2019年1月31日木曜日

最近ハマっている Netflix のドラマ

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アメリカの中西部が大寒波で大変というニュースが流れています。

今日で1月は終わり。

ロンドンは昨日からかなり気温が落ち込んで、今夜には雪が予報されています。
だけど、低いといっても氷点下を数度下回るくらいで、今、午後3時過ぎなんですが、リッチモンドは3度。
ロンドン中心地の気温も同じみたいです。

本当に雪が降るかなぁ?

ロンドンはほとんど雪が降りません。
ブログの記録を見ても、数年に一度くらい雪が降ったという記事があるくらい。
特にロンドン南西に位置するリッチモンドでは、積もる前に消えちゃうものがほとんどです。

でも寒い中出かけるのも嫌なので、おうちでドラマとかニュースを見る日々です。
ニュースは国会の中継とかユーロ離脱の関連。
ドラマは Netflix で探して面白そうなもの。

最近、毎日見ているのはスペインのドラマです。
タイトルは「Gran Hotel」
英語の吹き替えがないので、英語の字幕を一生懸命読んでいるのですが、字幕、消えるのが早いです(笑)

日本語字幕は、読まなくても見ると頭に入りますが、英語は読まなきゃいけない。
この差は大きいです。

第一話で、疲れちゃったこともあり、もう御免と思っていたのですが、珍しくティムちゃんが続きを見たいと言い出しました。
で、そのまま引きずられるようにように見ています。

シーズン3まで出ているみたい。
スペインで高級ホテルを経営するオーナー一族と、そのホテルで働く、住み込みの使用人たちの生活がテーマ。
イギリスのダウントンアビーのスペイン版といえば想像しやすいと思います。
内容はドロドロのサスペンス。
オーナー一族の末娘と一介のウエイター君の恋も同時進行。
この二人が美男美女。
おまけにプロットが甘いので「そんなわけないじゃん」とか突っ込みながら楽しんでいます。
脅迫とか殺人とか汚職に貴族の生活の華やかさが加わって、約100年前の犯罪に彩を与えています。

「英語の吹き替え版があればもっと楽しめるのになぁ」というのが正直なところ。
これを機会にスペイン語の勉強しようかなぁ。
よく出てくる単語、Ahora(それでは)とか、Lo siento(すみません)とか、すらっとわかるようになりました!!
でも、Se encontró un cadáver(死体が見つかった)とか、¿Estás intimidando?(脅迫のつもり?)とかは使う機会なさそう(笑)

興味のある人は是非見てみてください。
Gran Hotel (Netflix)


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2019年1月27日日曜日

ティムちゃんと楽しんだバーンズの夕べ

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スコットランドの詩人ロバートバーンズのお誕生日である1月25日は「バーンズの夕べ」と呼ばれて、特別料理を食べる習慣があります。

スコットランド料理。

日本に住んでいる人から、イギリス料理でさえ「何それ?」って言われるから、スコットランド料理はもっと知られていないと思います。

スコットランド、海も山もあるから美味しいものがたくさんあります。
貝柱、手長エビ、サーモン、アンガス牛…。
フランスでミシェランの星のあるレストランに行って、材料のほとんどがスコットランド産でびっくりしたことも一度や二度ではありません。

あぁ、それなのに、なぜスコットランドの国民食が内蔵料理なんでしょう!
その名はハギス。

このハギスで有名なブランドが「MacSween」
原材料を見たら「ラム、ビーフ、大麦、ストック、玉ねぎ、塩コショウ、スパイス」
確かにそうなんだけど、詳しく言えば、ラムっていうのはラムの内臓ってことだし、ビーフっていうのは牛脂ってこと。

でもね、そう聞いて想像するほど癖のあるお料理ではありません。

こちら、ティムちゃんが用意してくれた、お料理の材料。
 ポテト、スウィード、ニンジン、そしてハギス。
 太いソーセージみたいなのがハギスです。

私はお料理したことがないんですが、横で見ていたら超簡単でした。
ハギスのラベルをはがして(ビニールみたいなのはそのまま)フォイルで軽く包みます。
オーブンに入れられる、蓋のあるお鍋にお湯を2㎝くらい入れてハギスを入れて高温のオーブンで1時間。
ティムちゃんは170度(ファンアシステッド)にしてましたから、普通のなら190度くらい?
 オーブンから出したら中はグラグラ沸騰した状態でした。
 やけどしないように気を付けてフォイルをはがしてお皿に載せます。
 付け合わせはローヌ地方のワイン(笑)
 本当の付け合わせはマッシュポテトと根野菜(今回は人参とスウィード)のマッシュ。
 よく切れるナイフで縦にスーっと切り目を入れるとこんな感じです。
 ウイスキーをかけて火をともしたんだけど、うまく写真が撮れませんでした。
 その後、グレービーソースをかけて出来上がり。
 マッシュとハギスとソースを絡めていただきます。
 スパイシーなミートソースにプチプチの食感が加わった風です。
 大麦がいっぱい入っているのが見えますか?
お食事中の音楽は、バーンズの夕べということでスコットランドの音楽。
フラワーオブスコットランドなんかも含まれる、バーンズの夕べMIX というのを聴きました。
食べたことのないものはお料理に躊躇してしまうかもしれません。
(実際私もお料理したことないし)
だけど、今回お料理を横で見ていたら、そんなにハードルが高くないことと、癖のある味ではないことで、チャレンジ精神がかなり刺激されました。
ひき肉の代わりに使えば、レパートリー増えそうです。

以前、スコットランドのお肉屋さんで鳥の胸肉にハギスを包んだものを売っていました。
見たときはびっくりしたけど、よく考えたら面白そう!
一度やってみようかなって思っています。

ハギスはお肉屋さんで売ってます。
スーパーマーケットでも年中手に入ります。
今回私たちが食べたのは200gくらいのもの。
もっと大きなサイズもありますが、これくらいの方が扱いやすいと思います。
お値段は2ポンドくらいだったとティムちゃんが言ってました。

自分で作りたくないけど食べてみたいという人はスコットランド料理のお店でトライしてみてください。
スコットランド料理がおいしいボイスデール(リンクします)


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2019年1月24日木曜日

イギリスで巻き爪になったらどうするの?

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昨日、ティムちゃんと足のお医者様に行ってきました。

最近、足の親指の爪の周りが赤くなっていて、気にしていたようです。
どうやらクリスマスの頃に始まったようなのですが、私に心配かけたくないと黙っていたんですって。
すぐに治ると思っていたら、いつまでたってもそのままなので、万が一バイ菌が入ったら怖いと思って私に相談してきました。

以前ガラスのかけらを踏んで、ひどい目にあいましたからね。
その時のお話(リンクします)

ついこの間だと思っていたら、5年以上前!
時間がたつのって早いなぁ。

さて、今回お世話になったのもプライベート病院です。
足の専門家は英語で「podiatrist 」といいます。
専門家にはほとんどの場合協会が存在して、そのメンバーのサーチができるようになっています。
観光ガイドにも協会があるのと同じこと。
変な人に当たらないように、しっかり調べるのが肝心。
足の専門家の協会(リンクします)
ポディアトリーとは?という映像があるので紹介しますね。



実際リッチモンドのエリアでフットケアでグーグルしたら、たくさんクリニックがヒットしましたが、協会のサイトと照らし合わせると、メンバーではなかったり、施設が登録されていなかったり。
怖いなぁ。
評判のいいところもあったんだけど、やはり最初が肝心。

そこで協会のメンバーの一人で、しかも、いくつかの病院のコンサルタントをしている M 先生にコンタクトを取りました。
翌日には見てもらえることになって、出向いたのがキングストンにあるニューヴィクトリア病院。
プライベートの病院です。

イギリスでは、プライベートのお医者様が、プライベートの病院の施設を使って診察や処置や手術を行います。

M 先生が利用するのは、ここ以外にもロンドンのマリボーン地区にあるプリンセスグレース他、何か所かあるみたい。
患者さんの都合で場所は選べます。

治療費ですが、プライベートなので、設定はそれぞれの先生によって違います。
M 先生の場合は初診料が150ポンド。
それ以降の治療が一回当たり100ポンドです。
検査などは別途にかかります。

私たちはプライベートの保険に入っているので、保険で処理することもできますが、すると翌年の保険料が高くなるので、500ポンド以下で済みそうなら、そのまま自費にすることが多いです。

M 先生の診断では、軽めの巻き爪ということでした。
英語では「Ingrowing Toenails」
英語のパンフレット見つけたのでリンクしておきます。

ティムちゃんの場合は、爪が厚くなっていて、その圧力と巻き爪が原因で回りが赤くなっているそうです。
手術は必要ないとのことで、爪の一部を切ってもらって、爪の厚みも少し削ってもらって治療はおしまい。
周りの皮膚が破れてバイ菌が入ったりする前に診てもらえてよかったです。


今回は専門家に直接アプローチしましたが、もちろん国民健康保険で済ませる方法もあります。
その場合は登録しているかかりつけの GP(お医者さま)にコンタクトをして、GP から専門家を紹介してもらいます。
国民健康保険対応のポディアリストは数が少ないので、きっと何か月も待つことになりますが、治療は無料。

巻き爪は悪化すると痛くなったり、もっと怖いのは感染の原因にもなりうること。
なので早めに専門家に診てもらうのが肝心みたいです。

治療はその程度によりますが、今回みたいに爪を切ってもらうだけで終わることもあれば、局所麻酔で軽い手術になる場合もあるそうですが、早めの対応で治療は簡単に済む確率が高いそうです。




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2019年1月20日日曜日

あんまり甘くないチーズケーキのレシピ

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甘いものが好きじゃない私ですが、時々食べたくなるのがチーズケーキ。
食後にちょっぴり食べたり、朝ご飯の代わりに食べたりすることも。

今日紹介するのはそのレシピなんですが、すごく簡単なのでぜひ作ってみてください。
お好みで、お砂糖の量は倍くらいにしても大丈夫。

こちらが材料
クリームチーズ 1パック(250gくらいのもの)
ダブルクリーム 100ml
バター 100g
卵(大) 1個
レモン 半分
小麦粉 大匙山盛り1杯
お砂糖 大匙山盛り3杯(甘いのが好きなら6杯)
ダイジェスティブビスケット5枚

 準備
まずオーブンを160度にします。
パウンド型にシリコンケースを入れておきます。
小さなフライパンにバターを入れて溶かします。
温める程度で熱を入れすぎないように注意。
卵を黄身と白身に分けます。
レモンを絞ります。(レモン風味が好きなら皮をおろしたものも加えるとおいしいです)

作り方
お砂糖をボウルに入れて、溶けたバター(半量)を加えます。
まだ混ぜなくていいです。

ビスケットを清潔な布巾に包んで上からたたいて粉々にします。
粉々のビスケットをフライパンに残ったバターに加えます。
大きな塊が残っていたらスプーンでつぶして混ぜ合わせます。
 シリコンケースの底に全部入れてスプーンの背で軽く押さえ平らにします。
 卵白をつのが経つくらいまで泡立てます。
 お砂糖とバターが入ったボウルに、卵黄、生クリーム、クリームチーズ、レモン汁(あれば皮も)小麦粉を入れてよく混ぜ合わせます。
私はいつも卵白で使った泡だて器をそのまま使っています。
 よく混ざったら、卵白を加えてよく混ぜます。
 ビスケットの上にそのまま入れて、オーブンで1時間。
 するとこんな風。
オーブンは止めて、中に入れたままさらに1時間待ちます。
 オーブンから取り出したら、粗熱を取って、型に入ったまま冷蔵庫で冷やします。
温かいのを食べたければ、お砂糖の量が多い方がおいしいです。
私は冷やして食べる方が好きだけど、ティムちゃんは温かいのも好きみたい。

お好きなサイズにスライスしてどうぞ。
温かいうちは柔らかいので切るのが大変。
よく切れる包丁を濡らして切るとうまくいきます。
 お夕食の後に食べるときはこんなカンジかな?
 生クリームやフルーツのクリーとあわせてもおいしいです。




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2019年1月18日金曜日

久しぶりにビーフストロガノフを作ってみた

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何となくクリーミーなものが食べたくなって、ビーフストロガノフを作ってみました。
30分もあれば十分なので、簡単ご飯にしたいときにはぴったり!
パスタと食べる人も多いけれど、我が家はご飯でいただきます。

材料はこちら
 ビーフ400g、今回はランプステーキを細切りにしました。
玉ねぎ1個は薄切り
マッシュルーム1パック厚めの薄切り(!)
ダブルクリーム200g
ヨーグルト100g
ガーリック2片みじん切り
マスタード大匙1
小麦粉大匙1
パプリカ大匙1
パセリ1パック

まず中華鍋を熱くして、バターとオリーブオイル(分量外)を加えます。
大匙1ずつくらいかな?
バターを多めにするとこってり。
オイルを多めにするとさっぱり仕上がります。

そこでビーフをさっと焼き付けます。
色が変わるくらい。
 そのビーフをお皿に取り出したら、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。
そして、マッシュルームを投入。
軽く塩コショウもここで。
 私はマッシュルームが好きなので厚めに切っています。
たぶん7㎜前後だと思う。
マッシュルームから水分が出てきたらワインを100mlくらい加えます。
なければ水でいいです。
 パプリカ、小麦粉、マスタードを加えます。
そして、小麦粉にしっかり火を通します。
底が焦げやすいので、下からかき混ぜるように。

数分後にヨーグルトとクリームを加えます。
塩コショウをもう一度確認して、ルクルーゼに入れ替えてパセリを加え、5分から10分弱火で火を入れたら出来上がり。
ご飯と一緒にどうぞ。




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2019年1月15日火曜日

住宅地にもでき始めたジャパニーズ料理

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ロンドンにはいろんなレストランが存在します。
でも、繁華街と住宅地では、目にするレストランもかなり違います。

イギリスでは、中華料理とインド料理はほとんどの住宅地にあるんじゃないかと思います。
加えてイタリアンとかも多いかな。
最近はジャパニーズも目にするようになりました。

興味本位で行って、激しく後悔する、名前の知られていないジャパニーズレストラン。
これまでにもいろいろ失敗しました(笑)

念のためにレビューは見てから行くのですが、レビューが正しいとは限らない。

今回紹介するのは、ラグビーで有名なトゥイッケナムにあるジャパニーズ。
名前は UMI。


実は、トゥイッケナム駅からすぐのところにもお寿司屋さんがあるのですが、そこはひどい。
名前は出さないことにします。

さて、まだクリスマス休みで桃太郎君とガールフレンドもいれて、4人で行った時の写真です。
お刺身はモダンとトラディショナルのふたつのカテゴリー。

モダンからハマチ、
 トラディショナルからスズキを選びました。
 お寿司の方は握りや巻物からいろいろ選びました。
握りは小ぶり。
でも見るとおりのぽっちゃり形。
 シャリが結構おいしかった。
 ホタテとスズキが新鮮でおいしかった。
しめさばは今一つ、だけど許容範囲。

レビューに「サービスがいい」と書かれていたんだけど、理由はサービスでいろいろ持ってきてくれるからかも。

これも、食べてみてくださいって持ってきてくれた。
 サーモンを軽くあぶってチリペッパーがかかっている。
イギリスによくあるタイプの巻物の一つ。
揚げ出し豆腐も持ってきてくれた(写真はないです)

こちらはギンダラの西京焼き。
 私の大好物なので、あれば必ず注文します。
イギリスのジャパニーズレストランだと、まず置いてる。
お値段はレストランの格で、15ポンドから40ポンドちょっとと幅がある。
ここは18ポンドでした。

普段は注文しないけど、桃太郎君が食べたいといって注文したのが「からあげ」
 お勘定がこちら。
アルコールのレシートと別にしてもらったので、これは食べ物とお水だけ。
ジャパニーズでこれは非常に安い。
ワインリストも良心的なお値段でした。

ロンドンに住んでいるなら、クオリティーやお値段のレベルは「東京ダイナー」程度といえばわかりやすいかも。
「この辺でジャパニーズがあるなら食べようかな?」っていうクラスです。
徒歩圏にいるならお勧めします。
ラグビーの日にはいっぱいになるので、土曜日に行くなら気を付けて。
それ以外でも地元の人が多かったから、人気店なんだと思います。
FBのサイトにリンクされているのは、全然違うレストランなので要注意。



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2019年1月13日日曜日

RAF の博物館に行ってきた

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イギリスの観光ガイドはライセンス制です。
あまり知られていないようで、トラベロコとか含め「住んでいるからガイド」みたいな広告をよく見かけます。
ガイドになるにはコースも試験もあるので、やりたい人はちゃんと資格を取るべきだと思うんですけどね。

ただ、だからと言ってガイドが万能かといえばそうではありません。

やっぱり普通の人間なので、好きなこと得意なこともあれば、逆に得意じゃない分野というのも存在します。

私の場合は飛行機とか車などのメカものが苦手。

ということで、北ロンドンに存在するRAF博物館は、その存在は知っていましたが、足を運んだことすらありませんでした。

ところが私が所属している JRTGA でこの博物館での勉強会が企画されたんです。
JRTGA は英国の日本語ライセンスガイドの協会で、勉強会やチャリティー活動を行っている団体(リンクします)です。
JRTGA に登録しているガイドなら、安心して雇って大丈夫。
ガイドのライセンスを持っているだけではなく、ギルドやAPTG にも所属して、第3者保険にも加入しています。
加えて任意の勉強会に参加したりする、勉強熱心なメンバーの会なのです。

「飛行機なんて、興味ないし」
フリーランスなので、そういった関係のお仕事の依頼が来たら請けなきゃいいだけ。
そんなスタンスの私ですが、やっぱり知識は多いに越したことはないので、参加してみることにしました。

これが正解。

すごくおもしろかったです。

博物館はイギリスの空軍基地の跡地を利用して作られました。
そして、建物は実際にハンガーだったもの。


新しい分野を勉強するとき、私は比較分類する方法が好きです。
そうすると、新しい名前とか年代とかの、細かな記憶に頼ることなく、簡単に理解ができる。
飛行機のモデルナンバーとか、一つ一つ覚えるのはすごく大変。

例えばエンジン。
大きく分けて二つのタイプ。
冷却方法に空気を使うか、液体を使うか。
空気を使うと表面積を大きくしないといけない。
液体を使うと、液体の分だけ重くなるけどサイズはコンパクト。
飛行機の場合は空気抵抗を考えないといけないので、表面積が大きいのはネックになります。
でも空気を当てるだけのエンジンは液体を組み込まなくてもいいので整備が楽。
そこでどんな飛行機にしたいかということで使い分けされたそうです。

例えばゼロ戦を想像してください。
…思いつかないです。
なので写真を…。
プロペラのすぐ右手の部分が太っちょさんです。
これはそこに空冷式のエンジンが入っているから。
これがゼロ戦のエンジンで、所沢航空発祥記念館に展示されているそうです。
RAF 博物館にも空冷式エンジンの展示。
1920年にブリストル航空会社によって開発されたジュピターというエンジンで、何と17ヶ国でライセンス生産されて、260種以上の飛行機に搭載されました
日本では中島飛行機が開発・製造した寿というエンジンはジュピターのライセンス製造からヒントを得ていたと言われています。
名前の寿(コトブキ)も、ジュピターのジュからきているとか…。
9気筒が放射線状に並んでいる特徴が同じですが、違いもあちこちにみられるそうです。
因みにゼロ戦のエンジンは栄という名前で、同じく中島飛行機が開発・製造。
こちらは14気筒でアメリカのプラット・アンド・ホイットニー社のワスプが参考にされたようです。

さて、プロペラ戦闘機といえば、第2次世界大戦の「バトルオブブリテン」が有名です。
この戦いで活躍した戦闘機はスピットファイヤーとハリケーン。
そんな戦闘機がずらっと並んでいるのがハンガー3,4,5の建物。
ハンガー1から移動します。
博物館の規模がこれでわかるかな?
何しろ大きい。

こちらがスピットファイヤー。
 そしてこちらがハリケーン。
こちらがロールスロイス社のマーリン。
液冷式エンジンです。
上部が広く下部が狭くなっているので、横から見ると V の字に見えることからV型エンジンといいます。


スピットファイヤーもハリケーンも、ともにロールスロイス社のマーリンを搭載しましたが、機体のデザイナーが違います。

スピットファイヤーのデザイナーはミッチェル。
42歳で直腸がんで亡くなるまで、エンジンの開発に力を尽くしました。
スピットファイヤーの機体のほとんどが金属製なのに対して、ハリケーンの方は機体の半分が木材やキャンバスに塗装を施して製造されました。
伝統的で慣れ親しんだ素材なので整備も楽、また生産ラインにも問題がないことが有利です。
両方ともゼロ戦と違ってプロペラのついている部分がスマートなのに気が付きました?
それはエンジンが液冷式だから。

ハリケーンのデザインはシドニー・カム。
ハリケーンの後、タイフーンやテンペストなどのデザインも手掛けます。


さて、こちらが敵国ドイツのメッサーシュミット。
スピットファイヤーやハリケーンほどではないにしろ、ゼロ戦とはエンジンが違うのが一目でわかります。
やはりこちらも液冷式 、ダイムラーベンツDB601のエンジンを積んでいて、急降下したりするときにエンジンの働きがスムーズに対応できることが特性です。

こんな風に飛行機のことを詳しく知るなら最適な場所。

見るだけじゃなくて、体験コーナーも充実しています。
実際にスピットファイヤーのコックピットに座ったり(10ポンド)カプセルに入って飛行体験(5ポンド)のコーナーも人気です。
博物館自体は無料で、広い敷地内には有料の駐車場もあります。
飛行機オタクがにやにやしながら廻るのも、家族連れで楽しむのもアリ。

ぜひ一度足を運んでみるといいと思います。
最寄り駅は地下鉄のコリンデール駅(ノーザンライン)
近くにはオリエンタルショップもあるので買い物にも便利です。

RAF 博物館(リンクします)








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