2008年3月31日月曜日

ティムちゃんのお料理


この間、ティムちゃんがお仕事関係の人とFirst Floorというレストランでお昼を食べてきました。
その時の前菜がとっても美味しかったというので、「じゃあ作ってちょうだい」ということになりました。
イギリスの男の人はお料理が上手な人が多いようです。
私たちの知り合いの男性で、趣味はお料理という人は半数以上に上ります。
やっぱり女性に人気があるのはお料理が出来る人。

レストランで美味しいものは注文できるけれど、おうちにいて日曜日のランチなんかに素敵なものを作ってくれると断然ポイントが高くなります。

前菜にはモッツァレーラチーズとパルマハム、薄茶色のものはデイト(ナツメヤシ)です。
お料理というよりは、ただ単に盛り合わせただけですが、とっても美味しかった。
チーズもハムもわざわざ専門店で買ってきてくれたそう。
メインは仔牛肉で、レモンソースです。

桃太郎君もお料理が上手になってくれるといいんだけれど、あまり興味はないみたい。
でもお料理の批評は結構辛辣なので、将来はレストラン評論家になるかも?

2008年3月28日金曜日

ヒースロー空港、ターミナル5


ロンドンのヒースロー空港に新しいターミナル5がオープンしました。
昨日はオープン当初にありがちな、荷物の運搬の遅れ問題などで、一部のフライトがキャンセルになって、夕方のニュースはその話題で持ちきりでした。
英語でこのような問題のことをTeething Problem といいます。
赤ちゃんの歯が生え始める時に、むずがっている様子を想像してください。
根本的な問題ではなくて、表面だけのすぐに通過してしまうタイプの問題のことです。

英国航空が主に離発着するこのターミナルでは、最新のテクノロジーが駆使されているそうです。
私はまだ見に行っていませんが、地図で確認したらレストランや免税店はたくさん入っているので、時間をつぶすのは問題なさそう。

ラーメン屋さんのWagamama、回転寿司のItsuもあって国際色豊か。
ゴードンラムジーまで入っています。
ブランドはプラダやグッチ、ブルガリなどがずらり。

このリンクはターミナル5のフロアプランです。

2008年3月26日水曜日

秘密

旦那様に知られたくないことって、私はあまりありません。
もともと口が軽いので、秘密が守れないんです。
ティムちゃんも同じ。
友達に電話してるのを聞いてると、女の子の会話みたいで笑っちゃいます。
例えば、「これはここだけの話なんだけど・・・」とか、
「XXから聞いたとはいえないけど・・・」
「OOから内緒にしてくれって頼まれたんだけど、実は・・・」

秘密なんてロクな結果にならないと相場は決まってます。
守るために嘘をついたりするのも大変だし。
ところが、ですね。
私、ティムちゃんに秘密ができちゃったんです。

この間の食器洗浄機のことなんですけど。
結局ネットでよさそうな機種を探して、おなじみの家電屋さんで購入、取り付けも先週無事に済みました。
性能もよさそうだし、取り付けもスムーズに行って文句なし、のはずだったんです。

ところが、ですねぇ。
サイズが合わないんです。
うちで使っているディナープレートは2種類あって、普段用とご馳走用。
前の食器洗浄機は上段の高さを変えてご馳走用のプレートが入るサイズだったんです。
普通の高さのままだと、足つきのワイングラス(上段)と普段用のディナープレート(下段)がちゃんと収まります。

ところが今度のは、ご馳走用のプレートはおろか、普段用のプレートを入れるのにも上段の高さを変えないといけないんです。
そうすると上段にワイングラスが入りません。

どーしよう?

今のところはワイングラスを斜めに倒して上段に入れていますが、そうすると一個で二個分のスペースが取られてしまいます。
それぐらい別に困らないんだけど、ティムちゃんって結構完ぺき主義なんです。
何でこんなのにした、とか言われるの嫌だし。
でも言われたら、自分で選べばよかったじゃんって言っちゃうけど。

そういえば前の機種を探すのに、結構苦労した記憶が・・・。
そんなことをすっかり忘れて、サイズも調べずに今度のを買ってしまいました。
取り付けも済んでいるので返品するわけにもいきません。

ティムちゃんは食器洗浄機なんて触らないから、黙ってたら絶対ばれないとは思うんだけど。
あー、どうしよーかなー?
一回り小さなお皿に買い換えようかな???

Awana



Awanaはマレーシア料理なんですが、ちょっと高級感があって素敵なレストランです。
決して安くはないけれど、美味しいので時々行きます。
ここには私の好きなシャンペンもあるし。

シャンペンは普通3種類の葡萄で作ります。
超簡単に言うと、
シャルドネは白葡萄でエレガント、
ピノノワールは赤葡萄で味、
ピノムニエールは赤葡萄で奥行きをシャンペンに加えます。

因みにシャルドネだけで造ったシャンペンはBlanc de Blancs(ブロンデブロン、白葡萄だけで作った白いシャンペン)といいます。
ところがシャンペン地方には、昔はこの3種に加えて、もう3種類の葡萄が育てられていたそうです。
最近では殆ど見られなくなった、古品種。
ピノブロン、ペティメリエー、アーバンの3つです。

ここAwanaではこの6種類全部を使ったシャンペン、6Cepages(シ・セパージュ)が楽しめます。

このシャンペンはホテル、クラリッジーズにもあって、日本の天皇陛下のお気に入りのシャンペンのひとつだそうです。

ふくよかな味で、ぜひお薦めの一本。

私たちはまずこれを頼んで、ユックリ味わいながらメニューを選びます。

このレストランにはサテーバーがあってロティ・カナイという薄いパンを焼いてくれます。
ヒヨコマメのソースに付けて食べるとおつまみにぴったり。

前菜にはサテーを何種類かとって、私のメインのお気に入りはシーフードのビーフン。
ユックリ寛げるので、お昼ご飯に行って、お店を出るのが5時過ぎというのもタマにあります。

2008年3月22日土曜日

イースターの大失敗


明日のイースターサンデーにティムちゃんにプレゼントする、卵形のチョコレートを手作りしようと思い立ちました。
去年は二人ともウイリアム・カーリーで買ったので、同じチョコレートでした。
同じプレゼントなんて、ちょっと味気ないでしょう?
桃太郎君は安いチョコのほうが好きなので、既に購入済。

イースターチョコは卵形の大きなチョコレートの中に、小さなチョコレートがたくさん詰まっています。
朝、八百屋さんでラズベリーをたくさん買ってきました。
これをチョコレートでくるんだものを、大きなチョコに入れようと思います。

そこでまず、チョコレートを湯煎で溶かしてラズベリーを加えました。
トレイの上にくっつかないホイルを敷いて、ひとつずつ菜箸で取り出します。
冷蔵庫で少し冷やして出来上がり。
いくつか食べてみたけど、美味しい!!

さて、大きなチョコはどうやって作ろうか・・・?
冷蔵庫にちょうど手ごろな形のキャベツがあったので、これにアルミホイルを巻いて型を作ろう!
このアイディアはよかったんですが、出来上がった型はでこぼこ。

そうだ! 風船を膨らませてチョコを廻しかければOK!!
チョコが固まったら風船を割って取り出せば完璧だし!

早速風船を膨らませて、チョコをかけ始めました。
私って頭いい!!
うれしくなるくらい、きれいな卵形のチョコレートが出来だしました。


トコロガですね、いい気になってチョコレートの温度までは気が廻らなかったんです。
スプーンで一匙ずつ溶けてるチョコをかけてたんですが、いきなり風船が爆発してしまいました。
きっとチョコが熱すぎたんでしょうね。

髪の毛も顔も服も、そして勿論キッチンも、チョコレートの飛沫にまみれてしまいました。

でこぼこでも、アルミホイルで作っていればこんなことにはならなかったのに・・・。

後悔先にたたず。

やり直してアルミホイルの型で作りました。
すごいでこぼこだけど、趣があっていいかもね。

ナイナイ・・・(爆)

2008年3月17日月曜日

マリボーンレイン


ここでも以前紹介した、ロンドンのかわいい町のひとつにマリボーンレーンがあります。
昨日はここに髪を切りに行ってきました。

雨が降りそうだったので、ティムちゃんに車を出してもらったんですが、駐車にはセルフリッジーズが便利なので、ついでに春のお洋服も見ようかな、という感じです。

このところロンドンは冬に逆戻りのようなお天気で、この週末も雪が降るかもしれないそうです。
平日のお昼なので、セルフリッジーズはあまり混んでいませんでした。
ジーンズを探していたので、百貨店はぴったり。
いろんなブランドの物をまとめて試着できるのは、専門店ではできないことです。

ティムちゃんはお買い物には欠かせない人で、特にお洋服を買いに行く時は絶対に一緒に来てもらいます。
買い物があまり好きじゃない男の人の話をよく聞きますが、ティムちゃんはお買い物が大好き。
試着室に次々とお勧めを持ってくるので、パーソナルショッピングアシスタントのようです。
ハンガーに掛かっているとそれほどでもないけれど、着てみると素敵なお洋服を見つけるのがすごくうまいんです。
きっと前世は女の子だったんじゃないかと思います。

昨日も20本ぐらいジーンズを試着して、結局アルマーニのものに落ち着きました。
もっとおしゃれなのはカットが合いませんでした。
随分長い間、股上が浅いカットが流行っていましたが、やっとこの頃まともなものが帰ってきたようです。

セルフリッジーズのいいところは品揃えですが、出口にたどり着くまでに目移りしてしまうくらいたくさんのブランドが入っています。
だから全く予定のなかった物まで買ってしまうということになってしまいます。
昨日はとても素敵なシルクのワンピースを見つけて、ティムちゃんの勧めるまま試着してみました。
70年代風で、Aラインのシルエット、袖口は7分でフレアーになっています。
マネキンはベルトをしていたけれど、ベルとなしの方が軽くて素敵。
これも買ってもらうことにしました。
試着室でゆっくり鏡を見て自己満足に陥っている時って、本当に幸せな気分。
脱ぐのがイヤになったので、そのまま着ていくことにしました。

美容院の予約は1時だったのでどこかでお昼を食べることにしました。

ちょうど美容院の前に和食のお店があるので、お昼の定食でも食べようかと思ったんですが、ティムちゃんは和食は食べたくないって。
私が髪を切っている間に何か食べに行くそうなので、後でお迎えに来てもらうことにして、パブでお別れしました。

和食屋さんの名前はCocoroです。
一人だったのでカウンターに座ったら、板さんがフレンドリーな人で楽しくおしゃべりをしながらご飯を食べました。
本日のスペシャルは味噌漬けBlack Cod(たらの一種)の焼き物でした。

しばらくすると、ティムちゃんがひょっこり顔を覗かせました。
お刺身だけつまみに来たんですって。

板さんが自分でビリングスゲート(魚の卸市場)まで出向くそうで、とても美味しかった。
でももうすぐ日本に帰っちゃうんですって。
ロンドンの板さんたちで、自分で買い付けまで行く人はすごく稀です。
熱心だなあと思いました。
普通のレストランでは専門の業者に配達してもらうので、魚代がとても高くつくそうです。
まだロンドンには1年未満だそうで、すれてないなぁ、という感じ。
その後髪を切ってもらった人も、ロンドンはまだ浅いんですって。

サービスが少しいい感じです。
長く住んでると、だんだんテキトーになっていく、ロンドンのサービス業です。
たまに新しい人を見ると、新鮮。
人のフリみてわがフリ、と思いました。

ミルク・ラム(Spring Lamb)

週末にお肉屋さんのアームストロングで、イースターのためのラムを注文してきました。
復活祭という、キリスト教にとって大切なお祭なので、クリスマスと同じようにご馳走を食べます。
復活祭関係の行事はこちらこちらもどうぞ。

田舎の方へドライブをすると、2月の終わりごろから徐々に、生まれたばかりのかわいらしい羊の赤ちゃんを見ることができます。
イギリスにはいろんな家畜がいますが、自然な方法で子供を増やしているのは羊さんぐらいです。

まず子供が生まれると雄と雌に選別します。
雌は子供を産んでもらうので、大切にとっておきます。
雄は50等に1頭だけ種羊(!!)にするために雌と一緒にします。
残りの雄羊は少しずつお肉屋さんへ。
ハーレム生活を送っている雄羊の方ものんびりはできません。
しっかりとパフォーマンスをモニターされます。

まさか農家のおじさんが、双眼鏡を覗いて1頭づつ見張るわけにも行かないので、これには合理的な方法が採用されています。
雄羊のお腹に袋をぶら下げて、この中に色粉を入れておきます。
この羊が雌に乗りかかると、袋から色粉が漏れて、雌羊のお尻の上の方に色が付きます。
例えば、太郎君のお腹には赤い色粉を、次郎君には青、三郎君には緑、という具合に各羊で色を変えておくと、それぞれの元気具合が判るというわけ。
種付けの終わったメスも見分けることができて便利です。
そして「最近、赤い色が増えないねえー」となると、かわいそうに太郎君、お役目ご苦労様、お肉屋さんに向います。
まだ草を食べていないミルクだけで育った子羊をMilk Lamb と呼んでいます。
本当の赤ちゃんはナカナカ市場には出回らないので、馴染みのお肉屋さんに注文しておくか、手に入ったときに電話をくれるようにしておくと良いでしょう。

日本ではあまり食べる機会のないラム、イギリスで是非試してみてください。
年中手に入りますが、一番おいしいシーズンは3月から5月です。

2008年3月13日木曜日

Budget  英国の予算演説の結果

昨日発表されたダーリン大蔵大臣の国家予算演説ですが、今日の朝刊はみんなその話題です。
イギリスの新聞は大きく分けるとクオリティーペーパーとタブロイドの2種類です。
日本の新聞よりも各紙の特徴や読者層は幅があります。


まずタブロイドから。
ミラー Huge tax rise on alcohol so kids and pensioners get more
(子供たちや年金生活者のために、アルコールに対してかなりの増税)

サン MILLIONS of Britons were hit in their pockets by yesterday’s shocking Don’t Drink or Drive Budget.
(多くの英国人が昨日の驚くべき‘飲むな&乗るな’予算演説でお財布に影響)

クオリティーペーパーでは、
タイムス The hangover Budget: a long weekend, then pain
(予算演説は二日酔いのよう、長い週末の後に訪れる苦痛)

ガーディアン Darling: the hesitant debutant
(ダーリン大蔵大臣、ためらいのデビュー)

テレグラフ Darling declares war on family cars
(ダーリン大蔵大臣、家族用車に対して宣戦布告)

インディペンデント More borrowing, more tax on drivers and drinkers, but reward for pensioners
(更なる借金、ドライバーやドリンカーには増税、だが年金生活者には朗報)

ファイナンシャルタイムス Darling plays it safe amid turmoil
(ダーリン大蔵大臣は嵐の渦中で危険を犯さない政策)

我が家ではタイムスとデイリーメールをとっていますが、
デイリーメイル And guess what,the middle classes will have to pay more tax.
(ほらね、ミドルクラスに増税)
本当に昨日私が書いたまんま!!



各社でかなり見出しが違うでしょう?
でも各紙に共通していたのは、このダーリン大蔵大臣がどんなに退屈な人物かということ。
長い演説で、私は国会の生中継で見ましたが、何の魅力も感じられない人物だと思いました。
でも退屈な政治家の代表、メージャー元首相にも愛人がいた英国ですから、彼にも驚くようなスキャンダルが隠されているかもしれません。

2008年3月12日水曜日

Budget Day

イギリスでは毎年春にBudget Dayと呼ばれる日があって、大蔵大臣が国家予算などについての発表をします。
その中でも各諸税についての項目は、イギリスで生活している人達にとても大きな影響があります。
ガソリン税や酒税といった、生活に関わる税金の(普通は)値上げです。
労働党が政権をとってからろくなことはないBudget Dayですが、きっと今日もミドルクラスいじめが予想されていて、ティムちゃんはご機嫌ではありません。

例えば酒税ですが、最近イギリスではBinge Drink が問題になっています。
これは浴びるようにお酒を飲むことですが、問題はティーンエイジャーの飲むアルコ・ポップ系(軽くて甘いお酒)やアル中の人が飲むサイダー、そして度数の強いスピリッツ系です。
スーパーマーケットが、客寄せのために原価以下でアルコールを売るのも、更に問題に拍車をかけています。
それなのに労働党の支持者層を考えて、これらの税金は据え置きか上がっても大したことはありません。
ところがワインとシャンペンは年々上がる一方です。
おかげでワインからの利益が大切な個人レストランでは、度重なる値上げのために客離れが起こっています。
そこで大量仕入れが可能なチェーンのレストランがはびこります。

車両税もそう。
がんばってお仕事をして折角いい車を買った人が高い税金を払って、排気量こそ小さいとしても古くて汚い排気ガスを撒き散らしている車の持ち主が少ない税金というのは納得できません。
環境を考えているなら、燃費や排気ガスの質まで計算すべきだし、大きな車=悪い車というのは単純すぎます。
リッチモンドなんて排気量で駐車代まで変えようとしています。
その前に公共の乗り物を何とかしてからにすれば???

今回のBudgetはブラウン内閣の初めてのもので、大蔵大臣の名前はダーリン!!
ミスタービーンで有名なローワンアトキンソンのコメディーに「ブラックアダー」というシリーズがあるのですが、登場人物の一人が同じ名前でジョークになっています。
まじめなシーンでその人を呼ぶ時に「ダーリン」
恋人なんかを呼ぶみたいでしょう?

ティムちゃんはてっきりおうちでお昼の発表をテレビで見ると思っていたら、ビジネスランチにお出かけだそうです。
ガーキンクーツ銀行でお昼だって。
いいなあ。

このビルはロンドンのランドマークのひとつですが、セキュリティーが厳しいことでも有名です。
一度中に入ってみたいのですが、ナカナカ上手くタイミングが合いません。

ティムちゃんは既に何回か入っているのですが、高いところは嫌いなので、お誘いがクーツ銀行からでなければ断っていたと思います。
シティーのビジネスランチではシャンペンの値上げが話題になるんだろうなー。

Budgetに興味のある方はニュースで見ていただけます。

2008年3月10日月曜日

英語のアクセント

ひとくちに英語といってもいろんな国でアクセントは全く違います。
そして英国で話されている英語は、地方の訛りに加えてその人達のクラスも反映されています。
自分のアクセントを変えたい人は、エルキューションレッスン(Elocution Lessons)を受けて、訛りや語彙までも変えるわけです。

ティムちゃんはロンドンを南西に出た、サリー県とハンプシャー県で生まれ育ちました。
イギリスは北部と南部では気候や風土も全く異なります。
北にもいいところはたくさんありますが、南に比べると自然も厳しいし、訛りもすごく強くなります。

ジェーンオースティンとブロンテ姉妹が似たような環境で育って、作品にあれだけの違いが出るのは北か南かということです。

ティムちゃんは神様ではないので欠点をたくさん持ち合わせていますが、そのひとつが自信過剰です。
イギリスのことをけなしてばかりいますが、本当はイギリスのことが大好きです。
地球はイギリスを中心に廻っていると考えていますし、イギリスのこれまでの功績をまるで自分の手柄のように話したりします。
そしてそのイギリスの、更にロンドン南西部の英語が、世界の標準だと思っているわけです。

だから最近のメディアのキャスターが、地方訛りでニュースを放送したりすると、すっごく怒るわけです。
スコットランド訛りやアイルランド訛り、ジョーディー(ニューカッスル訛り)なんかも大嫌いみたい。
リバプールやバーミンガムに至っては癖を真似てバカにしまくりです。

私の英語は外国人訛りがあるので昔はよくからかわれました。
最近は私を怒らせたくないのでやらなくなりましたが、他の人にはやってるみたいです。

桃太郎君は昔からそんなティムちゃんの元で育ったので、とてもきれいな英語を話します。
ポッシュな英語だけれど、フーレーまでは行かない感じ。
(これってイギリス人以外にはわからないかもしれません、鼻につかないぎりぎりの上品なラインです)

ところが、ですね。
子供ってすごくまわりに影響を受けるんです。
イギリスではかなり長い間アメリカのアニメが人気です。
シンプソンズ、フューチャーラマ、アメリカンダッド・・・。
桃太郎君は発売されている全てのシリーズを持っています。
そしてこのクリスマスにはドラマのフレンズの全シリーズを手に入れました。
・・・・・
どうなったかお分かりですね。
桃太郎君は最近アメリカ英語を話すようになりました。
以前はお友達のマイケル(アメリカ生まれ)の訛りをまねて冗談を飛ばしていた彼が、アメリカ英語を話すなんて!!

ティムちゃんは全く面白くないようで、DVDを全て没収するといっていますが、どうなるでしょう。
「ヨークシャー訛りよりはいいじゃない」と慰めても無駄なようです。

2008年3月9日日曜日

嵐の予感


昨日からイギリスのBBCのニュースではイギリス各地に嵐が予報されています。
時速80マイル以上の風でコーンウォールやイングランド中部、南部の海沿いの地域も荒れる模様。
でもロンドンは相変わらずいいお天気で青空がきれいです。

イギリスはお天気がとても変わりやすくって、天気予報は何の助けにもなりません。
よくある予報が「曇り時々晴れ、所によってはにわか雨」
一日中同じお天気というのはあまりありません。

でも天気予報で嵐が来るといわれれば、好き好んで外出の予定を立てたりはしません。
ということでおうちでジットしていたりすることになります。

もうすぐ夕暮れ。
写真は今日のお昼ごろ。
あーあ、どこかに出掛ければよかった。

2008年3月6日木曜日

Dishwasher 食器洗浄器

ここ4-5日ディッシュウォッシャーの調子が悪くって困っていました。
仕上がりが乾燥していないので、ティムちゃんか桃太郎君がサイクルの終わる前にドアを開けたのだと思っていたんですが、どうやら違うようです。
そのうちワークトップが冷たいままなのに気がついたので、どうやら温度調節系の故障らしいと思い当たりました。
私たちの使っているディッシュウォッシャーは、Boschというブランドのもので7年前にキッチンを改装した時に買ったものです。
これまで何のトラブルもなく、機能にも満足していたのですが、壊れたものは仕方ありません。
早速使用説明書に載っていたサーヴィスセンターに電話してみました。
「エンジニアーが水曜日に伺います。時間は8時45分から5時までの間です。」
もっと時間がかかるかと思っていたら、案外すんなりアポが取れたので拍子抜けしました。

ここまで読んだら日本に住んでいる人は
「もっと時間の細かい指定は出来ないの?」
と思うかもしれません。
ヨーロッパに住んでいる人は
「来るって行っても来ないかもしれないから、鵜呑みにしない方がいいよ」
と思うでしょう ←しかも経験から。

イギリスでは残念ながら時間指定の出来ないケースがほとんどです。
ごくたまに「商品のお届け」の場合は午前か午後を選べるケースがあります。
ウエイトローズのお届けのように2時間のプロットなのは例外中の例外といっていいはず。

結果からいうとエンジニアーは4時ごろやってきました。
水温が上がっていないことと、作動時間が以上に長いことを伝えたら、多分ヒーティングシステムの故障だといわれました。
いくつか簡単な検査をしてもらったらやっぱりそうだと確認できました。
もし修理をするとしたらパーツと労賃で250ポンドくらいになると試算してくれました。
修理には2時間少々かかるそうです。
普通の状態で使用したらこの手の機会の寿命は10年前後だそうです。
うちはよく使っている方なので(一日に1-2回)7年というのは悪くないといわれました。

「もし修理したら、またどこか別のパーツが壊れるかしら?」
と聞いてみたら、ウインクして「たぶんね」

買い替えの時期なのかなぁ?

私は書類等の整理はきちんとできる方で、領収書とか使用説明書なんかはきれいにファイルしてあります。
7年前のキッチンの改装時の領収書もすぐに見つかりました。
モデルナンバーから細かなサイズなんかもすぐにわかります。
なぜサイズが必要かというと、キッチンのつくりのためです。
私のキッチンは全ての機械類や戸棚が完全に隠れて、一枚の大きな壁のようになっています。
英語ではFully Integrated Kitchenというのですが日本では何と呼ぶのでしょう?
システムキッチン?
これの逆がFree Standing Kitchenです。

よく冷蔵庫の扉に磁石でいろんなものをつけるでしょう?
うちではドアが普通の冷蔵庫のドアではないのでくっつかないんです。
ただ狭いキッチンの割には統一感のおかげで広く見せる効果があります。

イギリスのフラットでは洗濯機もキッチンに置く家庭がほとんどです。
(広いおうちだとュティリティールームというのがあってそこに置きます)
だから狭い場所に別々の機械類を置くと、例え色を統一しても何となく雑多な感じになってしまいます。


今朝ティムちゃんと一緒にSheenにあるお店に行ってディッシュウォッシャーを買って来ました。
消費者協会の発行している「Whichレポート」で評判がよかったので今回はNeffというブランドにしました。
お取り寄せなので、5日くらいかかるそうです。
ゴミの処理(古い機械の処分)が気になっていたのですが、取り付けの人が処分もしてくれるそうです。
安心だけど、取り付け&処分に80ポンドかかるそうです。
全部で約600ポンドの出費になってしまいましたが、ティムちゃんはついでにオーヴンもホブも新しくしたいそうです。
まだまだ使えるし、特にオーヴンは私のお気に入りなので諦めてもらいました。


これから数日は誰が食器を洗うかを賭けて、PS2の戦いが繰り広げられます。
とりあえず今日の午後は私が勝ったので、今晩はティムちゃんが後片付けをする予定です。
多分外食になるでしょう(爆)

2008年3月3日月曜日

Mother's Day 2008


2008年の母の日は3月2日でした。
イギリスの母の日は、復活祭の3週間前の日曜日と決まっています。
復活祭はその年によって移動するので、母の日も移動します。
因みに去年の母の日は3月18日でした。

上の写真は今年のカードと私の好きなチョコレートのプレゼント。
下の写真は数年前にもらったカード。
母の日のカードは必ず手作りのものをもらいます。
今までのカードの中でもお気に入りのものです。

ヴァレンタインデーが過ぎた辺りから、街中のショーウィンドウには母の日の文字が出始めます。
桃太郎君から「マミィ、何が欲しい?」とは聞かれるのですが、買って欲しいものはありません。
そこで今年は桃太郎君にディナーを作ってもらうことにしました。

私もティムちゃんもお料理が大好きで、小さい時から口だけは肥えている桃太郎君ですが、お料理は出来ません。
何でも私たちがやってしまうので、出番がないんです。
もっと小さな時はお料理の本を買ってあげたり、一緒にキッチンに立つこともありましたが、最近は運ぶのを手伝うくらいです。

お昼少し前に3人でお散歩に行って、トゥイッヶナムのパブで休憩の後お昼ごはんはSagarでベジタリアンのインド料理を食べました。
さすが母の日なので、テムズ川沿いの道も、パブも、レストランも家族連れで賑わっています。
私たちは別にベジタリアンな訳ではないのですが、ここは美味しいのでたまに来るところです。

のんびり歩いておうちに帰った後は、私はお昼寝。
別に母の日でなくてもお昼ご飯の後はお昼寝が日課です。
桃太郎君とティムちゃんはその間にディナーの打ち合わせをしていました。

今日のメニューはローストチキンです。
昨日ファーマーズマーケットでとてもステキなチキンを買ってきました。
ここで手に入れるチキンは小さな農場で放し飼いにされていいるもので、ちゃんと育ってからマーケットにやってきます。
初めて食べた時はフレーバーがとてもいいのでびっくりしました。
87歳のおばあちゃんが売りに来るのですが、他にもヴェニスン(鹿肉)や野鳥も扱っています。
彼女はいつも「私のように健康で長生きしたいなら、スーパーマーケットの食べ物はやめて本物の食べ物を食べなさい」と言っています。
健康オタクのティムちゃんは毎週魔法がかかったように彼女のストールへ吸い寄せられていきます。

ロースト料理のいいところは、タイミングさえ間違えなければ手間はそれほどかからないことです。
下準備をしてオーブンに入れたら、後は2-30分に一度ベイスティングするだけ。
添え物はパースニップとポテトのロースト、スプリンググリーンです。
ワインはティムちゃんがRhoneの赤を選びました。
Chateanuef du Pape 2004, ドメインはGrand Tinelです。

とっても美味しかった。




おまけ

今は次の日、月曜日の朝です。
やっとキッチンを片付け終わったところ。
昨日の晩は「僕たちが片付けるから、そのままにしておいてね」
と言われたものの、ティムちゃんはまだ寝ているし、キッチンが汚いのはイヤだし、自分で片付けてしまいました。
ティムちゃんが起きたら、「キッチン片付けてあげたから、ランチは美味しいものを食べに連れて行って」とおねだりする予定です。
それではお風呂に入ってきます。