2010年6月29日火曜日

イギリスの小さな村

ケンブリッジから少し北西に上がったところに、へミングフォードアボッツという村があります。
茅葺のおうちがたくさん並んでいて、村にあるのはパブが一軒と、教会、そして、村役場。
ロンドンからの日帰りの行程のプランを組んでいる時、ランチの出来るところを探していて、偶然見つけました。
最近はグーグルマップのおかげで、本当に面白い発見ができるようになりました。
600人ほどしか人口のない村なのに、ちゃんとウェブサイトがあります。
そして、偶然にも訪れようと思っていた日は2年に一度の花祭りの日。
たくさんの民家が、プライベートのお庭を公開しているというのです。
こういった田舎道は車のアクセスに規制がある場合があるので、(大きな車は橋を渡れない、とか)そういったことをチェックしたら全部クリアーです。
そこで行程に組み込むことにしました。
近隣からたくさんの人達が来るかもしれないので、とりあえずパブも予約しておきました。
ランチに食べた、ロースとビーフです。村の人達が誇らしげに伝統的なダンスを踊っていましたが、ちょっと暑そう。
民家のお庭はどれも素朴で、とても好感の持てるものでした。

2010年6月24日木曜日

身分証明書

今週はロンドンの千代田区にあたる、ウエストミンスター地区の、あるコンファレンスセンターで、ある国際会議が開かれています。
私はその日本語デスクの担当の仕事を請けて、ビジネススーツに身を包んでいます。

普段の仕事は服装の規定がないので、結構身勝手な格好をすることが多いのです。
だからたまにスーツを着ると、何となく窮屈。
しかも今回は「パンツスーツ」着用が望ましいと言われていたので、この仕事用に買いました。
だってスカートしか持ってないんだもん。
スカートで行ってもよかったんだけど、今イギリスはセール中なので、お買い物の言い訳かな?(笑)

私の担当する日本語デスクの横には「プレス」の受付がありますが、ここの担当者は持ち場にいないことも多くって「ミキ、ちょっとここお願いね」なんてことで、結局その受付もさせられました。

それはいいんですが、日本人の中ではかなりいい加減で、テキトーな私でも、欧米系の人たちからするとかなりキチンとしたい方。
そこでデスクの上なんかを整頓していると、面白いものを発見。チャールズ皇太子の、館内用の身分証明書兼名札。
さすがアメリカ人がオーガナイズしている会議。
結構笑えるかも、と思って、携帯で写真を撮りました。
こんなもの用意して、どうするつもりなのかしら?

「これをどうぞお付けください」なんて言うつもり?
私が文句を言う筋合いではないんですけど。
国際会議には裏方にもいろんな国籍の人がいるから、結構面白いです。

2010年6月16日水曜日

First Floor


アンティークの蚤の市で有名な、ポートベロマーケットにある「First Floor」というレストランに行ってきました。
アンティーク市は土曜日なので、それ以外の日は比較的静か。
でもたくさんのブティックがあるので、お買い物にはいい場所です。
ブレナムクレッセントと、ポートベロロードの角にあって、2階がレストラン、1回はバーですが、食べ物も出しています。

2回のレストランはとってもステキな内装で、プライベートパーティーにぴったり。
食べ物の質は、お値段を考えるととってもいいと思います。

今日は2階が閉まっていたので、下で食べました。
ティムちゃんと二人なので、別段かまいませんが、上が開いているかどうか、ちゃんとチェックすればよかった。
だって、本当に、ステキなんです。
下はカジュアル。
いろんな椅子があります。

1階の内装はこんなカンジ。私は貝柱の前菜ティムちゃんはカルパッチョ
メインは2人ともバーガーですワインはボルドーのシャトーガメイ。
他のレストランよりもかなりお値段は抑え目。
このワインが23ポンドなんて。
30ポンド以上してもおかしくないワインです。
とってもお奨めなお店です。

2010年6月12日土曜日

KABUKI

生まれて初めて歌舞伎を観ました。
市川海老蔵さんの「義経千本桜」です。
ロンドンに住んでいるおかげで、日本に住んでいても、なかなか観られないものを観る機会に恵まれます。
日本に住んでいたらいつでも観れるかって言われると、ちょっとね、っていうものも、こちらで。
たとえば「流鏑馬」は2001年の日本祭りの際に見て、そうそう見られるものじゃないなーって実感しました。
博物館や美術館でも、日本展となると、すばらしい作品を並べてくれます。

今回は歌舞伎。
結構カタク構えていたら、面白いんですね。
これは意外でした。
観ていて思い出したのが、スペインのフラメンコ。

外国の観光客が思い浮かべるフラメンコではなくって、本物のフラメンコ。
三味線と語りはまさにそのもの。
そして、それにヴィジュアルなものが加わって、なんとも豊かな見世物に仕上がっています。

主役の市川海老蔵さん、ファンも多くて、日本から、この公演のために来られている人たちも多かったようです。
歌舞伎を知っている友人は「古典的で、わかりやすい作品だから、イギリス人にもウケるんじゃないの」と教えてくれました。
舞台の色がとてもきれい。
桃太郎君はすべて男性が演じているといった予備知識がなかったので、終わった後に、あれはみんな男の人よって教えてあげたらびっくりしていました。
「あー、だから、みんな声が変なんだー」だって。
でも身のこなしは私よりずっと女らしいかも。

ストーリーもわかりやすいし、喜劇的で、歌舞伎って、もとは庶民のものかしら?
日本では、伝統芸能ということで、少し高級なカンジらしいのですが、観た感想は庶民的で、親しみの持てるものです。
私も桃太郎君も、英語の解説を片耳のイヤフォーンで聞きながら観劇しました。
意外に笑いのシーンが多かったのですが、周りがあまり笑わないので、少し、気を使いました。

海老蔵さんは、まだ若いそうで、身のこなしがとても軽やか。
何度も「あっ」っというシーンがありました。
2週間ほどの短い公演なのですが、ロンドンの北、サドラーズで演じられています。

2010年6月11日金曜日

FANTASTICKS 

宮本亜門さん演出のFantasticksを観てきました。
コヴェントガーデンのダッチーズ劇場で演っています。

こじんまりした劇場なので、客席との一体感がとても印象的でした。
ストールのF列ということもあって、かなり前の方。
ルイーザ役の女の子の声が、透明感があって、とてもステキ。
配役は印象のある役者が揃っていて、とても楽しめました。

私はこの作品を初めて観たのですが、かなりのロングランらしいです。
今回は宮本亜門さんの演出で、6月9日にオープンしたばかり。
同じ作品でも、誰が演出かによって、仕上がりは全く違います。

シャークスピア劇を見ているような印象を受けました。
ルイーザとマットは隣同士に住んでいますが、二人の親が両家の間に壁を作って二人を会わせないようにします。
これは実は策略で、両家の親が、若い二人を恋に落とすように仕組んだことなのです。
まんまと恋に落ちた二人ですが、親の企みを知って、マットは家出、ルイーザは危険に身を落としそうになります。
さあ若い二人の行く末は・・・といった内容です。

壁の役や、かたりべ。
光の使い方もとても効果的で、はじめから終わりまで、笑いがちりばめられています。
特に、ヘンリーとモーティマー役が見事。
ぜひご覧になることをお勧めします。

2010年6月9日水曜日

サリーラン

昨日は温泉で有名で、お風呂(バース)の語源にもなった、バース(BATH)に行きました。
この建物は、バースの中で一番古い建物(だそうです)サリーランのお店です。

昔ここに、サリーランという人が住んでいて、名物料理を出していました。
あまりにも有名で、周りに住んでいる人だけではなく、遠くからも食べに来る人がたくさんいたそうです。
いつの間にか、サリーランの名物料理は「バースバン」と呼ばれるようになって、なんと今でも同じお店で食べることが出来るのです。
当時(17世紀)のオーブンなんかも展示されている、博物館が下で、上はレストラン。

それではバースバンとは何か、というと、柔らかめの軽いパン。

なーんだ、って言わないでください(笑)
300年前のイギリスでは珍しかったんです。
サリーランはフランスから亡命してきた人だったので、きっとイギリスにはない、エキゾチックな食べ物って感じだったんでしょうか?

ここではこのバースバンに、いろんなものを乗せて出してくれます。
例えばベーコンとサラダ、とか。
こんなカンジです。柔らかいパンの上にサラダとお肉が乗っているだけなんですけどね。

これ、直径が20センチくらいあるので、出てくるとびっくりかもしれませんが、意外と軽いので全部食べてしまえる量です。
このお店はとても小さいので、お昼ごはんの時間にはいつも行列。
それでも名物なので、バースに来られたら、一度はどうぞ。

2010年6月6日日曜日

眺めのいい部屋

ウィンダミアで泊まったホテル、私のお部屋からの眺めです。
湖水地方のホテルは、湖が見えるお部屋、というのが売りのところが多いようです。
もちろん、そういったホテルの、すべてのお部屋がそうではないでしょうけれど、やっぱり景色がいいとうれしい。
特にこの季節は、暗くなるのが遅いので、それだけ景色を楽しむ時間が長いわけだし。

でもリゾート地だけあって、ビジネスにはいまいち。
ワイヤレスもないし、携帯のモデムもつながりがいまひとつ。

ここまで来て、パソコンなんて使うなってことかな?

ジンジャーブレッド

お仕事で、湖水地方に来ています。
素敵な奥様方の小さなグループで、マダム旅行ってカンジ。
せっかくなので、いろんな所でその場所の名物のお話を差し上げるのですが、今日、出かけたのは詩人ワーズワースにゆかりのあるところ。
グラスミアという村です。

この村にはワーズワースの住んでいたおうち「ダヴ・コテージ」があって、そこは入場して見学できるようになっています。
そして、村の中心地、セント・オズワルド教会の脇に、世界で一番おいしいといわれる、ジンジャーブレッドのお店があります。
私はここのジンジャーブレッドが大好き。
すごくジンジャーが利いていて、素朴な味。
形は四角くて、シンプルです。
紙に包まれたものと、缶入りのものが売られているのですが、お土産にするなら、割れないように缶入りがお勧めです。

昨日、夕食の時に、このジンジャーブレッドの話しをしたら、皆さん「欲しいわねぇ」ということになったので、お昼ご飯の前に村の散策もかねてお買い物に行きました。

ところが閉まっていたんです!
がーん。
前は日曜日でも10時ごろに開いていたような気がしたんだけど、どうやら変更になったか、思い違いだったかみたい。
ドアのところには12時半からって看板が出ていました。
残念だけど、その時間まで待っていることは、予定もあるのでできません。
でも、やっぱり欲しいということで、お昼ごはんの時間を利用して、私が代表で買いに行くことにしました。
だってみんなで行ったら時間もかかるだろうし、そんな時間を取るくらいなら、観光に行ったほうがいいと思ったんです。

そこで、どなたがいくつ欲しいのかって聞いてから、皆さんがお食事の間に、もう一度、お店まで戻りました。
缶入りのジンジャーブレッド、合計48個・・・。
12時25分にお店に行ったら30人くらい並んでいました。
またまた、がーん。
こんな行列待っていたら、1時間くらいかかりそうかも。

どうすればいいかな?

ちょっと考えたら、さっきお店の前で開店時間を確認したときに、電話番号がドアに書かれていたのを思い出しました。
そこで行列の一番前まで行って、閉まっているドアのすぐ前で、お店に電話をしたんです。
「缶入りのを48個欲しいの。順番は待てないから、用意してくれない?お店の前にいるんだけど。」
我ながら並んでいる人達の横で、ちょっとずうずうしいかなとは思ったんだけど、ちゃんとお店の人には30人くらい順番がついていて、私は一番その最後だって伝えました。
だから、ズルじゃないよね?
やっぱりズルかな?
実はちょっと良心は痛んでます・・・小心者なので(ホントか???)
時計を見るとちょうど12時半。
1分後にお店の人がドアを開けてくれたので、開け終わらないうちに「今電話した、48個、できた?」
もちろん出来ているわけはないのは100も承知です。
でもこういったことは先制攻撃が大事なんです。
おやじさんがドアを開けながら、中の女の子に、缶入りの小さいほう、48個用意するように言ってくれました。

このお店は本当に小さなお店で、裏のキッチンでジンジャーブレッドを作っています。
中はこんなカンジ。
袋に入れてくれている間に撮りました。かなり重いので、コットン製のエコバッグを用意してもらいました。
これは1枚1.50ポンド。
ジンジャーブレッドの缶入りは、小さいほうで4.50ポンド。
現金か小切手のみで、クレジットカードは使えません。お店を出てから、行列の写真も撮っておくことにしました。
お店の外まで、ずらーっと並んでいるでしょう?

2010年6月3日木曜日

朝のお散歩

なぜか、4時半頃に目が覚めました。
そのまま、また寝ようと思ったのですが、何となく目が冴えてしまいました。

外は明るくて、今日はいいお天気になりそうです。

しばらく我慢していたんだけど、眠くないのに寝ようとするのももったいないと思って、起きることにしました。

ネットをいろいろチェックするのもいいんだけれど(実際少しコンピューターの前に座ったんだけど)いっそのこと、お散歩に行こうと思い立って、服を着替えて朝6時。

リッチモンドの駅まで歩いて往復することにしました。
私の住んでいるところから駅までは、さっさと歩くと10分強です。
でも別に急ぐわけでもないので、途中で立ち止まってお店のショーウインドウを覗いたりしながら、片道30分以上かけて歩きました。

たまに、ジョギングの人が走っているくらいで、すごく静か。
しばらくボーっとテムズ川を眺めてると、すごく幸せな気分。

ここに住むことに決めて、本当によかった。
イギリスに住んで、もうすぐ20年になりますが、ほぼ19年をこのリッチモンドですごしています。
その前はベイズウォーターに少し、それからサウスケンジントン。

グレーターロンドンに800万人といわれている人口があって、それぞれの街にいろんないいところがあるだろうけれど、私はリッチモンドが一番大好き。

特にテムズ川沿いの景色は、時間を忘れてのんびり過ごしたくなります。

何枚か携帯電話で写真を撮って、早速おうちのコンピューターの背景に入れなおしました。
これは3枚ともリッチモンド橋の上から撮りました。
これは橋の西側から。今度は北向き。
こっち方向が川下で、この先にキュー植物園があります。こちらは西向き。
綺麗でしょう?
しばらくはコンピューターをオンするとこの写真になります。今日は平日だから、それほど賑やかにはならないだろうけど、週末はお昼から夜中まで、川沿いでのんびり景色を見たり、おしゃべりをしたりする人たちでいっぱいになります。

2010年6月2日水曜日

フローレンス・ナイチンゲール博物館


イギリスを観光先に選ぶ理由は人それぞれですが、医療関係のお仕事についている方は、フローレンス・ナイチンゲールに興味を持っている場合が多いようです。

フローレンスナイチンゲールは、イギリスの医療に多大な影響を与えた女性です。
それまでは認識されなかった「看護」という職業を、プロの域に高めた功績は本当に素晴らしいものです。
国会議事堂のテムズ川をはさんだ向かいに、セントトーマス病院が建っていますが、この一角に、彼女を記念した博物館があります。
長らく改装でクローズだったのが、やっと先月オープンしました。

早速どんな風に変わったのか、お友達のガイドと見に行ってきました。
以前の博物館をご存知の方は、あまりの変わりように、びっくりすると思います。

まず入り口(出口も兼用で、おみやげ物も少し置いています)で入場料を払うと、聴診器を渡されます。
これ、何かというと、展示品の前に丸いボタンみたいなものがあって、そこに聴診器を当てると、説明が(英語で)流れてくるのです。

ということは混んでる時ってどうするの?
と、当然の疑問がわきましたが、のんびり時間をかけて回るしかないようです。
ここだけで半日なんていう、イギリスの子供たちならいいんだけど、半日のロンドン観光の中に、ここの入場が入っている、なんて日本の忙しいお客様にはちょっとかわいそうなつくりかも。

最近のイギリスの博物館の流行りは「イントラクティヴ」
ただ見るだけじゃなくって、いろいろなボタン操作をしたり、パネルを開けたりといった「試してみて」タイプが人気です。
コンセプトとしてはとっても面白いんだけど、少人数で時間のある人以外にはあまり親切ではありません。

でも本当に興味があって時間が使えるなら、とても充実した時間が楽しめます。
ナイチンゲールにゆかりのある、様々な展示品や、その時代背景など、細かな配慮が感心させられる博物館に生まれ変わりました。

ウィンストンチャーチル博物館もそうなんですが、展示されているものを見る、お勧めの順番というものがなくて、思い思いにフロアスペースを動き回ることが出来ます。

ランプを持った貴婦人と呼ばれたナイチンゲールですが、これがクリミア戦争の時代のランプです。
私が聴診器で案内を聞いているのがわかりますか?これは彼女の時代の看護婦の制服。他にもたくさん興味深いものが並んでいます。

2010年6月1日火曜日

イギリス人の好きな食べ物



今日はイギリスのパブによくあるメニューのひとつ、ティムちゃんの大好物、シェパーズパイを紹介します。

シェパーズパイというのは、ラムのひき肉の煮込みの上にマッシュポテトを乗せて、オーブンで焼き上げたお料理のこと。
昔はロースト料理の残り物を利用した、経済的なお料理だったそうです。
桃太郎君の学校の給食にもよく登場します。
ちゃんとしたシェパーズは、ラム肉じゃないといけないそうで、牛肉のミンチを使ったものはコテージパイといいます。
でも、その辺は適当なパブなんかも多いみたい。

我が家ではシェパーズパイといっても、まず90%は牛肉を使います。

材料
牛ひき肉   450グラム
たまねぎ   1個
スープストック  1カップ
ジャガイモ   2個
ミルク    100mlくらい
小麦粉   少々

まずオイル少々でひき肉をいためて、余分な脂を漉してからおなべに移します。
この「漉す」工程を省くと、脂でしつこい味になるので、面倒でもやったほうがいいと思います。
たまねぎをみじん切りにして、フライパンでいためて、お肉に加えます。
塩コショウ、それから小麦粉(大匙1-2杯くらい)を振りいれて、お肉とたまねぎに絡めます。
そこにスープストックを加えて、ゆっくりと煮ます。
私はここにおしょうゆとか、ウスターソースとか、チリペッパーだとか、気の向くままに加えます。
トマトピューレなんかも美味しい。
でも定番ものは何もなしです。
別のおなべでマッシュポテトを少しゆるめに作ります。
普通のマッシュには卵の黄身を入れたりクリームを入れたりしますが、シェパーズ用にはミルクだけ。
耐熱容器にお肉を入れて、上からマッシュポテトを乗せます。これにはちょっとしたコツがあって、お肉がかなり冷めているほうが、マッシュポテトが沈みません。
それから、マッシュポテトは縁取りのように周りから乗せて、真ん中を最後にもってくるとうまくいきます。
きれいに表面を均したポテトは、フォークなどで模様を描きます。そうすると、オーブンで焼いたときにかりっとなるので、お勧め。
焼きあがるとこんな風。そして、お皿に盛るとトップの写真のようなカンジ。

私は、イギリス人男性で「シェパーズパイが嫌い」という人を、これまで見たことはありません。
イギリス人のボーイフレンド(もしくは候補者)がいる人は、作ってあげると絶対に(100%はムリでも90%以上の確率で)喜ばれること請け合いです。
イギリス人の女性にウケルかどうかは、聞いたことがないのでわかりません(笑)

ティムちゃんはシェパーズをお夕食に作ってあげると、夜中に冷蔵庫から残りを取り出して、テレビを見ながら食べたりします。
私には「シェパーズパイの好きな妖精が、夜中のうちに食べたに違いない」とかって、まじめな顔でいいます。
昔、夜中に、寝ていた私に「大変だ、みきちゃん泥棒に入られた」というのでびっくりしておきたら、
「冷蔵庫にあったシェパーズパイが盗まれている!!」だって。
こんな冗談には、馬鹿らしくて怒る気にもなれませんでした。