2008年8月29日金曜日

国立美術館


週末に入っているお仕事の下見に、国立美術館(ナショナルギャラリー)に行ってきました。
ロンドンでは、大英博物館と国立美術館、そしてヴィクトリア・アルバート美術館が3大美術・博物館です。
もちろんそれ以外にもたくさんの美術館、博物館がありますが、規模が全く違います。

ナショナルギャラリーでは、いつも何がしかの特別展示が行われています。
以前にも触れたかもしれませんが、ギャラリーで絵を見るときには、何らかのテーマに沿って見るようにするのがお勧めです。
ただ順番に部屋を移動するよりも、もっと深く楽しめます。
まあ絵の見方に決まりはないので、お節介と言われればそれまでなんですけどね。
今やっている無料の展示に「LOVE」があります。
愛の表現をちょっと集めてみました、見たいな少し軽めの展示です。
中央玄関から入ると、真直ぐ入った部屋のひとつ先です。
わざわざこれを見に行く価値はどうかな?
でも近くにいるなら見てみれば?といった程度です。

私は印象派も含めて、それ以降の絵画はあまり好きではありません。
好きではないものを熱心にガイドすることはできないので、普通はやりません。
じゃあ何が好きかといえば、イギリス絵画、北方も好き、ルネッサンスのイタリアももちろん大好きです。
ということで、好きなものが多すぎるんです。
だから今日は「どの絵を案内しないでおくか」を決めに来たんです。

お客様によっては、何時間絵を見ていても飽きない、という方もいらっしゃいますが、ガイドの話を立って聞いて歩くのには、それなりの体力と集中力が必要です。
私の経験では、2時間を越えるとやっぱり疲れます。
興味のない人なら、もっと短くなります。
普通、1時間半弱ガイドすることが一番多いかな?
じゃあ、1時間半でいったい何枚くらい絵を説明するかといえば、5枚から8枚の間。
たまに10枚くらい駆け足で説明することもあるけれど、かなり内容は「あっさり」になります。
ナショナルギャラリーの絵画の数(時期によって2000から2300枚)を考えると、この選択がどれくらい難しいか想像してもらえると思います。
「これだけは外せない」という人気のある絵画は50近くあります。
時間のない人のためのハイライトですら30枚です。
今回は「画家のスタイル、そしてその影響」というテーマで、10枚弱の絵を選んできました。
ボティチェリの、ヴィーナスとマルスからはじめて、ティチアーノ、ベロネーゼ、カラバジオ、ルーベンス、そしてレンブラントと続けるつもりです。
今日は忙しいので、来週辺り簡単なガイドを載せますね。帰りにショップを覗いてきました。
パッと目に入ったのが、ゴッホ人形。
耳のところにタグが付いていて、「この耳は取り外し可能」ですって。
大笑いしちゃいました。

2008年8月28日木曜日

ついてない日

ティムちゃんのお誕生日は明日なんですが、前祝いにアーセナルの試合のチケットをプレゼントしました。
今日の試合はイギリスのプレミエリーグではなくって、ヨーロピアンチャンピオンシップの参加権のための戦いです。
オランダのトゥエンテというチームが相手なんですが、今日はとりあえず負けなければOK,です。
私たちは年に5-6回フットボールの試合を見に行きます。
そして、エミレイツ(アーセナルのグラウンド)で観戦のときは、場内にあるベッティングショップで小額だけどお金を賭けます。
だって、その方が面白いんだもん。
どっちが勝つか、なんてツマンナイ賭け方はしません。
例えば今日は、「ナスリが最初にゴールを決めて、結果が3-0でアーセナルの勝ち」というもの。
これは5ポンドの掛け金で230ポンドになります。
もちろん5ポンド以上賭けるような馬鹿な真似はしませんし、当ると思って賭けるわけではありません。
でも試合の進行に思いっきりのめり込むことが出来るので、結構楽しいのよね。
まぁ宝くじよりは、確率高いし・・・。
場内のベッティングショップはこんな感じ。今日はティムちゃんの希望で、いつもならレストランでご飯を食べてからエミレイツに行くのですが、おうちからまっすぐスタジアムに入りました。
一度中でご飯を食べたかったんですって。
でも本当の理由は、私にお金を使わせないようにってことだと思うんだけど。
だって、フットボールの試合ってチケットがすごく高いから、家族で来ると馬鹿になりません。
今日だって、一人67ポンド。
レストランに行ったら100ポンド以上掛かるから、きっと気を使ったんだと思います。

さあ、飲み物でも飲みながらゆっくりしようかと思ってバーに行ったら、びっくり。
今日はアルコールは禁止ですって。
マジ?
おまけにメニューも大した物はなし。
ジョーダンでしょー???
イギリスのスタジアムは一度入ると外には出られません。
・・・というか出たら2度と入れません。
でも前にチャンピオンシップ関連の試合で、飲んだことあるよー。
今日は出場権利を争っての試合だからかなぁ?
なんかツイテナイ・・・。外には怖そうな騎馬警察もいっぱいだったし。
いつもより厳しいのかな?

ということで水を飲んで、ホットドックを食べました。
でも試合はすっごく楽しめた。
だって、ナスリが27分でゴールを決めたんだもん!!
その後もハーフタイムの後にガラスが1点を追加。

このままだと3-0も夢じゃない!!

そして、何とウォルコットが3点目を獲得!
余談だけど、このウォルコット選手はルパン3世に似ています。

こうなったら、これ以上は誰も点を入れないでね。
後20分なんだから、がんばって。

ところで試合の後ってスタジアムの回りは大変な人出です。
だから、少しだけ早めにスタジアムを出る方がいいんです。
後数分、というところで私たちは席を立ちました。

エミレイツを出たときに、すごいどよめきが・・・。
これって誰かがゴールを決めたってこと?

もう、サイテーじゃん。
しかもその後、道を間違えて、すごく遠回りしちゃったし。

まあでも興奮を味わえたんだから、良しとします。

2008年8月26日火曜日

イギリスの小売店

もう、超怒ってます!
今朝、おうちのファックスのインクが切れていることに気が付きました。
私はモノが足りなくなるのは嫌なので、なんでも買い置きがあるのですが、このインクはファックスを買い換えた時に前のモデルのを処分し忘れていて、「てっきりあるはず」って思い込んでいたものなんです。
この手のものは、普通ティムちゃんの秘書にお家まで送ってもらうので、自分で買ったことはありません。
リッチモンドのチェーンの文房具屋さんを探してみましたが、このモデルは品切れ、とあっさり返事が返ってきました。
電化製品のチェーンならあるかもしれない、と思って大手のCurreysをネットで調べてみました。
そうしたら、「電話で予約して、お店で受け取り」というサービスがあるそうです。
ファックスは既に受信してしまったらしくって、朝からピーピーうるさいったら!!
もう絶対午後までガマンできない。

電話してみると、バスで10分かからないところのお店に、ひとつだけ在庫があるそう。
早速予約して、行って来ました。
この木曜日はティムちゃんのお誕生日なので、ついでにカードも探しに行こうと思って、桃太郎君と一緒にお出かけです。

ところが、ですね、行ったら無いって言われちゃったのよ!!
「どういうこと、それ、予約したのよ。」
「コンピューター上ではあるんですが、探しても無いのでありません」

桃太郎君は私の性格を知っているので、横からそっと日本語で、「マミィ、怒っちゃだめだよ、おおごとにしないでね。この人のせいじゃないんだから」
私だって、この人のせいじゃないのはわかっているけれど、ひとこと謝ってもいいんじゃない?
でも桃太郎君がかわいそうなので、(ティーンエイジャーの男の子って、どうして周りをそんなに気にするのかしら?)ここから一番近い支店を聞きました。
そして、そこに電話をしてもらって、1つ予約してもらいました。
「私、ここには無駄足だったわけだから、バス代くらいは割引いて頂戴」
そうしたら、意外にあっさりと、OKが出ました。
20ポンドくらいなので、10%程度ならお互いに納得できると思って、2ポンド(片道分)を提案したのですが、言ってみるものね。

そして、またバスに乗って次のお店に行ったのですが・・・
「在庫はあるはずなんだけど、見つからない・・・」
ちょっと、いい加減にしてよ!
「ちょっとあなた、この商品がどんな形か見たことあるの? 本当に見つからないの? 別の支店から電話まで入れさせて、来ているのよ、云々」
そうしたら、10分ほど待たされて、「ありました」だって。
でもね、レジで払う段になったら、そんな割引は出来ませんだって。

今までの経歴を話してもだめ。
これ以上は埒があきそうも無いので、さっさと帰ってきました。
本社のカスタマーサービスに連絡してみる。
今、メールを送ったばかり。
すっごいストレス。

正直、2ポンドなんて欲しいわけじゃないけど、誠意ってモノが無いわけ?
今日、誰も謝ってくれなかったことに、すごく怒ってます。
特に2軒目の人なんて、「見つけてやったのに、何文句言ってんの?」みたいな態度。
イギリスでは、未だに「買ってやる」じゃなくて「売ってやる」だなぁと実感しました。

2008年8月23日土曜日

日本からの郵便


今日は半日のロンドン観光のお仕事があったのですが、お昼ご飯の後おうちに帰ってきたのは4時ごろでした。
ドアを開けると、A4サイズの封筒が目に入りました。
「みきちゃん宛だよ。日本から」とティムちゃん。
開けてみると、ホリディ前に小さな記事を書いた雑誌でした。
そういえば8月末には発行って言ってたっけ。
日本の消印は8月19日。
今朝の郵便で届いたってことは、4日ってこと。
今日はまだ23日です。
今までの記録は3日。
日本ーイギリス間は5日かかることは珍しいです。

ヨーロッパでは郵便が遅い国もたくさんあって、絵葉書なんかをあちこちで出すんだけど、一番遅かったのはイタリアから。
イギリスまで3週間かかりました。
ギリシャも遅かったかな?
スペインで10日くらい。
自慢できることが少ないイギリスだけど、郵便はまだ今のところは大丈夫みたい。

ところでこの雑誌に書いた記事は、「今のロンドンがわかる10のトピック」というもの。
字数の規制がかなりあったので、書きたいことをスリムにするのにちょっと苦労しましたが、10個何とか選びました。
年間誌なので、1年間棚に並ぶことを考慮しなきゃいけないのが大変。
一過性過ぎるものだと、ふるーいなんて言われそうだし。
本屋さんで見つけたら、読んでみてください。

2008年8月19日火曜日

ロンドンの駐車事情


最近ロンドンの駐車で、現金を使うことが殆どなくなりました。
個人企業の経営する駐車場以外の、路上駐車スペースなどの管理は各カウンシル(地方自治体)が行っています。
グレーターロンドンの中には、カウンシルが33存在します。
そして、ロンドンの中心ともいえるのが、ウエストミンスター市。
ピカデリーサーカスやバッキンガム宮殿、国会議事堂などもこのエリアで、私はよくお客様には「東京都の千代田区に当たるもの」と形容します。

現金の利用を少なくしているのは、盗難防止、回収にかかる費用の節約など、いろいろな理由があるようです。

数年前からウエストミンスター市では携帯電話のメッセージ機能を使って駐車料金を支払うシステムがありましたが、レシートの不備や使いづらさなどが問題になっていました。
それでPay&Displayという自動販売機みたいな機械で、小銭が使えてレシートも出る場所を探して、ぐるぐるドライブしたりすることもよくありました。

今日はカードで支払うタイプのPay&Displayを見つけたので、そこに駐車することにしたのですが、カードの利用機能が壊れているらしいことに、停めた後気が付きました。
そこで機械に表示されている電話番号にかけて、その指示を仰ぐことにしました。
5分ほどの会話で、アカウントを開けて、クレジットカードからの引き落とし、レシートはメールで送付という手続きをとりました。
次回からは同じ携帯からロケーションナンバーと駐車時間をテキストするだけでOKだそうです。
便利じゃん、と思いましたが、よく考えるとティムちゃんも含めて、利用できない人も多そう。
特に最近レンタカーを利用して、日本人がロンドン観光なんて話も聞きますが、大丈夫かなぁ、と心配になりました。

これがその機械。

2008年8月17日日曜日

イギリスらしいもの

あづまちゃんに短いイギリス滞在を楽しんでもらおうと、ティムちゃんと念入りに毎日のメニューを検討しました。
到着の日は夜の9時ごろのディナーになるので、前もって準備ができるものというのを大前提にラザーニアに決定。
これは全然イギリスっぽくないんですが、準備さえしておけば、オーヴンに入れるだけなので、便利さで選んでしまいました。
でもその代わり、全て手作り。
ラザーニアの生地も小麦粉から作りました。

昨日はリッチモンドをお散歩したりしたんですが、お昼ご飯にはチャールズ皇太子のソーセージ。
パブによくあるメニューで、バンガー&マッシュです。
これはソーセージとマッシュポテトにグレイヴィーソースがたっぷりとかかっているもの。
バンガーというのはソーセージの俗称で、安いソーセージには水分が多く含まれていて、フライパンで焼くと破裂することからつけられました。
こちらはフライパンで物を焼くときには、たっぷりの油を使うので、水分の多いものは跳ねて大変です。
ソーセージの中身というのは何が入っているか判らないので、信用できるお店で、妥当なお値段のものを買う必要があります。
安いものはお肉が入っていなかったり、入っていてもろくな部位でなかったりする可能性大です。
私の大嫌いなスーパーマーケットのTxxxxとかAxxxでは50ペンス以下でソーセージのパックが売られていたりしますが、売る側のモラルだけではなく、買う人が存在するというのも信じられません。

これは我が家でいつも買っているソーセージ。。6本入りで、3ポンド弱です。
うちではフライパンは使わずに、グリルします。
出来上がりはこんな感じ。
美味しそうでしょう?お夕食にはローストビーフを作りました。
付け合せはローストポテトとラナービーンズ。

2008年8月15日金曜日

あづまちゃんが来る

この夏のホリディでお世話になった、オーペアのあづまちゃんはヨーロッパ旅行の真っ最中です。
数ヶ月かけて、ヨーロッパのあちこちを旅していて、マヨルカの前にはベネルクスを旅行していました。
マヨルカの後、バルセロナに飛んで、アンダルシアを満喫した彼女は、明日から5日、我が家に滞在予定です。
ティムちゃんは結構見栄張りで、今回も前準備が大変。

昨日はカーペットクリーナーに来てもらいました。
イギリスには定期的なお掃除のサーヴィスと、不定期なお掃除のサーヴィスがあります。
例えば決まった人が週に3回ほどお掃除やアイロンをしに来てくれるサーヴィス。
リッチモンドのエリアでは、大体週当たり10-15時間のサーヴィスで、100-150ポンドくらいが相場です。

不定期なものだと、例えばキッチンだけ、とか、カーペットやソファーだけ、といった具合にその道のスペシャリストが来てくれて、大体2時間で150-200ポンドくらいです。

我が家のカーペットは淡いクリーム色なので、クリーナーの「上手下手」加減が一目瞭然。
今回はいつも頼んでいる業者が予約が取れなかったので、初めてのところに頼んだのですが、まあまあでした。
この仕事の後にホリディに行くそうで、ショーツにビーチサンダルといった出で立ちを見たときは、正直「大丈夫かな?」と思いましたが、悪くない仕事ぶりでした。

明日は土曜日で、リッチモンドにファーマーズ・マーケットが出ますから、ストールを出しているオーガニックのお肉屋さんに日曜日のロースト用のお肉を注文しました。
ご近所のアームストロングは、夏休みで2週間開かないんです。
ちょっと不便だけれど、8月だから仕方ないかな?
この辺のお店やレストランも、幾つか夏休みで閉めています。
日本だときっと、お店は夏休みなんて取らないかな?
私はこんな家族経営的なお店って素敵だと思います。
確かに不便だけれど、その人たちにも生活を楽しむ権利はありますからね。
大企業のチェーン店より、よっぽど好感が持てます。

明日の夜はラザーニアを出そうと思っているので、材料も揃えてあるし、後は何か忘れてないかな?
あづまちゃんの滞在中に連れて行くレストランも、全部リストアップしてあります。
残念ながら天気予報は毎日雨。
イギリスらしさを味わってもらえそうかも・・・。

2008年8月13日水曜日

V&A

V&Aはヴィクトリア・アルバート美術館のことです。
さすが美術館だけあって、名前もカッコイイ。
こんな風に活字にすると、そうでもないんだけれど、ウェブや出版物できちんとロゴを見ると、バランスがたまらなく素敵です。

ここは産業博物館として、ヴィクトリア時代にオープンしました。
ヴィクトリア時代というのは1837年から1901年、大英帝国の豪華絢爛の時代です。
ヴィクトリア女王もだんな様のアルバート公もドイツ人だけあってまじめで向上心たっぷり。
国民の教育に乗り出した時代です。
学生や職工たちが、海外に行く必要が無いように、「この国に世界のすばらしいデザインを集めよう」という試みです。
デザインを見せるわけですから、コピーもありなんです。
フィレンツェにあるはずの、ミケランジェロのダビデ像のコピーとか、ローマ時代の建物のコピーとか、石膏の部屋は「ここはどこ?」状態です。
またテーマ別の展示も見事で、例えばガラスの部屋、とか鉄細工の部屋、といった風。

今日は昨日借りてきた、Linen Shopのサンプルを返しにサウスケンジントンにくる用事があったので、ついでにちょっと覗いてきました。
ロンドンにはたくさんの美術館や博物館があるので、こんな風にちょっと立ち寄る、という贅沢がいつでも出来ます。


数年前にここの「英国ギャラリー」が改装後オープンしました。
英国のデザインを、室内装飾も含めて時代別に見ることの出来る、大掛かりなギャラリーです。
このギャラリーにはディスカバリー(発見)コーナーがあって、大人も子供も楽しめます。

これは絵を基に自分でオハナシを作る、というもの
いい作品は展示に加えてもらえます。これは椅子を組み立てるチャレンジコンピューターで自分の家紋を作ってみるとかこれはなんでしょうコーナー

ついでに美術館でお昼を食べるときもよくあります。
私はここのパイが大好き。
ワインとパイのお昼ご飯。
これで16ポンド弱。
パイだけだと、7-8ポンドくらいだったかな?
帰りにハロッズでお夕食のお買い物。
和牛が美味しそうだったので、ちょっと買ってきました。
ハロッズの中は写真禁止なんだけど、携帯でメールチェックのフリで撮っちゃった。
普通のお肉はこんな風にディスプレイだけど、和牛はプラスティックに包まれています。
薄く切ってさっと焼いたら美味しい。
ローストとかステーキには、英国のお肉の方が美味しいと思います。
和牛は食感は素晴らしいけれど、でもあまりお肉の味はしません。
でもたまに食べたくなります。

2008年8月11日月曜日

私のベッドルーム

今日ティムちゃんと一緒に買って来ました。
新しいベッドリネンです。
素敵でしょう?

我が家のベッドリネンはいつもDescampsというお店で買っていたのですが、ナイツブリッジ店が閉店してしまった、ここ数年前から買い換えていませんでした。
でもとうとうデザインにも飽きてきたので、やっと買い換える決心がつきました。
探してみると、いいデザインってなかなかありません。
やっぱりチェルシー辺りに素敵なお店がたくさんあるので、今日は色々探して歩きました。
パジャマをいつも買う、Linen Shopでも素敵なデザインがいくつか。この左手前の、素敵でしょう?
でも注文してから刺繍をするそうで、11月の終わりごろ出来上がるそうです。
残念だけど、今欲しいのよ。
結局デパートで見つけたSheridanというオーストラリアのブランドに落ち着きました。
いつも寝室関係はフランス製かイタリア系ばかりだったので、新鮮な感じです。
こればBelleというシリーズです。
Linen Shopのものの3分の1のお値段。
やっぱりヨーロッパ系は高いなぁ。
宝くじが当たったら、買ってもらうことにしよう。

2008年8月8日金曜日

ホリディの傷

イギリスの医療についてはタマーに書いたりしていますが、日本と制度がえらく違うので、ツマンナイ話だけれどこれも載せておきます。

イギリスでお医者様にかかろうと思ったら、現在4種類の方法があります。
1、かかりつけのお医者様(自分が登録しているGP)に連絡する。
2、病院のA&E(救急受付)に出向く。
3、プライベートの病院に連絡する。
4、プライベートの健康保険にコンタクトを取って紹介してもらう。

1と2は直接費用はかかりません。でもこの費用は普段払っている莫大な国民健康保険・年金の費用が当てられているわけで、決して「ただ」ではありません。
3と4はプライベートなので、当然費用が(その場で)かかります。
現在のところプライベートの初診料は150ポンド前後。
プライベートの保険に入っていても一部負担か、掛け金によっては全額負担になります。
お薬は処方箋につき7ポンド10ペンス払って薬屋さんで手に入れます。
お薬の値段は関係なく、一律この値段ですが、子供や老人、生活保護を受けている人やその他もろもろ免除されている人も多くいます。

さて、月曜日に私はGPに連絡を取って、背中の傷を見てもらいました。
これはホリディ中に何かの虫に刺されたみたいなんですが、放って置いたら、ナンカ水ぶくれになっちゃったものなんです。
ホリディ中も「そのうち良くなるだろう」と楽観していたのですが、帰る2-3日前から、ちょっとお医者様に診て貰った方がいいかな?と思えるようになっていました。
でもわずかな残り時間をスペインの病院に行く時間に使いたくはなかったし、ちょっと我慢してイギリスに帰ってくるまで待つことにしました。
私は皮膚があまり丈夫ではないみたいで、というか抵抗力がありすぎるのか、傷がケロイド状になったり、あざに残ったりすることがあるので、よく知っているお医者様の方が安心なのも理由のひとつです。
もう15年以上同じGPなので、全ての記録がそこにあるのも安心できます。

私のGPのサージェリーには5人くらいのお医者様と1人のナース、1人のヘルスビジターがいて、受付は3人。この辺りはこれくらいの規模のGPが幾つかあります。

月曜日の朝、電話をして「診療してほしい」と言うと「午後4時半にお越しください」って。
そのときは抗生物質の処方箋をもらっただけだったのですが、今朝になって傷が破れちゃったことに気がつきました。
ばい菌が入るかもしれないし、それよりもお洋服が汚れちゃうので、手当てをしないといけないと思って、またGPに電話しました。
今度はただ診て欲しいっていうんじゃなくって「Discharge(液体が流れ出るっていう意味)だから手当てして欲しい」って言ってみました。
そうしたらなんと朝の9時に診て貰えました。

正直なところ絆創膏を貼ってもらった今回よりも、前回の方が大切なアポイントメントなのに、こっちのアポが早く取れたのは偶然なのかなぁ?
病院の救急受付なんかに行った知り合いの話なんかからも、やっぱり出血とか、程度は関係なくって優先権があるみたい。
電話するまでは「ナースにやってもらって」とか言われるかもしれないと思っていたのに、意外でした。
ところでイギリス人って不器用。
どう思います、この絆創膏の貼り方・・・?

2008年8月5日火曜日

AA のサーヴィス


昨日ティムちゃんが困った顔をして私のところにやってきました。
「みきちゃん、車が壊れたみたい」
鍵を押してもロック解除がされないんですって。
そこで予備の鍵を出してみましたが、それでも何の反応もありません。
「サーヴィスセンターにに電話して聞いてみる?」
と聞いてみましたが、ティムちゃんは大の見栄張り。
会話から自分の知識不足がばれるのが嫌なので、サーヴィスセンター系の電話はしたがりません。
そこでティムちゃんの部下マーティーンのところに電話をしました。
彼女のだんな様ショーンはAAにお勤めなんです。
AA は Automobile Association の略で、地図やガイドブックの販売以外にも、イギリスでは車の故障のサーヴィスや保険なんかも扱っています。
ショーンと話した結果、今回のホリディの間、ずっとおうちでお留守番をしていた私たちの車は、どうやらバッテリーがあがってしまったようです。

車の保険(私たちのはAAではなくって別会社です)で車を始動してはもらえるけれど、ガレージで新たにバッテリーを買い換えなければいけないそうです。
面倒がりやで、なんでもお金で解決したがるティムちゃんを知っているショーンは、AAの始めた新しいサービスのことを教えてくれました。
「バッテリースペシャリスト」
バッテリーのあがった車を専門に扱って、巡回しているサーヴィスなんですって。
別に急がないので今日の4時に予約を入れました。
そして何とやってきたのは3時45分。

凄すぎ!!

日本に住んでいる人は何が凄いのかさっぱり分からないと思いますが、海外に住んでいて時間よりも早いサーヴィスを受けることって殆どありません。
しかもたった99ポンドで新しいバッテリーを入れてくれて、そして3年間の保障付!
これはお薦めです。

2008年8月3日日曜日

イギリスに到着

とうとうホリディも終わって、イギリスに帰ってきました。
私たちの住んでいるリッチモンドからはヒースローの飛行場が一番近いので、いつも飛行機を使うときはヒースローの発着を選ぶようにしています。
リッチモンドにあるリムジンの会社に、到着便のディテールを言っておくと、ちゃんと時間にお迎えに来てくれます。
最近ヒースローから入国していなかったので、悪名高いイミグレーションを見るいい機会だと思っていたのに、拍子抜けするほどあっさり通ってきました。
行列すらなかった。
BMIの発着はターミナル1で、ヨーロッパ便とドメスティック(国内便)がメインだから私の入り口である、「レジデント(外国人居住資格保持者)再入国」が最もすいているわけ。
イミグレーションの人から瞳をスキャンするタイプのイミグレーションのパンフレットをもらって、荷物が出てくるのを待って、やっと外に出ました。
この「瞳のスキャン」はまだちゃんと読んでいないけれど、また記事にしようかな?
荷物が出てくるのに少し時間がかかったので、ランドしてから1時間後くらいに車に乗り込みました。
おうちについたらもう夜の10時。
スペイン時間だと、11時。
でもティムちゃんと桃太郎君は「おなか空いたよ」だって。
そして二人とも「カレーが食べたい」

スペインでもカレーはティムちゃんが作ってくれたけれど、やっぱり材料がそろわないので、今ひとつ。
結構フラストレーションが溜まってたのかな?
私はとてもカレーを食べる気にはなれなかったので、タンドリーチキンを選びました。
これはマリネしてオーヴンで焼いた鶏肉。
ヨーグルトソースとサラダでいただきます。
おうちに着いてから直ぐにカレーやさんに出前の電話をしたら、30分位で届きました。
イギリスで一般的な出前は、カレー、中華料理、そしてピザです。
うちの近所はズボラな家庭が多いのか、それ以外にもフランス料理、イタリア料理、日本料理、タイ料理などたくさん揃っています。
でもいつも思うけれど、出前でとって美味しいのはカレーくらい。
後はレストランで食べるほうが楽しめます。
久しぶりに食べた、イギリスのカレーは、なかなか美味しかった。

スペインで最後のお料理は、アルクディアのLa Terrazaというレストラン。
ロケーションは最高だけど、高い割には美味しくなかった。
スペインは、美味しい素材を単純にお料理しているととても美味しいけれど、凝ったものは下手みたい。
ティムちゃんは私を喜ばせようと、スペインで幾つか凝ったレストランに連れて行ってくれたけれど、このカレーが一番美味しかったみたい。

今朝は12時近くまで眠りました。
ティムちゃんも桃太郎君も早くに起きていたみたいだけど、「マミィをゆっくり寝かせてあげよう」って静かにしていてくれたんですって。
でもその代わり、空っぽの冷蔵庫を補給しに、Waitrose(スーパーマーケット)に行く係りになりました。
久しぶりのイギリスのスーパーはやっぱりスペインよりも随分高め。
ああ、帰ってきたなぁ、と実感できました。

私たちの過ごしたホリディのヴィラを試してみたい方へ。
ウェブサイトを紹介しておきます
マヨルカの田舎でのんびりしたい方にはお勧め。
海までは20分くらいのドライブです。
Buger という小さな村の中心で、この村にはパン屋さんと雑貨屋さん、銀行がひとつあるだけ。
お野菜はマーケットが開かれる土曜日に買うことができますが、それ以外は3km離れたSa PoblaかCampanetまでいく必要があります。
Palmaまでは35kmくらい。
タクシーで55ユーロでした。
オーナーはイギリス人でネコが大好きな写真家です。

2008年8月2日土曜日

フォト・コンテスト


昨日プールの傍で、のんびりクロワッサンを食べていると、桃太郎君がやってきました。
「マミィ、僕の写真、勝手にブログに載せないでよ」
てっきり、まどから眠そうな顔で覗いている、桃太郎君の顔のことだと思ったら違いました。

「夕焼けの写真、僕が撮ったんだから、ちゃんと「桃太郎君が撮った写真です」ってわかるようにしておいてね。
ばれないと思ったのに、何でマミィの写真じゃないってわかったのかなぁ?
「マミィにあんな写真は撮れないよ」
そういうことね。

桃太郎君は写真が大好きです。

そこで昨日の夜はホリディ中に撮った写真のコンテストをしました。
カテゴリーは10項目。
ティムちゃんと桃太郎君とそしてオーペアのあづまちゃん(さすが日本から出場、12メガピクセルのカメラです)3人が競い合って私が審判。

カテゴリーを挙げると、花、人物、動物、海、景色、食べ物、建物、動き、不思議、そして自由の10項目です。
あづまちゃんも写真は好きというだけあって(これも彼女を選んだ理由のひとつで、桃太郎君とたくさん写真を撮って遊んでくれました)とても質の高いコンテストになりました。
私は批評は出来るけれど、自分ではとてもいい写真は撮れません。
そこで審判をとても楽しむことが出来ました。

結果はティムちゃんが3位。
食べ物と人物がよかった。
2位はあづまちゃん。
私は彼女の景色の写真が特にいいと思いました。
ただの道なんですが、お部屋に飾りたくなるような感じ、お花も構図がとても斬新でした。

ということで、堂々第1位は桃太郎君です。
親ばかだけど、才能あるなぁ、なんて・・・。
同じ景色でも桃太郎君の写真と私のものでは別の場所みたい。
モノを撮っても雰囲気が全然違います。

将来は写真家かなぁ?
上の写真は桃太郎君の「不思議」カテゴリー。
面白いでしょう?

2008年8月1日金曜日

あと一日

(Copyright桃太郎君)

明日の夜の飛行機で、イギリスに帰ります。
1ヶ月近く居たなんて、ウソみたい。
ここ1週間ほど、マヨルカは上天気で、日中は37-8度という気温です。
ちょっと私はバテ気味。

でも桃太郎君はさすがに子供なので、毎日元気です。
昨日の夜はルーフテラスに腰掛けて、みんなでおしゃべりをしていました。
Bugerは丘の上にあって、私たちのヴィラは結構高台にありますから、ここからの眺めはとてもいいのです。
そして夕方になると気温は少し下がって、何とも言えないいい気分になります。

ティムちゃん「帰りたくないね」
もうちょっと、長く居たいな・・・。
ホリディの終わりはいつも少し寂しくなります。
イギリスに帰ったら、数ヶ月でクリスマス。
そうしてまた今年も終わってしまいます。

ティムちゃんが知り合いの人とホリディの話をしていて、その人はホリディの終わりが近づくと、イギリスに帰るのが楽しみになるんですって。
そして、テイムちゃんは「ホリディから帰りたくないなんて、普段の生活に問題あるんじゃないの?」といわれたそうです。
そうなのかなぁ?
でも私たちに言わせれば、イギリスに帰るのが楽しみなホリディのほうに問題があると思うけど。

飛行機で旅行をする時にはあまり出来ないんだけれど、私たちは車でホリディに行くこともよくあるので、予定を変更して長居することも珍しくありません。
・・・というか、予定通りに帰ることのほうが珍しいかな?
でも今年は多分ちゃんと帰ると思います。
今日の夜、忘れないようにチェックインしなきゃ。
BMIの飛行機で帰るんですが、24時間前にオンラインでチェックインします。
これ、今回初めて体験したんだけど、なかなかいいシステムです。
搭乗券はプリントして、エアポートではお荷物を預けるだけ。
とっても楽チンでした。

このヴィラとも明日でお別れ。Bugerはとっても居心地のいい村でした。窓から桃太郎君。