おとといお客様をハロッズにご案内しました。
私はここのピザが大好き。
お昼ごはんにぴったり。
その話はまた今度書きますね。
ハロッズは随分大きな百貨店で,ナイツブリッジの駅からちょうど対角線上に、パンを売っているコーナーがあります。
このジェリービーンズはその近くで見つけました。
2.10ポンド。
前は普通でしょう?
これは裏面。
8種類の色があるのですが、なんと同じ色で味は2種類。
つまり、ひとつの色にアタリはずれがあるということ。
ちょっと紹介しておきますね。
イチゴジャム味 もしくは芋虫の味
ベリー味 もしくは歯磨き粉の味
もも味 もしくはゲロ!!!
チョコケーキ もしくは缶入りドッグフード
キャラメルコーン もしくはカビの生えたチーズ
ポップコーンのバター味 もしくは腐ったたまご味
ちょっとすごいでしょう?
買ったけど、まだ食べていません。
パーティーなんかにはいいかも。
2010年2月28日日曜日
2010年2月21日日曜日
G24Ltd
何かのサミットみたいな名前でしょう?
これは会社の名前で、業種は駐車場管理です。
英語だとPrivate Parking Management Company。
これでグーグルするといっぱい出てきます。
スッゴク、グレーな会社です(笑)
イギリスにはプライベートな駐車場がたくさんあります。
例えると、スーパーマーケットや、日曜大工のお店、ショッピングモールなどの駐車場。
特に郊外型のものは、お客様用に無料の駐車スペースを設けてあるところが殆どです。
ところがそういったスペースを利用するのは、そこのお客様だけじゃないんですねー。
ついでに他にも寄っている間、駐車しっぱなし、とか。
全く買い物をしないけど、無料の駐車場として利用する、とか。
そこで最近はそういった駐車場の持ち主が、駐車場管理会社と契約を結ぶわけです。
「明らかに客ではない駐車から罰金を取る」ことが、こういった駐車場管理会社の利益になります。
具体的な方法は;
駐車場の入り口と出口にナンバープレート自動読み取り機をつけて、駐車時間を割り出します。
そして、一定時間を超えた駐車をした車は、DVLA(英国政府管理下の車両免許局)から持ち主の情報を引き出して、請求書を車の持ち主に送ります。
この請求書は、地方自治体が発行している駐車違反やスピード違反の書類と酷似していますから、受け取った人は、こういった請求が公のものだと勘違いします。
実は先日ティムちゃん宛てに、そんな請求書が届きました。
初めチラッと見た時は「あーあ、もう、また余計な出費」と思っただけ。
請求書の体裁が、これまでに受け取ったペナルティーノーティスとあまりにも似ているので、てっきり地方自治体からのオフィシャルなものだと思ったのです。
ところが小切手の送り先が G24 Ltd となっていて、ちょっと怪しいと感づきました。
請求額は95ポンド。
詳しく内容を見てみると、10日以上前の、バタシーにある日曜大工のチェーン店の駐車場でのことらしいのです。
そういえば、ティムちゃんがお友達と、テムズ川沿いのパブでランチの待ち合わせをしていた日。
駐車スペースが見つからなかったので、歩いてすぐの日曜大工のお店の駐車場に止めたって言ってました。
請求書にはこの駐車場には90分のタイムリミットがあって、それまでは無料。
でもそれを超える駐車は95ポンドの罰金で、注意書きが駐車場内にくまなく張り出してある、とのことです。
手紙の発効日から28日以内に支払いの義務があること、14日以内であれば75ポンドに割引されることなども書かれていました。
物好きな私は、早速この会社について、インターネットで調べてみることにしました。
インターネットでわかったことは、こういった会社の正当性が疑問視されているけれど、今のところは野放し状態であること。
この請求が不当であると考えるなら、とる手段がイロイロあるということ。
それからこの会社にまつわる、いろんな人たちの経験談。
この会社の名前こそ出ていなかったけれど、「駐車場管理会社」のカテゴリーで、シティズン・アドヴァイス・ビューロー(公的な機関)のサイトでも、請求書を受け取った場合は通報が奨励されていました。
Watchdogという、BBCの消費者問題番組でも取り上げられたことがあるそうです。
実際の体験談を読むと、すごく面白かった。
今まで知らなかった法律というか常識(?)がたくさん出てきます。
① こういった請求は、(例えば90分の駐車を超えると罰金などという)プライベートな契約に基づいて作成されていて、契約自体を認識していない場合は「契約」とはいえず、そこで請求書は無効という考えになるそうです。
「駐車することによって、契約にサインしたことと同じ」という考えは、どれだけその駐車の条件がわかりやすい場所に設置されているかによるそうで、実際正式にクレームを出して、請求が退けられた例がありました。
② 「車両の持ち主がその駐車に責任があるかどうかの証明が出来ない」ので、請求は無効になるそうです。
ただしこれは私有地での法律なので、公の場所(一般道路など)では持ち主の責任になります。
具体的な例を挙げると「その車を駐車したのは私ではありません」と手紙を出すことで、管理会社は引き下がるしかないそうです。
「では誰が運転(駐車)していたのか」という質問には答える義務はないそうです。
繰り返しますが、私有地での法律ですから公共の道路ではこの方法は通用しません。
③ 請求書を無視すると、2週間後に割引料金が適応されない旨の手紙が届くそうです。
そしてそれが過ぎても返事をしないと、債務が専門の会社(同系列らしい)へ移ったお知らせが届いて、裁判所への呼び出しとか債務取立人の執行などもありえるとの「脅しレター」が届くそうです。
それでも無視を続けると、音沙汰がなくなるそうです。
多分裁判所に持ち込んでも勝つ見込みがないからでは、とのことです。
④ お店に行って買い物をした証明(レシートを見せるとか)すれば請求は取り下げることも出来るそうですが、みんながレシートを保存しているとは限らないし。
実際この請求書が来たのは、駐車してから10日以上あと。
2-3日ならその辺にあったであろうレシートも、捨てちゃう人が多いかもね。
⑤ 駐車場の入り口と出口の写真が請求書に載っているんだけど、プリントされている時間の信憑性に問題があるそうです。
実際ティムちゃんも、パブでお昼を食べただけで、1時間くらいだったそうです。
お友達は別の場所に駐車したのですが、そのチケットを見ると、駐車時間は75分くらい。
請求書には約2時間(115分)駐車したことになっています。
こういった情報は全てインターネットから仕入れたものなので、どれくらい信憑性があるかは判りませんから判断はご自身でどうぞ。
とりあえずティムちゃんはその場所にもう一回行ってみることにしました。
どれくらい駐車の条件が目立つところにあるか見たうえで、判断するそうです。
そのあとで日曜大工のお店に掛け合ってみるって。
ティムちゃん「面倒なことになりそうだったら、払っちゃえば済むことだし。28日間あるんだから」だって。
どうなるかちょっと楽しみ。
これは会社の名前で、業種は駐車場管理です。
英語だとPrivate Parking Management Company。
これでグーグルするといっぱい出てきます。
スッゴク、グレーな会社です(笑)
イギリスにはプライベートな駐車場がたくさんあります。
例えると、スーパーマーケットや、日曜大工のお店、ショッピングモールなどの駐車場。
特に郊外型のものは、お客様用に無料の駐車スペースを設けてあるところが殆どです。
ところがそういったスペースを利用するのは、そこのお客様だけじゃないんですねー。
ついでに他にも寄っている間、駐車しっぱなし、とか。
全く買い物をしないけど、無料の駐車場として利用する、とか。
そこで最近はそういった駐車場の持ち主が、駐車場管理会社と契約を結ぶわけです。
「明らかに客ではない駐車から罰金を取る」ことが、こういった駐車場管理会社の利益になります。
具体的な方法は;
駐車場の入り口と出口にナンバープレート自動読み取り機をつけて、駐車時間を割り出します。
そして、一定時間を超えた駐車をした車は、DVLA(英国政府管理下の車両免許局)から持ち主の情報を引き出して、請求書を車の持ち主に送ります。
この請求書は、地方自治体が発行している駐車違反やスピード違反の書類と酷似していますから、受け取った人は、こういった請求が公のものだと勘違いします。
実は先日ティムちゃん宛てに、そんな請求書が届きました。
初めチラッと見た時は「あーあ、もう、また余計な出費」と思っただけ。
請求書の体裁が、これまでに受け取ったペナルティーノーティスとあまりにも似ているので、てっきり地方自治体からのオフィシャルなものだと思ったのです。
ところが小切手の送り先が G24 Ltd となっていて、ちょっと怪しいと感づきました。
請求額は95ポンド。
詳しく内容を見てみると、10日以上前の、バタシーにある日曜大工のチェーン店の駐車場でのことらしいのです。
そういえば、ティムちゃんがお友達と、テムズ川沿いのパブでランチの待ち合わせをしていた日。
駐車スペースが見つからなかったので、歩いてすぐの日曜大工のお店の駐車場に止めたって言ってました。
請求書にはこの駐車場には90分のタイムリミットがあって、それまでは無料。
でもそれを超える駐車は95ポンドの罰金で、注意書きが駐車場内にくまなく張り出してある、とのことです。
手紙の発効日から28日以内に支払いの義務があること、14日以内であれば75ポンドに割引されることなども書かれていました。
物好きな私は、早速この会社について、インターネットで調べてみることにしました。
インターネットでわかったことは、こういった会社の正当性が疑問視されているけれど、今のところは野放し状態であること。
この請求が不当であると考えるなら、とる手段がイロイロあるということ。
それからこの会社にまつわる、いろんな人たちの経験談。
この会社の名前こそ出ていなかったけれど、「駐車場管理会社」のカテゴリーで、シティズン・アドヴァイス・ビューロー(公的な機関)のサイトでも、請求書を受け取った場合は通報が奨励されていました。
Watchdogという、BBCの消費者問題番組でも取り上げられたことがあるそうです。
実際の体験談を読むと、すごく面白かった。
今まで知らなかった法律というか常識(?)がたくさん出てきます。
① こういった請求は、(例えば90分の駐車を超えると罰金などという)プライベートな契約に基づいて作成されていて、契約自体を認識していない場合は「契約」とはいえず、そこで請求書は無効という考えになるそうです。
「駐車することによって、契約にサインしたことと同じ」という考えは、どれだけその駐車の条件がわかりやすい場所に設置されているかによるそうで、実際正式にクレームを出して、請求が退けられた例がありました。
② 「車両の持ち主がその駐車に責任があるかどうかの証明が出来ない」ので、請求は無効になるそうです。
ただしこれは私有地での法律なので、公の場所(一般道路など)では持ち主の責任になります。
具体的な例を挙げると「その車を駐車したのは私ではありません」と手紙を出すことで、管理会社は引き下がるしかないそうです。
「では誰が運転(駐車)していたのか」という質問には答える義務はないそうです。
繰り返しますが、私有地での法律ですから公共の道路ではこの方法は通用しません。
③ 請求書を無視すると、2週間後に割引料金が適応されない旨の手紙が届くそうです。
そしてそれが過ぎても返事をしないと、債務が専門の会社(同系列らしい)へ移ったお知らせが届いて、裁判所への呼び出しとか債務取立人の執行などもありえるとの「脅しレター」が届くそうです。
それでも無視を続けると、音沙汰がなくなるそうです。
多分裁判所に持ち込んでも勝つ見込みがないからでは、とのことです。
④ お店に行って買い物をした証明(レシートを見せるとか)すれば請求は取り下げることも出来るそうですが、みんながレシートを保存しているとは限らないし。
実際この請求書が来たのは、駐車してから10日以上あと。
2-3日ならその辺にあったであろうレシートも、捨てちゃう人が多いかもね。
⑤ 駐車場の入り口と出口の写真が請求書に載っているんだけど、プリントされている時間の信憑性に問題があるそうです。
実際ティムちゃんも、パブでお昼を食べただけで、1時間くらいだったそうです。
お友達は別の場所に駐車したのですが、そのチケットを見ると、駐車時間は75分くらい。
請求書には約2時間(115分)駐車したことになっています。
こういった情報は全てインターネットから仕入れたものなので、どれくらい信憑性があるかは判りませんから判断はご自身でどうぞ。
とりあえずティムちゃんはその場所にもう一回行ってみることにしました。
どれくらい駐車の条件が目立つところにあるか見たうえで、判断するそうです。
そのあとで日曜大工のお店に掛け合ってみるって。
ティムちゃん「面倒なことになりそうだったら、払っちゃえば済むことだし。28日間あるんだから」だって。
どうなるかちょっと楽しみ。
2010年2月17日水曜日
手作りかまぼこ
最近デスクワークに追われていて、ちょっと気分転換に何か作ってみることにしました。
私はお料理が大好きなのですが、殆どの場合、作り方にはこだわりません。
というか、天邪鬼なので、レシピに「こうしなさい」と書かれていることは、その通りにやらないことが多いのです。
なんでも自己流に変えてから作るので、とんでもないものが出来上がる場合もよくあります。
まあ趣味ってそんなもの・・・(笑)
今日は、かまぼこを作ってみることにしました。
なぜなんでしょう?
何となく食べたくなったから。
もちろん初挑戦です。
日本食のお店で売ってはいるけれど、食品添加物とか、たくさん入ってそうだし。
グーグルで「かまぼこのレシピ」を検索したら、かまぼこを材料にしたおかずがたくさん出てきました。
根気よく探すと、かまぼこの作り方がありましたが、出てくる写真を見ると「食べたくないなーこれ」ってカンジ。
形も不恰好で、ねんど細工みたい。
色だってちょっとグレーだし。
何でそんな色になるの?
材料は魚と塩水その他。
3つサイトを見つけましたが、3つとも違います。
・・・ということは自分で適当にやっても大丈夫そう(笑)
お魚屋さんでタラの切り身を買ってきました。
骨も皮も取ってある「プレミアムフィレ」という部分。
おうちで計ってみたら250gありました。
白いのはコーンスターチ、おおきなスプーン1杯です。
塩はティースプーンくらい。
それからたまご、白身だけ使うつもりです。
蜂蜜みたいなのは、Agave Nectar という名前で、どこかのジャングルで取れる木の汁で、蜂蜜よりもほのかな甘さ。
最近気に入ってて、お砂糖の代わりに使っています。
いい加減なことを載せる前に、パッケージをみたら、メキシコの植物ですって。
ジャングルとかの方が面白いのになぁ。
カロリーはお砂糖と同じなんだけど、味がいいんです。
今回は小さじに1杯弱くらい入れました。
お魚をザク切りにして、他の材料と一緒にフードプロセッサーへ。
たっぷり2分はかけたかな?
取り出したらこんなカンジ。かなりもっちりしています。
木の板なんてないので、パウンド型に入れるシリコンシートの上で整形しました。
濡れている手にとって、丸めて延ばして乗せるだけ、簡単極まりない作業。
もっと厄介だと思っていたので、逆に拍子抜けしました。
美味しそうに見せるには、やっぱり色が大事です。
ピンクとかにしてもよかったんだけど、どうせだから焼き色をつけることにしました。
オーブンをグリルに設定して、5分くらいかなーと思っていたのですが、2分過ぎに変なにおいがするので開けてびっくり。焦げる寸前でした。・・・というかちょっと焦げてる?
シリコンシートの方はボロボロ。
でもね、すごくいいにおい。
味見したい欲求に駆られましたが、何せ2分しかグリルしていないのであきらめました。
シリコンシートのおかげで、手で持ち上げたら簡単にはがれました。
今度はこれを蒸し器に入れます。
面倒なので(何でもそう)大きなスティーマーを出す代わりに、小さな竹のスティーマーを使いました。
これは小さなお鍋の上に乗せるタイプです。
10分くらい乗せて、様子を見に行ったらこんなカンジになっていました。スティームが足りなそうなので、少し温度を高くして更に10分くらい。
何となく、飲茶みたいな匂いが漂ってきます。
取り出してふたを開けたら、冷たい空気で少ししぼみました。
軽く押してみると弾力があります。
お皿に移して冷蔵庫へ。
冷たくなったらお皿に盛り付けて出来上がり。
美味しかったけど、思ったよりも弾力はありませんでした。
一晩とか置くと、変わるかな?
明日、残りのもうひとつを食べてみます。
私はお料理が大好きなのですが、殆どの場合、作り方にはこだわりません。
というか、天邪鬼なので、レシピに「こうしなさい」と書かれていることは、その通りにやらないことが多いのです。
なんでも自己流に変えてから作るので、とんでもないものが出来上がる場合もよくあります。
まあ趣味ってそんなもの・・・(笑)
今日は、かまぼこを作ってみることにしました。
なぜなんでしょう?
何となく食べたくなったから。
もちろん初挑戦です。
日本食のお店で売ってはいるけれど、食品添加物とか、たくさん入ってそうだし。
グーグルで「かまぼこのレシピ」を検索したら、かまぼこを材料にしたおかずがたくさん出てきました。
根気よく探すと、かまぼこの作り方がありましたが、出てくる写真を見ると「食べたくないなーこれ」ってカンジ。
形も不恰好で、ねんど細工みたい。
色だってちょっとグレーだし。
何でそんな色になるの?
材料は魚と塩水その他。
3つサイトを見つけましたが、3つとも違います。
・・・ということは自分で適当にやっても大丈夫そう(笑)
お魚屋さんでタラの切り身を買ってきました。
骨も皮も取ってある「プレミアムフィレ」という部分。
おうちで計ってみたら250gありました。
白いのはコーンスターチ、おおきなスプーン1杯です。
塩はティースプーンくらい。
それからたまご、白身だけ使うつもりです。
蜂蜜みたいなのは、Agave Nectar という名前で、どこかのジャングルで取れる木の汁で、蜂蜜よりもほのかな甘さ。
最近気に入ってて、お砂糖の代わりに使っています。
いい加減なことを載せる前に、パッケージをみたら、メキシコの植物ですって。
ジャングルとかの方が面白いのになぁ。
カロリーはお砂糖と同じなんだけど、味がいいんです。
今回は小さじに1杯弱くらい入れました。
お魚をザク切りにして、他の材料と一緒にフードプロセッサーへ。
たっぷり2分はかけたかな?
取り出したらこんなカンジ。かなりもっちりしています。
木の板なんてないので、パウンド型に入れるシリコンシートの上で整形しました。
濡れている手にとって、丸めて延ばして乗せるだけ、簡単極まりない作業。
もっと厄介だと思っていたので、逆に拍子抜けしました。
美味しそうに見せるには、やっぱり色が大事です。
ピンクとかにしてもよかったんだけど、どうせだから焼き色をつけることにしました。
オーブンをグリルに設定して、5分くらいかなーと思っていたのですが、2分過ぎに変なにおいがするので開けてびっくり。焦げる寸前でした。・・・というかちょっと焦げてる?
シリコンシートの方はボロボロ。
でもね、すごくいいにおい。
味見したい欲求に駆られましたが、何せ2分しかグリルしていないのであきらめました。
シリコンシートのおかげで、手で持ち上げたら簡単にはがれました。
今度はこれを蒸し器に入れます。
面倒なので(何でもそう)大きなスティーマーを出す代わりに、小さな竹のスティーマーを使いました。
これは小さなお鍋の上に乗せるタイプです。
10分くらい乗せて、様子を見に行ったらこんなカンジになっていました。スティームが足りなそうなので、少し温度を高くして更に10分くらい。
何となく、飲茶みたいな匂いが漂ってきます。
取り出してふたを開けたら、冷たい空気で少ししぼみました。
軽く押してみると弾力があります。
お皿に移して冷蔵庫へ。
冷たくなったらお皿に盛り付けて出来上がり。
美味しかったけど、思ったよりも弾力はありませんでした。
一晩とか置くと、変わるかな?
明日、残りのもうひとつを食べてみます。
2010年2月15日月曜日
コープ(協同組合)
コープはイギリスで始まりました。
産業革命の興ったマンチェスターの北側、ロッチデールという街です。
19世紀、ロッチデールでは、毛織物の職工が失業して、厳しい暮らしを余儀なくされていました。
羊毛が原材料だった時代、糸を紡ぐのは女性の役目でした。
それは、はた織が大変な重労働だったために、家庭のような小さな工房では、男性の仕事とされていたからです。
奥様が糸紡ぎ、だんな様がはた織。
小さな土地を耕しながら、家庭が営まれていました。
ところが18世紀半ばのフライングシャトル( 飛び杼)の発明で、糸の生産が追いつきません。
織るスピードが速くなって、人が紡いでいたら間に合わないからです。
そこでジェニー紡績機という手動の糸紡ぎ機が発明されました。
これは手動ですが、これまでよりもずっとたくさんの糸を短時間で作ることが出来るようになりました。
原価が下がってそのために需要が伸びましたから、産業が発展し、事業として資本家が参入してきます。
そこでたくさんの職工(はた織人)が必要になって、半農半工の労働者が土地を捨てて、職工として働くようになったのです。
産業革命で、動力が人から水力や蒸気に代わると、まず重労働の「はた」が人の手を離れました。
羊毛に代わって、アメリカから綿花が運ばれてくると、糸紡ぎも蒸気の力が使われるようになりました。
全て機械ですから、特に技術がいるわけでも、力がいるわけでもありません。
そうなると、賃金の安い子供や女性が工場で雇用されるようになって、男性がどんどん失業するようになりました。
農業に戻ろうにも、もうその余地はありません。
工業と同じく、農業も大地主によって大規模に運営がされて、小さな農家が生活できる環境ではなかったからです。
それでも羊毛製品は、英国の軍服などに使用されていたわけですが、ナポレオン戦争が終わった後、受注の減少で、産業自体が縮小してしまいます。
ランカシャーやヨークシャーなどの、産業革命の興ったエリアでは、労働者(特に経験のある職工)は悲惨な生活を強いられていたわけです。
そんな労働者を助けるべく、たくさんの知識人たちがいろんなアイディアを出しました。
そのひとりがロバート・オーウェンです。
そんな時代(19世紀の始め)に政治にかかわることが出来たのは、貴族かその親戚です。
イギリスの国会には貴族院と衆議院(庶民院と訳される場合が多い)の2つのハウスがあります。
庶民院は、名前から、一般人が選ばれるように思われがちですが、実際は、長子相続のイギリスでは、貴族の次男や三男坊が、お金持ちの女の子と結婚して議員になるケースが多かったのです。
結婚相手も土地や工場などを持っている富裕層ですから、庶民の意見などは政治に反映されるはずはなかったのです。
街の労働者の生活を省みない政治に、あちこちで暴動が起こるようになりました。
穀物法が作られた時も「外国から安い小麦が入ってきて、地主が困ることがないように」ということで、「街の労働者が高いパンが買えない為に飢えてしまう」ことは全く考慮に入れられませんでした。
暴動は普通、軍隊によって鎮圧されます。
時には行き過ぎて、死者を出すこともありました。
労働者の生活を守るために集会が開かれたり、その流れで労働者のための店舗が作られたりもしましたが、たくさんのグループが失敗を繰り返しました。
殆どは資本や資金繰りの問題です。
そんな中、1844年、ロッチデールに協同組合(コープ)店舗が開かれたのです。
協同組合というのは、簡単に言うと「利益を同じくする人たちの集まり」です。
失業したり、賃金の少ない人たちのサポートのために、資本を募って店舗を持ちます。
そこで取引されるのは、品質のいい必需品のみ。
資本を出す人は組合員とよばれて、資本に対して一定額の利子を受け取ります。
それを引いて、余った利潤は、買い物額に応じて組合員に払い戻す制度です。
始めは簡単な店舗のスタートでしたが、そのうち粉挽き、銀行、保険、学校へと事業は広がっていきます。
今では世界中にコープが広がっています。
何でこんな話をしているかというと、イギリスの保守党が、今年の総選挙を踏まえて、公共セクターのコープ化を提案したからです。
もともとコープの考えは社会主義的な発想です。
ただ、資本主義下でも上手くいくケースがあって、例えばイギリスの「ジョンルイス」がそう。
スーパーマーケットのウエイトローズもこの傘下なのですが、利益は従業員で分かち合うスタイルです。
イギリスの産業のネックのひとつが、一般従業員の経営に対する関心のなさなのですが、コープのスタイルは「その会社の利益が、直接従業員の関心ごとである」というものです。
公共セクターでこういった動きが始まると、面白くなりそう。
日本では「一人一人の従業員が、会社を代表している」と思っているケースはそれほど珍しくありませんが、イギリスでは殆どありません。
普通何かあると返ってくる返事は、
「それは私の仕事ではありません」
「それは私の問題ではありません」
「それは私のセイではありません」
こういった返事に変化があるかもしれないわけです。
期待しないで見守ることにしたいと思います(笑)
産業革命の興ったマンチェスターの北側、ロッチデールという街です。
19世紀、ロッチデールでは、毛織物の職工が失業して、厳しい暮らしを余儀なくされていました。
羊毛が原材料だった時代、糸を紡ぐのは女性の役目でした。
それは、はた織が大変な重労働だったために、家庭のような小さな工房では、男性の仕事とされていたからです。
奥様が糸紡ぎ、だんな様がはた織。
小さな土地を耕しながら、家庭が営まれていました。
ところが18世紀半ばのフライングシャトル( 飛び杼)の発明で、糸の生産が追いつきません。
織るスピードが速くなって、人が紡いでいたら間に合わないからです。
そこでジェニー紡績機という手動の糸紡ぎ機が発明されました。
これは手動ですが、これまでよりもずっとたくさんの糸を短時間で作ることが出来るようになりました。
原価が下がってそのために需要が伸びましたから、産業が発展し、事業として資本家が参入してきます。
そこでたくさんの職工(はた織人)が必要になって、半農半工の労働者が土地を捨てて、職工として働くようになったのです。
産業革命で、動力が人から水力や蒸気に代わると、まず重労働の「はた」が人の手を離れました。
羊毛に代わって、アメリカから綿花が運ばれてくると、糸紡ぎも蒸気の力が使われるようになりました。
全て機械ですから、特に技術がいるわけでも、力がいるわけでもありません。
そうなると、賃金の安い子供や女性が工場で雇用されるようになって、男性がどんどん失業するようになりました。
農業に戻ろうにも、もうその余地はありません。
工業と同じく、農業も大地主によって大規模に運営がされて、小さな農家が生活できる環境ではなかったからです。
それでも羊毛製品は、英国の軍服などに使用されていたわけですが、ナポレオン戦争が終わった後、受注の減少で、産業自体が縮小してしまいます。
ランカシャーやヨークシャーなどの、産業革命の興ったエリアでは、労働者(特に経験のある職工)は悲惨な生活を強いられていたわけです。
そんな労働者を助けるべく、たくさんの知識人たちがいろんなアイディアを出しました。
そのひとりがロバート・オーウェンです。
そんな時代(19世紀の始め)に政治にかかわることが出来たのは、貴族かその親戚です。
イギリスの国会には貴族院と衆議院(庶民院と訳される場合が多い)の2つのハウスがあります。
庶民院は、名前から、一般人が選ばれるように思われがちですが、実際は、長子相続のイギリスでは、貴族の次男や三男坊が、お金持ちの女の子と結婚して議員になるケースが多かったのです。
結婚相手も土地や工場などを持っている富裕層ですから、庶民の意見などは政治に反映されるはずはなかったのです。
街の労働者の生活を省みない政治に、あちこちで暴動が起こるようになりました。
穀物法が作られた時も「外国から安い小麦が入ってきて、地主が困ることがないように」ということで、「街の労働者が高いパンが買えない為に飢えてしまう」ことは全く考慮に入れられませんでした。
暴動は普通、軍隊によって鎮圧されます。
時には行き過ぎて、死者を出すこともありました。
労働者の生活を守るために集会が開かれたり、その流れで労働者のための店舗が作られたりもしましたが、たくさんのグループが失敗を繰り返しました。
殆どは資本や資金繰りの問題です。
そんな中、1844年、ロッチデールに協同組合(コープ)店舗が開かれたのです。
協同組合というのは、簡単に言うと「利益を同じくする人たちの集まり」です。
失業したり、賃金の少ない人たちのサポートのために、資本を募って店舗を持ちます。
そこで取引されるのは、品質のいい必需品のみ。
資本を出す人は組合員とよばれて、資本に対して一定額の利子を受け取ります。
それを引いて、余った利潤は、買い物額に応じて組合員に払い戻す制度です。
始めは簡単な店舗のスタートでしたが、そのうち粉挽き、銀行、保険、学校へと事業は広がっていきます。
今では世界中にコープが広がっています。
何でこんな話をしているかというと、イギリスの保守党が、今年の総選挙を踏まえて、公共セクターのコープ化を提案したからです。
もともとコープの考えは社会主義的な発想です。
ただ、資本主義下でも上手くいくケースがあって、例えばイギリスの「ジョンルイス」がそう。
スーパーマーケットのウエイトローズもこの傘下なのですが、利益は従業員で分かち合うスタイルです。
イギリスの産業のネックのひとつが、一般従業員の経営に対する関心のなさなのですが、コープのスタイルは「その会社の利益が、直接従業員の関心ごとである」というものです。
公共セクターでこういった動きが始まると、面白くなりそう。
日本では「一人一人の従業員が、会社を代表している」と思っているケースはそれほど珍しくありませんが、イギリスでは殆どありません。
普通何かあると返ってくる返事は、
「それは私の仕事ではありません」
「それは私の問題ではありません」
「それは私のセイではありません」
こういった返事に変化があるかもしれないわけです。
期待しないで見守ることにしたいと思います(笑)
今年のホリデー
今年もまた、7月にホリデーを取る予定なのですが、実は去年の9月頃にとてもステキなおうちを見つけて、もう既にデポジットは払ってしまいました。
スペインの、ある国立公園の近く、ヴァルデロブレスという中世の町にある、ステキなおうち。
残念ながらプールはないのですが、国立公園の中にある川で泳ぐことが出来るそうです。ステキでしょう?
そこまでは歩くとおうちから20分くらい、車だとすぐ。
Alastair Sawdayのガイドブックでみつけて、すぐに予約してしまいました。
こんな田舎の何にもないところで4週間、楽しみだなぁと思っていたのですが、ある時テレビで「スペインのあまり知られていない観光スポット」なるものを見てしまって、すっかり気が変わってしまいました。
紹介されていたのは「サン・セバスチャン」というバスク地方の街で、人口に対して一番ミシュランの星の数が多い街だそうです。
「サン・セバスチャンの人たちは、美味しいものを食べるために生きている」
スペインの北海岸にあります。
スペインの北側は雨が多いために、これまでホリデー先の候補に入れていなかったのですが、そんなにステキな街なら一度は行かないと。
後でわかったのですが、サンセバスチャンは「ステキな街」というよりは「美味しいお店がたくさんあって、食べ物が好きな人が多い街」です。
バスク地方の独立運動の中心地でもあるので、街の雰囲気は北アイルランドに近いみたいです。
車やビルの壁にスローガンとかが落書きされていたり、そういった意味ではあまりきれいな街ではなさそう。
ベルファストに大阪人を住まわせて、天気を悪くしたらサンセバスチャン・・・?
そこで「1週間もいれば十分だろう」ということになりました。
ティムちゃんいわく「それ以上長居するとキケン」
テロの活動よりも、私が食べ過ぎてしまうと思っているみたい(笑)
今年のホリデーは、レンタカーを借りずに自家用車で行きたかったので、車でのルートを考えなくてはいけません。
まず、お昼頃おうちを出て、ユーロトンネルでカレー到着、夕方そこからモートレイル(寝台列車で車も運んでくれる便利なもの)でナルボンヌに到着が翌朝。
高速道路を南に下ってバルセロナの近くで1泊してからヴァルデロブレスで3週間を過ごして、その後車で北上して、サンセバスチャンに1週間、そしてビルバオからフェリーでイギリスへ、というプランが出来上がりました。
カンペキじゃん、と思っていたのですが、ちょっと計算しただけでもすごい距離のドライブになります。
そこでいっそのこと、今年は北スペインだけで4週間を過ごすのも悪くないと思い始めて、ヴァルデロブレスのおうちは結局キャンセル。
保証金は戻ってこないものと思っていたのですが、なんと全額返してくれました。
まだ半年以上先なので、多分借り手が見つかるからという理由でした。
良心的。
さて、北スペインのヴィラ探しの始まり。
スペインのホリデーヴィラは、殆どがお天気の良い南海岸にあります。
そんなに低い予算でもないので、いつもだったらたくさんのヴィラから選びたい放題なのですが、北にはそれほどたくさんの物件がありません。
ガリシアまで行くと、それでも多少ましなのですが、それだと距離があるので北に決めた意味がなくなってしまいます。
探したいエリアはサンタンデールから車で1時間半以内。
やっとビーチまで50m、12メートルのプライベートプール付というヴィラが見つかったのですが、インターネットも衛星放送もありません(南ではそういった設備は当たり前)
ヴィラのエージェントが7月までに両方とも備えるとオーナーが約束した、というので、デポジットとして1300ユーロを振り込みました。
そこまでは順調だったのですが、その後、ヴィラのエージェントからメールがあって、どうやら衛星放送も、ネット環境も設置に問題があるらしいので、今回の予約を取り消したいと申し入れがありました。
もちろん振り込んだお金はすぐに(折り返し)返金してくれることになりました。
私が銀行にお金を振り込んでから、もう3週間になります。
毎日チェックしているのですが、いまだに振込みはありません。
「スペイン人は物事にゆっくりで、何でもマニアーナ(明日)だからなー」
なんてティムちゃんは言うのですが、それにしてもちょっと遅すぎ。
でものんびりのイギリス人からそんな風に言われちゃうスペイン人って・・・。
日本人からみれば、イギリス人だって、十分ゆっくりだと思うけど。
スペインの、ある国立公園の近く、ヴァルデロブレスという中世の町にある、ステキなおうち。
残念ながらプールはないのですが、国立公園の中にある川で泳ぐことが出来るそうです。ステキでしょう?
そこまでは歩くとおうちから20分くらい、車だとすぐ。
Alastair Sawdayのガイドブックでみつけて、すぐに予約してしまいました。
こんな田舎の何にもないところで4週間、楽しみだなぁと思っていたのですが、ある時テレビで「スペインのあまり知られていない観光スポット」なるものを見てしまって、すっかり気が変わってしまいました。
紹介されていたのは「サン・セバスチャン」というバスク地方の街で、人口に対して一番ミシュランの星の数が多い街だそうです。
「サン・セバスチャンの人たちは、美味しいものを食べるために生きている」
スペインの北海岸にあります。
スペインの北側は雨が多いために、これまでホリデー先の候補に入れていなかったのですが、そんなにステキな街なら一度は行かないと。
後でわかったのですが、サンセバスチャンは「ステキな街」というよりは「美味しいお店がたくさんあって、食べ物が好きな人が多い街」です。
バスク地方の独立運動の中心地でもあるので、街の雰囲気は北アイルランドに近いみたいです。
車やビルの壁にスローガンとかが落書きされていたり、そういった意味ではあまりきれいな街ではなさそう。
ベルファストに大阪人を住まわせて、天気を悪くしたらサンセバスチャン・・・?
そこで「1週間もいれば十分だろう」ということになりました。
ティムちゃんいわく「それ以上長居するとキケン」
テロの活動よりも、私が食べ過ぎてしまうと思っているみたい(笑)
今年のホリデーは、レンタカーを借りずに自家用車で行きたかったので、車でのルートを考えなくてはいけません。
まず、お昼頃おうちを出て、ユーロトンネルでカレー到着、夕方そこからモートレイル(寝台列車で車も運んでくれる便利なもの)でナルボンヌに到着が翌朝。
高速道路を南に下ってバルセロナの近くで1泊してからヴァルデロブレスで3週間を過ごして、その後車で北上して、サンセバスチャンに1週間、そしてビルバオからフェリーでイギリスへ、というプランが出来上がりました。
カンペキじゃん、と思っていたのですが、ちょっと計算しただけでもすごい距離のドライブになります。
そこでいっそのこと、今年は北スペインだけで4週間を過ごすのも悪くないと思い始めて、ヴァルデロブレスのおうちは結局キャンセル。
保証金は戻ってこないものと思っていたのですが、なんと全額返してくれました。
まだ半年以上先なので、多分借り手が見つかるからという理由でした。
良心的。
さて、北スペインのヴィラ探しの始まり。
スペインのホリデーヴィラは、殆どがお天気の良い南海岸にあります。
そんなに低い予算でもないので、いつもだったらたくさんのヴィラから選びたい放題なのですが、北にはそれほどたくさんの物件がありません。
ガリシアまで行くと、それでも多少ましなのですが、それだと距離があるので北に決めた意味がなくなってしまいます。
探したいエリアはサンタンデールから車で1時間半以内。
やっとビーチまで50m、12メートルのプライベートプール付というヴィラが見つかったのですが、インターネットも衛星放送もありません(南ではそういった設備は当たり前)
ヴィラのエージェントが7月までに両方とも備えるとオーナーが約束した、というので、デポジットとして1300ユーロを振り込みました。
そこまでは順調だったのですが、その後、ヴィラのエージェントからメールがあって、どうやら衛星放送も、ネット環境も設置に問題があるらしいので、今回の予約を取り消したいと申し入れがありました。
もちろん振り込んだお金はすぐに(折り返し)返金してくれることになりました。
私が銀行にお金を振り込んでから、もう3週間になります。
毎日チェックしているのですが、いまだに振込みはありません。
「スペイン人は物事にゆっくりで、何でもマニアーナ(明日)だからなー」
なんてティムちゃんは言うのですが、それにしてもちょっと遅すぎ。
でものんびりのイギリス人からそんな風に言われちゃうスペイン人って・・・。
日本人からみれば、イギリス人だって、十分ゆっくりだと思うけど。
2010年2月12日金曜日
キャリア・コンベンション
昨日の夜、桃太郎君の学校で、「キャリア・コンベンション」なる催しがありました。
桃太郎君はイギリスの言い方では「YEAR 11」に在籍しています。
5歳から始まる学校教育からすると、数えて11年目ということです。
たぶん以前書いたと思いますが、イギリスの学校は公立か私立かによって学年の数え方が違ってきます。
そこで統一された学年の呼び名や、その年に受ける試験の名前がよく登場します。
例えば16歳の子供は「YEAR11」とか「GCSE(中学卒業試験) YEAR」とか言うわけです。
私立の中学校は、普通13歳から18歳までです。
でも公立の小学校が11歳で終わってしまうので、公立校からシフトする子供たちの為にジュニアの部を設けたり、付属のプレップ(私立小学校で、13歳まで)に編入したりします。
13歳から16歳までは普通にたくさんの科目の授業(必須プラス選択で10から14くらい)を受けて、GCSE(中学卒業試験)の後はそのままアッパー(シックスフォーム)に進みます。
シックススフォーム(Aレベル)は2年間で、そこで取る科目は3から4教科。
授業もぐっと専門的になります。
桃太郎君はこの年度(イギリスの学校の1年は9月から7月)内に来年のAレベルの科目を決めないといけないのですが、このコンベンションはそのために行われたわけです。
桃太郎君の学校の卒業生や、生徒の父兄(母親の場合ももちろんあり)のなかで、「その業界に精通している」人たちが質疑応答に応えるというものです。
桃太郎君の学校は男子校なのですが、お隣の敷地にはレベルもクラスも同じくらいの女子校があって、演劇やスポーツ、チャリティーイベントなどはいつも共同で行っています。
今回のキャリアコンベンションも共同で行われたので、両校50人前後、トータルで100人以上の専門家から、「実際の話」というのを聞くチャンスです。
桃太郎君の学校では講堂が会場に使われました。
50人ほどの「その道のプロ」がずらっと並んでいます。
テーブルを挟んで、座って向き合うカタチで、(個人面談のように)話を聞きます。
「そのキャリアに進むのに適切なAレベルの科目はなんだと思いますか」
「あなたはどんな経路で今の仕事をみつけたのですか」
「大学よりも専門学校へ進んだ方がキャリアにはいいでしょうか」
一人当たり、5分強かな?
何人くらい横で待っているかで、人気のある職業が一目でわかって面白かったです。
わかりやすいようにアルファベット順に並んでいます。
Aは 広告、建築、陸軍、芸術、航空、航空燃料、Bでは BP、バイオリサーチ、ビジネスファイナンス、法廷弁護士、Cは科学者とか官僚、公認会計士、ケータリングマネジメント・・・。
桃太郎君は広告とかマーケティング、アート関係に興味があるので、その関係の人たちと面談しました。
ひとり目は卒業生で広告代理店を設立、経営者です。
次も卒業生、出版関係の大企業で、マーケティング担当者。
3番目は生徒の父親の一人で、アートビジネス(超有名なオークションハウス勤務)
その後はお隣の女子校に場所を移して、広告代理店のマネージャーとテレビ局のプロダクションマネージャーから話を聞くことが出来ました。
イギリスには体験就職という制度があって、まだ学生の内に、1-2週間ほど興味のある職種についてみることが出来ます。
ただ人気のある職種は、どこもいっぱいで、希望がかなわない場合も多いのです。
このコンベンションでは、具体的にどこにどんな風にアプローチすべきかアドヴァイスしてもらえました。
そして、何人かからは担当者の連絡先のメールアドレスなんかももらいました。
なかなか役に立つ催し物で、来てよかったと思いました。
それにしても日本とイギリス、いろんなところで違いがありますが、仕事に対する考えが根本から違います。
イギリスの仕事は「キャリア」を大切にします。
例えば日本では職業を聞くと、働いている会社の名前やカテゴリーを答える人が多いのですが、イギリスではその人が何をそこでやっているかを答えます。
人事担当です、とか、エンジニアです、とかマーケティングですなんて風。
それは転職しても別の会社で同じキャリアを保つからです。
ひとつの会社にじっとしていても、お給料や待遇はそれほど上がらなかったりしますが、会社を変えてどんどんキャリアアップをしていくのがイギリス風です。
会社から配属される部署に甘んじる人が多い日本とはまるで違います。
このコンベンションをみて、17.18歳の2年間に取る科目で、ある程度のキャリアが決まってしまうことが実感できました。
日本では高校も「普通科」が一般的、大学でもかなり幅の広い教育を浅く行う所が多いように感じます。
日本人はマルチに何でもソツなくこなす教育を受けています。
イギリスでは早い時期から専門的なことを掘り下げる教育なので、自分の興味外のことはあまり知識のない人も多いのです。
大人になってから学校に行きなおす人がイギリスには多いのですが「キャリアチェンジのため」が大半の理由です。
イギリスでは「選んだものが自分に合わなければ、他のものを見つける」
日本では「合わせるように努力する」
どちらがいいとは言えませんが、違いははっきり感じます。
桃太郎君はイギリスの言い方では「YEAR 11」に在籍しています。
5歳から始まる学校教育からすると、数えて11年目ということです。
たぶん以前書いたと思いますが、イギリスの学校は公立か私立かによって学年の数え方が違ってきます。
そこで統一された学年の呼び名や、その年に受ける試験の名前がよく登場します。
例えば16歳の子供は「YEAR11」とか「GCSE(中学卒業試験) YEAR」とか言うわけです。
私立の中学校は、普通13歳から18歳までです。
でも公立の小学校が11歳で終わってしまうので、公立校からシフトする子供たちの為にジュニアの部を設けたり、付属のプレップ(私立小学校で、13歳まで)に編入したりします。
13歳から16歳までは普通にたくさんの科目の授業(必須プラス選択で10から14くらい)を受けて、GCSE(中学卒業試験)の後はそのままアッパー(シックスフォーム)に進みます。
シックススフォーム(Aレベル)は2年間で、そこで取る科目は3から4教科。
授業もぐっと専門的になります。
桃太郎君はこの年度(イギリスの学校の1年は9月から7月)内に来年のAレベルの科目を決めないといけないのですが、このコンベンションはそのために行われたわけです。
桃太郎君の学校の卒業生や、生徒の父兄(母親の場合ももちろんあり)のなかで、「その業界に精通している」人たちが質疑応答に応えるというものです。
桃太郎君の学校は男子校なのですが、お隣の敷地にはレベルもクラスも同じくらいの女子校があって、演劇やスポーツ、チャリティーイベントなどはいつも共同で行っています。
今回のキャリアコンベンションも共同で行われたので、両校50人前後、トータルで100人以上の専門家から、「実際の話」というのを聞くチャンスです。
桃太郎君の学校では講堂が会場に使われました。
50人ほどの「その道のプロ」がずらっと並んでいます。
テーブルを挟んで、座って向き合うカタチで、(個人面談のように)話を聞きます。
「そのキャリアに進むのに適切なAレベルの科目はなんだと思いますか」
「あなたはどんな経路で今の仕事をみつけたのですか」
「大学よりも専門学校へ進んだ方がキャリアにはいいでしょうか」
一人当たり、5分強かな?
何人くらい横で待っているかで、人気のある職業が一目でわかって面白かったです。
わかりやすいようにアルファベット順に並んでいます。
Aは 広告、建築、陸軍、芸術、航空、航空燃料、Bでは BP、バイオリサーチ、ビジネスファイナンス、法廷弁護士、Cは科学者とか官僚、公認会計士、ケータリングマネジメント・・・。
桃太郎君は広告とかマーケティング、アート関係に興味があるので、その関係の人たちと面談しました。
ひとり目は卒業生で広告代理店を設立、経営者です。
次も卒業生、出版関係の大企業で、マーケティング担当者。
3番目は生徒の父親の一人で、アートビジネス(超有名なオークションハウス勤務)
その後はお隣の女子校に場所を移して、広告代理店のマネージャーとテレビ局のプロダクションマネージャーから話を聞くことが出来ました。
イギリスには体験就職という制度があって、まだ学生の内に、1-2週間ほど興味のある職種についてみることが出来ます。
ただ人気のある職種は、どこもいっぱいで、希望がかなわない場合も多いのです。
このコンベンションでは、具体的にどこにどんな風にアプローチすべきかアドヴァイスしてもらえました。
そして、何人かからは担当者の連絡先のメールアドレスなんかももらいました。
なかなか役に立つ催し物で、来てよかったと思いました。
それにしても日本とイギリス、いろんなところで違いがありますが、仕事に対する考えが根本から違います。
イギリスの仕事は「キャリア」を大切にします。
例えば日本では職業を聞くと、働いている会社の名前やカテゴリーを答える人が多いのですが、イギリスではその人が何をそこでやっているかを答えます。
人事担当です、とか、エンジニアです、とかマーケティングですなんて風。
それは転職しても別の会社で同じキャリアを保つからです。
ひとつの会社にじっとしていても、お給料や待遇はそれほど上がらなかったりしますが、会社を変えてどんどんキャリアアップをしていくのがイギリス風です。
会社から配属される部署に甘んじる人が多い日本とはまるで違います。
このコンベンションをみて、17.18歳の2年間に取る科目で、ある程度のキャリアが決まってしまうことが実感できました。
日本では高校も「普通科」が一般的、大学でもかなり幅の広い教育を浅く行う所が多いように感じます。
日本人はマルチに何でもソツなくこなす教育を受けています。
イギリスでは早い時期から専門的なことを掘り下げる教育なので、自分の興味外のことはあまり知識のない人も多いのです。
大人になってから学校に行きなおす人がイギリスには多いのですが「キャリアチェンジのため」が大半の理由です。
イギリスでは「選んだものが自分に合わなければ、他のものを見つける」
日本では「合わせるように努力する」
どちらがいいとは言えませんが、違いははっきり感じます。
2010年2月10日水曜日
ウマミペースト・ナンバー5
すごい名前でしょう?
今朝のBBCニュースで取り扱いがありました。
「うまみ」というのは「甘み」「苦味」「酸味」「塩味」に加えて、人間が捉えることの出来る5つ目の味覚だそうです。
日本ではよく使うこの「ウマミ」という表現ですが、イギリスで使われ出したのはここ数年のこと。
食専門家のLaura Santtiniさんがこの「ウマミ」を手軽に使えるチューブを発売しています。
去年からセルフリッジーズで販売が始まったそうですが、今月からスーパーマーケットでは初めて、ウエイトローズが取り扱うそうです。
名前からすると日本ポイ味かなーと思ったのですが、材料はイタリアモノがベースだそう。
トマト、パルメザン、オリーブ・・・。
ウエイトローズでの発売は今月15日からだそうなので、手に入ったら味の報告はしますね。
面白いとは思うけど、コンセプトは好きではありません。
味の個性がなくなっちゃうんじゃないかなぁ?
素材のシンプルな味わいがたのしめなくなってしまうんじゃないか、と余計な心配をしてしまいます。
「味の素」みたいなものは、ないほうが食文化にはいいと思うんですけどね。
2010年2月5日金曜日
Mufti Day(マフティー・ディ)
↓の写真を見せてくれた後に、桃太郎君が言いました。
「それからね、マミィ、明日は「MUFTI DAY(マフティー・ディ)」だから、2ポンド頂戴ね」
「MUFTI」というのは中近東の言葉で、イスラム系の人たちがお休みの日に身に着けるガウンと帽子のことです。
MUFTI DAYの制度は、中近東の英国軍で19世紀に始まった習慣なのですが「少額のお金を払って、制服の代わりに好きな服装を身に着けていい」というシステムが生まれました。
現在では、イギリスや英国連邦の国々の一部、ふだん制服があるところで、定期的に行われます。
そして、その「少額のお金」というのはその団体が属していたり、参加しているチャリティーに使われるのです。
イギリスの全ての学校で「マフティーデイ」が行われているかどうかは定かではありませんが、桃太郎君の通っていた小学校(リッチモンドの普通の公立校)でもありましたから、特に私立の学校だけでやっているわけはないと思います。
イギリス人は「チャリティー」が大好きなのですが、その原因はこんなところにもあると思います。
まだ物心つかないときから、半ば義務のようにお金を出す習慣があるのです。
もちろんナニが何でも払わないといけないわけではないでしょうが、先生から「ハーイ皆さん、明日はマフティーディですから、好きなお洋服で学校に来ていいですよ。そしてちゃんと寄付金を持ってくるのを忘れないようにね。この寄付金はxxxというところに役立ちます」といわれた子供たちからすれば、
お金を払って好きな服を着る
=お金を払わないなら制服を着る
=チャリティーに参加していないのが回りに知られる
という図式になります。
チャリティーというのは、本来自らの気持ちで行うものですが、イギリスではマフティーディによって幼い頃からの洗脳がいかされています(笑)
一体イギリスでどれくらいのお金が「チャリティー」で集められているのかは知りませんが、「一般人が払う」というカテゴリーではきっと世界で一番だと思います。
桃太郎君の学校ではマフティーデイは1学期に2回。
サポートしているアフリカの学校にプレゼントを贈る、「愛の靴箱(靴の箱にプレゼントを入れるのでこの名前がついている)」の日が年に1回。
それ以外にもメジャーなチャリティーの日の為の先生やお友達のサポートなどがあります。
これは例えば「チルドレン・イン・ニード」や「コミック・リリーフ」などの大きなチャリティー・イベントの際に行われます。
面白いことやバカなこと、または大変なことをするという提案をして、周りの人からお金を集めるのです。
例を挙げると「英国海峡を泳いでわたる」とか、「一日中喋らない」とか。
桃太郎君の学校のお友達で、自慢の長髪を短くした男の子もいました。
「僕、xxxのチャリティーのためにこの髪を切ります。いくら出してくれますか?」
この子は確か1000ポンド以上集めたと思います。
女装して登校した先生とかもいるし。
この先生も結構集めたと思う。
こういったことは前もって告知して、お金を集めてから実際にやるのです。
今回のハイチの被災に関しても、イギリスのたくさんの人が実際にお金を集めるために何かをしました。
7歳のチャーリー君
こういったイベント以外にも、街中に「チャリティーショップ」があって、いらないものを寄付したり、安い値段でセカンドハンド物を手に入れたりすることも出来ます。
また銀行口座から、チャリティー機関に直接定額を振り込むシステムもあります。
大体2ポンドから10ポンドくらい、毎月払っている人がたくさんいます。
定年を迎えた人たちが、ボランティアでチャリティー関連の仕事をしていたり。
子供からおじいさんおばあさんまで、イギリスではチャリティーと何らかのかかわりがあるわけです。
「それからね、マミィ、明日は「MUFTI DAY(マフティー・ディ)」だから、2ポンド頂戴ね」
「MUFTI」というのは中近東の言葉で、イスラム系の人たちがお休みの日に身に着けるガウンと帽子のことです。
MUFTI DAYの制度は、中近東の英国軍で19世紀に始まった習慣なのですが「少額のお金を払って、制服の代わりに好きな服装を身に着けていい」というシステムが生まれました。
現在では、イギリスや英国連邦の国々の一部、ふだん制服があるところで、定期的に行われます。
そして、その「少額のお金」というのはその団体が属していたり、参加しているチャリティーに使われるのです。
イギリスの全ての学校で「マフティーデイ」が行われているかどうかは定かではありませんが、桃太郎君の通っていた小学校(リッチモンドの普通の公立校)でもありましたから、特に私立の学校だけでやっているわけはないと思います。
イギリス人は「チャリティー」が大好きなのですが、その原因はこんなところにもあると思います。
まだ物心つかないときから、半ば義務のようにお金を出す習慣があるのです。
もちろんナニが何でも払わないといけないわけではないでしょうが、先生から「ハーイ皆さん、明日はマフティーディですから、好きなお洋服で学校に来ていいですよ。そしてちゃんと寄付金を持ってくるのを忘れないようにね。この寄付金はxxxというところに役立ちます」といわれた子供たちからすれば、
お金を払って好きな服を着る
=お金を払わないなら制服を着る
=チャリティーに参加していないのが回りに知られる
という図式になります。
チャリティーというのは、本来自らの気持ちで行うものですが、イギリスではマフティーディによって幼い頃からの洗脳がいかされています(笑)
一体イギリスでどれくらいのお金が「チャリティー」で集められているのかは知りませんが、「一般人が払う」というカテゴリーではきっと世界で一番だと思います。
桃太郎君の学校ではマフティーデイは1学期に2回。
サポートしているアフリカの学校にプレゼントを贈る、「愛の靴箱(靴の箱にプレゼントを入れるのでこの名前がついている)」の日が年に1回。
それ以外にもメジャーなチャリティーの日の為の先生やお友達のサポートなどがあります。
これは例えば「チルドレン・イン・ニード」や「コミック・リリーフ」などの大きなチャリティー・イベントの際に行われます。
面白いことやバカなこと、または大変なことをするという提案をして、周りの人からお金を集めるのです。
例を挙げると「英国海峡を泳いでわたる」とか、「一日中喋らない」とか。
桃太郎君の学校のお友達で、自慢の長髪を短くした男の子もいました。
「僕、xxxのチャリティーのためにこの髪を切ります。いくら出してくれますか?」
この子は確か1000ポンド以上集めたと思います。
女装して登校した先生とかもいるし。
この先生も結構集めたと思う。
こういったことは前もって告知して、お金を集めてから実際にやるのです。
今回のハイチの被災に関しても、イギリスのたくさんの人が実際にお金を集めるために何かをしました。
7歳のチャーリー君
こういったイベント以外にも、街中に「チャリティーショップ」があって、いらないものを寄付したり、安い値段でセカンドハンド物を手に入れたりすることも出来ます。
また銀行口座から、チャリティー機関に直接定額を振り込むシステムもあります。
大体2ポンドから10ポンドくらい、毎月払っている人がたくさんいます。
定年を迎えた人たちが、ボランティアでチャリティー関連の仕事をしていたり。
子供からおじいさんおばあさんまで、イギリスではチャリティーと何らかのかかわりがあるわけです。
2010年2月4日木曜日
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