイギリスなのはウエディングリストの名刺も同封されていること。

イギリスで結婚するカップルは、日本のように招待客からご祝儀はもらいません。
招待客はお金ではなくて、プレゼントを贈る習慣があります。
でもせっかくもらうんだったら欲しいものをもらう方が合理的です。
そこでカップルがあらかじめ欲しいものをリストアップして、招待客にはどのお店の何がほしいかということを知らせるわけです。
デパートや専門店などではリストアップされた情報をカップルの名前で保存して、問い合わせがあると対応できるようになっています。
また商品はちゃんと希望の日に、希望の場所へ、まとめて配達もしてくれます。
例えば新婚旅行が終わってから新居に、とか選べるわけです。
招待される方もこれはとても便利で、電話やウェブで喜んでもらえる贈り物が選べます。
予算に合わせた買い物が出来るのも魅力。
私とティムちゃんのリストのひとつに「クリスタルのワイングラス1ダース」というのがあったんですが、そのうちの2つだけを買ってくれた人もいます。
ティムちゃんのお友達はウエディングリストをセルフリッジーズで作ったみたいです。

2008年4月14日月曜日

ドレスコード



今晩はティムちゃんは私と桃太郎君を置いてディナーに行ってしまいました。
ドーチェスターでパーティーがあるそうで、ドレスコードはブラックタイです。
最近は随分と甘くなっていますが、イギリスはもともとドレスコードのとてもうるさい国です。
アメリカ系の会社に買収される前は、サヴォイだってネクタイを締めないと、朝ご飯が食べられなかったので、日本やアメリカのお客様からはすごく不評でした。
最近でもまだレストランによってはジャケットとタイが必要なところが残っています。

デモ日本のビジネスマンは下手にスマートカジュアルといわれるよりは、ジャケット&タイの方が考えなくていいから楽だそうです。

ブラックタイ以外にも、競馬や結婚式用のおしゃれなスーツは、簡単に貸衣装で済ませる人もたくさんいます。現在では安い吊るしのスーツやさんで有名なMoss Brosは貸衣装やさんから大きくなりました。
コベントガーデンの本店はオペラハウスなども近いことで需要は昔からあったようです。
現在では3-40ポンドくらいでスーツを借りることが出来るようで、クリーニング代を考えたら、イギリスでは同じくらいです。

何でも高いイギリスですが、クリーニングは高いだけでなくとても下手なので、今までに何回もいやな目に合ってしまいました。
リッチモンドではスーツは20ポンドくらいから、セーターとかカーディガンは10ポンドくらいからというのが相場です。

2008年4月13日日曜日

日曜日のお昼ご飯




何かロンドンマラソンについて書こうかと思ってから、そういえば以前に何か書いたような記憶が・・・。
ブログを探してみるとありました。
我が家ではマラソンとは無縁の生活を送っているので、マラソンよりもアースナルvsマンUの試合の方が気になります。
夕方の試合なので、今日のお昼ご飯が終わってからユックリ観ます。

イギリスの日曜日のお昼ご飯は「サンデーランチ」と呼ばれて、ローストなどご馳走を家族揃って食べる家庭が多いようです。
今日の我が家のサンデーローストはローストポークです。
昨日アームストロングで2キロあまりの塊肉を買ってきたので、2時間ほどローストしないといけません。
ということで時間なんかを逆算して、パンは朝のうちに焼いてしまうことにしました。

よくパンを自分で焼いているというとびっくりされる方が多いのですが、こねる時間が5-10分かかる以外は待ち時間だけなので、それほど大変なわけではありません。
かえってパン焼き機の占めるスペースの方がうちでは困るので、もっぱら自分でこねています。

お昼ごはんにご馳走を食べると、お夕飯には軽いものしか食べられないので今日はついでにキーシュを焼くことにしました。
昨日チキンパイを焼いた時にパイ生地をたくさん作ったので、処分するいい機会。
牛乳と卵も余っているのでまとめて使えます。

パイ生地はすごく簡単。
水を沸騰させてラードを加えて溶かします。
小麦粉に卵黄を入れて水+ラードを加えてさっくり混ぜます。
冷めたらラップして最低1時間置いてから使います。
冷凍も大丈夫。

中身の方は;
たまねぎをオイルで炒めてバターを加えて小麦粉を振り入れます。
ミルクを入れてホワイトソースが出来たら、少し冷まして卵を割りいれます。
これを二つに分けて、一つはほうれん草とマッシュルーム、残りはベーコンとマッシュルームに混ぜてパイ生地に流し込みます。
好みのチーズを散らして、200度で30分ほど焼いて出来上がり。

パイ生地の材料
薄力粉 350g
ラード 125g
卵黄  2こ
水  150g

中身
冷凍のほうれん草 150g
ベーコン150g
マッシュルーム200g
卵3個
ミルク300ml
たまねぎ、薄切り1個
バター30g
オイル30g
薄力粉20g

2008年4月9日水曜日

JRTGAの勉強会

このブログだけを見ていると、何だかいつも食べてばっかりの私ですが、今日の話題はお勉強です。
私たちブルーバッジガイドには、いくつかの協会があります。
それぞれがいろんな勉強会を主催していて、メンバーが参加して知識を磨くことが出来るようになっています。
勿論参加はしたい人だけなので、強制ではありません。

今日はJRTGA(日本語ガイド協会)の勉強会がありました。
春ということで、ガーデンのお勉強です。
Chelsea Physic Gardenはその名の通りチェルシーにあって、元はお医者様のお薬を作るためのハーブガーデンとして始まりました。
18世紀にはヨーロッパでも最高のハーブガーデンのひとつとして知られるようになり、Kew Gardenに先立って植物の収集で知られるようにもなりました。
アメリカの綿のプランテーションの種もここから送られたという歴史があります。

同じロンドンでもKewに比べると2度ほど気温が高いので、ハーブの育成には適しているそうです。
日本から来られるお客様は、きれいなお庭を楽しみに来られる方が殆どですが、ここはそれよりもハーブガーデンの意味を捉えるのに適しているところです。


お庭の一部分は特定の人物に由来していたりして、立て札などを読んでいくだけでもかなりの情報が得られるように工夫してあります。
ウイリアムカーティスは植物綿密画でもで有名な人。
以前の記事で植物綿密画を紹介した時に名前を出しました。

コルクの木もありました。
教育のための設備もあって、都会の子供たちが食べ物がどうやって出来るのかを勉強したり。この木はマートル(和名はギンバイカ)です。
ウォルトディズニーがこの木を見て、バンビの色を決めたという逸話があります。この草はマンドラゴン。
根っ子が人間の形に似ているということで、いろんな伝説の元になっています。
例えば引き抜いた時に叫び声を挙げて、その声を聞いた人は死んでしまうとか・・・。
ハリーポッターを読んだことのある人は、ホグワーツ魔法学校の植物のレッスンに出てきます。
見た目はただのほうれん草みたいですが、発疹やできもののための塗り薬などに古来から使われました。


他にも興味深い草花がたくさん。
ぜひお出かけください。

2008年4月8日火曜日

Royal China Club 海鮮料理


Royal China Club のいいところは、お料理もさることながらサーヴィスのよさです。
これはヘッド・ウエイトレスのクッキーちゃんです。
私たちとシェフとのリエゾンです。
どんな物が食べたいか彼女に伝えたら、シェフの意見をきいて、そしてアドヴァイスしてくれます。
今回はTurbot とロブスターを生簀から選んで、シェフのアイディアと私たちの希望を併せて、特別料理を作ってもらいました。


貝柱の蒸し物
一口食べたところで「あっ写真!」



Turbot のお刺身
サラダの上に乗っています


お刺身を取った残りは蒸してもらいました。



次はロブスターのサラダなのでロゼワインに変えました。 これはロブスターとフルーツのサラダ

ジューシーなフルーツとぷりぷりのロブスターが絶妙な取り合わせです
サラダの残りはてんぷらにしてもらいました そして仔牛肉とフォアグラ

これはシェフからのプレゼントで、私たちは注文しませんでした。

この後にフルーツの盛り合わせとお茶をいただきました。

ごちそうさま。


ちなみに生簀からの魚介類は重さで値段が決められます。
今回の物はロブスターが90ポンド、タルボットは54ポンドでした。
貝柱はこれまで私が食べた中で一番美味しかった。これは18ポンド。
ワインはイタリアのGavi di Gavi と、アメリカのZinfandel Roseを頼みました。
食前のシャンペンと、仔牛肉、フルーツとお茶はレストランがサーヴィスしてくれました。
出てくるお料理がみんなハート型になっているのに気がつきました?
私の趣味から言えばやりすぎなんだけど、シェフなりにロマンティックを演出してくれたみたいです。く

夫の操縦法

昨日は結婚記念日でした。
私は新しい年のカレンダーを掛け直すときに、必ずチェックする日にちがいくつかあります。
それはヴァレンタインの日、私のお誕生日、そして結婚記念日です。
3日ともレストランにお出かけするので、何曜日なのかとても気になります。
最悪なのは日曜日、次に月曜日。
閉めているところも多いし、開けていてもマネージャーがお休みを取っていることが多いので、サーヴィスの質は落ちることが多いんです。
昨日も月曜日なのは前からわかっていたので、一体どこに連れていってくれるのか、ちょっと気にはしていました。
ロンドンのお魚の中央市場はビリングスゲートと呼ばれています。
日曜日と月曜日がお休みです。
だからやっぱり日曜日と月曜日はパスしたいのよね。
でも記念日なんだから今年は仕方ありません。
ティムちゃんから1-2週間ほど前に、何料理が食べたいか聞かれていたので、(半分冗談のつもりで)美味しいお魚が食べたいといってありました。

結婚生活を上手く保つ秘訣は人それぞれですが、私が実行していることのひとつは「いつも何かにチャレンジさせる」ということです。
長く一緒にいて安心感を持つのもいいけれど、度が過ぎると刺激や緊張感がなくなります。
男の人は女の子よりも「チャレンジ」が好きな場合が多いようです。
ゲームやスポーツに夢中になっているのも、男の人のほうが断然多いですよね。
でもゴールを設定する時にはちょっとした配慮をします。

1、無理なことは言わない
実行不可能なことを言うのは逆効果です。

2、軽いリサーチが必要なモノも効果的
こういった時間が結構楽しめたりします。

3、コネクションや得意分野などが使える分野を選ぶ
自分にしか出来ないという優越感を与えることが出来ます。

そして一番大切なことは、努力に応じた褒め言葉。
結果に応じた、ではなくて努力に応じたというのがミソです。
ちょっと大げさすぎても大丈夫。
男の人って褒められるのが大好き。
子供と同じかもね。
これで次もがんばろうという気になるみたいです。

話を昨日に戻すと、ティムちゃんが選んだのはRoyal China Clubでした。
ここには生簀があるので、新鮮な海鮮料理が楽しめます。

実際に何を食べたかは写真が多くなるので次の記事に載せます。
とりあえず生簀から選んだロブスターとTurbotです。
そして一番上の写真はシェフからのプレゼント。
仔牛肉のステーキの上に乗っているのはフォアグラ。
すっごく美味しかった。

2008年4月6日日曜日

冬に逆戻り


日曜日の朝なので、のんびりベッドでダラダラしようと思っていたのに、ティムちゃんが起こしにきました。
普段はこんな無粋なことをする人ではありません。
ベッドにいる時と、お風呂にいる時が一番幸せなのをよく知っているので、起こしにきたりするのには理由があるんです。

「みきちゃん、雪だよ」
いっぺんに目が覚めました。
ベッドルームの窓からリッチモンド橋を見ると真っ白。
でも車道は溶けちゃったみたいで、もう白くありませんでした。

「桃太郎君も起こしてリッチモンドパークに散歩に行こう!!」
昨日の夜は3人で1時ごろまで映画を見ていました。
ディズニーのThe Incrediblesです。
そこでまだ桃太郎君は眠そうでしたが「雪」の一言で、ちゃんと起きてくれました。

リッチモンドパークの代わりにマーブルヒルに行ってきました。
雪だるまを作りました。

所々に誰かの作った雪だるま。
私たちのが一番かっこいいかもね。

せっかく咲いた桜の花も寒そう・・・。

2008年4月4日金曜日

今夜は和食

桃太郎君のお友達のマット君がお泊りに来ました。
彼はお料理が趣味という男の子です。
年は桃太郎君と同じ14歳。
この間のお誕生日には自分でデザートを作って、集まったお友達をびっくりさせた腕前だそうです。
お母さんのサリーは、昔、日系の会社で働いていたこともあって、日本食にも抵抗がありません。

イギリスには食べ物の好き嫌いの激しい子が多くて、桃太郎君のお友だちにも何を出そうか悩む時もあります。
でもマット君にはそんな心配は要りません。
何でも残さず食べてくれるし、食べ物に興味を持ってくれているのがわかります。

そこで今夜は和食にしようということが決まりました。
桃太郎君「僕お鮨が食べたい」
ティムちゃん「カラオケが食べたい」

コロッケのこと、どうしても覚えられずにいつもカラオケといいます。
そして二人とも「ギョーザも忘れないでね」

巻き寿司とかにぎりとか作ろうと思っていたけれど、コロッケやギョーザまで作るのは大変なので、お鮨は手巻きにすることにしました。

ティムちゃんに日本のお魚屋さんに連れて行ってって頼んだら、忙しいからだめだそうです。
地下鉄で乗り換えて30分くらいかかるので、車の方が楽チンなのに、どうしよう。
ダメモトで近所に住んでいる、車を持っているお友達に頼んだら、彼が連れて行ってくれることになりました。
持つべきものは車を持っている友達!

お刺身を買う時は、私のおうちからは「あたりや」に行くことが多いです。
今日はマグロ、エビ、サーモン、しめ鯖、イカ、ひらめ、蛸を手巻き用に切ってもらいました。
パック入りのうなぎも一匹。

貝割れやきゅうり、青ジゾに、おうちで作った出し巻きも添えてとってもきれいに盛り付けが出来たのに、写真を撮るのをすっかり忘れていました。

・・・残念。

晩ご飯はすごく好評でした。
14歳の男の子って、すごく食べる。

ティムちゃんと私はワインを飲みながら、お刺身をつまむ感じで、男の子たちは楽しそうにいろいろ巻いて2時間くらいかけての夕食でした。

あー楽しかった。

ヒースローターミナル5 その後

今朝の朝のニュースで、スーパーモデルのナオミキャンベルが、ヒースローの留置所から釈放されたということでした。
最初はドラッグでも持っていたのかと思いましたが、よく聞いてみると警官に暴行を働いたそうです。
更によく聞いてみると、T5で彼女の荷物がロストバゲージになったことを怒って、知らせを受けたBAの機内でひと悶着あったために、警官が乗り込んできた模様です。

いつもブログを楽しませてもらっている、ドイツの麻さんもT5でロスバゲを体験されたみたいだし、なんか大変そう。
空港、ホテル間の送迎を仕事にしている人達も「T5は係員が何も知らない」ということで大変、とこぼしていました。
見かけはかっこいいんですけどね。

2008年4月2日水曜日

ピムリコ


フランスのBeauneに住んでいる、テリーとジーナの夫婦がロンドンにやってきました。
一年に一度イースターの前後にイギリスに来るのですが、今年はヴィクトリアのホテルに泊まっている、ということなので、近くで夕食を食べようということになりました。

ヴィクトリア駅から南西の地域をピムリコといって、未だに村の雰囲気が残っているエリアです。
ここは長らくウエストミンスター公爵の持領だったのですが、戦後に代が変わった時に相続税の変わりに国家に物納されたエリアです。
ですから200年前後前の建物に混じって、政府がお金のない人達のためのカウンシルフラット(公共住宅)を建てています。
そこで道を一本隔てただけで、とってもお金持ちの人とそうでない人が一緒に生活しています。
ピムリコグリーンには、昔この近くに住んでいたということで、モーツアルトの小さな像があり、レストランやインテリアショップがそれを取り囲んでいます。
土曜日には小さなマーケットがここで開かれます。

去年はこの間紹介したAwanaに行ったので、今年はヨーロッパ料理。
Grumblesというビストロに行ってきました。

ロンドンはレストランの移り変わりが激しくて、老舗というのはあまり無いんですが、ここは60年代にオープンしたレストランでビストロです。
お友達とワイワイ気軽に食べるのにはいいところ。
7時に予約して、お店に着いたら既に満員に近い状態でした。
9時半くらいには待っている人もいて、人気なんだなぁ、と思ったのですが、お料理は悪くないといった程度。
飛び切り美味しい、というわけではありませんが、雰囲気はばっちりです。
上は私の頼んだラムチョップ、下はティムちゃんの頼んだフィッシュアンドチップスです。
4人でワインを4本空けました。ちょっとほろ酔いかな?