2008年9月29日月曜日

ストレスの解消法


頭にきちゃうことって、誰にでもあると思いますが、そんな時は皆さんどうしますか?
私はキッチンに行って、何か作ります。
パンやパスタの材料をこねたりするような単純作業は気を休めるのに一番。
パンは別に怒っていなくっても毎日焼くのですが、昨日は本当にムカムカしていたので、久しぶりにパスタを作りました。
卵Mサイズに強力粉90g、塩ひとツマミで約ひとり分のパスタになります。
生地をまとめるのにはそれほど時間は掛かりませんが、薄く延ばすのに結構時間がかかります。
パスタマシーンはどこかにあるはずなんだけど、探すのも片付けるのも面倒なので、麺棒で延ばします。
作り終わって食べる段になってから、写真を撮ればよかった、と思いました。

手作りのパスタにはシンプルなトマトソースがよく合います。
チーズをたくさん乗せて、美味しそうでしょう?
こんなに上手に出来た頃には、何でそんなに怒っていたのかすっかり忘れてしまいます。

あ、思い出した。
桃太郎君がお食事の用意をお手伝いする時に生意気だったんだ。
でも、考えてみると、私のほうが大人気なかったから、おあいこかもね。
仲良くパスタを食べて、仲直りをしました。

2008年9月27日土曜日

St Martin in the fields

ロンドンのトラファルガー広場の北東の角にセントマーティンという教会が建っています。
正式にはSt Martin in the fields という長い名前です。

トラファルガー広場には国立美術館も建っていますし、広場自体も有名。
遠くにはビッグベンも見ることが出来るので、あまりこの教会に目を留める旅行者はいないかもしれません。
でもここは結構穴場なので紹介しておきます。

まず、音楽が好きな人。
外国に来て、コンサートのチケットを手配するのは日にちをあわせたり、費用の面とかでもなかなか思い通りになりません。
この教会はコンサートをよく行うことで有名なんです。
しかもロンドンの真ん中。
教会というのはオルガンや賛美歌の効果を考えて設計されています。
生の音楽を聴くのはもってこい。
しかもすごく安いんです。
その日にも拠りますが、安い席は6ポンド、1000円ちょっとです。
高い席でも25ポンド。
しかもその日にふらっと行って空いていることもしばしば。
水曜日の夜はジャズですが、普段はクラッシックです。

もう1つはカフェ。
こんな街の真ん中なのに、良心的なお値段でお昼ご飯が食べられます。
カフェテリア形式なので、指をさせばいいので、言葉が不安な人でも何とかなると思います。
カフェは地下のクリプト。
雰囲気があってお勧めです。

この間まで、ずっと修復工事をしていたんだけど、やっと終わったみたいです。
昨日久しぶりに覗いてきました。
クリプトの横にコンサートのチケットを売っていたり、インフォメーションが置いてあるスペースがあるのですが、そこで面白いものを見つけました。

この教会の窓ガラスを入れ替える際に、費用を工面する手助けの為に、著名人が窓ガラスのデザインを手がけました。
俳優とかテレビのタレントに混じって、この二人は日本の人でもわかるかな?これはハリーポッターの作者、JKローリング女史のもの。こちらはウォレスとグロメットの作者ニックパークのデザイン。コンペティションに応募したらこれらのデザインが当たるというものでした。
残念ながらもう募集は締め切られてしまいました。
これもいつまで展示かわかりませんが、まぁ見られたらラッキーということで。
とりあえず教会のホームページを紹介しておきます。

2008年9月26日金曜日

カデット


イギリスには徴兵制度はありません。
最近の若者の堕落はそこから始まったという人もいますが、それとこれとは別じゃないの?というのが私の意見です。
でも桃太郎君をはじめ、イギリスの子供たちは、最近目上の人たちを尊敬するということが難しいようです。
非はどちらにあるのか分かりませんが、学校でも先生に対する口答えなどの話をよく耳にします。

桃太郎君は学校の課外授業に参加していないのが前から気になっていたのですが、この学期からカデットに入ることになりました。
これは以前は防衛庁のリクルート的な意味合いが強かったのですが、最近では団体行動や躾の一環として捉える人が主になっています。
毎週金曜日に放課後トレーニングを受けたり、休暇中にキャンプに行ったりと、まぁボーイスカウトの「そんなに良い子じゃないよ版」だと思うと近いものがあります。
ティーンエイジャーの男の子っていい子ぶるのが嫌みたいで、カデットもやっていることは殆どボーイスカウトですがイメージ的に「こっちは大人」みたいな感じらしいです。
最初は制服が防衛庁からの寄付なので、もろに軍服なのに抵抗がありましたが、ちゃんと調べてみると、軍みたいな規定はもうなくなってしまっているので、躾の一環と割り切ることにしました。
イギリスは個性重視でいいところがたくさんありますが、一歩間違えると、わがままをそのまま通してしまうことにもなりかねません。
特に桃太郎君はスポーツ関係のクラブに入っていないので、団体行動に慣れていません。
そして少しシャイな面もあるので、ちょっと自信をつけたりするのにもいいかな、と思いました。
今晩は私はちょっとお出かけしていて11時ごろに帰ってきたのですが、桃太郎君がカデットの制服でお玄関に出迎えてくれました。
何だかどんどん大きくなってきちゃった。
もう私よりも2cm背も高くなっちゃったし。
でも、日本語だから書くけど、朝起きた時と学校から帰った時、そしてベッドにはいる時は「マミィ、抱っこして」と寄ってきます。
ティムちゃんはそれも後もう少し、なんて意地悪を言いますが、抱っこは一生続けて欲しいな・・・。
まぁせめて、彼女が出来るまでは、かな?

2008年9月24日水曜日

贋金

イギリスで偽物の1ポンドコインが出回っているそうです。
50個に1個は偽物だとか・・・。
もし手に入ってしまったら、価値はないわけです。
わかっているのに使ったら、それは犯罪行為とみなされてしまうそうです。
だから受け取らないように注意するのが肝心。

それではロイヤルミント(造幣局)からの見分け方の例。
1 HOLD coin with Queen's head upright and facing you. Pattern on reverse should be in same position.女王陛下の横顔を裏返して、裏の模様の方向が同じかどうか確かめる。
贋金はそこまでキチンと作られていないそうです。

2 THE majority of fake coins won't work if you try buying something from a vending machine.自動販売機で通用するかどうか。それって既にもらってしまったコインだから、後の祭りでは・・・?

3 FAKE £1 coins can also be spotted from colour. But real coins can change colour over time.色がちょっと違う。でも本物も古くなって変色の場合アリ。

4 LOOK at the edge of the coin. Lettering will often stand out, look strange or be wrong typeface.ちょっと変・・・・なんて素人にわかるわけないじゃん!!
これは右が本物。
よく見ると、右の方がきれいでしょう?
淵と内側の点々の間隔とか。
コインの側面を見たら、文字の刻印に注目。上から3つ目が本物です。
本物はアルファベットが等間隔です。
でもおつりをもらったときにここまで見るかな?

ということであまり役に立たない見破りの術でした。
一応おうちのコインを見たけれど、大丈夫みたい。
でもそれならそれで、ちょっと物足りないかな?
見つけた!
なんてブログに書けるのに・・・。

2008年9月23日火曜日

イギリスは夏が来ないまま秋に突入してしまいました。
今日はティムちゃんとお散歩を楽しんできました。
イギリスにはちょっとした公園が所々にあって、お散歩にはもってこいです。
私たちはいつもテムズ川沿いを歩いて、マーブルヒルパークを抜けて、トゥイッケナムまでまたテムズ沿いに歩くコースが大好きです。
所々のパブによって、飲み物を楽しみながらトゥイッケナムに着く頃にはお昼ご飯にちょうどいい時間になります。
リッチモンドパークもいいけれど、あそこはパブが所々にあるわけではないので、健全すぎ???
マーブルヒルパークには栗の樹がたくさんあります。
これって食べられるのかな?
トゥイッケナムではお気に入りのイタリアンでピザを食べてきました。
ティムちゃんはシンプルなマルガリータ。
私はいつものペパロニのピザです。
ご飯の後はウエイトローズによって来ました。
最近餃子を売り出したので、写真を撮りたかったんです。
買いたいとは思わないので、お店でパチリ。
美味しいのかな?
売り出したときはもう少し高かったんだけれど、最近この値段に落ち着きました。
生地がちょっと厚そうでしょ?

2008年9月21日日曜日

ローストポーク

「イギリス料理ってどんなものですか?」
これはイギリスに来られたお客様からの質問では、頻度ベスト10に入っています。
簡単に言うと、いい素材のものをオーブンに放り込んで出来上がり。
それを切ってお皿に入れるとロースト料理。
切り身をパンにはさんでサンドウィッチ。
残りは煮込んでパイ生地をかぶせて焼いたらパイ。
もちろんもっと手の込んだものもありますけどね。

私はローストしたお肉が大好きです。
ビーフ、ラム、チキン、鴨、ポーク、鹿肉、野鳥、何でも食べます。
でもお料理法が単純なだけに、素材が悪いと全く美味しくありません。
小さな農場で放し飼いにされている家畜はやっぱり味に差が出てきます。
スーパーマーケットで一般に売られているお肉は、閉じ込められた環境で、無理に太らせた家畜が殆どです。
えさも何が入っているか保障されていませんし、病気が怖いので、抗生物質の薬漬けになっているものも多いわけです。
そこまでしてもやはり値段を落とすのには限界があるので、よほど大規模にやっていかないと畜産農家の経営は大変です。
最近は消費者も「安いものには裏がある」ということが分かってきましたから、ファーマーズマーケットやオーガニックショップなどでお買い物をする人たちが増えてきました。
それでもこういったところで買うと、スーパーマーケットの値段の3倍以上になることも珍しくありません。
このポークは、ティムちゃんがいつもリッチモンドで土曜日に開かれる、ファーマーズマーケットのオーガニック農場のスタンドで買ってきました。
秤で重さを測ったら、1.2kgありました。
これで20ポンド弱だったんですって。
ちょっと高めだけれど、サイズからして、これ、まだ子豚ちゃん。
皮に塩を振って、水分を丁寧にふき取って、200℃にしたオーブンで20分。
その後は温度を170℃まで下げて1時間15分ほど焼きました。
オーブンから出したらこんな感じです。皮の部分がカリカリになっています。
これをクラックリングといいます。
マッシュポテトとサボイキャベツ、スタッフィング(ハーブを入れたパン粉を練って焼いたもの)を添えてグレーヴィーソースでいただきます。
りんごソースも忘れずに。
これはお料理用の煮崩れするタイプのりんごを煮たもの。
単純に煮るだけ。
以前はレモンを絞ったり、砂糖を入れてみたり、色々工夫をしましたが、りんごだけの味に落ち着きました。
イギリスではポーク料理の付け合せに欠かせないものです。

シカゴ

土曜日にミュージカル「シカゴ」を観てきました。
この作品は本業のミュージカル役者以外に、有名人のゲスト出演でよく話題になります。
ケリーオズボーンが出演していたときは、取材時の彼女に対する美化が問題になったこともありました。
ポスターなんかではすごくスリムな美人なんだけど、舞台は映画と違ってナマなので、ちょっとギャップが気になります。
ミュージカルのいいところは、映画と違って見るたびに新しい発見や楽しみがある点です。
同じ人が同じ役柄を演じていても、やはり毎日少しずつ、ちょっとした違いが出てくるものですし、観客の反応によってもそれは左右されるようです。

仕事柄、同じ作品を何度も何度も観る事もあるのですが、「シカゴ」は初めて観ました。
ストーリーは、スターになることを夢見るロキシーという女の子が、愛人を射殺するところから始まります。
映画ではブリジットジョーンズの日記でお馴染みのルネちゃんが演じました。
ロキシーは監獄に入るのですが、天才弁護士のマスコミ操作のおかげで獄中にいながら有名人になっていきます。
ロキシーは実は結婚していて、お人よしでちょっと間抜けなだんな様がいるのですが、完全に彼女に牛耳られています。
ロキシーのいる監獄には他にも殺人を犯した女囚がたくさんいるのですが、ロキシーの成功が面白くないのがヴェルマという女囚。
ヴェルマはロキシーが来る前は監獄のスターだったからです。
マスコミを振り回しているつもりのロキシーと、彼女の公判をめぐってのストーリーが続いていきます。
ストーリーを追うのは英語ができないと難しいかもしれませんし、しかもはっきり言って、ストーリー自体は弱いと思いました。

でもそんなことよりも、他にも楽しみ方はたくさん。
純粋にダンスを楽しむのもアリだと思います。
監獄という設定ですが、みんな女の子たちはストッキングにシースルーのレオタード、身体にぴったりとしたミニドレスというコスチュームです。
ダンスも大人っぽいので、「夜のショーをミュージカル仕立てにした」という表現で、差し支えないと思います。

みんなとっても足が長くてきれい。
その迫力を楽しむのなら、ストール席の前の方がいいと思います。
ミュージカルは普通オーケストラが舞台の下なんですが、この作品は舞台の上。
ですから指揮もあわせてジャズとダンスを楽しみたい方にお勧めです。

場所はコベントガーデンのセブンダイヤルズに面しています。
オフィシャルサイトはこちら

2008年9月19日金曜日

パブ Globe

ロンドンにはたくさんのパブがありますが、今日紹介するのはコベントガーデンのパブです。
お友達と待ち合わせをしたり、お買い物の途中に寄れそうなパブがたくさんあります。
コベントガーデンという地名は、コンベント(尼僧院)+ガーデンから来ています。
でもそのイメージから清らかなものを想像するのは大間違い。
英国国教会のこの国では、尼僧院とか修道院などというカソリック色の濃いものは、穿った見方をされたものです。
シェークスピアがハムレットに「尼寺(尼僧院)へ行け」とオフィーリアに言わせていますが、これはつまり売春婦を意味した、という説もあるくらいです。
本当に宗教色の濃かった時代はともかく、ここにイギリスで始めてのスクウエアーが出来てからは、いかがわしい人たちの溜まり場として知られるようになりました。
コーヒーハウスが軒を並べて、時間貸しの宿屋があったり、博打や麻薬や倒錯の世界があったわけです。
オペラハウスが出来たのもここ。
青果市場もここ。
ミュージカルの好きな人には「マイフェアレイディ」の舞台といえば想像しやすいかもしれません。

ここ、グローブのマネージャーはHR(エイチ・アール)という名前です。
ブログに載せる写真を撮りたいって言ったら、「彼女が欲しいって言ってる」ってちゃんと書いてね、だって。
以前はこの近くのインド料理屋を営んでいたのですが、そちらからは手を引いて、ここに専念しています。
この人はすごく親切なんだけど、とっても女好きなので、気をつけないといけません。
でもそれをわかって相手をする分には別に差し支えない人です。
以前日本人の奥さんが居たんだけど、別れてしまいました。
もう10年以上知り合いなので、コベントガーデンで時間があるとお喋りに寄ったりします。
場所柄有名人をたくさん知っている、と自慢みたいで、一緒に写した写真とかを見せてくれます。
ま、このエリアに来て、暇だったら、寄ってみるといいかも。
37 Bow Street, WC2E 7AU
食べ物も出していて、パブらしいメニューです。
ボウ街、この通りは「オカッピキ」のイギリス版発祥の地です。
Bow Street Runnersと呼ばれました。
コベントガーデンのマーケットをはさんで、北に上がっていくと有名なシカゴを演っている劇場があります。
セブンダイヤルズと呼ばれるところで、道があちこちに伸びています。

2008年9月17日水曜日

Spelt スペルト

海外に住んでいると、日本のものが恋しくなる気持ちは誰にでもあると思います。

例えばお刺身とか(↓の記事にこんなにコメントが来るのは意外でした)
お米とか、
美容師さんだとか、
時間に正確な日本のサービスとか・・・。

でも日本にいたら見ることもないようなものが見られたり、
食べたことのないものを食べたり、
したこともない体験ができたり(したいかどうかは別だけど・・・)

要はオープンな気持ちで楽しむ勇気さえあれば、とっても楽しい生活なわけです。

スーパーマーケットで何気なくお買い物していても、初めて見るものがたくさんあります。
この間も「Spelt」というのを見つけました。
説明を読んでみると、麦の古品種のひとつで、エマー麦とヤギ草の交配で生まれたものだそうです。
エマー麦って?
ヤギ草って??
でも「20分茹でたら食べられる」と書いてあるので、買ってみることにしました。

私は使っていないお部屋にプラスティックの収納箱をひとつ、私のコレクションのために置いてあります。
何のコレクションかというと、「一度お料理してみようかな」という、普段は使わないものとか、得体の知れないものとか、作る気だったのに、気持ちが冷めてしまったものとかが入っています。
いつもは入れるばっかりで、ここに入ってしまえば最後、陽の目を見るものは余りありません。
普通は忘れ去られて賞味期限を過ぎてしまいます。
多分海外在住の人は、皆似たような箱を持っているのではないか、と(勝手に)思います。
この中には食べるつもりだった日本食も入っています。
ひじきとか、昆布茶とか、冷やし中華とか、カレー粉・・・。

Speltはその箱へ入れる前に、キッチンの戸棚に入れました。
ここなら目に付くので、何かの機会にちゃんとお料理してもらえる可能性が高くなります。

数日前、ブログの写真を入れ替えましたが、これはマヨルカのレストランです。
ここで食べたリゾットがとっても美味しかったのを、写真を見ていて思い出しました。
Speltで作ってみようかな?

思い立ったらすぐ行動に移るタイプなので、早速冷蔵庫を開けてみました。
たいした物は入っていません。ローストチキンの残り、レッド・ペパー、たまねぎ、キャベツ。
鶏がらで作ったスープストックがあるから、これで十分かな?
たまねぎとキャベツはゆっくりとオリーブオイルで炒めて、Speltを加えました。
スープストックを加えて、15分ほどそのまま煮て、おなべに移してからレッドペパーのみじん切りとグリーンピースを加えて更に5分。
仕上げにトリュフオイルをお好みで。
お米と違って水分を吸いすぎないので、お米のリゾットのようにスープをゆっくり加えていく手間がかかりません。歯ごたえがあって、この食感はアタリです。
楽チンに美味しく出来上がりました。
イギリスではSpeltだけど、他の国ではなんていうのかな?
大麦(Barley)に少しだけ似ていますが、別物です。
多分健康食品のお店とかにありそう。

2008年9月13日土曜日

ハヤマッタ・・・かな?

リッチモンドにあるお魚屋さん、Fish Worksは以前紹介しましたが、ここのウリは「魚市場を通さずに直接魚を買い付けている」ということなんです。
「そこで海岸から店頭まで24時間以内」
と看板に書かれています。
私は何度か届いたばかりのお魚やカニを見ましたが、本当に新鮮そう。
この写真はスズキ、英語ではシーバスといいます。
ティムちゃんは今晩のディナーに焼いて食べたい、と1尾買いました。
私はイカが美味しそうだったので、イカスパゲッティーを桃太郎君と食べようと思って2ハイ買いました。
売ってくれるだけじゃなくって、ちゃんとキレイにしてくれるので重宝です。
待っている間にお店の前に出ているブラックボードを見ると、
「今日のスペシャル、黒鯛2尾で10ポンド!!」
どうせ小さいものだろうけど、でも安い!
でもどこにも見当たりません。
売り切れちゃったのかな?
でもまだ11時だよ。
そこで「すいません、このボードの黒鯛、どこに出てるの?」と聞いてみました。
ちなみに英語ではBlack Sea Bream といいます。
Red Sea Bream は真鯛。
「まだ届いたばかりで出してないんです。」
日本ではきっとお店を開ける前に「配達」は届いて、店頭に並ぶと思うんだけど、イギリスではそんなことは期待できません。
でも届いたばっかりのお魚・・・お刺身にできるかな?
「これってSASHIMIで食べても大丈夫かしら?」
「大丈夫でしょう。ホントに届いたばっかりだから」
ハヤマッタ・・・かな?
ティムちゃんは私の顔を見て「お昼ご飯に食べれば?」
きっと複雑な顔していたのね。
先にこっちを見ていれば、晩ご飯はお刺身とお味噌汁にしたのに、もうイカはさばいて(というか洗って)もらっちゃったし。
今日のお昼はピザを作ろうと思って、材料も揃えて桃太郎君にもそう言っちゃったから、楽しみにしていると思うのよね。
でもピザの生地はまだ作ってないし、明日のお昼にしても問題ないか。
そこで、黒鯛も2尾買いました。
「3枚におろしてください」自分でやってもいいんだけど、やってもらえるんだから楽よね。
おうちでは皮をはいで、切るだけ。
この後はおうちに帰る前にファーマーズマーケットに寄りました。
するととってもいい匂い。
いつもオーガニックのお肉を買うストールで、なんと豚の丸焼き!!
みんなパンに挟んで、サンドウィッチにして食べてます。
美味しそう・・・。
ティムちゃん、私の顔を見て、「これがお昼ご飯だったらステキ、とか思ってるでしょ」
バレバレかも。
ハヤマッタ・・・かな?

お刺身は美味しかったし、何の文句もないんだけど、まだこの豚のことが忘れられません。
来週もやってるかな?

2008年9月12日金曜日

トゥイスト・ボード


ブログをはじめてから写真を撮ることが多くなりました。
殆ど携帯で撮ったその写真は(だってカメラは持ち歩かないので)そのままBluetoothで自分のコンピューターに読み込んでいます。
1ヶ月に一度(たまには2-3ヶ月になったりして・・・)ひとつのファイルにまとめたりはしているのですが、目的がブログなだけに、月日で分けるよりもジャンル別の方が使いやすいかな?とも思ったりしました。
この間からひまを見つけては、写真の整理をしています。
月日別のファイルを1つずつ開けて、[お料理の素材]とか[レストランのご飯]とか[観光地の建物]とかいう風に分けていきました。
もちろんホリディーなんかの写真はそのままのファイルです。
古くても2年以上前の写真はありません。
だってこのコンピューターは2006年のクリスマスにティムちゃんが買ってくれたので、それ以前の写真はおうちのコンピューターに入っているんです。
でもそれなのにすごい量
写真ってこんなにたまる物なんですね。

こうして改めて見てみると、食べ物の写真ばっかり。
私は食べることが大好きなんですが、食欲自体にはかなりムラがあります。
食べたいものが思い浮かばないと、丸一日何も食べなくても平気。
逆に食べたいものだとお腹をこわすくらい食べてしまいます。
しゃぶしゃぶなんかすると、500gくらい平らげます。
スパゲッティーも結構食べちゃう。
暑いと食欲はガタッと落ちるので、特に何もしなくても5kgまでならすぐ体重は落ちてしまいます。
でもいつの間にか徐々に戻って、普段は55kg前後かな?
ところが今年の夏は体重は落ちませんでした。
ホリディ中は食欲があるので、いくら暑くても痩せないのですが、帰ってきてからのイギリスのお天気!!
全く夏は無かったといってもいいくらいです。
普通は夏に痩せてから、食欲の秋を迎えるのに。

ちょっと痩せないと。
ただ体重を落とすのではなくって、引き締めないとね。
この間同じフラットに住んでいる日本人の女の子Eちゃんとそんな話をしていたら、[トゥイスト・ボード]が効果があるっていうことでした。
なんでもEちゃんの知っている女の子で、とてもウエストがきれいな子がいるんですって。
で話を聞いてみたら、[トゥイスト・ボード]を使っているそう。

そこで早速アマゾンで注文したら、今日届きました。
早速乗ってみましたが、これってすごくバランスが難しい。
しかもすごく小さいので、転んでしまいそう。
さぁ、ウエストが引き締まったら報告しますね。

以前エクセサイズ用に買ったDVDもまだ見ていないのに、続くかなぁ?
とりあえずニュースを見ている時にテレビを見ながらやってみようかな?

2008年9月11日木曜日

最後の食事は?

一つ前の記事のはじめに、「宇宙の始まりが話題になっている」と書いたんですが、どうやらイギリスだけらしいので、ちょっと書いておきます。
スイスで世界中の科学者が集まって、ビッグバンを人工的に作り出す実験が昨日ありました。
正確にはフランスとの国境近くで、人里はなれたところ、100m地下だそうです。

It's taken 20 years of preparation,10 billion dollars and has involved more than 10,000 scientists from 70 countries. Scientists have called the LHC the greatest scientific endeavour since the Apollo moon landings

このプロジェクトは約20年前に始まったそうで、70カ国が参加して、1万人以上の科学者が関っているそうです。
アポロの月着陸以来の科学的前進だそうです。
10ビリオンドルって一体いくら?

私数字に弱いので、1ミリオンドルが約1億円くらいしかわかりません。
物理系もちょっと苦手・・・。

これまで謎に包まれていた分野に、光がさすことになるそうだけど、話しているニュースキャスターもあんまり解ってなさそうでした(笑)

数日前から子供たちの間で「ブラックホールができて世界は破滅するっている」ってデマが流れていました。
桃太郎君も「マミィ、僕たち明日死んじゃうから、宿題しなくてもいい?」と馬鹿なことを言っていました。
笑っちゃったのは「BIG BANG」をグーグルしたら右手に出てくる広告のひとつが、「最後の晩餐になるかもしれない今日、ドミノピザを宅配でどうぞ」だって。

そんなことを読みながら「最後の食事、何がいいかな?」って考えてしまうのは、我ながらさすが。
シャンペン飲みながら、キャビア食べたいなぁ。
お鮨もいいけど、気の利いた割烹とかで一杯飲みながら、「もう今日で世界がお終いなんですってね」なんて、他人事みたいに過ごすのもいいかも。
それともおうちで焼肉かなぁ?
皆さんは最後のご飯は何がいいですか?

2008年9月9日火曜日

アクセス解析

世間では宇宙の始まりが話題になっているのに、今日は(というか、いつも)ドメスティックな話題です。
私のグログを見てくれている人たちは、どこから探してくるのかな?
と思ってブログ解析をチェックしてみると、約半分の人はブックマークを設定しているようです。
じゃあ残りの半分は?
というと、40%はサーチエンジン、10%は他のサイトで見つけてくるみたいです。
サーチワードで、いつも上位を占めている言葉が幾つかあります。
イギリス、パブ、フィッシュアンドチップス・・・この辺りは妥当なキーワードです。
変なものもたくさんあります。
「イギリス人と結婚するには」
「イギリス・クラブ・女の子・交際」
「イギリス人とデート」
もっと変なのもありますけど、ここにはちょっと書きたくありません(笑)

情報が欲しいのかな?
と思わせるのは「イギリスの所得税」とか「NHSのしくみ」など。
「イギリスの給食」も毎月登場します。
ちなみに最近1ヶ月の統計では、サーチエンジンを利用して、私のブログにたどり着いた人の4.7%が「イギリス・給食」でサーチしていました。
イギリス、ロンドンなどの当たり前の言葉以外では、一番多いキーワードです。
興味ある人が多いってことよね。
・・・というか、1人の人が毎日同じサーチを繰り返していたりして・・・(爆)

ということで、今週の桃太郎君の給食メニューです。
日付、メインコースベジタリアン用付け合せデザートで色分けしました。

Monday 8th September
Curried lamb & vegetable biryani ラムのカレーと野菜のドライカレー
Sausage & pepper in a basil & tomato sauce with pasta shellsソーセージとピーマンのパスタ
Lentil & bean hot-pot豆類のホットポット
Naan breadナン
Roasted new potatoes新じゃがのロースト
Fresh Broccoli floretsブロッコリー
Batoned carrots人参
Chocolate chip sponge with custardチョコチップ入りのスポンジケーキ、カスタードソース
Peach slices with raspberry sauce
桃のスライス、ラズベリーソース

Tuesday 9th September
Chicken & vegetables in a barbecue sauceチキンと野菜のバーベキューソース
Tuna & red onion pizzaツナと紫たまねぎのピザ
Cannelloni Verdi au gratinほうれん草のカネロニ
Potato wedgesくし切りポテト
Vegetable rice野菜ご飯
Fresh cauliflower
カリフラワー
Whole green beansインゲン豆

Mango & kiwi cream sconeマンゴとキーウィーのスコーン
Blackcurrant & red fruit jelly黒スグリとレッドフルーツのゼリー

Wednesday 10th September
Homemade steak & onion pieステーキとたまねぎのパイ
Ham & mushroom pasta Milaneseハムときのこのミラノ風パスタ
Quorn & oriental vegetable stir fryクオーンと野菜の炒め物
Garlic breadガーリックブレッド
Potato gratinポテトグラタン
Sweetcornとうもろこし
Baked courgettes
焼きクジェット
Apple crumble & custardりんごのクランブル、カスタード添え
raspberry ripple mousseラズベリーのムース

Thursday 11th September
Chicken & bacon rissottoチキンとベーコンのリゾット
Homemade shepherds pieシェパーズパイ

Individual basil & tomato quicheバジルとトマトのキッシュ
Roasted new potatoes新じゃがのロースト
Savoury riceご飯
Savoy cabbageちりめんキャベツ
Puree of swede & carrots
スエードと人参のピューレ
Creamed rice pudding with fruits of the forest coulisライスプディング
Chocolate & mandarin cream spongeみかんのスポンジケーキ


Friday 12th September
Breaded haddock with tartare sauceオヒョウのフライ
Smoked mackerel with mustard & dillさばの燻製
Turkey & vegetable pasta stir fry七面鳥と野菜のパスタ
Butternut squash & vegetable risotto野菜のリゾット
Chipped potatoes チップス
Baked tomatoes焼きトマト
Garden peas
グリーンピース
Carnival cookieカーニバル・クッキー
Fresh fruit果物
Assorted yoghurtsヨーグルト

2008年9月8日月曜日

ポットロースト

今日紹介するお料理はポットロースト。
英国料理の一つで、ローストとキャセロールを足して2で割ったもの。
いつものように簡単、手間いらずなので、忙しいときにはぴったりです。
お鍋ひとつでOKだから、後片付けもすごく楽。
材料さえ良質のものを揃えれば、はっきり言って腕前には関係なく、美味しいものができます。
用意するのはオーヴンに入れられる、ある程度深みのあるお皿かお鍋。
私が使ったのは直径24cmのルクルーゼのお鍋です。
好みの野菜を丸ごと、もしくはぶつ切りにしてお鍋に入れます。
今回私が入れたのは、シャロット、人参、ポテト、クジェットです。
本当はカブを入れたかったんだけど、今日は手に入らなかったので、クジェットを入れました。
クジェットは、煮込むとすごくやわらかくなるので、ぐちゃっとした食感が苦手、という人は外した方がいいと思います。
これにスープストック(私はいつも鶏がらで作ったものを冷凍してあるのですが、別に何でもいいと思います)を500ml、赤ワインをグラスに半分加えて、塊り肉を乗せてオーブンに入れます。
お肉にはあらかじめオリーヴオイルをかけて、塩コショウをしておきます。
これはラムの肩肉を骨を外して巻いたもの。
お肉屋さんでそういえば全部やってくれます。
これ以外にも、ポークやビーフ、チキンでも美味しくできます。
お肉の重さはお好みで。
これは約1.8kgです。
160度のオーブンで3時間ほど調理しました。蓋はしないでオーブンに入れるのがコツです。
するときれいな焼き色が付きます。
蓋をして調理する人もいるけれど、そうするとお肉はシチューのような食感になってしまうので、私は蓋なしの方がお勧めです。
お肉は取り出してしばらく置いてから、タコ糸を外して食卓で切り分けます。
スープがとても美味しいので、スプーンを出すのを忘れずに。
ジャガイモを入れずに、マッシュポテトを添えても美味しいと思います。
下準備5分。
オーヴンに入れている時間は長いけど、別に見張っている必要もないし、ラクチンです。

ボティチェリ


これはロンドンの国立美術館にあるボティチェリの作品のひとつで、「ヴィーナスとマルス」というタイトルです。
69.2 x 173.4 cmという、かなり横長の作品です。
国立美術館にはメインの旧館と、その西側に建増しされた新館があるのですが、この作品はその他のルネッサンス期の板絵と伴に新館に展示されています。
そして「ヴィーナスとマルス」の前には日本風に言うと長持(ながもち)が置かれています。
それはこの作品がおそらく長持にはめ込まれていたか、ベッドの背板であっただろうということで、イメージをより掴みやすくするためです。

ボティチェリはフィレンツェで主に活躍して、たくさんの作品が今でもウフィッツィ美術館に収められています。
フィレンツェで幅を利かせていた、ロレンツォ・メディチの亡くなる前と後では、彼の作品のテーマが全く変わります。
ロレンツォの政策で平和を享受していたフィレンツェは、彼の没後、反ルネッサンス的なサヴォナローラという黙示録的なお坊さんの下で、それまで街にあふれていた全ての贅沢や虚飾を排除しようとします。
ボティチェリの作品は、前半は貴族趣味、後半は硬い宗教画が殆どです。
「ヴィーナスとマルス」は日本の時代で言えば応仁の乱のすぐ後、有名な一休さんの亡くなった頃に描かれた作品です。
彼もお坊さんなのに、お妾さんがいたり、実子を弟子にしたり、ルネッサンスのイタリアを日本でやっていたような人でしたが、西でも東でも宗教と国政の関りにひびが入った時期だったわけです。

バックグラウンドはこれくらいにして、実際に作品を見てみましょう。
このリンクで国立美術館のサイトにリンクします。
作品をズームして見ることができます。
貴族趣味と書きましたが、この時代のお金持ちの人たちの関心が凝縮されているのがこの作品なわけです。
まず、ヴィーナス。
この凝った髪形を見てください。
まず自分で結ったわけではないでしょうね。
専門の係りが、時間をかけて結い上げてくれるスタイルです。
そして後ろから三つ編みにした髪がドレスの襟に沿って、パールで飾られたブローチでまとめられています。
このブローチはドレスの留め金にもなっていて、これを外すとドレスはハラリと落ちるはずです。
裸をそのまま描くよりも、この方が官能的だと思ったに違いありません。
暇はたっぷりあるわけです。
ですから結果よりも、そこへたどり着くまでの手間が大切。貴族趣味の基本です。
彼女がヴィーナスだ、ということは実ははっきりとは描かれていません。
その美しさだけです。
暗示としてほら貝が描かれていますが、少し理由としては弱いですね。
少し前の作品でボティチェリはヴィーナスの誕生を描いていますが、彼女は海を背景に貝の上に立っています。
実はバックグラウンドに見える緑の芝生(に見えるでしょう?)は海なんです。
ボティチェリがケチってラピスラズリを使わなかったので、変色して緑になっていますが、実際は描かれた当初は青だったことが、研究で明らかになっています。
兜をかぶっていない、2人のサテュロス(下半身が獣の子供)の間を見ると、島の手前にうっすらと船が描かれて、海であることがわかります。
男性はマルス。
戦いの神様で普通は鎧を身に着けていますが、今回は裸。
脱がなきゃ出来ないことをしていたってことです。
それは胴丸の中に入り込んでいるサティロスや、彼の身体を覆っている布に打ち込まれた太い杭で暗示されてもいます。

タマにこの絵が婚礼のプレゼントのひとつだった、という説がありますが、本当かな?
というのはヴィーナスとマルスはカップルではありません。
つまりこれって浮気の現場?
ということであれば、マルスの頭近くにある、スズメバチの巣と、飛び回っている蜂は痛い結果になるという戒めかもしれません。
蜂はイタリア語でヴェスパ。
パトロンの1人、ヴェスパッチ家のことだという人もいます。

実はモデルの女性、彼女の名前はシモネッタ・ヴェスパッチ。
このおうちのお嫁さんです。
ボティチェリのお気に入りのモデルで、有名なヴィーナスの誕生も彼女。
フィレンツェきっての美人と評判だった人。
そしてマルスのモデルは社交界の美男子ジュリアーノ・メディチ。
今のイギリスで例えたら、ディヴィッドベッカムとハリー王子を足して2で割ったような人。
そしてこの二人の関係もヴィーナスとマルスのようだったとか???

ボティチェリは見かけの美しさを追求して、写実的なことは結構おざなりにしています。
例えば最初に見たヴィーナスの服の襟。
こんなデザインは実際には不可能です。
また彼女の右足は完全に欠落していますし、マルスの足の細くて短いこと!
ちょっとこの身体を支えきれるとは思えません。
でも全体のバランスからすると、そんなことはつまらないことなんです。
でもルネッサンス後期には、すでにボティチェリは他の画家に追い越されて忘れ去られてしまいました。
ですからイタリア絵画を主に買い集めた、国立美術館の初期のリストには、この作品は入っていません。
ヴィクトリア時代後半に入ってから、ラファエル前派の影響を受けて、ボティチェリに再び人気が集まるのを待たなくてはいけなかった訳です。

2008年9月6日土曜日

イギリスのカニ

今日はカニが食べたいね、ということでトゥイッケナムの魚屋さんまでお散歩してきました。
イギリスではカニといえばこんなタイプのものが一般的です。以前紹介したスパイダークラブ(日本のカニに味が近いもの)も捕れるのですが、処理が面倒なようで、スペインやフランスに輸出されてしまいます。
私のカニの右上にお皿に乗った物が見えますか?
面倒がり屋のイギリス人向けに甲羅に身を詰めたもので、「ドレスドクラブDRESSED CRAB」といいます。
ドレスというのは「ドレッシング」にも使うように、「用意の整った、仕上がった」という意味です。
つまり、食べるばかりになっている、ということ。
でも私は自分で身をほぐす方が好きです。
だから自分用にはちゃんと1パイ買ってきました。
ティムちゃんや桃太郎君はドレスドクラブで満足です。身をほぐして、スパゲッティーの極細タイプをゆでて、青唐辛子とトマト、シャロットを炒めたものに絡めて甲羅に入れました。
とっても美味しかった。
ワインはポルトガルのアルヴァリーノという葡萄で作ったもの。
この品種は普通スペインのガレシア地方で栽培されているのですが、シーフードのためにあるようなワイン。
フランスのムスカデと同じ感覚で飲めるんだけれど、もっとふくよかです。




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2008年9月5日金曜日

食品の値上げ率

イギリスでは、というよりも世界のあちこちで物価高が問題視されています。
BBCの今朝のニュースでも、今年に入ってすでにイギリスの食料の小売値の上昇率が8.3%だということ。
でもこれは平均。
具体的なものをあげると50%近いものがゾクゾク。
以下のリストはBBCから。
クロワッサン(4個パック): +47.4%
ボロネーズパスタ: +46.2%
ハム (125g pack): +45.4%
とり胸肉 (皮なし): +42.6%
バスマティ米 (500g): +42.1%
鶏肉(丸ごと): +41.9%
マヨネーズ (400g): +40.6%

カテゴリー別で行くと
肉・魚: +22.9%
調味料・缶詰その他: +15%
野菜・果物: +14.7%
紙・洗剤: +14.4%
飲料: +6.8%
ペットフード: +6.5%
パン・シリアル: +6%
冷凍食品: +5.8%
キッチン用品その他: +4.4%
美容・健康: +0.4%
簡易食品: -0.4%
乳製品: -1.8%
ベビーフード: -2.5%


我が家でも料理法に工夫したりして、安いものを美味しく健康的に食べようとがんばっています。
例えばお野菜や乳製品はスーパーマーケットではなく、産地直送の宅配を利用しています。
有機栽培だし、鮮度が随分違います。
お肉も鶏肉は丸ごと買って自分でさばいたり、骨はスープに利用したり。
昨日はティムちゃんがラムシャンクをお料理してくれました。
これはラムの足の付け根のことで、骨付き。
昔はただ同然だったそうですが、最近はもちろんちゃんと売っています。
でも他の部位に比べると比較的安価です。
ワインはスペインのマーローを選びました。イギリスでは安いお肉ほど脂が多いので、ゆっくりお料理するのがコツです。
ティムちゃんはこのお肉、8時間オーブンでじっくり焼きました。
110度です。
そうしたら脂はすっかり落ちましたが、お肉の部分は柔らかくってとってもジューシー。
多少の時間は関係ないので、食べる時間がちゃんと決まらないときなんかにもお勧めです。

2008年9月3日水曜日

パブVictria


ちょっと晴れ間が出たので、ティムちゃんとパブランチに行ってきました。
ロンドンのリッチモンドは、ヘンリー7世がお父さんの領地であるヨークシャーのリッチモンドに因んで命名したのですが、それまではこの辺りはシーンと呼ばれていました。
今でもリッチモンドの東側はシーンと呼ばれています。
そのハイストリートからリッチモンドパークに延びる住宅地には、ところどころにパブがあるのですが、今日行ったのは「Victoria」というパブです。
ここのシェフは最近変わったばかりで、ミシュランの星付きのGreen Houseからやって来ました。
「先週から散財しているから、メインコースだけにしてね。」
ということで、コースではなくって単品で頼むことにしました。
ジャージーのロックオイスター、そういえば今日はもう9月。
これはシェフからのプレゼントでした。
ティムちゃんはステーキ、私はポークチョップを頼んで、飲み物は南フランスの赤ワイン。バーで飲んでいた飲み物も合わせて、80ポンドくらいでした。
住宅地にあるパブって落ち着いた雰囲気。
ここはホテルにもなっています。
イギリスらしさを楽しみたい人にお勧め。