2007年8月29日水曜日

ビッグブラザーズ

故障した電話は翌朝になっても直っていなかったので、BT(NTTの英国版)に電話しました。

私「昨日の9時ごろにレポートして、午後には直る見込みってウェブに出てたけれど、エンジニアーは何をやっているわけ?」
オペレーター「昨日はエンジニアーはこの件について調査は始めましたが、実際に現場へは向っていません」
私「一体いつになったら直るの?エンジニアーはいつ実際の修理に当るの?」
オペレーター「彼は今朝8時3分に修理を始めました。よほどの支障がない限り今朝中には何とかなると思います。」

結局電話は11時近くに直りました。
8時3分から現場にいるって、すっごいモニター管理。
何だか見張られているみたいでビミョーな気持ちになりました。
イギリスは世界で一番CCTV(監視カメラ)が多い国だけれど、それ以外にも見張る方法はたくさんあります。
携帯電話の発達で、登録さえすれば会社が社員の動向を管理することも出来ます。
登録しなくても警察は携帯電話の発信場所を調べることが出来ます。
悪名高いロンドンの地下鉄やバスが割引になる「オイスターカード」には利用駅や利用時間が記録されています。
ガイドの仕事が終わっておうちに帰るときに、よくその日一緒だった運転手に自宅まで送ってもらうのですが、「もし会社から聞かれたら、体調がよくなかったので送って行ったって口裏だけ合わせてね」と言われたりします。
「誰も見てないじゃん」と言うと、オフィスで車の位置が確認できるそう。
会社としては余分なガソリン代は払いたくないよね、きっと。

客の立場からすると「8時3分からエンジニアーがこの件に当っている」と知るのは頼もしいかもしれませんが、やっぱりちょっとしっくり来ません。

2007年8月28日火曜日

電話の故障

イギリスは昨日8月最終月曜日が銀行休業日という祭日になっています。
そこで今日火曜日が週明けというわけ。
ところがやけに静かです。
昨日の真夜中過ぎ、タランティーノ監督の「True Romance」をテレビでやっていたのでつい見てしまい、ベッドに入ったのは朝の3時。
いつもは8時ごろから電話やファックスがうるさいのに、9時を過ぎてからティムちゃんの携帯が鳴って二人とも目を覚ましました。
電話はティムちゃんの秘書からで、ファックスが流れないというもの。
電話を調べてみると発信音も何もなし。
一体いつからこんな状態なのかは、昨日電話を使っていないのでわかりません。
おととい喋った人が電話を切り忘れているとか?
まさかね。
取りあえずBTのサイトのコンタクトページを覗くと故障かどうかを調べるというページがありました。
昔は150番に電話したんだけれど。
電話番号とアカウントナンバーを入れるとBT側の故障ということがわかりました。
5秒くらいでわかるんだからスゴーイ。
午後には直る見込みですって。
でも9時過ぎに連絡してそれってちょっと、と思うのは私だけ?
携帯があるしインターネットは使えるのでファックスが使えないだけだけど。
ところが今午後の5時半、まだ電話は不通のまま。
最初の5秒で故障が確認できたことで感動していただけに,かなりがっかりです。
こんなんだったら昔の150番の方が良かったよー。

2007年8月22日水曜日

トン平焼き

テーブルに材料がきました。
豚肉をまず焼いてもらいます。
卵を落として、
くるりと巻いて出来上がり。

大英博物館に行ったついでにお腹が空いたので「あべの」に寄りました。
ここでも以前紹介した、お好み焼きのレストランです。
今日はセットランチCというのを頼みました。
お味噌汁と一品、お好み焼きというセットで10ポンドちょっと、随分割安感があります。
ワインをチビチビの見ながら食べていたのですが、
食べ終わっても何かもうちょっと食べたいなーという感じ。
そこでウエイトレスのIちゃんに(名前は教えてくれたけどイニシャルにしてくださいって)
お薦めを聞いてみました。
別にお腹が空いているわけじゃなくて(だったら食べなくても・・・と思うんだけど)おつまみなんだけど、と言ってみると色々お薦めが。
その中でも試したことがないのが「トン平焼き」
早速試してみましたが、とっても美味しくてビックリ。
これで5ポンドしないなんて、さらにびっくり。
今度からおつまみにはこれを頼もうと決めました。
マヨネーズとかソースとかを一杯かけてくれるけれど、
お皿の淵にのせてもらって自分の好みで付ける方がわたしは好きです。

日本の現代クラフト

天気も悪いし暇だし大英博物館に行って来ました。
おうちから鉄道でウォータールーまで出て、バスでホルボーンまで。
1時間かからずに行くことが出来ます。
大英では常時展示とは別に、特別展示を有料で行っているのですが、興味深い展覧会が多くてお薦めです。
特に学校のお休みの時期で、しかもお天気が悪いと、一般のギャラリーは遊園地のようになってしまいますから、落ち着いて作品を見るのが難しい時もあります。
そんな時には有料のギャラリーに逃げ込むのが一番です。
7月19日から10月21日まで中二階の展示場で現代日本のクラフト美という展示をやっています。
現代の人間国宝による作品、使えそうで美しいものばかりです。
仕事柄「人間国宝」のお客様をご案内させていただいたこともありますが、意外と普通の人だなーという印象を持ったことが思い出されます。
天才というよりは伝統の職人芸という感じです。
モニターが2つあって短いインタヴューが流れていますが、英国の芸術家とは全く違ったイメージを受けます。
私が入ったときは日本人らしき人は一人もいませんでした。
出口には売店があって、特別展示のカタログやお土産も売っていました。
外国で日本のアートを見る、というのも視点が変わって面白いと思います。
入場料は5ポンド。
http://www.thebritishmuseum.ac.uk/whats_on/events_calendar/crafting_beauty_events.aspx

ガンキンマッサージ

ホリデーに出かける前、6月も半ばを過ぎた頃、イブニングスタンダードの週刊雑誌に顔筋マッサージのことが載っていました。
日本で大流行の7歳若返るマッサージ云々。
英国は法律がゆるくて、他の国では許されない誇大広告が、時には新聞を賑わすことがありますが、7歳若返るなら話半分でも試してみようかというのが女心です。
早速スック、セルフリッジ支店に予約の電話を入れましたが通じません。
スイッチボードにメッセージを残して数日後、スックから電話が入りました。
日本人の癖のある英語だったので「日本語でどうぞ」というとなんとも用を得ない返事。
しばらく話してからスックであることがわかりました。
ところが予約の話になると反響が大きすぎてすぐには無理という話。
7月一杯はホリデーなのでホリデー後に予約を入れました。

8月の半ば、ウキウキしてセルフリッジに赴きます。
ティムちゃんと桃太郎君には「7歳若返って帰ってくるから(私だって)わかんないかもねー」だって。
1時間のアポイントだったので緊張した割にはマッサージは5分程度でした。
担当してくれた人はマッサージ前と後では輪郭が変わります、とまで言われてすごく緊張した割には自分ではわかりませんでした。
でもそう言われるとそうかなー???とおもっちゃうのでついでにクリームとか色々買ってしまいました。
日本円だと3万円くらいかな?
2週間たった今、クリームは2回使っただけ・・・・。
3日坊主なのは前からですが、DVDを見ながらクリームを付けてマッサージはやっぱり面倒。
特に後の拭き取りが面倒です。
お風呂で出来ればいいのにね。
きちんとマッサージをすると3分くらいです。
私は化粧品には殆どお金を使いませんが、使う人は使いますね。
このマッサージは30ポンドだったんですが、化粧品を買うとその金額は戻ってきます。
顔筋マッサージは自宅で毎日しなくてはいけないのですが、やっぱり人にしてもらうほうが利きそうというのが私の意見です。

2007年8月17日金曜日

サバイバルごはん・最終日



やっと最終日です。
すごくホッとしてます。
今日はこの間作ったミートソースでスパゲッティーを作りました。
材料費は70ペンス。


ティムちゃんは全ての残り物を総動員してガスパチョを作りました。
でもロンドンの気温は21度。
いくら材料費が50ペンスでも季節感無さ過ぎ。
味見したけどチョーまずかった。
昨日までの結果が2対2なので今日が決定夜なのに、ちょっと考えれば???


ということでみきちゃんの勝ち。
明日はイタリアンをご馳走してもらいます。

サバイバルごはん・4日目


今日のお昼ご飯は残りのチキンとご飯を使ってオムライスを作りました。
材料費は1ポンド。



晩ご飯はとんかつとご飯にキャベツ・・・。
材料費は1.67ポンド。




ティムちゃんはチリコンカーンとライス。
材料費は1.10ポンド。
私のほうが絶対においしそうなんだけど。

2007年8月15日水曜日

サバイバルごはん・3日目

昨日の夜からあまり調子がよくありません。
朝起きてみると体のあちこちが痛くて熱もあります。
どうやら風邪をひいてしまったよう。
原因はきっとこのゲームです。


食べ物を計画通りに作って食べるというのは随分ストレスがたまります。
普通は食べたいものがあってお買い物に行ったり、お買い物をしていて食べたいものを見つけたりするのですが、あまり経済的ではありません。


今週は予算を決めて計画を練ってメニューを決めました。
ところが3日目ともなると食べたいものがすっかり変わってしまっています。


今日はハンバーグを作るつもりでしたが何となく作る気がしません。
お昼にはわかめうどん(材料費50ペンス)を食べてダラダラソファーでテレビを見て過しました。


夕方を過ぎてやっと重い腰を上げて食べたくもないハンバーグとミートソースを作りました。
ミートソースは金曜日まで冷蔵庫で寝かせます。


ハンバーグの付け合せはガーリックライスとしし唐の炒め物。
材料費は1.75ペンス。



ティムちゃんは買ったハンバーグとブロッコリー、茹でジャガイモとサラダ。
材料費は1.80ペンス。

ハンバーグはティムちゃんのほうが美味しかった。
食べたくないものを作ると味に差が出るのが判りました。

2007年8月13日月曜日

サバイバルごはん・2日目

今日のお昼ご飯はお好み焼き。
材料はキャベツがメイン。
後は冷蔵庫の残り物をみじん切りにして混ぜ合わせるだけ。
とても経済的です。
材料費は30ペンス。
焼いている間は買ったばかりのハリーポッター最終巻を読み漁ります。


昨日買って骨を除いたチキンはヨーグルトとスパイスに漬け込んであります。
これは晩ご飯にグリルしてパスタと一緒にいただきます。
タンドリーチキンみたいな感じ。
材料費は1.84ポンド


ティムちゃんは鯡を買ってきました。
フライパンで焼いてサラダとマッシュポテトと一緒に。
ブロッコリーもゆでて添えました。
材料費は1.52ペンス

今日はティムちゃんのほうが美味しそうなので私の負け。

サバイバルごはん・一日目

さあ勝負開始です。
まずはお買い物。
早速ウェイトローズに行って来ました。
私が今日買ったもの。
1、オーガニックチキンの足2本 £2.91
2、オーガニックポークロイン2枚 £2.54
3、牛ひき肉脂肪5%(オーガニックは予算が足りなくて断念)300g £1.59
4、オーガニックヨーグルト180g £0.39
5、オーガニック人参500g £0.85
6、ポイントスプリングキャベツ(オーガニックは予算が足りなくて断念)1玉 £1.19
7.オーガニックマヨネーズ250g(調味料なので予算対象外) £1.59
8、ミント一束(ハーブだけどお茶にして飲むだけだから予算対象外) £1.69
9、しし唐(スーパーで売られているのは初めて。思わず買ってしまいました) £2.99

お昼ごはん チキンとピーのリゾット 材料費0(全部残り物だから)
チキンの足をさばいて取った骨でスープを取ります。
たまねぎ半分を炒めて洗ったお米を加えます。
スープを少しづつ足してゆっくり弱火で煮込みます。
グリーンピースを足して塩コショウを加えて出来上がり。


晩ご飯 ポークソテー 材料費£2.22
下味を付けたポーク(今日買った半分)をフライパンで焼きます。
焼き汁にワインとトマトピューレーを加えてソースを作ります。
人参2本を煮てしし唐4分の1パックを炒めて付け合せにします。


ティムちゃんが今日買ったもの
1、チッパラータ(ソーセージの細いタイプ) £1.69
2、ハンバーグ £0.99
3、ジャガイモ £1.10

お昼ごはん 外食£132.00(対象外)


晩ご飯 チッパラータとビーンズ、サラダ 材料費£2.10
チッパラータはグリル。
ベイクドビーンズは温めて、サラダを添えます。
このチッパラータは本当は2.29ペンスだったのに賞味期限が今日までなので安売りしていたらしい。
そんなものよく買う気になりましたね・・・。

ということで栄養価、味共に私の勝ち。
さて明日はどうなるでしょう・・・。

サバイバルごはん・ルール

ホリデーも終わってしまったし、退屈な日々です。
桃太郎君は一人で日本に遊びに行ってしまいました。
学校の始まる少し前に帰ってくる予定なので3週間ばかりティムちゃんと二人きりです。
そこで二人で出来るゲームを思いつきました。
ティムちゃんも私もお料理が大好きです。
そこでお料理の腕を競うことにしました。
ただのお料理合戦では面白くありませんから一工夫してあります。
名づけて「サバイバルごはん」

月曜日から金曜日までの5日間で一人分平均お昼1ポンド、晩御飯2ポンドの予算で材料を揃えなくてはいけません。
ただしハーブを除く調味料やミルク、ワイン、ミネラルウォーター、そして光熱費は計算外とします。
これから5日間、さあどんなメニューになるでしょう。
負けたほうが土曜日にご馳走を奢らなくてはいけないので真剣勝負です。
ティムちゃんは今週忙しいのでお昼は外食。
外食の金額は勿論対象外です。
私はお昼と夜を合わせて3ポンドだからちょっと得です。

2007年8月11日土曜日

モートレイル



ナルボンヌを夕方6時22分に出て、カレーには翌朝7時25分着。
寝台車のフェリー版です。
夏のホリデーシーズンのみの運行で、片道往復選べます。
乗り慣れた右ハンドルの車はやっぱりレンタカーよりずっと楽チン。

ミシュランのお料理




ラ・タブレ・サン・クレセンで一番凝っていたのは卵料理。
1、運ばれてきたお皿には卵(ゆでて軽く燻製してある)
2、そこに白いきのこスープ
3、黒きのこのエッセンスを卵に注射。
スープを半分以上食べてから卵を崩して絡めていただきます。

これ以外にも寒天がゼラチンの代わりに使われていたり、工夫が一杯でした。
一番美味しかったのはフォアグラかな?

ラ・タブレ・サン・クレセン






ナルボンヌのレストラン。
ミシェランの星はひとつだけ。
でもお料理によっては2つ持っていてもおかしくないお味でした。
イギリスのファットダックのよう。
わざわざ寄る価値あり。

カッスルヌー




ロンドンのハマースミスに同じ名前の通りがありますがラングドックでは村の名前。
イギリスで一番近いのはウォリックの村かな?
すごく小さいのでおとぎの国みたいだけれど、実際に人が住んでいます。
アクセスは車のみ。
でも訪れる価値はあります。

桃畑のおうち



スペインのタウンハウスとはまったく違ってお庭の広いこと!
プールも少し大きくなりました。
のんびりしたい人にはぴったり。
車がないと不便なロケーションですが、村までは25分ほどの散歩です。
パン屋さんとお肉屋さん、バーが一軒づつ。
去年の山火事の時はおうちのすぐ近くまで火が迫ってきたとガーデナーが教えてくれました。
お庭の向こうはテット川が流れています。

桃畑のおうち



フランスではラングドックに滞在しました。
昔の農家を改築したおうちに一週間。
まわりは桃畑。

スペイン・フランスの国境


スペインからは車でフランスに入りました。
6時間くらいのドライブです。
国境はあるもののパスポート検査はありませんでした。
でもブースはあったので、たまはにあるのかも。
ヒースローやユーロトンネルなどのイギリスのイミグレイションとは大違い。

イル・シュ・テット




パーピニヨンから20分くらい西にドライブするとイル・シュ・テットに着きます。
中世の面影が町のあちこちに。
この水飲み場は今でも利用されています。
ボトルに詰めている人たちもいました。