2025年4月19日土曜日

イギリスの刺繍のいろいろ



先日、JRTGA(英国日本語観光ガイド協会・リンクします)主催のお勉強会でイギリス刺繍についてのレクチャーがありました。


JRTGAはイギリスで日本語で観光ガイドをする資格「ブルーバッジ」を持ったメンバーが集まった協会で、定期的に勉強会を行っています。

ブルーバッジの資格を取るのも大変だけど、資格を取った後もみんなで勉強を続けているんです。
個性的なメンバーがそろっているので、どんな方にもピッタリなガイドが見つかると思います。
観光の際はぜひJRTGAのガイドを雇ってください。


刺繍といえば、イギリスのピリオドドラマを見ると「お嬢様のたしなみ」みたいな位置づけで出てきますよね。
いろんな時代で刺繍にも流行がありました。
また刺繍の目的に適したたくさんの種類があるのです。

今日はレクチャー後の復習もかねて、自分なりにイギリス刺繍をまとめてみました。
美術館や博物館を訪れる時の参考に、またはご自身でトライしてみるのもいいですね!

  • ジャコビアン刺繍 
ジャコビアンというのはイギリスのチューダー時代のひとつ後、17世紀初頭です。
リネンツイルという麻布にクルーウェルウールというウールの刺繍糸でベッドカバーやカーテンなどのインテリアに刺繍が施されました。 
東インド会社がイギリスに持ち帰ったインドの布の柄に影響を受けたデザインが多いです。


またジャコビアンのひとつ前のエリザベス様式のカラフルな刺繍、草木の茎や枝が円を描くようなパターンのデザインから発展したとも言われています。

例として紹介するのははV&A所蔵の「マーガレット・レイトンのウエストコート」
部分を拡大した写真がこちらで、1610年(年代はジャコビアンですが、スタイルがエリザベス朝)ごろのものです。
素材はリネンとシルク、刺繍糸はシルクと銀糸が使われています。
写真はV&Aの公式サイトから(リンクします)


  • スタンプワーク 
スチュワート朝に流行した立体的な刺繍。
チューダーの後期から製作はあったようですがスチュワート朝にその多くが作られました。
刺繍の材料は高価だったのでそれらを使うことができた女性たちはごく限られた階級でした。
少女のころから練習を重ね、単純なものからどんどん複雑なものに挑戦していくわけですが、その最高峰、ゴールにあたる製作がこういった小箱だったのです。
この小箱(V&A所蔵・リンクします)にはE・Cのイニシャルが入っていて、製作者エリザベス・クームを示しています。


  • キャンバスワーク 
キャンバスワークはその名の通りキャンバス地などにさしていくタイプの刺繍で、目を数えて文字や柄を入れていきます。
イギリスのアンティークショップなどで見かけるサンプラーなどもこのタイプ。
初心者でも取り組みやすいと言えます。
これは18世紀後半にメアリー・アン・ボディーという名前の9歳の女の子が作ったものです。
こちらも所蔵はV&A(リンクします)


  • シルクシェーディング 
シルクシェーディングとは 糸で作り上げる絵画。
カラースケッチをもとにステッチする方向をきめ、リアリスティックで自然な外観を刺繍で表現する 方法。
いろんな色が使われていたり、長さが違うステッチを組み合わせることでで微妙な色合いを出しているのがわかります。
写真は2点とも王立刺繍学校のオンラインショップから(リンクします)



  • ブラックワーク 
ブラックワークとは単色の糸を使って濃淡を表現する刺繍。
様々な幾何学模様や太さの違う糸を使って白黒写真のような効果を生み出す方法。
パッと見るとペン画や鉛筆画に見えますが刺繍です。
部分的に拡大するといろんなスティッチが使われているのがわかります。
写真は王立刺繍学校のテクニックページから(リンクします)



  • ゴールドワーク
ゴールドワークはその名の通り金糸を使う刺繍で、イギリスでは戴冠式に使用される儀式用のローブや教会の装飾、司祭の装身具にも利用される刺繍です。

もっとも最近の戴冠式は2023年5月6日でした。
チャールズ3世は何でも新調するのではなく、昔からのものを大切に使っていくことを心がけています。
そこで戴冠式の装身具も歴代の戴冠式で既に使用されたものが再利用されました。

右側の金のマントは「インペリアル・マントル」とよばれるもので、もとは1821年に戴冠したジョージ4世のために作られたもの。
左側は「スーパーチュニカ」といって、こちらは1911年のジョージ5世の戴冠式のためにつくられたもの。
戴冠式ではスーパーチュニカの上にインペリアル・マントルを羽織ります。
金糸で刺繍が施されているのでその重さはかなりのものです。

こちらは一部を拡大したスーパーチュニカの刺繍部分。
写真は両方ロイヤルコレクションのウェブサイトから(リンクします)

もちろん新しく作られたものもありますよ!
王立刺繡学校のパトロンを2017年から務めているカミラ王妃のローブ。
これまでの戴冠式のローブと異なるのは、自然を愛する王と王妃を表すためにミツバチなどの昆虫が刺繍のデザインに含まれたこと。
写真の中のかわいいミツバチや甲虫が見えますか?
こちらの写真もロイヤルコレクションのウェブサイトから(リンクします)
刺繍は王立刺繍学校が担当したそうです。
パトロンのための刺繍なんて、緊張しそう!(笑)



  • ホワイトワーク 
ホワイトワークはリネンなどに施された刺繍で、結婚式や洗礼式の衣装によくみられるエレガントな刺繍です。


ケイトさんのウエディングドレスもホワイトワークが使われました。
バッキンガム宮殿の公式YOUTUBEです。


このウエディングドレスの製作(刺繍部分)も王立刺繍学校が担当しました。
その製作チームにはなんと日本人がいて、今回のレクチャーも彼女が担当してくれたんです。

ニュートン雅子さん(リンクします)という女性で、製作や修繕、コンサベーション、レクチャーなどのサービスも行っているそうです。




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2025年4月17日木曜日

新しい八百屋さん



去年の6月にリッチモンドのホールフーズが閉店(リンクします)してからとても不便になりました。
週に何度も行っていた場所が無くなるのは淋しいだけじゃありません。
お肉屋さんとおしゃべりしたりするのも楽しかったし、お野菜やフルーツも揃っていたので行くだけで気分が上がりました。

リッチモンドで手に入るもやしはここがクオリティーがよかった。
もっと良かったもやしを扱っていたアジアンショップはホールフーズよりも前に閉めちゃったし。
しめじやエノキやエリンギといったキノコ類や大根もここで買っていた。
大好きなマンゴスティンもあったし、ハムのコーナーにはグアンチャーレがあった。

ま、そんなことをくよくよ考えても仕方ないです。
きのこが欲しければWASOで出前すればいいんだし。
でもふらっと立ち寄って、今日はこれが食べたいなぁなんてメニューを考えたりするのは楽しいです。

そんな私に良いニュース。
おうちのそばに新しい八百屋さんができたのです。
セントマーガレットの駅横にあった八百屋さんも閉めてしまったので、この界隈ではトゥイッケナムのハイストリートまで行くか、土曜日のファーマーズマーケットに頼るしかなかったので新たな独立系の八百屋さんは大歓迎。

わぁ~、店頭においしそうなフルーツがいっぱい!
イチゴもおいしそう!
中も充実しています。
キノコ類もたくさん!
食べられるお花も売ってる!!
サラダに重宝するのにあまり売られていないんです。

そして、シソも売ってる!!
1パック15枚入りで4.95ポンドだから1000円くらい?
今年はまだ種をまいていないけれど、近所で買えるならもう育てなくてもいいかな。

シソにつられていろいろ買ってしまいました。
お値段はスーパーマーケットに比べると少し高め?
でも他にない商品の取り揃えがあって、品質が良ければ問題ないと思うなぁ。
ソレルも見つけたので買いました。
使い勝手がいいハーブなのにあまり見かけないもののひとつ!


その日のランチにいくらのスパゲッティーを作りました。
バターを絡めて少しお醤油で味を付けたスパゲッティーにはシソを混ぜました。
トッピングは大根おろしとたっぷりのいくら。
ソレルを少し散らして出来上がり。
よく考えたらシソとソレルと両方はちょっと欲張りさんでした(笑)


このお店、カムデンにあるお店の支店のようです。
まだウェブサイトには載っていないからポップアップの可能性もあるけれど、つぶれないでほしいなぁ。



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2025年4月15日火曜日

ルームサービスはお好き?



ロンドンに住んでいると便利なことにいろんな配達システムの恩恵にあずかることができます。
敢えてイギリスと書かないのは、ロンドン=イギリスではないため(笑)
ツイッターを眺めていると「イギリスではxxx」とかって意見には「それはロンドンだけ」なんてコメントが付いたりするのも珍しくありません。

アマゾンやチェーンの文房具店などでは当日配達もあるし、食材も日本食含め自宅まで持ってきてもらえる。

私が渡英したころにはそんなシステムが無かったので、どうしていたかといえばタクシーで配達。
お店に電話してクレジットカードの番号を言って購入、お店の人がタクシーに商品(だけ)を乗せて自宅に着いたら運転手さんにタクシー代を払うって感じでした。
顔おなじみのお店なら次に行ったときに支払いとか。

レストランなんかは昔から出前してくれるところがたくさんありました。
ピザ、中華、インド料理は出前するところが普通で、お店には出前要員もちゃんといた。
最近は自前で出前をやっているところは少なくなっているようです。
というのもウーバイーツとかジャストイート、デリバルーなどの出前専門サービス会社が増えたから。
でも私たちは中華とインド料理を出前するときはレストランから直接運んでもらいます。
なぜかその方が美味しい。
いつも注文するそれらのお店は、ごく近い顧客には自分たちで出前をしているようです。
同じ人が持ってきてくれるので顔なじみ。
持ってきてくれた時にチップとして現金で5ポンドか10ポンドを渡しています。
最近使った現金ってほとんどがこういったチップ。
本当にそれ以外で現金を使わなくなりました。

中華とインド料理以外のお料理を出前するときにはデリバルーを使うことが多いです。
以前は注文の時にチップを支払えば早く持ってきてくれることとかを知らなかったので、サービスがよくないと思っていましたが、最近はコツもつかめてきました(笑)
デリバルーの配達の人へのチップは注文額の15%から20%くらいでちょうどに切り上げる感じ。
いつも同じ人が来るわけじゃないので、持ってきたときに現金であげれば喜ぶけど、先払いの方が断然おすすめ。

これらの会社は食べ物だけでなく、薬屋さんや酒屋さん、スーパーマーケットからも出前してくれて、おうちを出たくない時にはとても便利です。


最近はこういったサービスの充実のおかげで、ホテル内のレストランや特にルームサービスの需要が減っているそうです。

安いホテルのチェーンではロビーにデリバリー専用のカウンターを置くところもあって、ゲストがロビーに出前を受け取りに行くようになっているそうです。
元からルームサービスがないホテルでは抵抗がないのかもしれません。

ルームサービスがあるホテルでは、メニューが少なくなったり、サービス自体を取りやめるところもあるようです。
でもお掃除の人のお仕事も増えるだろうし、ゴミも増えるので問題もあるでしょうね。


私もティムちゃんもルームサービスが好きです。

ホテルを選ぶ際に、必ずルームサービスの有無とそのメニューを確認します。
5つ星のホテルは通常どの国でも大丈夫。

4つ星クラスなら、ちゃんと調べたわけじゃないけれど、イギリスではルームサービスは普通にあると思います。
スペインもルームサービス率は高い気がします。
フランスはパリ以外ではルームサービスがないホテルが多かったけれど、それは私たちがフランスでは家族経営の小さなホテルに泊まることが多いのが原因かもしれません。
日本はルームサービスのメニューが充実しているホテルが多いですよね。

今まで見た中で一番びっくりだったルームサービスメニューは大阪のニューオータニのタコ焼き(リンクします)かな(笑)



夜の注文は匂いがこもらないものを選ぶようにしています。
注文するのはスープとかサラダが多いです。
サンドウィッチも夜お腹がすいたときに注文しやすい。


今回ボーモントでもルームサービスを何度か注文しました。
お部屋にトロリーが運ばれてきて、それがテーブルになるのはいつ見てもワクワクします。

これはある日のルームサービス。
ステーキとサラダとパスタ。
匂いの強いものと併せて私があまり注文しないものはパスタかな。
出来上がってからお部屋まで持ってくる間に絶対時間がかかるから、おいしくないというのが理由。

ステーキとかは比較的セーフなメニューだと思います。
ミディアムレアで注文したフィレステーキはちゃんと注文通りに届きました。
この時に来たレタスのサラダが入っていた器が素敵で探して買おうと思っています。
ジェムレタスが縦に入る。
エッグスタンドの大きい版みたいな感じです。


また別の時にティムちゃんがサンドウィッチ、私はステーキタルタルを注文しました。
ステーキタルタルの卵の黄身がお醤油に漬けてあって、濃厚でとってもおいしかったです。
サンドウィッチは写真を撮ったと思ったんだけどとれていませんでした。


これはサラダなんだけど、あんまり好きな味じゃなかった。
全部角切りなのでポロポロ食べにくかったです。
そして酷かったのはピザ(笑)
こちらはほぼ残してしまいました。
注文するときにカリッとしたピザが食べたいと伝えたんですが、全然ダメでした。

ということで同じホテルのルームサービスでも一概に美味しいとか美味しくないとか言えません。
その時の気分にもよるし。
だけど誰かがご飯をお部屋まで持ってきてくれてテーブルで食べるだけに用意してくれた後、電話ひとつでお片付けまでしてくれるのはうれしいです。

やっぱり出前とはちょっと違う。
そんな風に思う人がいる限り、バラエティーが少なくても、少しくらい高くても、ルームサービスはなくならないんじゃないかと思います。





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2025年4月13日日曜日

気持ちいい~!ハマムであかすり体験!





ちょっといいホテルには普通スパが併設されています。

今回ボーモントにお泊りした(リンクします)のも、ここのスパに行きたかったから。

プールとかジャグジーがある大き目のスパではなくて、ボーモントのスパはすごく小さいです。
私は計3回利用しましたが、いずれもゲストは私だけでした。
他に誰もいなかったので写真が撮れて良かった!(笑)


スパは地下にあるのでお部屋からリフトでまっすぐ下りればいい。
宿泊しているとバスローブで行くことができるので楽チンです。
着換えのお部屋にあるロッカーは他のスパに比べると多少小さめでした。
多分ほとんどのゲストが宿泊客なんじゃないかと推測します。

大きなホテルだとスパに到着するまでに会ってしまう行きかう人が気になるけれど、そういった点でも小さなホテルは気兼ねが無くて楽ですね。
お化粧しなくても髪の毛も寝起きみたいなままでも大丈夫(?)です。
朝9時から夜の9時まで開いているので、ランチの後ゆっくり寛いでお昼寝をその後に持ってきてもいいし、朝マッサージしてもらってシャワーの後お散歩に出るのも気持ち良かったです。

マッサージやあかすりなどのトリートメントは有料ですが、スチームバスやジムだけなら宿泊客は無料で利用することができます。
無料部分の設備の利用だけなら予約もいらない。
ジムは24時間開いています。
でもティムちゃんも私もジムには1回も行きませんでした(笑)

スパの入り口に入ると予約の確認をされて着換え室に案内されます。
入り口にはスキンケアの製品が並んでいて見ているだけできれいになった気分になります。
でも私はこんなにたくさんの種類のスキンケアを、いつ何のために使うのか覚える自信がありません(笑)
このスパで使われている製品はOSKIAというブランド(リンクします)で何とウェールズで作られているそう。

こちらが着換えのお部屋。
お手洗いの個室がふたつとシャワールームがふたつ。
ヘアドライヤーも二つ、ストールも二つあったけれど、二人で並んで髪を乾かすのには狭そう。
ロッカーは15個くらいあった気がします。

こちらのお部屋はリラックスルームです。
もちろんもっと広いですよ。
寝椅子の数は6台くらいだったかな?
飲み物をいただいたり、雑誌を読んだり。
お友達と来たらおしゃべりするのにもいいかも。
このお部屋にシャワーやスチームバスも揃っています。

ロッカーの中にフリップフロップ(私が履いているグレーのもの)/ 使い捨てパンツ / バスローブが入っているので、スパの中はそれを着ればオッケー。
シャワーキャップはあちこちに置いてあります。
スチームバスに入るならバスローブではなくてバスタオルの方がいいと思います。

これがスチームバス。

中は L字型の座る場所で4人くらい入れるサイズ。
かなりパワフルなので5分くらいで十分効果が出ます。

スパ内は唯一リラックスルームに監視カメラが入っているそうです。
なので、バスローブからタオルに替える時なんかは着換えのお部屋で。

さて、いろんなスパでマッサージの経験がある私なんですが、実はハマムは初めて。

あかすりも初めてです。
スクラブマッサージ(ふき取りタイプ)はリゾートホテルで体験したことがあるんですが、あかすりはお湯を流しながら身体をきれいに洗ってもらうという感じ。

こちらがハマムルームです。
このお部屋に通される前にスチームルームで少し汗を流す時間があります。

石の台は温かくて、処置の時はその上にバスタオルが敷いてありました。
その上に乗って処置をしてもらいます。

最初はブラックソープを全身に。
そしてしばらくしてからあかすりが始まります。
ざらざらしたミトンでこするので痛いかもしれないと心配しましたが、まったく痛みはありません。
却って気持ちのいい刺激って感じです。

全身をゆっくりきれいにしてもらって、顔は蜂蜜とショウガが入ったクリームで簡単に拭きとってくれました。

ハマムはこの一回だけだったんだけど、本当に気持ちよかった。
また行きたいな。
あかすりミトンは使用後は捨ててしまうそうで、欲しかったら持って帰っていいですって言われたのでありがたくもらってきました。

でもその後自分のお部屋に戻ってバスルームに置いたつもりがいつの間にかなくなっていたので、間違って捨ててしまったようです。


ネイルサロンのやすりもそうだけど、捨ててしまうから持ってかえる?みたいなものってお土産みたいでうれしいけれど、結局使わないんですよね。

あかすりの後はシアバターをたっぷり使ったマッサージで ハマムと併せてトータル2時間、お肌が本当に生き返ったみたいでした。



マッサージはこんなお部屋。
あかすりと全身のマッサージで230ポンド。
今回チップは置きませんでした。
スパに行くと担当してくれた人に普通は10%くらい置くんだけど、ボーモントホテルはスタッフのチップは必要ありませんというポリシーらしい。
なので代わりに宿泊費に5%のサービス料が加算されるタイプ。
また、ホテル全体がキャッシュレスです。

マッサージのみなら時間も費用ももっとお手軽なコースがあります。

フェイシャルマッサージと首周りのマッサージも別々に体験しました。
それぞれ30分くらいの短いコースでお値段も100ポンド以下です。

フェイシャルマッサージの後は少しお肌をリラックスさせた方が効果が長持ちするそうなので、リラックスルームでちょっと寛いでからお部屋に戻ることもできます。
私はまっすぐお部屋に帰ってお昼寝しました(笑)
もちろんマッサージの後ヘアサロンで髪を整えてもらったりメイクしてもらうこともできます。

首回りと肩のマッサージもすごく気持ちいいです。
ただ、そういったのは結構どこででもやってるので、特にホテルのスパである必要はないかなと思います。
ということでイチオシはハマムと全身マッサージのコースかな。







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2025年4月11日金曜日

素敵なホテルで寛いできたよ!


ティムちゃんとプチホリデーを楽しんできました。

オリジナルの予定ではマドリッドに1週間。
美味しいものをたくさん食べてのんびりしようと思っていましたが、結局キャンセルしました。
ホテルも飛行機も予約済みだったのでキャンセルチャージを払うことになってかなり残念。
乗り気だと思っていたティムちゃんが、実は行きたくないと言い出したのがキャンセルの理由。
どうしても飛行機に乗りたくないって(笑)

結婚記念日のささやかなお祝いのつもりだったので、行き先を変えてプチホリデーは実施しました。

どこに行ったか知りたい?

ロンドンです。

ホントに?

はい。

住んでいる街だけど、時々ホテルに泊まって優雅に過ごしてみるのも気分転換になっていいものです。
でも流石にロンドンはマドリッドよりも高いので旅程は半分に縮めました。

お邪魔したのはメイフェアのボーモントホテル。
サービスに定評がある、こじんまりしたところです。

デザインはアールデコ。
今回はスーペリアというカテゴリーにお泊りしました。
ボーモントは2年ほど前に増築された部分があって、それは裏側。
電気系の設備はそちら側が優れています。
実ははじめにお泊りしたのはそちら側。

でも窓が開かないことと景色が良くないことで1泊した後表側に替えてもらいました。

こちらが窓からの眺め。


メイフェアのブラウン・ハート・ガーデンが見えます。
表側の方が微妙に狭くなったとティムちゃんは言うのですが、窓からの景色があるので開放感があって、私は全く気になりませんでした。
少しだけ窓が開くのもうれしい。

ロンドンの5つ星ホテルではティーやコーヒーはルームサービスで注文するものといったスタンスのホテルも多いのですが、ボーモントはネスプレッソマシーンとお茶用のケトルがお部屋に揃っていました。

ルイボス・グリーンティーと緑茶のティーバッグは自前です。
マヌカハニーとレモンも持ってきました。
ホテルにあったのはアールグレイとペッパーミントティーとイングリッシュブレックファストの3種。
グラスのジャーに入ったティーピッグのティーバッグです。
ネスプレッソのカプセルはいろいろな種類が10個くらい缶に入っていました。
ミルクは小さなボトルが冷蔵庫に入っていました。

こういったアメニティーはうれしいけれど、やっぱりホテルで肝心なのはベッドのクオリティー。
とっても寝心地が良かったです。
キングサイズで十分な広さがあったし、マットレスや枕の硬さも好みのものでした。
毎晩ぐっすり眠れたので大満足。

お泊りする少し前にゲストリレーションの係からお部屋の好みや宿泊の目的なんかを聞かれていたので、結婚記念日のお祝いだと伝えていたらシャンペンとチョコレートケーキが差し入れされていました。
こんなちょっとした気遣いってうれしいですね。
手書きのメッセージも入っていました。

シャンペンはビルクラットサモンリザーブ。

美味しくいただきました。


私たちはお部屋でのんびりするのが目的だったからあまり出歩かなかったけれど、セルフリッジーズもすぐそこだし、レストランも徒歩圏にたくさんあります。

ロンドンでサービスがいい小さめのホテルを探しているならお勧めします。
ドアマンからレストランのウェイティングスタッフ、ターンダウンの係までみんな気持ちのいいサービスでした。


宿泊費は季節やお部屋のカテゴリーで大きく変わります。
ロンドンの高級ホテルは週末に安くなる傾向にあるので週末をはさんだり、長くステイすると割引があったりします。
巷の予約サイトを利用するよりもホテルの公式サイトから予約する方がおすすめです。




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2025年4月9日水曜日

ナショナルギャラリーのワークショップに行ってみよう!



イギリスの主だった美術館や博物館が無料で楽しめることは広く知られていると思います。

物価が高いと非難されることが多いロンドンでも、そういった場所や公園ではお金をかけなくても良い時間を過ごせる。

でも美術館や博物館や公園の本来の目的は国民の教育や余暇の充実。
1824年にできたナショナルギャラリーでも、そのポリシーは受け継がれています。


さて、今日紹介するのはそんなナショナルギャラリーの北側にある別館のお話。
ローデンセンター(The Roden Centre)という名前で今年2月末にオープンしました。
私はナショナルギャラリーのメンバーになっているので、メンバーイベントなどによく顔を出すのですが、この時も建築や内装を担当した人のトークがあるというので出かけてきました。
記事にしようと写真もいっぱい撮ってきた(一応ブロガーだしね)
その割に記事が4月って遅くない?
いや、別に旬の話題ってわけでもないし(笑)

これ、入り口すぐのところの壁なんですが、面白いので紹介させて。
実はナショナルギャラリーの名画のいくつかからとられたモチーフがちりばめられている。
どのコーナーが何の絵からインスパイアされているのかクイズみたいに楽しめます。
(でも正解は載っていないから自分で考えないといけないけれど(笑)


その壁に向かって右側奥にはカラフルなドアが並んでいます。
ドアに白い文字で何か書かれているのがわかりますか?
その色の歴史など、説明が入っているんです。
そしてこのドア、ふつうは閉まっています。
中にはトロリーが入っていて、学校で来たときに子供たちのバッグやコートなどをまとめて預かる場所として利用されています。

階段やエレベーターで3階まで上がると広いスペース。
この建物は以前からあったものを改築したものです。
以前は窓がほとんどない建物だったのですが、北側の壁のあちこちに大きな窓をたくさん作ってかなり広く明るくなりました。
トークではそんな工事中の苦労話や改装されてよくなった部分、特に工夫した部分も含めいろんなお話が興味深かったです。

例えば以前は小部屋に分かれていたために狭く暗かったので、子供たちの創作意欲には良くなかったとか、特別支援の子供たちを受け入れるために(音が響くので)他の教室を全く使えなかったとか。
特別支援学校には音に敏感な子供たちもいますからね。
今は建物に防音材をたくさん使っているのでそういった問題はなくなり、隣の教室の音をまったく気にしなくてよくなったそうです。
天井に防音効果のあるものが利用されています。

お弁当を食べるスペースもある。
いろんな場所にリサイクルされた材料が使われています。
この洗面台の周りはヨーグルトのパッケージを再利用した素材でできています。
よく見るとパッケージの一部がちゃんと入っている。

このフロアの一つ下はレクチャールームでトークがあったのもここでした。
天井が高いのと、窓の大きさがわかると思います。
立っている二人はローデンセンターの建築家とデザイナー。


さて、今日紹介したいのは終わってしまったイベントの話や、予約がないと入れない学校単位のクラスの話ではなくて、このブログを読んでいる人たちが参加できるプログラムのこと。

え、今までのはイントロ?
ちょっと長すぎない?
はい、反省しています(笑)

学期中は月曜日から金曜日の 10am–6pmまで、予約された学校や個人の貸し切りクラスがあります。 
もう秋ごろまで予約でいっぱいだそう。

でもそんな貸し切りが終わった時間、6pm–9pm(現在、金曜日のみ)
そして週末や学校のお休みシーズンは 10am–6pm の間一般に開放されて、予約の必要なく入場できます。
ワークショップなどもあって楽しそうだし勉強にもなる。
ワークショップは主にこのセンター。
でも、無料のギャラリーツアーなどもあって、観るのは本館だけど、ローデンセンターで受付。
予約制のものもあれば、当日早い者勝ちなんていうものも。
是非行ってみてください。
入り口はオレンジストリートでトラファルガー広場ではありませんから要注意。
こちらがローデンセンターの建物とその入り口です。


近々行く予定はないという人でも、アプリをダウンロードして遊ぶプログラムがあります。







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