2026年4月17日金曜日

女性が活躍するインド料理屋さん

ロンドンにはたくさんのレストランがあって、女性のシェフも増えています。
でも伝統的に男性のシェフが圧倒的に多いのは事実。
イギリスの国家統計局によると「シェフ」全体の約17%から18.5%を女性が占めているそうです。
そしてロンドンのレストランで働く約5万5000人のシェフや料理人のうち、女性はわずか約15%!
それなのにホスピタリティ業界全体の労働力では女性が過半数(約53.7%)
彼女たちはプロとしてキッチンで働くのではなく、フロント、ハウスキーピング、人事などの職種に集中しているそうです。

それでは最近は女性のシェフが注目を集めるようになってきて、レストランマガジンなどでも「女性シェフの店」といった特集が組まれることもあります。
そんなひとつがダージリン・エクスプレス(リンクします)というインド料理屋さん。

この間、お友達のガイドさっちゃんとジェーンオースティン体験に行った時のことを記事にしました(しリンクます)
その後、どこかでランチしようという話になって行ってきました。

ここの料理は世界中の家庭の台所で活躍する女性たちへのオマージュらしいです。
食を通して家族を一つにまとめてきたのは主に女性。
インドでは伝統的に、食べ物はまず薬として、癒し、栄養を与え、活力を与えるもので、スパイスは人々の健康と幸福を高める目的で用いられていました。
ダージリンエクスプレスのメニューは、そうした理念にインスピレーションを得ているそうです。
とメニューに書いてあった(笑)
ここ、もともとはプライベートのサパークラブとして始まったレストラン。
シェフはアズマ・カーンという女性です。

現在ダージリンエクスプレスはソーホーのキングリーコートの2階にお店を構えています。
お店の前からコートの吹き抜けを見たところ。
イギリスの2階というのは日本での3階。
お店の入り口はこんな感じ。
入るとオープンキッチンです。

ランチもディナーもアラカルトは同じメニュー。
さっちゃんはメインをひとつ、私は前菜をふたつ頼んで軽めのランチにしました。


え、餃子?
と思ったでしょう?
これはモモというお料理で餃子にそっくり。
インド料理やネパール料理のお店で見かけることが多いです。
餃子と違って茹でて出てきます。

こちらはサーグ・パコラというお料理で、いわばお野菜のかき揚げ。
モモもパコラも前菜なんだけど、結構量が多かった。

こちらはさっちゃんが注文したほうれん草とチキンのカレー。
この倍くらい入っていたのに写真を撮るのが遅かった(笑)

全部半分こにしていただきました。

さっちゃんはマンゴラッシー注文したかったんだけど、品切れということでもうひとつのクミンとチリのラッシーを注文しました。

どんな味ですか?なんて聞いたら、お味見用にひと口もってきてくれたけれど、さっちゃんの好みではなかったそうで、ボトルのお水を頼みました。
私はもちろんワイン(笑)
お料理はどれもおいしかったけれど、特にチキンカレーが良かった。
ただ、飲み物が来る前にお料理が出てきたり、サービス面はちょっと改善した方がいい点もありました。

こちらがお勘定です。
ふたりで70ポンド弱。

ここ、去年チャールズ3世がカミラ女王と訪れたそうで、お店の壁に記念プレートが入っていました。

キッチンではたくさんの女性が忙しく働いていました。
レストランのサイトにはキッチンスタッフは全員女性と書いてありました。
でも二人ほど、どう見ても男性だろうという人たちもいた。
ま、心が女性なのかもしれない(笑)



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2026年4月15日水曜日

ジェーン・オースティン体験に行ってきた!

ロンドンのオックスフォードサーカスそばに新しい観光地ができました。

温泉やジョージ王朝の街並みで有名なバースにある観光地の支店としてひと月ほど前にオープンしたばかり。
早速ガイドのお友達さっちゃんを誘って行ってきました。

さっちゃんは私が公認ブルーバッジガイドの資格を取る前からのお友達で、お互いの結婚式にも招きあった仲。
気の置けないいいお友達です。

さて、このジェーン・オースティン体験館(←日本語にすると変ですね!)どんな風だったか紹介したいと思います。

先ず外観はこんな感じ。
お花が飾られた、アーチをくぐると入り口です。

中に入るとギフトショップ。
限定版のマグやエコバッグ、テディーベアなどロンドンらしいお土産のジェーンオースティン版がたくさん並んでいます。
このギフトショップに入るだけなら無料。

上の階へ上がるのにはチケットが必要で、その場でも、オンラインでも手に入れることができます。
現在の入場料はこちら。

気をつけないといけないのは時間制だということ。
シャーロックホームズミュージアムのように随時入場できるわけではなくて、1時間ごとのスロット制で、はじめにオースティンの生涯についての簡単な説明があってガイドと一緒に各部屋を回る仕組み。

私たちが行った時には、まだあまり知られていないこともあって、3人、ひとり、そして私たち二人の合計6人という少人数で回りました。
でも将来は最大20人くらいで回ることを想定しているそうです。

3階まで階段で(リフトは無し)上がるとお部屋がふたつ。
ひとつは待合室で、もうひとつがイントロのお部屋。
難しい英語が話されるわけではないので、オースティンの基礎知識があれば問題ないと思いますが、ガイドは結構早口でした。
こんな風にお部屋以外の場所でもいろいろ説明がある。
私にとって一番楽しみだったのは衣装を着て写真を撮ること!
ということで、それは2階部分。
ここから好きな衣装を選んで身に着けます。
サイズは気にしなくて大丈夫。
後ろで結ぶだけのスタイルだから。
ボンネットや扇といった小道具もあるので楽しいです。

準備ができたらこの背景の前で撮影。
観光地でよくある「それでは写真は後でお会計」とかではなく、自分の携帯で撮ります。
そして撮る手伝いもしてくれるので、一人参加でも安心。

見て見て~😆

立っているところも撮ったよ~。
お次はさっちゃんと一緒!
さっちゃんは男性用の衣装にしました。
圧倒的に女性の来館が多いので、衣装は男性用の方が状態がきれい(笑)


このお部屋以外にもたくさんの小道具を置いて、館内のいろいろな場所で写真が撮れればもっと楽しいだろうなぁと思いました。
これは経営側に意見として出してみようと思っています。

例えばこのお隣は羽ペンを試してみるといった趣向のお部屋なんです。
こんなデスクが2机置かれています。
ここで座ってお手紙を書いているところとか、さっきの衣装で写真が撮れたら面白そう。

羽ペンは結構書くのが難しかったです。
これはさっちゃんが書いているところ。
ジェーンにお手紙を書いて周りに飾ってみよう、みたいなコーナーです。

さて、さらに下に降りるといきなりミスター・ダーシー(笑)
この作品(BBC制作の高慢と偏見)からもう30年なんですね。
毎週楽しみにして観ていたなぁ。
色々展示されているものは、そのほとんどが階下のギフトショップで購入可能です(笑)

さてこのお部屋には1801年のロンドンの地図がかかっていました。
オースティンに所縁がある場所に標が付けられていて、もうなくなってしまった建物もあれば、現存しているものも多くて興味深かったです。
例えばトワイニングの本店。
ストランド通りのお店はオースティンも訪れたことがあるそうです(驚)

そんなことには関係ないけれど、私の興味を引いたのはバッキンガム宮殿。
1801年当時は女王の宮殿っていう名前だったんですね。
貴族のお屋敷バッキンガムハウスの後、ジョージ3世が買い上げてそのままバッキンガム宮殿とよばれたと思っていました。
彼の購入目的が妃のための別邸でしたから、当然といえばそうなんですけれど、知らなかった!

このお部屋の隣にはオースティンの蝋人形が置かれています。
5'7"(170cm) ということで、私よりも数センチ身長が高かったらしい。
蝋人形のお部屋には彼女が身に着けていたアクセサリーの模型なども展示されていて、ご丁寧にケースの中だったから本物かと思ったらレプリカでした。
これはそんなひとつ、金とトパーズの十字架。
弟のチャールズからプレゼントされたものらしい。
こちらもギフトショップで購入可能です!

それではギフトショップに売られているものをいくつか紹介しておきます。
ここのオンラインショップでも手に入るようです。

嵩張らなくて記念になるといえばキッチンマグネット。
ひとつ約800円。


オースティンが思春期に冗談半分で書いた「イギリスの歴史」
手にとって思ったこと「薄っす!(笑)」ヘンリー4世からチャールズ1世までカバーしています。
アクセサリーも色々ありました。
陶器のペンダントは結構かわいかった。
お値段も数千円からとお手ごろ。

紅茶やマグのコーナー。
テディーもオースティン仕様です。
ラバーダックはいろんな種類があって、ミスター・ダーシーとお風呂に入りたければいいんじゃないかな(笑)
エコ・トートはしっかりした作りで22ポンド(4500円くらい)。
上のマグは限定版で1万円くらいでした。
ということでジェーン・オースティンのファンだったら行ってみるといいと思います。
1時間ちょっと、あっという間に経ってしまいます。
何人かでジョージ王朝風にコスプレして遊びに行くのもいいかも。

バースのものはティールームがあるけれど、ロンドンのものにはありません。
館内にお手洗いは3か所、ただしギフトショップにはないのでミュージアム部分に入場した後です。
リフトがないので身体が不自由な人には不向きです。
階段はこんな感じで、ツアー開始の3階までかなりあります。
階段の先は2階ではなく折り返し地点です(笑)
それではぜひ楽しんできてくださいね!


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2026年4月13日月曜日

ブロッコリーがアートならレンガだってアート!

どう思いましたか?

「あれがアートだったら何だってアートじゃん」そう思う人もいるでしょうね。
しかも元々は本当にスーパーマーケットで買ってきたブロッコリーを半分に切って壁に貼り付けただけだったんですから。
「アート素材として野菜を使うなんて、素晴らしいアイディア」
そんな風に肯定的にとらえる人もいるかもしれません。


レンガ大のサイズのカラフルなアートが東ロンドンのいろんな場所で観られます。

この間のブロッコリーと共存している壁もある。

レンガは彼の作品だってわかりやすいんですが、実はレンガ以外のモチーフもあるので少し紹介しますね。

これ、なんだと思いますか?
東ロンドンの道の標識。
Scalater が道の名前で ST はストリートの略、E1というのはロンドンの郵便番号です。
その下にはベンガル語で通りの名前。
このエリアは移民の町として知られている場所のひとつ。
ロンドンの中華街に漢字で通りの名前が入っていたりするのですが、それと同じようなもの。
つまりベンガル語を話す人たちが多いエリアってことです。
ベンガル語は主にバングラデシュの人たちが使っている言葉で、このエリアにインド料理屋さんが多いのも頷ける。

ストリートアートに話を戻すと、道の標識の下にほぼ正方形の銀色のアートが見えます。
浮き彫り?
よく見ると頭でっかちな恐竜がスケートボードに乗っている化石風アート。
これもロンゾの作品です。

彼の生み出したキャラクターのひとつ、スケーターザウルスはこんな風に化石になったり、絵になったり、立体になったりして東ロンドンに点在しています。

スケーターザウルスに似ているキャラクターでお金を食べているモンスターもいる。
ロンゾはドイツから来たアーティストで2000年ごろからロンドンの街角に彼の作品が出始めたらしいのですが、お金を食べているものは不況をもじったもの。
ロンゾは有名なので企業とコラボしたりもするようです。

これなんかはコラボ作品でQRコードでウェブサイトに飛ぶことができるようになっているのが今ってカンジ!

レンガだけならわかりやすいけれど、こんな風にいろんなキャラクターが増えていったりコラボ作品が現れたりするので、ストリートアートは奥が深そう。


そういえば、以前バンクシーの動物シリーズのヤギを紹介したことがありました(リンクします)
このヤギさんは建物の改装でその後見られなくなってしまいました。
同じ時期に描かれたお猿さんのアートがこの近くにあるのですが、そちらも残念ながら消されてしまったようです。
何となくうっすらと跡が残っているのが見えますか?
下の写真と比べてみてください。


こんな風にストリートアートは姿を消してしまうものも少なくありません。
消されたり、上書きされるだけではなくて、風化して見えなくなってしまったり、壊れてしまったりするものも多い。

ただの落書きといってしまえばそれまでですが、いくつかのストリートアートはハッと何かを気付かせられたり、美しさを感じるものも多い。
どのあたりに落書きとアートの線を引くか、というのが難しい。
カラフルでグレーな世界、というのがぴったりなのかも。

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