2025年1月15日水曜日

東ロンドンは怖い?

私はロンドンに住んで30年になりますが、そのほとんどを南西ロンドンのリッチモンドで過ごしています。

なので、あまり自分が行かない東ロンドンは行くことをためらうくらい怖い(笑)
でも、そういった気持ちは根拠がしっかりしているわけではありません。

知らない土地が不安なのは普通。
ニュースで事件が起きるのを見ることがあっても、それが地域性なものかどうかはわかりかねます。


でもね、やっぱり怖いものは怖い(笑)

何が怖いのかというのは、私の考えでしかありません。

私にとっての東ロンドンというのは;
ギャングがいるかもしれない。
ナイフを持ち歩いている若者が多いかもしれない。
悪いニュースによく出てくる気がする。
工事現場が多い(つまり暗闇や人通りのない場所が多い)
(落書きが多いことから)モラルが低そう。
以上のようなイメージです。

書き出したことで言語化したら、やっぱり主観的ですね。
つまり根拠があるようで、ない。

世の中の偏見というものがどうやってできるかの見本のようです(笑)

でもね、このクリスマスの桃太郎君からのプレゼントのひとつが陶芸クラスだったんですが、場所が東ロンドン。
しかもクラスは夜!!

ドキドキしながら向かいました。


ロンドンにはオーバーグラウンドという乗り物があります。
地下鉄がアンダーグラウンドなので、それに対した名付けです。
ただ路線が複雑なので、今年からオーバーグラウンドの各路線に新たな名前が付けられました。

リッチモンドからストラットフォードへ向かう路線は以前ノースロンドンラインという名前でしたが、いつのまにかオーバーグラウンドとよばれるようになって、今はマイルドウェイライン。
これはリッチモンド駅の表示です。

リッチモンドにはこのラインと地下鉄のディストリクト線、そしてサウスウエスターン鉄道の3つの線が入っています。

どれかが動かなければ、他の選択があるのはうれしい。
日本に住んでいる人には実感がわかないかもしれませんが、イギリスでは駅員が来なかったとか、運転手が不足とか、お天気やいろいろのありとあらゆる理由で欠便や遅滞が当たりまえなので、他の選択があるというのはとても頼りになることなのです(笑)


今回、桃太郎君とお出かけしたのはそんなマイルドウェイ線の終点の一つ手前。
陶芸のクラスがあるのはハックニーウィックという駅の近くです。

何回もグーグルで駅からの行き方をシュミレーションしてみましたが不安が募るばかり。
運河があるんだけど、夜の運河なんて私からすれば犯罪の巣窟というイメージです。
マイルドウェイ線もあまり乗らないので怖いです。
とまる駅のいくつかは少し怖そうな場所だし。

桃太郎君とはリッチモンド駅で待ち合わせ。
で、予定通りマイルドウェイ線には乗りましたが、出発前に他の列車に乗り換えろという指示が出ました。
詳しい理由はなし。
プラットフォーム4に準備された列車内にいたらアナウンスがあって、プラットフォーム5に移動しなさいというアナウンスだけです。
その日はここ15年で一番の寒さということもあって、計器の故障か何かかも。
別の列車は問題なく時間通りに出発したのもつかの間、数駅行ったところで降ろされました(涙)

残念ながらロンドンではよくあることです。
理由は貨車が通るので私たちが乗っていた列車が邪魔だったみたい。
降ろされたのはウィルスデンジャンクションという駅で、この駅の近くはよく犯罪関係のニュースで耳にします。
でもジャンクションと名が付くように乗換駅で利用する人は少なくない印象。
次の列車を待つ間、プラットフォームからの眺めがよかったので写真を撮りました。
アーバンって感じです。





その後は無事にハックニーウィックという駅で降りて陶芸教室へと向かいました。
ルート上、運河や公園を通るので桃太郎君もちょっと緊張しているのがわかった(笑)

遠くにオリンピックスタジアムが見える、人通りがほとんどない場所も通った。
すごく寒い日で水たまりがところどころ凍っていました。
悪い人よりも、滑らない方に気を付ける方が現実的!!

こちらは運河を渡っているところ。
何となくファンタジーっぽいな。
この写真を撮っていた時に自転車に乗った人がこちらに向かってきたのでドキッとしました。
ロンドンでは自転車やバイクに乗った人が携帯電話をひったくる事件が多いです。
でも通り過ぎるときに見たら UBER EATS の配達の人でした(笑)
そして、もちろん何事もなく無事に陶芸教室までたどり着きました。
ただ、自分ひとりだったら絶対に行かない場所でした。











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2025年1月13日月曜日

ロイヤルビーストの続き

さて、ロイヤルビーストの順位発表会の続き(笑)




1番はイェール。
イェールはヘンリー7世のお母さんであるマーガレット・ボーフォートの紋章に入っています。
彼女はエドワード3世の血を引いています。
彼女の曾おじいちゃんがヘンリー6世の曽おじいちゃんと同じジョン、エドワード3世の3男。
マーガレットはジョンの2番目の奥さんからの一族なので、ジョンが亡くなった後は王様が次々と出た最初の結婚相手の一族が本家、わかりやすく例えればマーガレットの一族は分家のような扱い。
ちなみに彼女の紋章の一部には落とし格子も入っているので、チューダー朝の建物には落とし格子の飾りが天井や壁によく出てきます。

イェールというのはヤギににた姿の想像上の動物です。
角がぐるぐる回るというコミカルな一面もある🤣
イェールはビーストくらい大きければいいけれど、小さければパッと見ただけではわかりづらいので落とし格子でも血筋をアピールしたんです。


さて、僅差で2番手はグレイハウンド。

グレイハウンドはランカスター家のシンボル。
↑で出てきたエドワード3世の3男坊ジョンの最初の結婚から生まれた子供の一族にはヘンリー4世、ヘンリー5世、ヘンリー6世という王様たちがいます。

この3人の中で一番人気は百年戦争の武将ヘンリー5世。
その子供がヘンリー6世なわけですが、ヘンリー7世のお父さんエドモンド・チューダーはこのヘンリー6世の兄弟なのです(お母さんが同じだけどお父さんが違う)
エドモンドのお母さんはヘンリー5世のお妃だったフランスのお姫様。
でもヘンリー6世を生んだ後、若くして未亡人になって、何と召使のウェールズ人と結婚してエドモンドをもうけます。
つまりエドモンドはヘンリー6世の弟だけど、ランカスター本家の血は入っていないわけ。
ただこのエドモンドは↑で説明したマーガレット・ボーフォートと結婚してヘンリー7世をもうけます。
ヘンリー7世は母方もランカスターだけど分家、さらに父方がこれだからちょっと冴えない。
ただ兄弟のよしみなのかヘンリー6世からランカスター家のシンボルであるグレイハウンドを紋に使うことを許された、つまりランカスター本家の一員だと王様から認められたというわけ。
なのでとっても大事なビーストなのです。


さてそれでは3番手の赤いドラゴン。
番外編で3位だと書きました。
これがまた長い話なので(笑)かなり簡単にまとめます。

アーサー王伝説って聞いたことありますよね?
それがかかわってくるんです(驚)


アーサー王伝説というのはベースは魔術師マーリンの助けでアーサーがブリトン国の王になりローマ人やサクソン人と戦うという内容なんですが、12世紀から19世紀という長い間にいろいろなスタイルに姿を変えて人気になります。
いずれの時代にも共通していることは、魔法、騎士道精神、聖杯、といった要素で冒険やロマンスを語る物語だということ。

古いアーサー王物語は歴史書として書かれました。
1136年頃にジェフリー・オブ・モンマスが書いた「ブリタニア列王記」というもの。
この中ではマーリンは魔術師ではなく預言者として登場します。
サクソン人との戦いで敗れた後、将来ブリトン人が再来するという内容で、ヨーク家を破って返り咲いたランカスター家のヘンリー7世のプロパガンダに利用されて再注目されるようになりました。

あらすじをさっと紹介すると、ブリトン人アーサーのおじ、暴君のヴォーディガン王が夢を見ます。
それは二匹の竜が目覚めて、白い竜と赤い竜が争い、赤い竜が負けて逃げ去るというもの。 ヴォーディガン王がマーリンに謎解きを求めると、マーリンは涙を流し、白い竜はヴォーティガン王が傭兵として呼び寄せたサクソン人を表し、赤い竜はブリトン人だと言います。
 続けて、目の前の光景のように、白い竜つまりサクソン人がこの島を征服するだろう。
でも、遠い未来、いつの日かきっと赤い竜の王子であるブリトン人が再び立ち上がってブリテン島を解放するだろう、と予言するのです。

赤い竜はウェールズのシンボルなのです。
そこでヘンリー7世はエドモンドのお父さんがウェールズ出身なので赤い竜の王子というのは自分のことだという解釈を広めたのです。
つまり歴史書の予言通り自分が約束された存在だということ。
こじつけもここまでくるとすごいです!!

今回の記事は私がオタク宣言をしているみたいな内容ですね(爆)

ただ、読むと理解してもらえると思うのですが、この記事とこの前の記事(リンクします)を単純に書くのは至難の業。

紋章はイギリスのいろんな場所で目にするので、面白いものがあったら調べてみるといいです。
今はグーグルレンズもあるし、比較的簡単にその内容がわかるのではないかと思います。




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2025年1月11日土曜日

ロイヤルビースト

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ブログの記事は特に丁寧に書いているわけではないけれど、不器用な私は書くのに時間がかかります。
事実だけさっと書かずにどうしてもその前後の話を含めてしまいます(笑)
ガイドの職業病といえばそれまでですが、物語にしてしまう癖がついているんですね。
加えて長めの文も多い(反省)

でもブログと違って✕(旧ツイッター)だと文字の制限もあるのでそんなわけにもいきません。
X を始めたきっかけのひとつは短い文で言いたいことを表すことだったのかもしれません。

自分からツイートすることはそれほど多くないと思います。
どちらかといえば「これはどう?」とか「おしえて」みたいなツイートに反応することが多いです。
参考になるかなと思って自分のブログの記事をリンクしたりする時もありますが、大抵は簡潔に答えだと思っていることを書いてしまった後で「あれじゃ誤解を招くかな」とか考えて追加のコメントをしたり、書いたものを消してしまったりすることもあります。

この間も✕を見ていたら見覚えのある写真が出てきたので、ついコメントしました。

このツイートにある写真はV&Aにある展示物。
とある貴族のお城に飾られていたもので、こういった飾りは「xxビースト」とよばれます。
私が書いたツイートのコメントにはロイヤルを付けたけど、この展示は王家のものではないので正確には「ロイヤル・ビースト」は正しくない表現です。
ただ、元はロイヤルビーストから派生したもの。
検索するならロイヤルビーストの方が断然探しやすいです。
ビーストだけだと他のものと混同されがち。

今日はせっかくなので、字数が限られるX に代わって少し解説してみます。


この写真ではわかりづらいかもしれませんが、かなり大きくて人間くらいのサイズ。
普通は家紋に描かれている動物を使います。
また祖先の中で自慢したい人の家紋から動物を取り出したり。
便宜上、イメージしやすいように家紋という言葉をこの記事の中では使っていますが、イギリスの Coat of Arms(紋章) はその個人を表すもので、家系図のような面(祖先の紋が織り込まれている)があります。

こういったビーストが作られたのはチューダー時代が主。
チューダー時代というのは約400年~550年前にこの国を治めていた王朝です。
ヘンリー7世から始まって、彼の息子と彼の孫たちが王様や女王様だった時代。

チューダーの開祖「ヘンリー7世」は何人も王様を出したランカスター家(赤ばらが家紋)の出身ではありますが、正統派の血筋には程遠い人。
ライバルのヨーク家(白ばらが家紋)との間でばら戦争が起こって、それに勝利したために王様になりました。
長い話なのでかなり簡単に端折ると(笑)この二つの家柄は親戚同士、元をたどれば15人も子供を設けたエドワード3世の子供たちから枝分かれしていってお互いをライバル視して揉めに揉めたのがばら戦争というわけです。

ランカスター直系ではない血筋という自分の立場を確立する手段の一つとして、ヨーク家のエドワード4世の娘エリザベス姫と結婚してその間にできた子供がヘンリー8世。
そのヘンリー8世がチューダー王朝を正当化するための小道具の一つが宮殿に飾られた「ロイヤルビースト」というわけです。
王様がやることは貴族が真似をします。
なので何人もの貴族が自分の家系から有名な家柄や人物にまつわるビーストを飾ってお家自慢(+王様のマネをすること=彼に対するリスペクト🤣)したわけです。
V&Aにあるビーストもそんなロイヤルビーストの真似のひとつでカンブリアの貴族がお城に飾っていたもの。

さて、王様の真似を貴族がすればお金持ちの商人なんかがその真似をするわけで、そういったものは下々の間にも広がって一般化していくわけです。
ところがビーストは貴族から下には広がりませんでした。
それは何故か。

紋章を持っているのは王家の人間か貴族、もしくは王様から紋章を持つ許可を得た特別な人たちだけだったからです。
紋章がなければそこに描かれるべきものもないので、お金があってもビーストは作れません。
現在もイギリスには一握りですが紋章を持っている人たちが存在します。
新たに持つことになれば、家系を調べて紋章を作ってもらうこともできます。
その費用は7000ポンドくらい😱
もちろん持つ権利がある人のみ、です。


この記事では面白いと思ってイェールを取り上げましたが、実はチューダー王朝のロイヤルビーストで一番大事なのがこのイェール。

僅差で2番手がグレイハウンド。


そして番外編の3番手が赤いドラゴンです。
下々に広がらなかったことに加えて、貴族や王家の人間が住む場所がお城からお屋敷に変化していったこともあってビーストはその後作られなくなってしまいます。

それではちょっと長くなってきたので続きは次回!

お楽しみに!


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2025年1月9日木曜日

劇場街に便利なパブ、ライシアム

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ウォータールー橋の北側、ストランド通りの東端ににあるライシアムパブでランチを食べてきました。


この北側にはシャーロックホームズの「四つの署名」でおなじみのライシアム劇場があって、パブの名前はそこからとられています。
実は古いライシアム劇場は19世紀半ばに火事で焼けてしまって、その跡地にできたのがこのパブ。

このパブの北側はコベントガーデン地区でライシアム劇場以外にもたくさんの劇場があります。


伝統的にロンドンの劇場は水曜日と土曜日に通常の夜の部に加えてマチネ(お昼の部)があります。
私がランチをいただいたのは昨日、水曜日です。
他のテーブルでお食事をしていた何組かの家族連れはマチネの鑑賞を予定しているのが会話からわかりました。

ライシアムパブは1階の部分が飲むエリア、2階の一部がダイニングルームとバーエリアになっています。

ダイニングルームではテーブルサービス(テーブルで注文して食べ終わったらテーブルでお勘定のシステム)なので料金にはサービスチャージが追加されます。

飲み物だけなら1階でキャッシュオンデリバリー(カウンターで注文して支払ってそれでおしまい)なのでサービスチャージはかかりません。

私は1階で飲み物を注文して支払いを済ませた後、2階に上がって(自分で飲み物をもって)食べ物の注文をしました。
別に安く上げようと思ったわけではなくて、1階でも食べられると思ったからです。
でも飲み物を注文した後、食べ物の注文をしようとしたら、2階に行けと言われました。
そこで飲み物と食べ物が別のお会計になったわけです。


こちらが飲み物のレシート。
7.10ポンド以外に何もついていません。

こちらが食べ物と食後のコーヒーのレシート。
合計額の25.74ポンドの一つ上にサービスチャージが2.34ポンドついているのが見てもらえると思います。
節約したいなら食後のコーヒーもテーブルのお会計をしてからバーエリアで飲むといい(笑)

ランチにはフィッシュ&チップスを注文しました。
厚みのあるタラの白身が衣に包まれて揚げられています。
もっと安いところもあるけれど、安いところはお魚がペラペラだったり成形されたものだったり。
ちゃんとたらを使って、しかもこれくらい厚みがあると食べ応えがある。

店内にはこのエリアの昔の写真や有名な(昔の)俳優さんたちの写真や絵があらゆる壁に飾られています。
シャーロックホームズもあった!
写真が下手でぼけているから詳細は分かりません。
シャーロキアン失格+ブロガーも失格(笑)


私のテーブルから見上げたところにはエレン・テリーの肖像がかかっていました。
彼女はシェークスピア劇で有名で、英国の歴史上もっとも重要な俳優のひとりです。
 彼女の長い経歴は1856年に8歳で舞台に立ってから1927年の映画出演まで70年以上に亘ります。

お手洗いは2階のバーエリアにあります。
下が混んでいればここでゆっくり過ごすのもいいかも。


ヨークシャーの醸造所サミュエルスミスのパブなのでイギリスビールの種類もたくさんあります。
サービスはフレンドリー。
お食事のクオリティーはお値段相応。

ライシアムパブ(公式サイトがないのでパブを紹介するサイトへリンクします)







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2025年1月7日火曜日

エピファニーでクリスマスはおしまい


ティムちゃんがクリスマスが大好きなことをこのブログでもよく紹介しています。
なので、昨日のエピファニー(1月6日)はティムちゃんが1年のうちで一番嫌いな日です。

エピファニーというのは12日間続くクリスマスのお祝いの最後の日。
イギリスではこの日の日没前かその前日にツリーや飾りを片付けてしまう人が多いです。
(この日を過ぎて片付けると縁起が悪いといわれています)
この写真は5日の晩にティムちゃんと撮りました。
「今年もありがとう、また来年ね~」とお別れの言葉をツリーに言うのを聞いて、「もう年も明けたから今年だよ」と言いたかったのを堪えた素晴らしい奥さんは私(爆)


宗教的な意味合いでは、クリスマスに生まれたキリストのもとに東から星を辿ってやってきた3人の王様たち(博士とか賢人という場合もあります)が贈り物を持ってくる日。

ヨーロッパの国も色々で、クリスマスではなくエピファニーに子供たちにプレゼントを渡す習慣もあります。
イギリスではプレゼントといえばクリスマス当日ですが、イブに渡したり、エピファニーに渡したりする人もいないわけではありません。
今年のエピファニー、ティムちゃんは私に口紅をくれましたが、私は何も用意していませんでした。

ところでお商売に熱心なイギリス、最近はこのエピファニーにも買わなくてはいけないものがあるんです。

それは、王様のケーキ(Galette des rois)

フランス語の名前なのは、フランスの習慣だからです(笑)
私の印象では、10年位前まではイギリスではあまり知られていなかったと思います。
1月にフランス料理のお店に行くとデザートのチョイスにあったという程度。
5年前くらいからお料理番組やクリスマス特集などで耳にするようになって、ここ1-2年でロンドンではすっかり定着した感がありますが、地方都市ではまだまだかな?

ガレット・デ・ロワは、フランスで14世紀ごろからエピファニーのお祝いに食べるケーキで、地方によって色々なものがありますが、よく知られているものはアーモンドベースのクリームが入ったパイ。
それほど甘くないので私も大好き。

食べたことがなければ、アーモンドクロワッサンがパイの形になったものを想像すれば、もちろん同じではないですが少し近いです。

我が家では桃太郎君のお誕生日が1月なので、ここ数年はお誕生日に出すことにしています。
昔は桃太郎君が大好きなイチゴのショートケーキを焼いたりしていたんですが、最近ケーキ類は買って済ませることが多いです。

だって、甘党がひとりもいない我が家では、せっかく作っても完食することはほぼないし、努力に値しないから(涙)

折角なので、前に食べた時の写真でも載せようかと探しましたがありません。
中から出てきたフェーブの写真がかろうじて1枚だけ見つかりました(笑)
王様のケーキの中にはフェーブ(陶器製の小さな飾り)が仕込まれていて、自分のスライスにこれが入っていたらその人がその日は王様になるんです。
ガレット・デ・ロワを買うとそのための王冠もついてきます。

肝心のケーキの写真がないのにフェーブだけというこの事実から我が家のデザートの立ち位置がよくわかりますね!!

折角なので毎年買っているポールというチェーンのケーキ屋さんのサイトの写真を貼っておきます。
上のフェーブもここのケーキの中に入っていたもの。


さて、昨日は我が家ではクリスマスの飾りを午前中にかたずけて、ランチは少し遅め、クリスマスやサンデーランチのようにロースト料理にしました。

クリスマスの締めですからね。

ティムちゃんからお誕生日にもらったお皿、毎日使っています。
今のところは食洗器に入れずに手洗いしています。
正直、高級なお皿とかグラスとかもらって嬉しくないわけじゃないけれど、食洗器に入れられないのは面倒です。
和食器が多い日本も大変そう。

ところでクリスマスの飾りの一環で、私たちは風船をたくさん飾ります。
その年によって違うけれど、大体150個から200個くらいかな。
お片付けの時は当然そういった風船も処分します。

去年までは針で一つずつ割っていたのですが、ティムちゃんからひとつ割れる音を聞く毎に悲しくなると文句が来たので今年は面倒ですが無音で処理していきました。

簡単なので紹介します。
これ、ちょっと見づらいんですけど風船の拡大写真。
右手に針が見えていますよね?
左手にセロテープが貼ってあるの、見えますか?
針を刺す前にセロテープを貼って、その部分を指すとゆっくり空気が出ていくので大きな音が出ません。
この方法は、風船の中にラメとかいろんなものが入っている場合にも効果的です。
こんな風に割れずに萎むので中身はそのままというわけ。
じゃないとカーペットのパイルに入りこんだラメとか、後片付けが大変ですからね!


さてこんな記事を書いていたら王様のケーキが食べたくなってきました。
やっぱり昨日食べればよかった。
食べてみたいなという人、1月中ならフランス系のケーキ屋さんで取り扱いがあると思います。
日本でも最近は取り扱っているお店が多くなったそうですね。













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2025年1月5日日曜日

桃太郎君と握り寿司を作ってみた😲

さて、私の足の具合ですが、お薬が効いたのか痛みはほぼありません。
少し歩くと違和感があるかな、位に回復しました。
とりあえず予約したので火曜日にGPでの血液検査は行くつもりにしています。
本当に痛風だと対応も違ってくるだろうし。


今日の話題は桃太郎君と一緒に握り寿司を作ったことです。

桃太郎君は私がお願いすれば大概のことは何でもやってくれます。
エディンバラからリッチモンドに移ってからは距離が近いこともあっておうちに寄ってお手伝いしてくれることも多いです。
といっても、何でも上手にやってくれるわけではありません。
苦手なこともいっぱいあります。
ただ、苦手なことでも「少しお手伝いになればいいでしょ」みたいに気楽に手を貸してくれるので、うれしい反面どこまで任せられるかが考え処(笑)

「握り寿司を作って」とお願いしたのは突然の思い付き。

本当はちらし寿司か手巻き寿司にしようと思って準備していたのですが、お魚を切る段になって握りずしが食べたくなったんです。


でもひとりで3人分を作る時間の余裕もテクニックもない。
ティムちゃんにはできそうもない。
桃太郎君なら握れるかもしれないと望みをかけて、もちろん全部お任せしたんじゃなくて、ふたりで実験みたいに握っただけですけどね。


どんなふうに出来上がったか見たい?

こちらが桃太郎君作の握り寿司です!
初めての割にはなかなかいい感じですよね?←親バカ
エビとマグロの赤身。
酢飯の塊を並べてネタを上に置いただけだから、ネタと酢飯に一体感がありません。
ま、出来上がるのは早かったです。
お魚はみんな日系の宅配のお店、WASOから冷凍で届きます。
なので今日みたいに思い立ったら解凍するだけ。

お刺身もお皿に盛ってくれたし、桃太郎君、なかなか役に立ちました。
ハート形のだし巻きが可愛いでしょう?

こちらは私が握ったもの。
ハマチとスズキとサーモン。

握りやすいかと思って手袋もしていたけれど、お米が手袋にくっついて大変でした。
大きさを揃えるのにはシリコン型は役立ちますが、ちょうどいい硬さに握る(というか詰める)のに一苦労。
お寿司シェフって大変だなぁと実感しました。

ロンドンにお寿司食べに行きたい。



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2025年1月3日金曜日

痛風?

実はクリスマス前から左足が痛いです。
足の甲(小指側)の部分。
特に捻挫したわけでもない。

前回同じような症状があったのは23年の秋。

急に歩けないような痛みが出て、テディントンにあるウォークインセンターに行って診てもらいました。

ウォークインセンターというのは病院の救急に駆け込むほどではないけれど、誰かに診てもらいたいという時にアポ無しで行く場所です。


もう痛みも10日ほどになるし、一向に良くなる様子もないので、とりあえず重要な病気とかではないことを確認したくて来ました。

以前同じような理由で病院でX線を撮ってもらった時は「骨に異常はないから痛み止めを飲んで安静にして1週間以上痛みが続いたらGPに連絡する様に」とのこと。
結局数日で良くなりました。
今回もきっと同じだろうと高を括っていましたが、かなり長引いています。

今朝は早い時間にお肉屋さんから配達があったので、その後することもないしウォークインセンターに行くことにしました。
到着が朝9時。
診てもらえたのは10時頃。

足が痛いと言ったらどこが痛いかを調べると言って、痛いという場所全てを(何回も)グリグリ押されて泣きそう。
というか、途中で本当に痛みに堪えられなくて「あなたが私のために診察してくれているのは十分に分かりますが耐えられないので一旦中止してください」と泣きながら言うとストップしてくれました。
トラウマ(怪我の原因になるインパクト)がなければX線はしないので、今日は触診だけらしい。
でも泣いた後はそれまでと違って随分優しくなったので「イギリスでは泣くといいケアが受けられる」という私の経験値は知っていて悪くないと思います😭

その後いろいろ聞かれたことは;
「Sushiは好き?」←何の寿司かは聞かれなかったので多分サーモンだと思う(笑)
「お肉は好き?」
「お酒を飲む?」
全てに YES と答えたら「痛風かもね」だって!!
考えると最近食べたものって痛風に悪そうなものばっかりかも。
昨日もいかめし作って食べた。
イカって確か痛風には悪かったような…。

「GOUT(痛風)って知ってる?」と聞くので「名前は知っているけどビールを飲む男の人がかかる病気という認識」と答えると、男性だけじゃなく誰でも罹ると言われました。
血液検査するとわかるそうです。
痛風は足の親指が痛くなるんじゃないのって言ったら、それ以外のどんな関節でも起こりえるらしいです。
今日の診察の結果、血液検査を待つまでの間、炎症に効果がある痛み止めを飲んで様子を見ることになりました。
これが処方されたお薬。
ウォークインセンターでで受け取るお薬は病院と違って有料らしい。
処方箋代(10ポンド弱)を支払いました。
「イブプロフェンの強いもの」みたいなお薬らしいです。

GPでの血液駅検査の予約は火曜日に取れて、結果は多分その1週間後くらい?

痛風だったらキャビアやお肉やシャンペンは避けなければいけない。
どうか痛風ではありませんように🙏




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2025年1月1日水曜日

明けましておめでとう!

皆さん、明けましておめでとうございます。

今年もイギリス、ロンドン郊外のリッチモンドからいろんな話題をお届けします。
良かったらコメントくださいね。

さて、イギリスのお正月は全く日本のものと違います。
お節料理のような特別なものもないし、クリスマスのように皆が大騒ぎで準備するようなこともありません。
大みそかのディナーや夜中過ぎまで繰り広げられる新年を迎えるパーティーには努力を惜しまない人も多いのですが、そうすると当然夜中過ぎまでお酒を飲んで二日酔いで目覚める人も(笑)

イングランドは2日から平日です。
スコットランドは2日もお休み。
UK という風にくくられてはいますが、こんな風に小さな違いがいろいろあります。

新年の抱負とかで健康的な食事をするとか、アルコールを控える人も多いです。
The Dry January® (リンクします)といって1月にお酒を断つ運動もあります。
ドライという言葉にはアルコールを飲まないという意味もあるんです。

さて私の新年の抱負は、特に新しくありませんが、家族で楽しく過ごす日々を大切にするってことくらいかなぁ。
だって運動とか禁酒とか絶対にできそうにないものを掲げるのは無謀ですからね(笑)
達成できないものを目標にするなんて、精神衛生上避けるべき🤣
地味でもいいので毎日に感謝しながら美味しいものを食べていきたいです(←ただの食いしん坊)

ティムちゃんが私のことを「フードブロガー」と勘違いしているように、きっと今年も食べ物のことばっかりエントリーしそうな予感。

そういえばティムちゃんからお誕生日のプレゼントに黒いお皿を貰いました。
食べ物が映えるからいいと思ったって。
でもお誕生日の夜、折角ロブスターを食べたのにこのお皿に乗せて写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました(笑)






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