2025年7月6日日曜日

初夏のオイスターは美味しかった!



私のお客様の半分以上はリピーターの方々です。

何度もロンドン(そしてイギリス)へお越しの方々。
理由はお仕事だったり、プライベートだったりいろいろなんですが、お食事を楽しみにされている方も多いです。

移り変わりが激しいロンドンのレストラン界では「この間行ったあのレストラン、また予約しておいて」といわれても「すみません、閉店してしまいました」という場合がよくあります。

レストランが潰れたということではなく、ほとんどの理由が「物件のリースが延ばせなかった」という理由で、人気店なんかだと本当にお気の毒。

レストランじゃないけれど、ピカデリーサーカスのそばにあった三越が閉店したのも同じ理由。
地主はクラウンエステートといって王家ゆかりの不動産です。

最近、これもピカデリーサーカス近くのクラウンエステートに入居している老舗のインド料理「ヴェラスワミ」(リンクします)のリースが切れそうで延長に際しての陳情に署名する動きがあります。
このお店はティムちゃんも私も好きなレストランなので、二人で署名と少額の寄付をしました。
1926年にオープンした、来年100年を迎えるレストランです。


この並びに、これまた老舗のシーフードのお店「ベントリーズ」があります。
生ガキを食べさせる、オイスターバーがあるお店。
オープンが1916年、それなのにオスカーワイルドが顧客だったとウェブサイトに出ていますから幽霊が出る(ワイルドが亡くなったのは1900年)お店かもしれません(笑)


私がお客様と行くときには普通2階のレストラン部分に席を予約します。
お友達やティムちゃんと一緒の時は外のテラスに座る。
ということでバーに座ることは稀ですが、最近そんな機会に恵まれました。

なぜバーに座らないかという一番の理由は人数です。
バーに座って楽しめる人数は、私は2人までだと思います。
ぎりぎりの許容範囲で3人。
それ以上は会話を同時に行うことが難しい。
お客様と一緒の時は4-5人という場合が多いのでバーでは楽しめない。

私が二人で食事といえばティムちゃんか桃太郎君と一緒。
ティムちゃんはバーでご飯を食べるのが嫌い(飲むのは好き)
桃太郎君は高級なお店が嫌い。
ということで私がベントリーズに行く時はプライベートでもお仕事でもほとんどがテーブル席という結果になるのです。


でもここはオイスターバーが歴史がある部分なので、本来なら牡蠣を剝いている中の人と会話しながら楽しんでほしいです。

この間行った時に接客してくれたのはここに努めて6年になるというルイージ君。
「写真撮ってもいい?」って聞いたら「もちろん!」って笑顔で答えてくれたのですが、あとで見たらボケボケ。


ごめんね、ルイージ君。
暇な時でも1日に800個くらいの牡蠣を剥くそうです。
クリスマス前後の週末にはその倍近くを剥くこともあるとか。

これはここの看板メニュー、1ダース(12個)の生ガキ。
目の前であっという間に剝いてくれました。
これはアイルランドのガルウェイの牡蠣で、とっても美味しかったです。
5月から8月というのはイングランドの生ガキはあまり一般的ではありませんが、アイルランドのものは手に入ります。
プックリした甘い身と海の香りのコンビネーション。
私はレモンをほんの少し絞るだけでいただくのが好きです。


後で、他のスタッフにルイージ君と一緒の写真を撮ってもらいました。
今月もベントリーズには数回行く予定なんだけど、全部2階のテーブル席。
ひとりでフラっと立ち寄って生ガキ半ダース食べてこようかな?


毎年9月にここで牡蠣の早剥き大会が行われます。
そして優勝するとアイルランドのガルウェイで行われる世界大会の出場権を手にすることができるのです。

牡蠣を剥くレッスン(リンクします)もあるのでお友達同士で参加してみると面白いと思います。





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2025年7月4日金曜日

銀製品のお手入れ



我が家ではティムちゃんが銀製のトーストラックを使っています。
日本では厚切りのトーストが主流なのであまりトーストラックは使わないみたいですね。

アンティーク屋さんなどで見かけると「お手紙の整理用」だと思う方も多いです。

イギリスでは、トーストは日本のサンドウィッチ用くらいの厚みのものをカリッと仕上げます。
なのでその「カリッと」感が失われにくいようにトーストラックを使って食卓に出します。
イギリスのホテルで朝ご飯を食べたことがあれば、きっと目にしたことがあるはず。
写真の左、縦に並んだトーストがそうです。
(写真はリッツホテルのホームページから)

最近のものはステンレス製が一般的。
でもアンティークを含め、銀を使っている物も珍しくはありません。


銀は少し手入れを怠ると黒ずんできます。
トーストラックなどは使用後に柔らかい専用の布で拭くので、毎日使っていれば毎日使っていれば黒ずむことはありませんが、しばらく放っておくとやっぱり黒ずんでしまう。

今回は拭いてきれいにしても良かったんだけど、ブログの記事にちょうどいいかと思って簡単な銀のお手入れ法を紹介することにしました。
アクセサリーなどにも利用できる方法です。
お金もほとんどかかりません。
銀製品を持っているならぜひやってみてください。

前に書いたことがあるかどうか「銀」でブログ内を検索したらギンダラばっかり出てきたので(笑)どうやら紹介したことはないようです。

用意するのはどこの家庭にもあるものばかり。

1、きれいにしたい銀製品が入る大きさのプラスティックの入れ物。
2、お塩 大匙1くらい
3、重曹 大匙1くらい
4、アルミフォイル 容器の底がカバーできるくらい
アルミフォイルをくしゃくしゃにして、プラスティックの入れ物に入れます。
お塩と重曹を入れて上からお湯を注ぎます。

お塩が溶けやすいようにお湯にしましたが、溶けるならお水でもいい。
特に熱湯である必要はありません。
こんな感じ。
そこに銀製品を漬けます。
高さがあって全部入らないけれど、大丈夫。
逆さまにすればいいだけ(笑)
漬ける時間は10秒くらい?
取り出したらすっかりきれいになりました。
磨いたりしなくてもいいです。
水分を軽くふき取るだけで大丈夫。
本当に漬けて取り出すだけなので拍子抜けするかも。

アクセサリーなどにも使えます。



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2025年7月2日水曜日

冷房が効いているポルトガル料理に行ってきたよ!



この間紹介したVNEBエリア(リンクします)にはリテールやレストランといった商業地域もたくさんあります。
特にバタシー地区。

開発地区に多いのが、家賃が高いためにチェーン店が多くなること。
その地区で古くからやっている昔ながらのレストランはほぼ存在しません。
そして駆け出しの小さなレストランなんかも出店しづらい。
だから、どっちの方向を見てもどの町にもある同じレストランが並んでいたりします。
開発地区のコンセプトに個性があっても中のテナントには個性がない!!

今日はそんな中にあるチェーンではないポルトガル料理のお店を紹介したいと思います。

アートホテルという高層のホテル(といってもロンドンなので16階建て)の最上階に入っています。


ここに行った理由ですか?
ウダウダ書いた割には単純な理由、冷房が効いているからです!

最近暑いんです、ロンドン。
30度を超えたら冷房が入っていて涼しい場所がいいです。
そして、ここはランチ時はそれほど混んでいません。
なので予約もとりやすい。
この時も天気予報を見て急遽予約を取り直した背景があります。

ここ以外も冷房が効いたレストランを簡単に探したいなら高級ホテル内のレストランを選ぶといいです。
間違っても歴史があるパブのダイニングとか、個人営業の小さいお店とかにしない方がいい。
例外もありますが、冷房が効かずに暑い思いをします。
行く前に電話で確認するのもいいですね。
ネットなどでは冷房設備があるかどうかの情報は出ていないことが多いです。


さて、お店の名前は JOIA(リンクします)
ホテルの屋上にも同じレストランがやっているバーがあります。
そちらは予約時に50ポンド予約金がかかります。


JOIA はポルトガル料理とスペイン料理を足した感じのメニューです。
数人で行くならおつまみ系をいくつかとってメインはシーフードのお雑炊をシェアというのがおすすめ。


こちらは前菜のタコのサラダ。
サラダに見えないかもしれませんが、パプリカとポテトが入っていて、柔らかいタコとの相性もいい。
パンにのせて食べるのもいいと思います。

こちらはイベリアの獅子唐パドロンペッパーです。
こちらはマンチェガチーズ、パプリカのジャムは少し甘すぎ。
シーフードのお雑炊は2人用ということですが、3人分以上あります。
ポルトガルで食べるよりもアルデンテな仕上がりなので、柔らかめのご飯が好きならゆっくり目に火を通してって言った方がいいです。
昨今のロンドンから見ればワインはそれほど高くない。
175mlのグラスワインで12ポンドから。

サービスチャージは15%。
そしてそれは全額その場のスタッフで分け合うと書かれていました。
最近、15%のサービスチャージがじわじわ増えてきました。
なので、これまで一般的だった12.5%を見ると安く感じてしまいます。
ただ、ホスピタリティー系はお給料が安いのでチップは大切な収入源だと思います。





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2025年6月30日月曜日

ロンドンで最大規模の木造オフィスビル





この中で最も北に位置するのがランベス橋のエリア。
この地域の鉄道路線の脇に日本の住友林業が携わったロンドンで最大規模の木造オフィスビルが完成しました。

先日そのビルを見学できる機会に恵まれたので、皆さんにも紹介したいと思います。
このエリアは私がロンドンに鉄道で向かう時に脇を通るので「え、木造ビルなんてあったっけ?」と思ったのが正直なところ。
何となく、木が外にたくさん出ている木造ビルのイメージで考えていたんですね。

実際に観たのは全く別のイメージのビルです。
え、これ?

木造ってイメージと全然違う。

それでは中に入ってみましょう!
こちら、ビルの受付です。
まだ入居前なので静か。
そして木の香り!

ビルの案内にも木材がふんだんに使われていてほっこりします。
奥のロビー部分。
すぐ横が鉄道の高架なのですが、陽がたっぷり入って明るいです。
ここでこのプロジェクトのブリーフィングがありました。

ブリーフィングでの資料は掲載許可をいただくのを忘れてしまったので、このグラフはすでに一般のインターネットに公開されているもの(リンクします)を引っ張ってきました。
記事中の写真は全て私が撮影したものです。



このグラフはプロジェクトの炭素排出量の推移を示しています。
①木材使用により削減された建築時の炭素排出量に対して、
②木材の炭素固定量をオフセットすることにより、
③竣工時にカーボンネガティブになると試算されています。建物使用中のエネルギー消費によるオペレーショナル・カーボンを加算しても約60 年間ネットゼロカーボンとなります。
(※使用木材を将来の解体時において再利用することを想定)


ウォータールー駅への列車がひっきりなしに通るのに、ビル内はとても静か。
利用者のウェルビーイングのための配慮が至る所に感じられました。

このフロアは最上階、階数は地下1階・地上6階建て。

こちらはひとつ下の階で、このフロアで5月初めに竣工式が行われたそうです。

この階ではこの建築に関するいろいろな展示もあって興味深かったです。
これ、建物の外壁の一部や内装にも使われているタイルです。
このビルが建つランベス区には昔ロイヤルドルトンの工房があったという、瀬戸物に所縁があるエリア。
このランベス区の子供たちがデザインしたんですって。
そんな背景を説明するパネル。


また、このビルに関する数字も色々。
例えば徒歩15分以内に5つの公園、16のバー、23のレストラン、6つのジム、そして10のギャラリーがあるそうです。
バーの数が出てくるところがイギリスですね!
最近のオフィスビルは駐車場がないところがほとんどです。
環境のために公共の乗り物が推奨されるから。
そして環境への配慮や経済的な理由での自転車通勤も多いです。
そのための自転車置き場や自転車通勤の人たちが利用できるシャワールームや着替えのお部屋もあります。

こちらは男性用のシャワールームと着替え部屋。
シャワー個室は小さくまとまっていて、数もたくさんありました。


このプロジェクトは先進的な低炭素建築計画が評価されて、既に New London Award 2020 や World Architecture Festival Award 2021を受賞しています。
また、環境認証の「BREEAM」、健康配慮型オフィス認証の「WELL」、スマートビルディング認証の「WIRED SCORE」で最高レベルを取得する予定だそうです。
すでにEPCレート(エネルギー効率)は「A」の認定なので、英国政府が進めている2050年までにGHG(温室効果ガス)排出量をカーボンニュートラルにする目標や2030年のBレベルに満たない非住宅建物の賃貸を禁止する方針にも対応しています。

2023年時点で「 Bレベル以上のオフィス物件は英ロンドンで2割程度」と環境性能基準を満たしたオフィスの供給は不足しているので今後環境性能の高い建物の需要拡大が予想されているそうです。
日本の企業がイギリスで活躍しているのをみるのは嬉しいです。



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2025年6月28日土曜日

ロンドンの開発地域、VNEBエリア




お仕事でたまにあるのが建築関係の視察。

ロンドンは古い建物が多いのですが、新しいものが無いわけではありません。
「開発地区」とよばれているエリアもいくつかあって、ロンドンの中心地だとキングスクロスとVNEBエリアがよく知られています。
多分日本の方がよく行かれるのはキングスクロスではないかな。
お客様をご案内しに数か月に一度は行きます。
キングスクロスはその名の通りでキングスクロス駅の周り。

ではVNEBエリアはどこかといえば;
V ヴォクソール
NE ナインエルムス
B バタシー
この3つを合わせた開発地域です。
227ヘクタールという巨大な地域で、この開発には地下鉄ノーザンラインの延長も含まれて、全体で約18500戸の住宅と約18500の雇用が見込まれています。

キングスクロスも面白いのですが、そちらは53ヘクタールなので約4分の一の規模。
いつか記事にしようときれいに晴れた日に写真も撮りに行っているのですが、まだ書けず(笑)

でも私はVNEBの規模が凄いので、どちらかひとつしか見る時間がないのならこちらをお勧めすることが多いです。
ついでにこの間紹介したバタシー発電所のリフト(リンクします)に乗ったら全景がよくわかります。
そして時間があまりないならキングスクロス(笑)

VNEBではランベス橋のたもとにあるランベス宮殿やお庭の歴史博物館といった古い建物と上手に擦り合わせが必要な部分もあれば、ウォータールー駅からの鉄道路線の脇といった安全上の規制が多い立地、アメリカ大使館がある高層ビルのエリア、そしてバタシー発電所の外観の保存指定といった風にたくさんの要素が絡む興味深い場所。
テムズ川沿いというロケーションは開放感があってイベントなどにも向いています。
船でのアクセスも可能。

こういった開発はグレーターロンドンが主導していきますから、各資料はそこから手に入ります。

ロンドン市庁舎に行った時(リンクします)にも開発の際のいろんな話し合いが市庁舎であるなんて話を聞きました。

このエリアの縁にあたる場所に日本の企業がかかわったビルが完成したということで、次回はそちらを紹介したいと思います。




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2025年6月26日木曜日

初めてのハイボール!


お客様とのお食事で、最初の乾杯がビールってことがよくあります。

「ごめんなさい、私、ビール飲めないんです」ってお断りするとアルコールがダメだと勘違いされてしまうので「ワインとシャンペン、そして日本酒は大好きなんですが、ビールは飲めません」って言うようにしています(笑)

なんて図々しいって思いました?
私はお客様と一緒にお食事も飲み物も楽しめるようなお仕事しか受けません。
せっかくのフリーランスですから、その辺はちゃんと選んでいます。

もちろんビジネス会食とかで同席できない時もありますから、あくまで観光の部分。

で、この間、お食事の時に珍しくウイスキーをいただきました。
私は普段、蒸留酒は飲みません。
特にウイスキーは好きじゃない。
強いお酒の香りが苦手。

でもね、これは全く問題なく、というか、とっても美味しくいただいたので、また見かけたら注文してみたいなと思っています。


台湾のウイスキーらしいんですが、おうちに帰ってティムちゃんに話したら「初めて聞いた」って言ってました。
でも桃太郎君に聞いたら「そういえば台湾に行った時にすごくおいしいウイスキーがあるって話題に上ったので、飲まなかったけれど名前は憶えていた」そうです。

ということで、見かけたら是非トライしてみてください。
お値段はレストランやバーによるけれど、ロンドンでは1杯20ポンドから30ポンドくらいで出しているところが多いようです。

私はハイボールでいただきました。
まろやかでピートの癖とかも全くなかった。
多分ティムちゃんも好きだろうと思うので、クリスマスに買ってあげようかと思っています。


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2025年6月24日火曜日

石焼ビビンバ食べてきた!




私、韓国料理があまり好きではありません。

キムチは嫌いだし、チヂミとかチャプチェとかもそんなに好きじゃない。
きっと美味しいところで食べていないのが原因かな?
焼肉は好きだけれど、日本の焼肉と韓国の焼肉の違いはよく知りません。

先日パディントンで午後からのお仕事があったんだけど、その前にランチを食べておこうとフラフラ歩いていたら韓国料理のお店を見つけました。

ひとりで気楽に食べるのにはいいかなと思って石焼ビビンバを注文してみた。

最後にビビンバを食べたのはホルボーンの地下鉄駅のそば。
多分10年位前。

特に好きってわけじゃないけれど、お野菜もたくさん入っているし栄養のバランスがよさそうだと思ったから。
一品で完結するのも楽チン。


食べてるときにはさほど気にならないけれど、韓国料理だし、きっとニンニクがいっぱい入っているだろうから食後にマウスウォッシュでうがいをしてミント(ハーブじゃなくてお口直しのミント)もたくさん食べました。

やっぱりお酒が入らなければ安いですね。

おうちに帰ったらティムちゃんから「何食べてきたの?すごいにおいがする」って言われました。
大好きなものを食べて文句言われるのは気にならないけれど、さして好きでもないものを食べて臭いとか言われるの嫌だなぁ。
やっぱりにおいが強いものは二人一緒に食べるのがコツですね(笑)
どちらか一人だけで食べるとこういったことになる。

最近はイギリスでキムチが人気です。

おしゃれなレストランでメニューにキムチソースなんて書いてあったりするとがっかり。
あっさりそのまま出してって思っちゃうんですが、人気だということは売れている、つまり好きな人が多いってことなんでしょうね。

桃太郎君はキムチが好きで、何と自分で作っています。



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2025年6月22日日曜日

ヴィクトリア時代のおうちを覗いてみよう!



こんな街並み、ロンドンでよく見かけますよね。

これらのおうちが実際に家族単位で使われていた時代もあったわけですが、今はほとんどが改造されて小さなフラットになっていたり、ホテルとして使われていたりします。

「おうちだったころの様子を見てみたいなぁ」と思うのなら、いい場所があります。
サンボーンハウス(リンクします)
ここはエドワード・リンリー・サンボーンが住んだ場所で、その当時のまま保存されている小さな博物館なのです。
「誰、それ?」という人も多いかもしれません。

リンリー(友人たちからはサンボーンではなくリンリーとよばれていました)はパンチ誌のイラストレーターです。

パンチ誌は1841年から1992年まで続いたイギリスの雑誌。
風刺画(カートゥーン)を一般に広めた功績で知られています。

パンチ誌初期のイラストレーターはリチャード・ドイル、シャーロックホームズの作者コナン・ドイルの伯父さんなのでシャーロキアンなら聞いたことがあるかも。
リチャード・ドイルやジョン・テニエルの方が有名なので、リンリーはパンチ誌の歴史を調べてもあまり詳しくは出てきません。

でも彼のおうちが博物館になったおかげで彼のイラストをよく知ることができます。
それもこれも彼の子孫がこのおうちを当時のまま残したから。
彼の孫が貴族と結婚して、その子供、写真家のトニー(のちにスノウドン伯爵)がエリザベス2世の妹マーガレット王女と結婚しました。
彼の家系はリンリーという名前で写真や室内装飾でも知られています。



私がここを訪れて一番いいなって思うのはステンドグラスかな。

ヴィクトリア時代の装飾はごちゃごちゃしすぎなことも多い。
例えばこんな壁紙とか天井とか。
お部屋も暗いし、雰囲気をひとことで表すなら憂鬱系(笑)
これ、ご飯のお部屋なんだけど、こんなところで食べたら会話が重くなりそう。
でも実際は人を招くのが好きでいつも賑やかな食卓だったそうです。
テーブルは大きくして12人で囲むことができるようになっていました。


このステンドグラスもいいなぁ。

こちらは居間。
ヴィクトリア時代の流行のスタイルになっています。
とりあえず物が多い(笑)
250以上のものがひしめき合っています。

そしてこちらは主寝室。
リンリーが住んでいた時はモリスの壁紙だったそうですが、その後日本の壁紙に替えられたのが19世紀後半。


そしてこちらがバスルーム。
リンリーにとってとても大切な場所でした。
というのも彼のイラストは写真をトレースして作られたものだったから。
このバスルームは暗室としても使われていました。
バスタブのサイドに開閉式の横板があるのに気づきますか?
写真のプリントに必要な薬剤などを置く必要があったから取り付けられたわけ。

パンチ誌でイラストの趣旨が決まったらお庭で写真を撮って、それを基にイラストを描いたのです。
実際の写真が左、そしてそれを基に描かれたイラストが右手。

こちらは右手が写真です。
写真は趣味と実益を兼ねていたようで、本人や家族たち、そして召使も総動員で小道具を使ったり、面白いポーズを決めたり、そのほとんどが裏庭で撮影されたそうです。

そんな写真を基に彼がイラストを描いた彼の仕事部屋。

ヴィクトリア時代のいろんなことがわかって、とても興味深い博物館です。
ロンドンに数日しかいないという人には、他のもっと有名な観光場所があるだろうけれど、住んでいる人やリピーター、そしてヴィクトリア時代に興味のある人にはとても面白い場所だと思います。

是非どうぞ。



因みにパンチ誌のアーカイブはネットで閲覧が可能です。
こちらもなかなか面白いです。











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