2024年11月30日土曜日

クランブルは大失敗!!

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スーパーマーケットでルーバーブを見かけました。
色がきれいなので買ってきた。

ちょうど桃太郎君が晩ご飯に来るのでデザートにクランブルを作ろうと思って。

失敗その①

上白糖がなかったのでココナッツシュガーを使いました。
なのでせっかくのルバーブの色が台無し。

ほらね。
上白糖ならきれいなピンクになるはず。

いいのよ美味しければ。
そう自分を慰めました。
実際この部分はとってもおいしかったのです。
ほどいい酸味と上品な甘み、でもちょっとコクがある。


で、クランブルの部分を作る時にちょっと冒険心が・・・。
ふつうは小麦粉にバターを練りこんで上に散らして焼くのですが、その時にナッツなんかも入れるとおいしい。

そこで小麦粉にその半量のビスケットを砕いて入れて、バターの代わりに荒いピーナッツバターを加えてのです。
これは小麦粉とビスケット。
ここにピーナッツがゴロゴロ入っているピーナッツバターを入れて、ルバーブの上に乗せたらこんな感じ。
おいしそうでしょ?

30分焼いてスプーンでお皿に取り分けてヴァニラアイスクリームを添えて・・・。
おいしそうでしょ?

でもね、まったくおいしくなかったです。
ピーナッツバターの味しかしない。

ルバーブには全く合いませんでした。
今度はルバーブを煮たのをアイスクリームにかけるだけにしよう。

ティムちゃんも桃太郎君も大憤慨。
なんでいつもと同じにしないのか、かなり責められました(笑)
でもいつもと同じじゃ人生は面白くないと思うんですけどね。
こんな失敗のほうが、きっと心に残るディナーなのにって言い訳しました(笑)








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2024年11月28日木曜日

死のブルースクリーン

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ブラックフライデーのセールでラップトップを買いました。

これはメインに使っていたラップトップの代わりに購入したもの。
そして、サブで外出するときに持ち出す少し小さめのラップトップはかなり長持ちしています。

サブと書いたけれど、コロナの時にオンラインで使う際角度が調節しやすいものを新しく買った2020年まではこちらがメインだったので、本当に長持ちしています。

このコロナの時に買ったラップトップ(リンクします)夏前くらいからちょっと調子が悪かった。
特にブログを書くのに入力がうまくいかなかったり、ダウンロードに時間がかかったり、修理に出すほどでもないけれど、ちょっと調子が悪いといった感じ。

で8月くらいだったか、ファイルなどは消さずに軽くリセットしてみました。
それでも全く改善しない。
そこでブログを書くときはサブのほうで書いていました。
そして11月、ちょっと時間が空いたのでファクトリーリセットしてみようと思い立ち、クリックしたらこんな画面。

もうここから動かない。
日本語でなんて言うのかなと思って調べたら「死のブルースクリーン」らしい(笑)
何とか直せないか、いろんなサイトを読み漁りましたがどうにもできませんでした。
1日以上時間を費やして、結果が出ないとツラいです。

マイクロソフトのヘルプから修理を頼んだら見積もりが600ポンドだったので、もう買い替えたほうが早いと思ってジョン・ルイスに注文しました。
もちろん修理の方がはるかに安いけれど、もう4年も使っているんだから寿命だと思います。

新しいラップトップの配達は翌日。
そして前回と同じ機種の新しい版。
正直サブもあるし、今年の暮れか来年には新しいOSになるだろうし、それまで待つことも考えたんですが、ちょうどブラックフライデーのセールで割引があったのでついクリックしてしまいました。

前のはシルバーだったのですが、今回は黒。
スペックはほぼ同じで操作が早くなったのがすごく気持ちいいです。

これが何年もつのかは神のみぞ知るといったところですが、今度はちょっと調子が悪いなと思ったらすぐに対処しようと思っています。





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2024年11月25日月曜日

ひとり焼肉してきたよ!

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リージェントストリートの映画館でレクチャー(リンクします)を受けた後、ちょうどお昼時だったので近くの焼肉屋さんに行ってきました。

実は事前にオンラインで予約しようと思ったら、予約人数が一人だとできないという表示。
オープンテーブルという予約サイトで、ひとりの時でも予約したことがあるからこのレストラン側の設定なのかも。

ま、映画館から歩いて1分くらいの距離なので、行って聞いてみようとお店を覗くと問題なく入店できました。

すごく寒い日だったので、冷たいものは飲みたくない。

なので熱燗を注文しました。
なんとランチタイムから夕方にかけてはハッピーアワーということで飲み物を含め割引されているものがたくさんある!
熱燗はなんと4.50ポンド!!
ロンドンとは思えない価格です。
逆にロンドンらしいのはその温度(笑)
すごいぬる燗です!

ランチセットなるものがあって、ご飯とお味噌汁とサラダがついて、好きな焼き肉を選べる。
お肉の種類をいくつ選ぶかでお値段が決まる。
2種類のお肉を選ぶランチセットで13.50ポンド。
私はタンが食べたかったんだけど、ランチセットのお肉にはその選択がなかったので、ハラミとカルビを選んでタンはアラカルトから追加にしました。

こちらが追加のタン。
タンだけだとネギソース付きと2種類あったのでネギソース付きにしました。
ソースというよりもおネギにごま油がちょっとかかっているといった様なもの。

セットランチのお肉の量はこんな感じ。
こちらは味噌だれ漬けのハラミ。

こちらはカルビで甘醤油漬け

まずグリル脇のタレを取り皿にとってネギソースもそこに入れる。
そこでちょっとしたハプニング。
左のタレが多く入っているでしょう?
実は入れようとボトルを逆さにしたら蓋がとれたんです。
ドバっと入ってしまいました。

お店の人を呼んでに蓋が取れたことを伝えました。
「タレが服にかかりませんでしたか?」というリアクションを期待したんですけれど、ここはロンドンの、しかも安い焼肉屋さん。
リアクションは「気にしないでください」だって(笑)

さて、絡めてあるタレが鉄板を汚す前にタンから。
気持ち厚みがもう少しあってもいいけれど、食べやすさを考えるとこれでもいいかな。
おいしかったです。

タンを食べ終わってからカルビ(左上)とハラミ(右下)を焼きました。
次回もし来ることがあったらハラミは頼まないと思う。
これで十分お腹はいっぱいなんだけど、お酒を追加しちゃったのでそのあてに何か健康に良さそうなものを注文しようとメニューをもらいました。
健康に良さそうなもの…ということでわかめサラダ。
で、来たのはこちら。
期待とは違った…(笑)
さておつまみなしで飲み続けるのもどうかと思って2本目の熱燗はほとんど手を付けずにお店を後にしました。

この後お買い物に行く予定だったので、酔っぱらって気が大きくなりすぎるのを心配したためです(爆)
こちらがお勘定。

お隣のテーブルが日本人の女の子2人で、楽しそうにおしゃべりをしながら焼肉を食べていました。
やっぱりおしゃべりしながら楽しく食べるのが焼肉だよね。
でも一人もなかなか悪くなかったです。

その二人が席を立った後、係がテーブルをきれいにしていたんですが、2本あるタレのボトルは触りもしなかった。
どおりでベタベタだったわけだなと思いました。

ということで、もし行く機会があったらテーブルのボトルに触る時は気を付けて!!


お酒が好きならハッピータイムを狙っていくのがおすすめ。




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2024年11月23日土曜日

イギリスで最初の映画館

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映画が好き、映画の世界に興味があるという人におすすめな今日の記事。

タイトル通り「イギリスで最初の映画館」
とてもアクセスしやすいロンドン中心地にあります。
入口から外を見たら、リージェント通り。

そしてここは今でも映画館として使われている!
映画館の名前は Regent Street Cinema(リンクします)

1896年にルミエール兄弟がシネマトグラフ機を初公開してからたくさんの映画がここで公開されてきました。
一時はアダルト映画の公開でも話題になりましたが、ウエストミンスター大学の前身であるポリテクニックとしての長い歴史もあります。

2014年にアールデコスタイルに修復されて、また映画館として利用されています。
座席はふかふかで座り心地がいい。
スロープが少し急だけど、おかげで前の人の頭が気になりません。

私はどこに座ってもいいといわれたのでボックスのような少し離れた席に陣取ってこれらの写真を撮りました。
座席は普通サイズが3つと補助席のようなものがひとつ。
右と左に2か所。
それらも含めて座席数は全部で185席です。



ロンドン中心地の映画館といえばレスタースクウェア界隈が有名ですが、ぜひこちらも試してみてください。

火曜日(Tuesday)はチューズデイ(Choose Day)ということで、なんとどの時間のどのでも自分で決めた金額(6,8,10ポンドからの選択)で映画を楽しむことができます。
ロンドン中心地でこの価格は素晴らしい!!

クラッシック映画ファンなら月曜日の1時からのマチネもおすすめ。
このマチネは55歳以上の人はたった6ポンドで映画を楽しむことができます。
それ以外にもトークが入る特別イベントの開催などもあるし、映画ファンなら一度は経験してもらいたいところです。


入り口を入ったところは映画館が開いている時はカフェとしても利用ができます。


先日はここでウエストミンスター大学のレクチャーがあって、その時に写真をたくさん撮ってきました。
そんな風に貸し切りで自分のイベントを開催することもできます。
185席のロンドン中心地の空間。
ちょっと変わったサイトを探しているのなら、ここも候補に入れてみるといいかもしれません。










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2024年11月21日木曜日

日本風のランチ定食を食べにイーリングまで行ってきた!

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ここ最近イーリングにあるピッツハンガーマナーハウスやそこで展示されているグレイソンペリーのタペストリーの話を記事にしました(それぞれにリンクします)

それもこれも最近在英法人の間で話題のイーリングのHAKU CAFE(リンクします)に行くついでのため(笑)
美味しいと聞いてどうしても気になって、わざわざイーリングまでバスに乗って食べに行きました。
リッチモンドからは路線バスで約45分。

イーリングの中心から少し東側。
イーリングブロードウェイの駅からだったら多分歩いて数分じゃないかな。

忙しい時には行列もできるのか、ドアの横にメニュー用のQRコードが出ていました。


店内で席が決まったらカウンターでオーダーしてねって書いてある。


HAKUは朝8時から和朝食をとることもできるようです。
ランチタイムは11時から2時。
ロンドンで11時からランチというのは早い。

ランチの定食系は現在4種あって、ミックスフライ、唐揚げ、ハンバーグ、そしてサーモンのグリル。
それに和牛丼が加わって、温かいランチは5種からのチョイスです。

それ以外にも日本風のサンドウィッチやパニーニもあるみたい。
サンドウィッチはドア横の冷蔵庫に入っていました。

スイーツ類もあった。

飲み物は現在ソフトドリンクのみ。
将来的にはアルコールの提供も視野にあるようです。

座るところを決めたらカウンターで注文と支払いを済ませるタイプ。
ランチタイムがとても忙しいかもしれないし、11時数分前に到着。
カウンターでもいいやと思っていましたが、ソファーの角席がもらえました。
店内は白が基調で思ったよりも小さいです。
入り口脇に窓に向いたカウンター席が2つ。
右手の壁沿いがソファー席で2人用のテーブルが3つ (内ひとつは3人でもオッケー)
左手は2人用テーブル6つが4席ずつの配置で3列。

私はほうじ茶とハンバーグ弁当を注文。
その後ご飯の前に手を洗いたかったのでお手洗いを借りました。
地下にある。
階段がすごく急なので気をつけて。

お手洗いのドアは取っ手を上向きにするとロックされる仕組みなんだけど、ちょっとわからなくて戸惑ってしまいました。
便座に座ると取っ手にそう書いてあるのが読めるけど、ドアを閉める時に上から取っ手を見ても読みにくいんじゃないかな、と思うのでここに書いておきます(笑)

サービスは気持ちよくて速いです。

お手洗いから戻ったらお茶が既に来ていた。

カップで出されると思っていたらポット、これで3ポンド。
多分十分に3-4杯分はありそう。

そして間もなくやってきたハンバーグ弁当、13ポンド。
レビューにボリュームあると書かれていたけれど、本当に量が多いです。

左上の小皿はきんぴらごぼう。
右下のお味噌汁はお揚げさんとわかめ。
お出汁は薄め、熱々。
メインのお皿にはハンバーグ1個、タルタルソースが付いたエビフライ1尾、小さめのソーセージ1本、キュウリの薄切り数枚、プチトマト1個、スイートコーン大匙2杯くらい、きぬさや1枚、パドロンペッパー1個、白菜と柑橘の浅漬けみたいなもの一口分。
右上のフルーツは一期1個、メロン一切れ、オレンジ1スライス、ブドウ1個。

以下は私なりのレビューです。
プラス点;
サービスはフレンドリーで機能的。
清潔感がある。
サラダはフリッセレタスが中心で、小さめに切られているので非常に食べやすかった。
ハンバーグ、日本の味って感じだった。
見た目バラエティー豊か。

私にとってのマイナス面;
お味噌汁は熱すぎ+お出汁が薄い+量が多すぎと思った。
パドロンペッパーへなへなで色も悪く、食べなかった。
きんぴら私には甘すぎ。
エビフライは古い油みたいな味だった。
ソーセージも食品添加物の塊みたいないかにも加工品な味。
お手洗いに行くときの地下への階段、危ないと思った。


改善できるんじゃないかと個人的に思うこと;
1,ハンバーグをお箸で食べるのは難しいのでナイフとフォークをもらったけど、最初から出してほしい。
2,お箸が割りばしだったのは普通のお箸にした方がいいと思った。
3,きんぴらごぼうを別皿にするならお漬物みたいなのを別皿にした方がいいと思った。
4,いろんなものが少しずつというコンセプトはわかるけれど、存在するだけで特に美味しくないものが多かったから努力の空回りというか、無駄な気がした。
メインのお皿は他を省いてハンバーグとサラダだけでいいので、代わりにハンバーグのソースをもう少し多めにしてほしい。
5,定食を食べる人にお茶をカップで+1ポンドとかでつけることができたらいいなと思った。ポット1個分は多すぎだし、1ポンドで追加できるなら水道水の代わりに追加する人が増えるんじゃないかと思った。
後、オープンしてそれほど経っていないのに、カウンター横のソファが傷みすぎ。
生地が傷んでいるので拭いてもきっときれいにならないんじゃないかと思う。
せっかく他の箇所が清潔感があるのに、ここのおかげで台無しだと思う。

レストランじゃなくて気楽なカフェだしお値段も安いから、気軽なランチに悪くない選択だと思います。




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2024年11月19日火曜日

絶対観るべきタペストリーの展示

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今日紹介するグレイソン・ペリーのタペストリーは、イギリスの18世紀のアーティスト、ホガースの銅版画から着想を得たそうです。

ホガースは連続物の銅版画で有名です。
このブログでも何回か紹介したことがあります。
この記事、リンクするので読み直したら内容が盛りだくさん過ぎでビックリ。
今だったら絵画の解説とレシピと語源の話を3つ別々の記事にするだろうなぁ(笑)


ペリーが着想を得たというのは「道楽者の成り行き」というシリーズで、オペラの作品として楽しんだ時に紹介しました(リンクします)


「The Vanity of Small Differences(僅差の虚栄)」というタイトルが付いているタペストリーは全部で6枚。
それぞれに副題がついています。
展示のお部屋に入ると左に3枚、右に2枚。
そして奥の部屋に最後の1枚があります。

大きさがわかるように写真を撮ってみました。

このタペストリーの主人公はティム・レイクウェル。
ホガースの作品がトム・レイクウェルなのでアルファベットをひとつ替えただけ。
他にも2012年にペリーが出演したTVドキュメンタリーシリーズ「All in the Best Possible Taste with Grayson Perry」がヒントにもなっています。

展示室に入って左側の3枚は大人になる前のティムの人生です。

1枚目、若い母親から生まれたティムを描いた「ケージファイターの崇拝」
お母さんはティムのことよりも女友達とクラブに行ったり、一緒にいても携帯の方が気になっている様子。
場所はサンダーランドでイギリス北東部、上述のドキュメンタリーでは労働者階級の紹介で使われた街です。
聖母子崇拝の絵画には贈り物を持った人が出てくるけれど、ここでは赤ちゃんのティムにサンダーランドのサッカーシャツと炭鉱人のランプが捧げられています。


2枚目のタペストリーは「カーパークの苦悩」
ゲッセマネの苦悩からヒントを得た作品でティムのお母さんの夫(ティムの父親ではない)が中心に。
彼の右側で頭を抱えているのがティーンエイジャーのティム。
舞台はサンダーランドの丘で北海を眺める様子です。
ティムはグラマースクールの生徒でバッグからはコンピューターソフトに興味がある様子がさりげなくのぞいています。

3枚目は大学生のティム「エデンクローズ8からの追放」
これはもちろんエデンの園から出るアダムとイヴが題材です。
虹の右手に位置するティムとそのガールフレンド(ミドルクラスの女の子でタンブリッジウェルズ出身という設定)そして彼女の家族。
で虹の左がティムの実家(労働者階級だけど、暮らしぶりは悪くない)
虹を境に階級を超えたという設定で、笑っちゃったのが上中央やや左手に位置する顔。
誰だと思いますか?
これ、ジェイミーオリバー(イギリスのシェフ、給食の改善や若者の雇用などの社会的な提議でも有名)です。
ペリーによると階級移動の神様らしい(爆)
彼からの電がティムの彼女に向かっているのは彼女が妊娠したってことかな?



さて、展示室の右手には向かい合う形で4枚目の「受胎告知、バージンとの契約」
5枚目の「上流階級の崖っぷち」

 4枚目のタペストリーで、ティムは立ち上げたソフトウェアの会社が大成功で、ミドルクラスの理想の家庭をもっています。
ドールハウスで遊ぶ娘や、生活の余裕を感じさせる描写があちこちに出てきます。
ロンドンのナショナルギャラリーにある絵画のオマージュもあって面白い。
この鏡はヤン・ファン・エイクの結婚式の絵から。
多分オーガニックの野菜たちは、クリベッリ(リンクします)へのオマージュかな。

ティムは自分の会社を大手バージンに売却します。
バージンは実在の会社だけど、ここに売却というのはもちろんその名前から選んだんでしょうね。
そんな記事がタブレットに表示されています。

5枚目のタペストリーではコッツウォルズのマナーハウスに住んでいるティム一家。
でも成金の彼らは上流階級と認められることはありません。
生活に窮しても伝統がある上流階級とは隔たりがあるし、お金があるゆえにミドルクラスや労働階級のプロテストの対象とみられる苦しい立場。

そして最後の6枚目。
これだけ別のお部屋にあるのは事故の描写があるから閲覧注意ということらしい。
タイトルは「嘆き」
通常キリストの絵画では磔刑から降ろされたキリストの遺体を囲むシーンが描かれます。

ペリーはティムのそれを現在のイギリスに置き換えています。
アイディアのもとはファン・デル・ウェイデンの「嘆き」

このタペストリーにも様々なモチーフが登場しますが、特に記憶に残ったのは事故のシーンを携帯で撮ってアップロードしている傍観者。



グレイソンペリーの風刺が効いた素晴らしい観察力や皮肉が楽しめるまたとない機会なので、是非お出かけください。
展示は12月8日まで。





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