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残念なことに、ロンドンの観光中に盗難に遭ってしまう場合があります。
多いのは、スリ。
場所はバッキンガム宮殿の周り、大英博物館、ウエストミンスター橋、バラーマーケット。
もちろんそれ以外の場所でもあり得ます。
そしてここ数年被害が増えているのはひったくり。
特に携帯電話のひったくりが多いです。
道端で何か確認しているとき、携帯で写真を撮ろうとして構えているとき。
携帯のひったくりもどこででも起こりえますが、車道そばに立っているときが多いです。
自転車やオートバイがさっと近寄ってきて、手にしている携帯が奪われるケース。
残念ですが、もう戻ってきません。
今日はスリに遭ってしまったり、ひったくりに遭ったり、置き引きに遭ったり、そんな時に必要な警察への被害届けの出し方をご案内したいと思います。
ひったくりでもスリでも、盗難には2種類が想定されます。
盗難1。
品物や現金など。
この場合は保険で処理ということになるので警察での盗難届が必要になります。
盗難2。
パスポートやクレジットカードなど。
盗難2の場合にはそれ以上の被害を食い止めるためのカード停止や行程によっては再発行の手続きが必要です。
カードの再発行に必要なカード番号や緊急連絡先は旅行前に確認しておくと良いでしょう。
パスポートの再発行には警察に被害届を出して、その登録番号が手続きに必要になります。
パスポートのコピーがあると便利です。
とりあえず盗難の被害に遭ったら、落ち着いて作業できる安全な場所の確保が肝心です。
私のおすすめは泊っているホテルに戻ること。
ネット環境が必要になりますから、携帯が使えるならそれが安全に行なえる場所、もし携帯が盗まれたなら自分のラップトップで作業してもいいし、ある程度以上のホテルなら届け出を含め何らかのヘルプを期待してもいいと思います。
繁華街のカフェなど、人通りの多い場所では落ち着いての作業が難しい場合も多いし、作業に気を取られて置き引きなどにあってしまうことも考えられます。
ロンドンで被害に遭った場合は、メトロポリタンポリスのウェブサイトから被害届を出すことができます。
どんな質問を聞かれるのか、ちょっと紹介していきますね。
ただ、これは現在、(2024年9月)のものです。
それ以降アップデートされる可能性はありますので、その場合はご注意ください。
いずれにしてもイギリスというお国柄を考えると、難しい表現は避けると思うので、中学生レベルの英語ができれば記入に困難はないと思います。
以下は暴力などを伴わない、とある場所でスリや置き引きなどにあった場合の記入例です。
気が付いたら無くなっていたという場合の例ですから、場合によれば当てはまらないと思いますが、大体どんなことを聞かれるのかといった、参考程度にご覧ください。
おそらく記入フォームが何種類かあるようで、どのフォームになるのかを決める問診みたいな質問が続きます。
以下の8つを答えた後に適切なフォームにつながる仕組みです。
逆に言えばこれらの質問の答えが適切でなければ間違ったフォームにつながってしまう可能性があるので気を付けて選んでください。
1、最初のページで犯罪が現在進行形なのか、すでに被害を受けた後なのかを聞かれます。
スリ、ひったくり、置き引きなど、すでに起こってしまった犯罪の届け出であれば NO を選択します)
2,現場に証拠が残っているかどうか、これも通常の場合は NO です。
3,駅や列車の中でしたか? Yes もしくは No で答えます。駅や列車の場合は記入フォームが違うのかも。
4,犯罪が起きた場所を選びます。特定の場所、公共の乗り物の中、オンライン、わからないの4択です。博物館やカフェなどの場合は特定の場所です。
5,特定の場所を選ぶと郵便番号から住所を設定するか、地図で選ぶことになります。好きな方法で住所を特定します。郵便番号を入れるとリストの中から建物やお店を選ぶ選択が出てきます。選択後 OK をクリックします。
6,何か盗まれましたか? Yes を選びます。
7、ものが壊されましたか? スリや置き引きの場合は通常 NO です。
8,恐喝、暴言、暴行を受けましたか? スリや置き引きの場合は通常 NO です。
9,この後 Start と書かれた青いボタンをクリックするとオンラインの記入フォームへとつながります。
記入に必要なのは;
1,自分の詳細 (この情報は保険請求のものと一致した方がいいと思います)
タイトル(Mr Mrs Drなど)
名前
苗字
生年月日 (イギリスではDD/MM/YYYY)
性別(男・女・選びたくない)
メールアドレス
電話番号(イギリスからかける仕様で)
住所
2,犯罪とのかかわり
この犯罪との関係(被害者VICTIMを選びます)
18歳以下ですか(Yes か No を選びます)
12カ月以内に他の犯罪に巻き込まれましたか(Yes か No を選びます)
健康や身体の不自由、福祉のためにより困難な状況にありますか(Yes か No を選びます)
被害者サポートチームへ連絡しましょうか(Yes か No を選びます)
身体障害はありますか(Yes か No を選びます)
あなたの人種(選択式で答えたくないも含まれます)
オンライン被害届を出す前に何かしましたか(警察署に出向いた等の選択式)
この犯罪の届け出は初めてですか(届け出た場所を含む選択式)
オンライン届け出ができなければ、どうしましたか(警察署に出向くなどの選択式)
3,犯罪の詳細
他の誰かが既にこの犯罪の届け出をしましたか(Yes か No を選びます)
いつ起こりましたか
犯罪が起こった日(DD/MM/YYYY)日にちの場合は始めと終わりに同じ日にち、時間はカフェや博物館などに入った時間と出た時間を入れます)
盗まれた場所(郵便番号から探す、もしくは地図から探すの選択)
場所の詳細(あれば詳細を記入)
公共の乗り物の中だった可能性(Yes か No を選びます)
何が起こったのかを記入
この犯罪が人種や性別身体障碍などに由来すると思いますか(Yes か No を選びます)
建物から盗難がありましたか(Yes か No を選びます、スリや置き引きの場合はNo)
車から盗難がありましたか(Yes か No を選びます)
盗まれたものの詳細(高額なものから順に一つずつ登録します。英国貨でいくらくらいかを記入します。色やブランド、登録番号や携帯の場合はIMEIナンバーなどの詳細も)
4,証拠など
状況に残された証拠はありますか(Yes か No を選びます)
ビデオや写真などの犯罪証拠はありますか(Yes か No を選びます)
誰かほかの人がビデオやセキュリティーカメラなどの状況証拠を持っていますか(Yes か No を選びます)
犯罪の証人はいますか?(Yes か No を選びます)
犯人の心当たりはありますか(Yes か No を選びます)
選択式以外は全て英語で書いていきます。情報はミスが無いように確認しながら進めていくことが肝心です。
特に携帯電話に単語の自動訂正機能が付いていると固有名詞のインプットに間違いが起こりやすいので気を付けて。
いろいろな質問に答えて最終確認のボタンをクリックすると、届け出のPDFフォームが出てきます。
この中の赤い矢印が盗難届の受理番号。
さて、この盗難の届け出ナンバーがあると、パスポート等の再発行も申請できるわけですが、そう簡単にはいかないようです。
数日前に領事館からお知らせメールが来て、2025年3月24日からパスポートの発行が日本でのみ可能になるそうです。
セキュリティ強化のためということなので、他の選択はなし。
そしてここにきてさらなる追い打ち
発行には2-4週間発行にかかるそうです。
なので、通常の長さの旅行であれば、再発行される頃には帰国しないといけない人がほとんど。
国をまたいで旅行の予定があれば、間に合わない。
イギリスのみで、あとは帰国するだけというならパスポートではなく帰国のための渡航書を申請することになると思います。
いずれにしても戸籍謄本(帰国のための渡航書は抄本でも可)や写真が必要なので旅行の時は持参されることをお勧めします。
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