2023年5月31日水曜日

自然史博物館でもパーティー

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先日、大英博物館を借り切ってパーティーがあったお話(リンクします)を書きました。

今日紹介するのは自然史博物館のパーティー。

ライトアップされた、見事な正面入り口!


今日のパーティーは、大英の時と違って、テーブルサービスです。
こちらも Out Mess が用意されていたので、お料理も紹介しますね。

会場になったのは、正面入り口から入ってすぐの、クジラの骨格見本が天井から下がっているお部屋です。

でもいきなりここには入らずに、近くの別のお部屋でレセプション。
飲み物やカナッペを楽しみながら全員到着するのを待って、揃ってから会場へ移動します。

レセプションのお部屋に比べると、クジラのお部屋は天井の高さや展示品といったハード面も、照明や音楽といったソフト面も全くレベルが違って、足を踏み入れると「わぁ~」といった声が漏れます。
こちらがパーティーのメイン会場。

今回は200人程度の規模だったんだけど、このレベルでパーティーをすれば、6桁の費用が掛かるんじゃないかとイベントに詳しい他のガイドが教えてくれました。
日本円だと1700万円くらい?

場所代だけじゃなく、お花、照明や音楽といった舞台装置、バンド、ケータリングなどイベントにはたくさんの要素が含まれるので、コーディネートも大変です。

ケータリングも多国籍なロンドンらしく、「いろいろな食事制限に対応できます」といったレベルから「特定の宗教に特化している」というレベルまで、幅の広い会社が存在します。

閉館後の博物館を異次元に作り上げて、パーティーの後はまた翌日の開館までに元に戻すわけですから、スピードを持って的確に動けるスタッフが必要。
そういったチームのいくつかは、イギリスをベースに、国外の国際イベントなんかでも活躍しています。

ふだんはカフェのエリアが簡易キッチンに早変わり。


そしてお料理!

前菜はトマトとチーズのサラダ。
さっぱりして美味しかった。


メインはビーフ、スズキ、ベジタリアン、ビーガンから選べました。
もちろん私たちのような裏方も。

私はお魚が食べたかったのでスズキをチョイス。
とってもおいしかったけど、皮がもっとパリッとしていてもよかったかな。
でも200人以上のパーティーなんだから、焼き上がりがちょうどよかったというだけで満点です。

お友達ガイドがお肉とベジタリアンを注文したのでそちらも紹介します。

こちらはビーフ。
ショートリブということでカルビのような部位です。
お肉がとても柔らかくて、美味しかったという感想です。

こちらはベジタリアンのチョイス。


デザートはチーズケーキとマンゴーのシャーベット。

ワインもサーヴされて、ご機嫌の夜でした。
拘束時間は長いけれど、実質はホテルと会場の往復のみというお仕事。
しかも来た順に乗ってもらうということで、言語がいろいろなお客様の送迎。
なので、道中の案内もなし。
お客様同士で会話は弾んでいるので、車内はにぎやかです。

私の仕事は乗るときにお客様の数を確認することと、運転手に道を指示するだけ。
前もって指示しても、全然違う道を行くのはロンドンのドライバーあるあるなんですけどね(笑)
ちゃんと歩道側から乗降できるように迂回してでも正しい方向に停車する、とか、禁止の道に入っちゃいけないとか、基本的なことなんだけど、事前に打ち合わせをしてもできない運転手が多いです。






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2023年5月26日金曜日

ウィンザー城のポスト

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先日、久々にウインザー城に観光に行きました。
もちろんお仕事です。

数か月ぶり。

最後にお城を訪れたのは、まだエリザベス女王がご存命でした。
9月に彼女がお亡くなりになって、埋葬されたのはここ、ウインザー。
敷地内のセントジョージ礼拝堂です。

そちらは写真は禁止されているので外観だけ載せておきますね。
左側の建物がそう。
このフロアプランでピンクの印が女王様のお墓です。
黒の矢印が入り口。


お墓のすぐ脇には2人の係員が立っていて、絶対に写真を撮らせない体制でした!


ところでこのお城にはお土産物屋さんが3か所あります。
一番奥、出口脇、そしてちょうど中央。
この中央のお土産物屋さんが、多分一番大きいんじゃないかな?
ここに、郵便ポストもあります。
絵葉書を買ってすぐに投函できる。
っていうか、もう誰も絵葉書なんて出さないかな?
私は絵葉書が好きなので、いまだにお仕事でお泊りするときには絵葉書をティムちゃんや桃太郎君に出しますけどね。

このポストにかわいい飾りが被っていたので紹介しますね!

こういったポストの飾りはイギリスのいろんな町でも見かけることがあって、通常はチャリティーのために作られることが多いです。

戴冠式の様子ですね!
チャールズ王やカミラ女王を中心に王室の宝物や金の馬車。
結構似てるのがすごい。

宝物類はとても良くできていて、すっかり感心してしまいました。
どれくらいの期間、飾られているのかはわかりませんが、ウインザー城に行くならぜひご覧ください。




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2023年5月22日月曜日

夜の大英博物館



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ガイド業も長いので、いろんな種類のお仕事を経験してきました。
観光のご案内だけではなく、イベントのお手伝いなんかもやります。

コロナでずっと開催が見送られていたイベント関係もずいぶん戻ってきています。


ホテルの宴会場を使うイベントがないわけではないけれど、イギリスらしいなっていうのは世界的にも名高い博物館や美術館を貸し切りにするイベントです。

それ以外にも世界遺産になっている歴史的な建物を使ったりすることもあります。

例えば私が経験したのはロンドン塔とウエストミンスター寺院。
そう、両方イベントで利用が可能なんです。
いくつかの宮殿もイベントに使えます。


今回は大英博物館を使ったイベントでした。
まだ明るいけれど、この写真を撮ったのは夜の9時過ぎ!
パーティーの途中で写真を撮りに出てきたところ。
館内中央のグレートコートでは、閉館後の観光客がいなくなった所に音楽が流れてライトアップがされるんです。
そして、ギャラリーの一部がパーティーの人たちの散策用に開放されます。

いつも人混みのギャラリーを見慣れている私たちにとって、非現実的な雰囲気!


見て見て~、誰もいないロゼッタストーン!!!

エジプトギャラリーを見渡すと、ガラーンって感じです。
ギリシャの彫刻も静寂に包まれてる。


そして、博物館中央のグレートコートの一角には仮設のキッチンが登場!
オーブンまでそろっていてびっくりです。

私たちガイドや、ミュージシャンの控えの間はこのキッチンの横。
なので、美味しそうなお料理が運ばれていくのをじっくり見ることができます。


えへ。

お客様に出す前につまみ食い?!、と思ったでしょう!

違いますよ~。
こういったイベント手配時に、私たちのような、裏方の分も人数に含むことができるんです。

なので、私たち用です。

基本、お客様に出されるものと同じものが、少し余分に作られて提供されることが多いです。
英語での表現は「Out mess」
イベント用語なので、あまり耳にしないかもしれません。

他にもイベント用語で「French Service」といえばお客様の前で仕上げるお料理のこと。
下準備を裏方で済ませて、お客様の前で派手にフランベしたりするタイプ。
 逆に裏方で全て済ませて表にお皿に乗せた状態で出されるものは「 Plated Service」といいます。

ケータリングの会社によって味やスタイルはいろいろ。

イベント関連のお仕事が多いガイドだと、どの会社の何がおいしいとか熟知している。

私はこの手のイベントは、あっても年に数回かな。

こちらはカルパッチョ、柔らかいお肉がおいしかったです。
ミニキッシュはアスパラガス。
焼きたてで、まだ温かい。
これ以外にも前菜やメイン(といってもミニチュア版)がたくさん出てきて、もうおなかいっぱい!

それなのに、おいしそうなデザートが出てきたのでこれも食べてしまいました。
イベント関連のお仕事は複数のガイドが雇われることが多いので、ガイド同士のおしゃべりも楽しいです。
今回はなんと10人もいました。
日本語ガイドだけじゃなくて、ほかの言語も併せて、です。

最後に面白い情報を一つ。
他の場所と、この部屋でのイベントの一番の違いがなんだかご存じでしょうか?

それはね・・・

ワイン。
グレートコートの建築材料がシミがつきやすい白い石なので、ここでは赤ワインは提供されないんです。

なので、みんな白かブラッシュ(淡い色のロゼ)
こんな、知ってても何の役にも立たない情報を、ガイドはたくさん知っている(笑)

なので、着席して赤ワインを飲むなら館内の他のギャラリーになります。
例えばエンライトメントギャラリーとかね。
テーブルセッティングを見ると、お水と赤白のワイン用にグラスが3脚。
今日のブログ記事を要約すると、
赤ワインが好きならグレートコートではパーティーするな、というお話でした(笑)





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2023年5月18日木曜日

アガサクリスティーの記念碑

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先日アガサクリスティーのツアーの下見で、彼女の記念碑の写真を撮ってきました。
お客様と一緒の時は、お客様にもよりますが、自分の写真は撮ることは少ないです。

時間の関係で、そのお客様にはご案内できなかったので、代わりにブログで紹介します(笑)

場所はコヴェントガーデン。
劇場街とも称される場所ですからクリスティーにはふさわしい。

実はこの記念碑は世界一のロングランを誇る「マウストラップ(ネズミ捕り)」の60周年を記念して建てられたものなんです。

中央のクリスティーの胸像を含む、全体のブロンズ像が本という設定になっているのを見てもらおうと斜めから撮りました。

そして下の方、ピングの部分には本棚に並べられた様式で彼女の作品からいくつかのタイトルが刻まれています。

タイトルは、英語だけではなく、点字を含め、たくさんの言葉で書かれているんです。
日本語もありますよ。
右から3冊目。

読みやすいように横にしてみましょう!
「そして誰もいなくなった」って書いてあります。


建立は2012月の11月。

胸像の周りに、彼女の作品のいろんなモチーフがちりばめられているので、どれが何の作品か考えるのも楽しいです。

それでは私からひとつクイズ。
さて、これは何の作品だかわかりますか?







答は、もちろん「ネズミ捕り」


だってその記念碑ですからね!
う~ん、見たことがない人も多いだろうし、難しかったかな?

レスタースクウェアの駅から徒歩1分。
地図も載せておきますから、是非観に行ってくださいね。





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2023年5月12日金曜日

自家製ハム

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イギリスには豚肉のお料理がたくさんあります。
朝昼晩、いつでも!

有名なイングリッシュブレックファストに欠かせないのが、ベーコンとソーセージ。
パブランチに行くとギャモンと目玉焼き。ハムとピーのスープもおいしい。
英国料理のディナーで、アップルソースを添えた豚バラのローストなんていうのもよく見ます。

豚で有名な産地はサマーセットやウィルトシャー。
観光地でいえば、バースとかストーンヘンジとかのエリアです。
ストーンヘンジの周りには豚を放し飼いにしている農家がいくつもあります。
バースの観光の時にお話しするのは、豚を飼っていたブラダッドという王子様のお話。

豚肉は羊肉や牛肉に比べれば、比較的安価です。
部位にもよりますが、ロインで1㎏あたり15ポンド前後かな?

加工されたものだと、6本入りのソーセージで5ポンド前後、6枚入りのベーコンで5ポンド前後、ハムはモノに拠るけど、100gで3-4ポンドって感じです。
もちろん幅があるので、もっと安いものも、もっと高いものも存在します。

健康オタクのティムちゃんは、こういった加工食品に含まれる添加物にとても気を使っています。

ここ数年、お肉類はオーガニックのものや添加物が入らないものを中心に農家から直接購入しています。
ところが塊のハムは断面が大きいものが配達されることが多いので、スライスしにくい!
そして、ほとんどのハムが足や肩で作られているから脂身が多い。
そこで、最近はハムを自分で作るようになりました。
そんなに難しくないので、添加物とかが気になる方はやってみてください。

我が家で使うのはロインの部分。
牛肉だとサーロインという、ステーキなんかで有名な部分です。

私たちが買うのは1㎏前後です。

今回写真で紹介するのはその半分、約500g。
残りの半分は2枚のトンカツになりました(笑)

ジップロックにお肉の重さの10%程度の塩と5%程度の砂糖、500gのお肉だとお酢を大匙1杯、お水を大さじ1杯、あらびき胡椒を大さじ2杯、ローリエ2枚を入れてお肉を漬け込みます。お水とお酢を残り物のワインで代用することもあります。

毎日上下を返して4-5日、冷蔵庫で寝かせます。
漬け込む前に、お肉に串を何回か刺すと味が染みる気もしますが、やらなくても大差なかった経験があります。
漬け込みが終わったお肉はちょっと硬くなるので、刺したいのなら漬け込む前がいいです。

ジップロックに入れたら、袋の上からでいいので、マリネ液が豚肉にいきわたるように揉みこむといいです。
塊肉なので、揉みこむというよりマッサージする感じ。
真剣にやらなくていいですよ。
私は1分くらいしかしない(笑)

5日後くらいに冷蔵庫から取り出したらマリネ液は捨てます。

持っている中で一番大きなお鍋にお水を入れて、固まりのお肉を入れて強火で沸騰させたらすぐにお湯をすっかり捨ててください。

これは500gの塊。
お鍋が大きいでしょう?
完全にお肉がお湯につかるサイズというのがポイントです。
お鍋が小さいとお湯の温度の上り方が急なので良くないです。

もう一度同じようにお水から沸騰させて、そのお湯も沸騰直後に捨てます。

3回目のお水は前2回のように沸騰させますが、お湯は捨てません。
そして、あらかじめお肉には温度計の先がちょうどお肉の中心に来るようにセットして、沸騰させた後弱火にします。
しばらくすると、温度計が少しずつ上がってくるのでチェックして。
必ず温度計が70度に達しているか確認するのが大事です。
これ以下だとお肉に火が通っていないということ。
70℃が5分以上続いたのを確認したら、火をけします。
そして蓋を取って30分ほどそのままにしてください。

30分後には、お肉は、熱いけど触れられないほどではないといった温度になると思います。
手が繊細な人は、厚めのゴム手袋をして作業すると安心です。
取り出した塊肉は、皮の部分を薄くナイフで剥がしてください。
脂肪を取りすぎないように注意。
その後、お肉全体にディジョンマスタードとはちみつを半々にしたものを塗って180度のオーブンで30分ほどローストします。
脂肪の部分に格子に浅く切り込みを入れておくと、焼き上がりがかっこいいです。
途中で焦げそうになったらフォイルを被せてください。
この写真で全体の1/3くらい。
全体の写真は撮るのを忘れました。
スライスしてから思い出した(笑)
15年以上ブログやってるのに、いまだにこれです。

ティムちゃんは薄く切った方が好き。

私は厚みがあるほうが好き。


冷蔵庫で3日くらいは平気。
出来立ての熱いのを食べてもおいしいし、冷蔵庫で冷やしたのをおつまみやサンドウィッチにしてもおいしいです。



今日は1㎏のお肉を仕込みました。
お肉屋さんから届くのはこんな感じ。
今回は皮と脂肪が厚かったので、漬け込む前に皮を除きました。
ジップロックに入れたらなるべく空気を抜いてマリネしてね。

来週の火曜日に火を入れる予定です。
倍のサイズだけど、手順は同じ。
オーブンで焼く時間は変えなくてもいいです。
でも茹で時間は長くなります。
時間よりも内部温度に注意して。
大きなお肉の場合は、念のために2か所以上温度チェックした方がいいです。

イギリスでは内部温度が63度以上という記述や、お料理の目安として、75℃で2分以上という案内を多く見かけます。
自家製は添加物がないのは安心だけど、安全に食べられるように調理温度などは各国の政府が出している基準を目安にするといいです。
これによると、安全な温度というのは63℃で30分間又はそれと同等以上だそうです。



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2023年5月8日月曜日

チャールズ3世の戴冠式

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今日は月曜日だけどお休みなイギリス。

チャールズ3世の戴冠式があった土曜日から今日までが長い週末のお休みになっています。

土曜日は朝早くからずっとテレビの前でティムちゃんと中継を見ていました。
残念なお天気だったけど、歴史的な行事が無事に終わってホッとしました。

この週末にはおうちでパーティーをしたり、ローカルコミュニティーでイベントがあったりしたところも多かったようです。

我が家ではティムちゃんとふたりでお祝いしました。
桃太郎君とガールフレンドの B ちゃんはホリデーでいないので残念ですが参加は無し。
ま、いても来たかどうかは疑問です。
今、日本にいるので「戴冠式観てる~?」って聞いたら
「No~、www」と答えが返ってきました。

町の中も戴冠式関連のグッズがたくさん売られています。

王さまとお妃さまのお面とかはイギリスらしい(笑)

みんなでお祝いしよ~みたいなかわいい看板。
スーパーマーケットの専門グッズコーナー。
金箔入りのお酒なんかもありました。
右から3本目は私が振ってみたから、金箔が舞っているのが見えるでしょ?
雑誌も特別号を出してお祝い。
中はたくさんのロイヤルの写真。

戴冠式には各国のトップが集まりました。

日本からは秋篠宮と紀子様がお越しで、皇室の方々がいつもお使いになられるクラリッジーズにお泊りでした。
紀子様がお召しの春色のお着物がとっても素敵。
こういった席でお着物を見るのはうれしいです。

共和制を訴える人たちもいますが、たくさんの人たちの努力で伝統が維持されているのは素晴らしいことだと思いました。



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