2023年4月29日土曜日

週末のブランチにキッシュを作ってみたよ!

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あと一週間でチャールズ3世の戴冠式です。

1953年のエリザベス2世の戴冠式から70年ぶり。
スーパーマーケットを含め、いろんなお店で戴冠式にあやかった商戦が繰り広げられていて、イギリスのお土産には事欠かない日々です。

特に戴冠式を意識しているものもあれば、何となく愛国心に訴えるユニオンフラッグ柄のグッズも多いので、戴冠式が終わったセールを見計らって日持ちしそうなものを買っておこうかな、とも思っています。
缶入りのビスケットとか、手土産にも重宝するし。



エリザベス女王の戴冠式の際は「コロネーションチキン」のレシピが国中に広がりました。
70年の間にお肉を食べたくない人も増えているのが原因なのか、このメニューはベジタリアン仕様です。
次のウイリアム5世の時にはビーガン仕様になっているかもしれません!

正直なところ、そら豆にはちょっと時期が早いのと、ほうれん草のキッシュがあまり好きではないので、旬のアスパラガスを使って、ベーコンも入れたキッシュを作りました。
生地は手作りではなく出来合いのものなので、準備時間は10分程度、とっても簡単です。


材料
23㎝ のフラン型用

ショートクラストのパイシート
卵2個
ダブルクリーム150ml
エメンタールチーズ120g
グリーンアスパラガス200g
玉ねぎ小1個
バックベーコン3枚
塩、胡椒

1,フラン型にパイシートを引いてフォークで穴をたくさんあけます。
ベーキングシートをのせて、上に金属のお鍋の蓋(20㎝くらいのもの)をのせて220度のオーブンで15分ほどから焼します。
この工程は面倒なら省いてもいいけれど、キッシュのケースがカリッと仕上がるのでやった方がいいです。
このひと手間で、特にキッシュの底の部分がべちゃっとするのが防げます。
お料理が大好きなおうちでないと、空焼き用のビーンズなんて常備していないので、お鍋の蓋で代用しました。
フラン型の底よりも一回り小さめで、高熱に耐えられるものなら何でもいいです。

2,ケースを空焼きしている間に、フライパンでベーコンと玉ねぎに火を入れます。

3,卵とクリームを混ぜてアスパラガス(生のまま)を加えた液に塩胡椒します。
ベーコンがどれくらい塩辛いのかで量は加減してください。

4,3にベーコンと玉ねぎを加えたら、フラン型に流し込んで中身が均等になるように調節します。

5、下ろしたチーズを全体にのせて、170度のオーブンで25分焼いたら出来上がり。


トマトサラダを添えて、熱いうちに食べてもいいし、冷めたものを食べてもおいしいです。











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2023年4月26日水曜日

救貧院がある街

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桃太郎君がホリデーでいない間、猫ちゃんたちの面倒を見に、毎日彼のおうちに通っています。
餌をあげてお水を取り替えてトイレのお掃除。

歩いて15分強。
リッチモンドの丘を上がるので、いい運動になっています。
桃太郎君のおうちまで、いろんな道を通ることができますが、Vineyard を抜けることが多いです。
ワイン畑じゃないですよ!
ワイン畑という名前の道です(笑)

この通りには一般の住居に加えて昔風の救貧院などがあって、バラエティーに富んだ建物を観ることができます。
今日は道すがらそんな建物の写真を撮ってきました。

歴史のある救貧院はお庭が付いているものが多くて、とっても素敵な外観です。
救貧院というのは、特定の貧しい人たちが住むことのできる住宅で、条件はいろいろ。
詳しく知りたい人は英国救貧院協会のサイトをご覧ください。

こちらは1695年創立のマイケル救貧院。

1661年創立のダッパ主教救貧院。

お次は1955年に建てられたエリザベス女王救貧院。
そう書くとエリザベス2世だと思うでしょう?
でも実はここに建てられているのは3代目。
元は1600年にもっとテムズの近くに建てられていたものが朽ちてしまって、今はもう存在しない2代目の建物がこの近くに移転しました。
それが1857年のこと。
ということで、エリザベス1世の時代の救貧院です。


救貧院だけではなく、大きなお屋敷もあります。
こちらはオ・ヒギンズさんが住んでいたお屋敷。
え、誰?
チリの開放に貢献した政治家だそうです。
ブループラークが外壁に掲げられています。

この通りには GP もあります。
GP というのはイギリスの一般診療所のこと。

でもここは一般ではなく、プライベートの GP です。
イギリスのプライベート保険では、専門医にかかる前に GP から紹介を受ける必要があるといった項目が存在する場合が多いです。
保険会社によってはオンラインで保険会社お抱えのGP にかかるタイプのものもありますが、こんなプライベートの GP に行って、専門医を紹介してもらう人も多いです。

この建物は元は一般の住宅だった建物で、中を改装して利用されています。
普通におうちとして使えば寝室が4つ、キッチン、ユティリティールーム、リビングにダイニング、応接間といった規模のおうち。

この建物は100年ちょっと前に建てられたもので、集合住宅として作られました。
Vineyard のお隣の通りです。
こういった集合住宅はフラットとよばれて、日本でいうマンションのようなタイプです。
ここは3寝室もしくは2寝室にリビング、ダイニング、キッチンといったタイプ。

同じ通りでも規模やお値段など様々な住宅が存在します。




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2023年4月21日金曜日

サウスケンジントンの和カフェ

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サウスケンジントンの駅と自然史博物館の間くらいの場所にある和カフェ。
確か、以前記事にしたはず…と思って検索したら(リンクします)あった!

2015年12月、ずいぶん昔です。

この間、久しぶりに行ってきたので少し写真を紹介しておきますね。

やっぱり予約は取らないまま。
だけど、以前のような行列は無くて、普通にフラッと入れました。

お友達と行ったんだけど、お茶とかアイスクリームがおいしいらしい。
お食事のメニューは、前菜、巻きずし、おうどん、ポケを含むおどんぶり系、お弁当、そしてカツカレー。
イギリスで人気の「和もの」をすべて網羅しました(笑)って感じのメニューです。
普通~ちょっと日本が好き程度のイギリス人(ちょっと主語が大きい)が考える日本食ってここのメニューみたいな感じだから、興味のある人はぜひメニューを見てください。

以前あった手毬寿司とかはもうないみたい。
かわいかったけど、食べにくかったしね。

今回私が注文したのは「京都海鮮ポケ」



お友達が注文したのは新商品の「炙りサーモンポケ」

ここのポケは、具の下をごはんかキャベツか、それとも半々か選べるのですが、キャベツは硬くて切り方も大きめの千切りなのでかなり食べにくいです。
ごはんだけにした方が食べやすいです。



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2023年4月16日日曜日

モスクに行ってきた!

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いろんなバックグラウンドの人たちが暮らすロンドンでは、信仰も様々。

英国王をトップに頂く英国国教会が国教ではあるものの、王室の教会といわれるウエストミンスター寺院のすぐお向かいにはメソジスト派のセントラルホールが建って、徒歩数分の場所にはカソリックの大聖堂もあります。
同じキリスト教でもたくさんの宗派があります。

そしてキリスト教以外にも世界にはいろいろな宗教が信仰されているわけで、ユダヤ教のシナゴーグやイスラム教のモスクもロンドンには存在します。

私は無宗教というよりは、ちょっとだけ英国国教会信者という感じです。
神様はいると思っているけれど、宗教を作ったのは人間だから人間を救うために存在すべきで、宗教のためにいがみ合ったり、殺しあったりするのは間違っていると思っています。

そして、謝ったら許されるといったスタンスのキリスト教に魅力がありますから、厳し目「運命はもう決まっている」タイプのプロテスタントとはちょっと相容れません。
そして、カソリックの神様寄りの司祭よりも国教会の人間側の牧師さんの方が自然だと思うので、その間くらい、国教会がちょうどいい感じなんです。

普通のイギリスにいる国教会信者と同じく、毎週教会に通うことはしませんが、折に触れて必要であれば教会に行って、礼拝に参加することもあれば、ただ座って思いにふけることもあります。

これまで、キリスト教の、宗派が違う教会やホールを訪れたことはありますが、シナゴーグやモスクには入ったことがありませんでした。

大英博物館でイスラムギャラリーをご案内したりする機会もあるので、基本的なイスラム教の知識はあるつもりですが、やっぱり一度中を見てみたい。
ということで、先日、イスラム教をよく知っているという日本人女性と一緒にモスクを訪れることにしました。

自分だけで行って、マナー違反になるようなことがあってはいけないので、知っているという人と行くのが安心だと思ったからです。

興味がある方のためにウェブサイトをリンクしますね。

マナーとして、特に女性が注意しないといけないのは身体が露出しない服装で行くことと、髪が完全に隠れる大きさがあるスカーフを使用することの2点です。

色や柄に関して注意した方がいいか聞いたときには「規定はない」と案内役の人にいわれましたが、偶像崇拝を禁止している宗教なので人間の顔などが描かれているものは避けた方がいいんじゃないかなと個人的には思います。

例えば、まさかと思うけど、こんなのとか、
こんなのとか。

建物の中に入ると、すぐに目につくのが売店。
スカーフやコーランを含めいろいろなものが売られています。
奥に進むと靴を脱ぐ場所があって、その奥は男性がお祈りをする場所だそうです。

こんな電光掲示板が目につきました。
イスラム教では一日5回お祈りをするのですが、その時間はお日様と関係があるのでその日によって違います。
時に緯度の高い地域では、夏や冬のお祈りの時間が全く変わってきますからね。
ということでこれはお祈りの時間をわかりやすくしたもの。
時間が2列になっているのは、本物のお祈りの時間と、その少し前に流れるお知らせアラーム(のようなもの)の時間。

また、靴を脱ぐようにと書かれたプレートもあります。


敬虔な信者は靴を脱ぐだけではなく、足を洗ってお祈りの場所に行きます。
お祈りの場所も、こういった設備も、きっちり男女別になっています。
これは女性用の洗い場。
足を洗う場所にはお手洗いの個室もありました。
個室には普通の便器に加えてプラスティックの水さしと蛇口があって、トイレットペーパーは供えられていませんでした。
水さしから水を手に取って、その手(必ず左手)で洗う仕組みだそうです。
ロンドンのペルシャ料理のお店で、お手洗いの個室にホースのような蛇口が付いているのを見たことがありますが、さすがにイスラム教徒以外の人たちも来るのでトイレットペーパーは省かれていませんでした。
でもモスクともなればそれ以外の人が来ないということで、設備もないわけですね。
もし訪れる機会があるのならペーペーを持参しなくてはって思いました。

さて、女性用の洗い場から階段を上がると女性専用のお祈りの部屋に行くことができます。
男性用と同じく、やはり入り口で靴を脱ぎます。

入ってすぐのところには身にまとうベールの代わりになるようなものや、本が山積みされていました。
そしてスクリーンがあって、階下の男性がお祈りをする場所が見えます。

ドアのように見える部分がミフラーブとよばれるもの。
モスクには必ず存在して、聖地であるカーバ神殿の方角を示しています。
ミフラーブ右手にはミンバルという説教壇があって、指導者がそこからお話をします。
靴を脱ぐので絨毯が敷かれているモスクの内部では、たくさんの人たちが礼拝する時に便利なように、ストライプやその他の幾何学模様のじゅうたんが多いそうです。
合理的ですね。

女性のお祈り場所は、2階ということもあって天井の部分が近いです。
ドームの内側にびっしりとアラブ文字。
コーラン(クルアーン)からの部分が美しい装飾文字で記されています。
ショップを覗くと興味深いものがいっぱい!
これは歯ブラシ。
ミスワックという名前でムハンマド(マホメッド)が礼拝の前に歯をきれいにするようにと勧めた歯ブラシです。
たくさん売られていますね。
木の枝のように見えますが、これはこのまま使うのではなくて、皮の一部を切り取ると中の繊維がブラシのようになる天然の歯ブラシなのです。
こんな感じ。
ロンドンではモスク内のショップ以外でもオンラインやイスラム教徒が多い地域で手に入るようです。
買ってみたい人のためにオンラインショップをリンクしておきます。

他にもキブラ(カーバ神殿の方角)がわかる礼拝マットとか、興味深いものがたくさんありました。

基本的にはマナーさえ守れば入るのに制限はないそうです。
教育のためのツアーも設けているようなので、人数が集まったら問い合わせてみるのもいいかもしれません。

ところで、のどが渇いたので、お店でミネラルウォーターを買おうとしたら、お金はいりませんといわれました。

ラマダン中だからお金を取って売りたくなかったのか、普段から無料なのかは聞かなかったのでわかりません。
でも1本でいいの?もっといる?って聞かれたのは意外でした。
ちゃんと聞けばよかったって少し後悔しています。
ラマダン明けにもう一度行ってみようかな?



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2023年4月12日水曜日

フィッシュ&チップスはどこで食べる?

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終日観光のお客様にランチのご希望をうかがうと、結構な確率で「本場のフィッシュ&チップスを食べたい」とのお返事。

イギリスには、本当にたくさんのチョイスがあります。

おすすめは、やっぱり海を見ながら食べるフィッシュ&チップス!
これは多少味に問題があったとしても、雰囲気でいいお食事の経験になります(笑)

ロンドンだと、ほとんどのパブにフィッシュ&チップスがあります。
カリっと揚がったお魚にビール、書いているだけでも美味しそう!!

でも、本場のって言われると、本物のフィッシュ&チップスはテイクアウェイ(お持ち帰り)のカウンターとイートイン(テーブルサービス)があるものなのです。
メニューはシンプルにお魚が数種類にチップス、バーガーやチキンナゲットなどのメニューもあったりしますが、メインはあくまでもお魚。

私がよく行くのは、コヴェントガーデンののロック&ソール、メイフェアのメイフェアチッピー、そしてソーホーのホブソンズ(リンクします)

あとはやっぱりメニューのチョイスも考えてパブランチにすることも多いです。
3人以上の時とか、お魚以外のメニューもあった方がいいってこともありますからね。

先日久しぶりにホブソンズに行ってきたのでちょっと写真を紹介しておきます。

このお店はソーホーの真ん中にあって、ランチタイムは12時オープン。
小さなお店ですぐに行列になりますから、中で食べたいなら予約した方がいいです。

こんな感じでお店の外にも少しだけテーブルがありますが、外はお勧めしません。
小さな路地だけど、人通りも多いから、すりなどの心配もあります。
中はゆったりはしていないけど、こじんまりした空間でサービスも悪くありません。


最も一般的な、タラとチップスにマッシーピーの組み合わせはこちら。
但し、このお店はチップスやピーなどは全て別々のお皿で出てきます。
これは自分で写真用に組み合わせました。

お客様と3人で、ソフトドリンクを飲んで68ポンド。
日本円だと1万円ちょっとかな?

パブだと多分もう少し高くなります。
一皿18ポンド前後。
レストランだと似たようなお値段でもサービスが少し高くなるから、もう少しします。

昔は庶民の食べ物だったフィッシュ&チップスですが、最近はそうでもないです。





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2023年4月10日月曜日

ビルの谷間のアート

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ロンドン旧市街のフェン・コートにあるモニュメントは2008 年 9 月 4 日にデズモンド・チュチュ大司教によって除幕されました。
花崗岩の円柱がいくつも立っているアート。
円柱には  Lemn Sissay による「The Gilt of Cain」という詩からの抜粋が刻まれていて、それらと向き合うように説教壇が位置しています。


このアートは、1807 年に大西洋奴隷貿易が廃止され、大英帝国全体で奴隷解放のプロセスが始まったことを記念してつくられました。

フェン コートには、元々セントガブリエルという教会が建っていましたが、1666年のロンドン大火で焼失した後建て直されることはなく、のち、St Mary Woolnoth, Lombard Street 教区に組み込まれました。
このセントメアリー教会でお説教をしていた ジョン・ニュートンという牧師は、奴隷商人から奴隷制度廃止論者に転身した人です。
彼がここの牧師さんだったのは、1780 年から 1807 年まで。


このアートは、円柱がサトウキビを表していて、奴隷として働かされた黒人が搾取された農場にも見立てられていますし、円柱のひとつひとつが奴隷で、競売にかけられた様子を思い起こすこともできます。
(写真はLondon Remembersのサイトから)

また、奴隷廃止を説教壇から訴えた教会の中の信者にも受け取ることができます。
つまり、すべての他の事柄と同じように、立場を変えると同じものが違って見える、とてもいい見本にもなっているのです。


このアートは、彫刻家のMichael Visocchi  と、詩人 Lemn Sissay のコラボレーション。

詩というのは訳すのが難しい場合が多いです。内容の正確さにこだわるとリズムを失ってしまうことになりかねないし、バックグラウンドがわからないと、表面の意味だけでは感動を呼び起こすことは難しいです。
タイトルの「The Gilt of Cain」からして解説が必要。
カインというのは旧約聖書のカイン、アダムとイブの長男です。
弟であるアベルを殺した人類初の殺人者。

ギルトというのは金箔なのですが、そこから派生して「本物の金ではない=見せかけの豪華さ」という意味もあります。
他にも意味があって、英国の国債も同じ単語、つまり利子をつけて返却しなくてはならないもの。
また、これは関係ないかもしれませんが若い雌豚という意味もあります。
そして、まったく同じ発音でスペルが違う単語の Guilt の意味は罪悪。
ということで訳はほぼ不可能、詩の中身も、シティの証券取引所ならではの単語と聖書の旧約聖書の物語を組み合わせているので、日本語に翻訳するとその巧みさが失われてしまうので原文のまま載せますね。

「The Gilt of Cain」
By Lemn Sissay, 2007

Here is the ask price on the closed position,
history is no inherent acquisition
for here the Technical Correction upon the act,
a merger of truth and in actual fact
on the spot, on the money – the spread.
The dealer lied when the dealer said
the bull was charging the bear was dead,
the market must calculate per capita, not head.

And great traders acting in concert, arms rise
as the actuals frought on the sea of franchise
thrown overboard into the exchange to drown
in distressed brokers disconsolate frown.
In Accounting liquidity is a mounting morbidity
but raising the arms with such rigid rapidity…
Oh the reaping the raping rapacious fluidity.
the violence the vicious and vexed volatility.

The roaring trade floor rises above crashing waves:
the traders buy ships, beneath the slaves.
Sway machete back, sway machete again
cut back the Sugar Rush, Cain.
The whipsaw it’s all and the whip saw it all
The rising market and the cargo fall
Who’ll enter “Jerusalem” make the margin call for Abel?
Who will kick over the stall and turn the table?

Cain gathers cane as gilt-gift to his land
But whose sword of truth shall not sleep in hand?
Who shall unlock the stocks and share?
Break the bond the bind unbound - lay bare
The Truth. Cash flow runs deep but spirit deeper
You ask Am I my brothers keeper?
I answer by nature by spirit by rightful laws
My name, my brother, Wilberforce.

ロンドンの金融街はビルの谷間に古い教会があったり、小さな公園があったり、そんなあちこちにあまり知られていないアートやモニュメントがちりばめられています。
ぜひお散歩して歴史を楽しんでください。


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2023年4月5日水曜日

イギリスの中途半端な税金年度

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今日、4月5日はイギリスでの税金年度の最終日です。
利子につく税金が免除される ISA のシステムにもこの年度が適応されます。
なので3月に入ると「まだ使っていない ISA 枠があるなら、年度が替わる前に投資しましょう」といった広告をよく見かけます。
今年度も来年度も、利用できる ISA 枠は大人ひとり年度あたり20000ポンドまで。


ところでこの税金年度、4月6日から4月5日まで、何て半端な日付だといつも思っていました。
別に忙しい12月31日に終わりにしなくてもいいけど、春がいいなら3月31日とか、もっとキリのいいタイミングにすればいいのに。

いったいどうして4月5日になったんだろう?
気にならない人もいるかもしれませんが、私は気になります。
以前ちょっと調べたことがあるので、ここにまとめておきますね。

現在私たちが使っているカレンダーはグレゴリオ暦という昔のローマの暦。
16世紀の後半に考案されました。


このグレゴリオ暦はカソリック世界にすぐ浸透したのですが、イギリスはその当時カソリックから独立して英国国教会をつくったチューダー時代。
なので、新しい暦を無視して古いユリウス暦を使い続けました。

ところが古い暦と新しい暦は既にスタートの時点で10日の開きがありました。
そして、イギリスがようやく重い腰を上げてグレゴリオ暦を導入することになった1752年には、さらに1日の誤差が追加されていました。

この11日間をどう処理するか…。
政治の腕の見せ所。

もともとイギリスでは1年を4つに分けて会計処理がされていました。
今でも月極ではなく、クォーターがよく使われます。
地代とか光熱費なんかもそう。

その1年の始まりはキリスト教にとって一番大切な日。

クリスマスじゃないですよ。

イースターでもありません。
イースターはその年で変動するので年の始めには不向きです。

じゃあいつかといえば…

3月25日です(キッパリ)

…は?
「何の日?」ってカンジですよね。

大天使ガブリエルがマリア様に受胎を告知した日です。
つまりキリストは神様の子供ってこと。

そこで1752年に9月を11日間減らして帳尻を合わせました。
なぜ9月かっていうのは3月から始まる年の真ん中だからでしょうね。
これは私の想像ですが、年の始めや終わりには無くなった感が強いから、真ん中から取ったってことだと思います。

ところが「11日減ったのに、税金はそのままか」という問題が起こります。
国の出納係からすれば、ややこしい計算をするよりももっと簡単な方法が魅力的。

単純に本来なら3月25日であるべき日を税金年度の終わりにして、翌年からもその日を年度末にしました。
それが4月4日というわけ。

1800年は、本来ならうるう年のはず。
がグレゴリオ暦ではそうでないのでさらに1日が加わります。
そこで税金年度が4月6日から4月5日に定着したというわけです。
なんにでも歴史があるイギリスだと実感しました(笑)

因みに日本の学校や会計の年度が4月1日始まりなのは、一説によると、会計制度の始まった明治時代にイギリスの影響を受けたというものがあります。
さすがに半端な日付までは真似しなかったようです。




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2023年4月1日土曜日

後期印象派、モダンアートの始まり

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ナショナルギャラリーで始まった「After Impressionism: Inventing Modern Art」を観てきました。

これは印象派の後、どのようなモダンアートがどんなアーティストたちによって起こっていったかという、アートの枝分かれの部分に焦点を当てた展示です。

具体的には印象派の最後の展示会があった1886年から第一次世界大戦の始まる1914年まで、それまでアートの中心であったパリに加えて、ブリュッセル、バルセロナ、ウィーン、ベルリンなどがアートで重要な位置に立つようになった時代です。
すごく充実した内容で楽しめました。
幅の広い展示になるのは想像できたので、事前に行われたキュレーターによる展示の解説のズームレクチャーも視聴した後、実際に足を運びました。

今回の有料展示にも、ふだんナショナルギャラリーの常時展示に出ていて無料で観ることができる作品がいくつも含まれます。
でもやっぱりどの絵を何の隣に置くか、また、どの順番で見せるのかといったことが理解の深さにもかかわってくるので、必要悪かなぁ。

もちろん、他から借りてきた作品もたくさんあって、十分な見ごたえが期待できます。

今日は、いくつか心に残った作品を紹介します。
でもぜひ機会を見つけて実際に展示を見に行ってください。


特に私がいいなと思ったのがゴーギャンのコレクション。
普段からナショナルギャラリーで見るものもあれば、見たことのないものも多かったです。
こちらはナショナルギャラリーじゃないけれど、ロンドンで観ることのできる絵です。
Nevermore というタイトルはエドガー・アラン・ポーの大ガラスの中に出てくる一節でもあって、正面の裸体の中央やや左の背景に大ガラスが見えます。

何点か、彫刻や焼き物があったのは意外でした。
中でもこちらが素敵だと思いました。
クロードやターナーの松を彷彿とさせる図柄です。
私が一番惹かれたのはこちら。
1888年初頭に描かれたブリターニュの景色です。
タイトルは波。

ビーチの赤と波のうねりが印象的です。
誇張された色や形が前衛的なこの作品、いったん展示の出口まで順路通りに観た後で、戻ってきて見直した作品です。
視点が高台で、まるでドローンから撮影したみたい。

他にもピカソの作品が何点かあったのですが、こちらは「アブサンを飲む女」
この「ロッジの女」と表裏になったひとつの作品です。
こんな感じで裏と表、両方が見られる展示になっています。
もうひとつ、ピカソの「髪を梳く女」


これはモンドリアン。
全て木のモチーフ。
抽象化していく様子がよくわかって面白い。

他にもルソーのこちらが印象的。
ここには載せていませんが、点描のスーラとか、本当に幅が広い展示なので一回では見切れないかもしれません。

私はまだ1回しか行っていませんが、機会を見て何回かに分けてもっと深く見学しようと思っています。

ナショナルギャラリーの入場は、ふつう無料なのですが、こういった特別展示は有料です。
この展示は平日が24ポンド、週末は26ポンドでチケットを手に入れることができます。
もしくは年間メンバーになれば何回でも入場が可能です。
メンバーになると、一般の展示にも優先入場ができる特典があったり、メンバーのみ参加できるイベントがあったりします。










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