2025年5月17日土曜日

伝統的な英国料理のレストラン




その中で、伝統的な英国料理というわけではないと書きました。

では伝統的な英国料理を食べたいならどこがいいか?

何軒かあるのでぼちぼち紹介していきたいと思います。

英国料理の老舗レストランでガイドブックにも載っている。
なので行ったことがある人も多いと思います。

ここは私がガイドとしてお客様と行くレストランの中で頻度トップ5に入ります。
でも7-8年前くらいから客層とサービスがかなり落ちたこともあって、しばらくは足が遠のいていました。
ここ最近数回訪れる機会があったのですが、以前よりサービスが良くなっていて、またお客様にお勧めするようになりました。

このレストランもそうですが、英国料理のレストランは最低でもスマートカジュアルの服装が求められます。
入れてもらえないとかじゃなくて、中で浮くのが気になります。
ただ夕食に着替えてから行くならともかく、観光中のランチだと革靴でなんていうのはハードルが高かったりします。
最近は見かけがスマートな歩きやすい靴も出回っているので、スポーツウェアっぽくならないということに注意すれば大丈夫だと思います。


私がよく注文する前菜は生ガキ。
もう5月だからシーズンというわけではないけれど、お客様とお話しするときにさっと食べ終えることができるので注文します。
もぐもぐ食べながらお話ってしづらいですからね。
他にもおなかがそれほどすいていない時、あまり量を食べたくない時にも生ガキは便利。
英国のお料理屋さんでは3つ、6つ、12個という選択か、好きな個数を注文するかという感じです。
ルールズの人気料理のひとつはローストビーフです。
こちらで二人分。
手前の丸いのがヨークシャープディング。
大きいけれど軽いのでそれほどお腹にはたまりません。
お肉はリブアイ。
ルールズは注文した焼き加減よりもワンランク火の入りが浅いです。
例えばこれはミディアムで注文した時。
ミディアムレアくらいでしょう?
ミディアムレアで注文するとレアが出てきます(笑)
昔からそうなので、しっかり火が通ったほうが好きなら注文時に念を押すといいです。

秋は野鳥の季節。
では春は?

羊です。
ラムチョップ。
ちょっとくらいから見づらいかな?
お肉はピンクの仕上がりでとてもおいしかったです。

この時は4人で320ポンド。
ひとり80ポンドは安いです。
何故かというのはデザートも食事中のワインも入っていないから。
これでワインやデザートとかが入るとやっぱりひとり150ポンドくらいが相場です。












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2025年5月15日木曜日

現代アートに特化した新しい美術館に行ってきたよ!




ロンドンのマーブルアーチにMOCOという新しい美術館ができたのは去年のこと。

で、いまさらの紹介?
って思いました?

だって、ここ、有料なんです。
それって他の国では普通なのかもしれないけれど、ここはイギリス。
教育のための場所は無料が当たり前の国、今ひとつ行く気にならなかったんです。

実はAPTG(プロフェッショナルガイド協会・リンクします)の勉強会があって、その後行ってみる気になったのが本当のところ。

現代アートがお好きなら、本当におすすめの場所です。
私の個人的な意見ですが、
良いところ;
  1. オリジナルのアートが揃っている
  2. キュレーションがわかりやすい
  3. 場所のアクセスがいい
  4. まとまっている
  5. 短時間でも観やすい
  6. 混みすぎない

悪いところ;
  1. 有料
つまり、払えるのなら行った方がいい。
ミュージアムショップだけなら無料。

マーブルアーチの駅からすぐのところです。
ピンクが目印で分かりやすい。

構成は3階でグラウンドフロア(入口の階)は常設展示。

入るといきなりアートが目白押し。
どれもこれも有名アーティストなので「えっこんなところに!!」ってカンジです。
現代アートに多いのはパッと見た時の印象もすごいけれど、近づくとさらにその素材やアイディアに驚きがあるところ。

バスキアのアートも4点。
混んでいないのでゆっくり観ることができるのも魅力。

ところどころの壁にアーティストの言葉が書かれています。
選ばれたものだけあって、考えさせられます。

ピカソとウォールホールがお隣同士。


お二階にも堂々たる名前がずらり。
プラス特別展示があって今はロビー・ウイリアムスのアートが飾られています。

え、ロビー・ウイリアムス?
そうです。
有名歌手の彼です。
皮肉が効いたお墓があったり。
ブランシェはお土産物屋さんにも置かれていました。
有名人が抱えるであろう不安などが可視化されていて、結構共感できるなっていうのが面白かったです。

地下はデジタルアートです。
お月さまのお部屋とかミラールームとか、思わず写真に撮りたくなります。




所要時間は1時間半くらい?
もちろんもっと長くてもいいです。

ショップに行くのも楽しいだろうけれど、お値段は少し高め。
例えば絵葉書1枚5ポンド。
たくさん買えば少し安くなる。

是非お出かけください。













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2025年5月13日火曜日

セレブが集まるイタリアン



マンチェスターのレストランでセレブが集まると言われているところが何か所かあります。

行けば必ず有名人に会えるわけではないですが、有名人が来たときの写真は店内にたくさん飾られていますから、それらを見るのは楽しいです。

多いのはミュージシャンかサッカー選手。
マンチェスターですからね(笑)



入り口に入るとにぎやかで楽しい雰囲気。
中はとても広いです。

ロンドンに比べると少しお値段は控えめ。
(でも安いというわけではない!)

いただいたワインはソーヴィニヨン。
北イタリアのワインで、イタリアでソーヴィニヨンはちょっと珍しい。
(後でティムちゃんが教えてくれました)
前菜はカニサラダ。
甘くてさっぱりしてとてもおいしかったです。
ブラウンクラブではなく、スパイダークラブ。
やっぱりスパイダーの方が美味しいですね。
ていうか、誰かがほぐしてくれるカニは楽チンでいいです(笑)

日本ではカニは冬のイメージがあると思うのですが、イギリスでは初夏のメニュー。
水温が上がって捕りやすいそうです。
これからメニューにどんどん出てくるので是非どうぞ。

ほぐした身を殻に詰めなおしただけのドレスドクラブがイギリス料理のメニューに出てきますが、ここはイタリア料理屋さんなので美味しいサラダとして出てきました。


メインはタルボット(ヒラメ)のローストをいただきました。
おうちではお肉を食べることが多いのでなるべくお外ではお魚をいただくようにしています。
おいしそうなラム料理があれば目移りするけど。
タルボットは骨付きでローストされていました。
ソースもおいしかった!

さてイタリア料理のレストでデザートといえばティラミスは定番中の定番。
私はフレッシュミントティーと一緒にいただきました。
高級レストランだと必ずおいているフレッシュミントティー。
ミントの葉っぱにお湯を入れるだけなのですが、変なハーブティーよりもお口がさっぱりするので食後によくいただきます。



ロンドンで似たようなレストランといえばスカリーニかな。
最近行ってないけれど、あそこも行くたびに有名人を見ました。


ここでは何を注文するかでお勘定がずいぶん変わってきます。
ピザやパスタもあるのでそういったものだとそれほど高くありませんが、ロブスターとか注文するともちろんそれなりのお値段になります。

こんな風にお値段に幅があるレストランは予算に応じたものを選べるのが便利ですね。

マンチェスターで気分が上がるレストランに行きたいならお勧め!


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2025年5月11日日曜日

ミュンヘンの悲劇



ミュンヘン記念碑はどこにあるか?
え、ドイツのミュンヘンじゃないの?
違います。
というか、ミュンヘンにもあるかもだけど、イギリスでサッカーファンにミュンヘン記念碑と聞けば答えはひとつ。

正解はマンチェスター。
正確には有名なサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドのスタジアム内です。

一般に「ミュンヘンの悲劇」といわれている航空機事故があったのは1958年2月6日。
ヨーロッパ遠征から帰国途中に給油のために立ち寄ったミュンヘンの飛行場で離陸時に事故が起こりチーム選手の8人を含む23人が亡くなりました。

マンチェスターユナイテッドのサッカー場にはこの記念碑や資料の展示があるミュンヘントンネルとよばれる場所があります。
ウェブサイトにも特別なページが作られている。

私が訪れた時はご覧のように真っ青な青空に映えるスタジアム。
トンネルに行かなくても観ることができる、東スタンド脇の記念の時計。
この時計、事故の時間を表したまままという記述を見たこともあるのですが、私がここを見るたびに違う時間が表示されているので、たぶん間違い。
もしくは昔はそうだったのかも。
10時45分というのは私が写真を撮った時間です。
ほらね。

東スタンドの外壁にはサッカー場を模した記念碑も入っています。


この東スタンド手前を左手に進んでいくとミュンヘントンネルがあります。
サー・ボビー・チャールトンスタンドの入り口部分。


進んでいくとトンネルの中央あたりに記念碑があって永遠の炎が灯されています。
同じ壁の並びには試合前の記念写真。
白黒の写真だったんですが、この事故に遭って亡くなった選手を赤いシャツにしてあります。
偶然なんだけど、みんな、右側にいるんです。

先日紹介したソルフォードラッズクラブ(リンクします)内にクラブの歴史を紹介するお部屋があります。
過去のメンバーの一人であるエディー・コールマンの登録カードが飾られている。
彼の写真の左側には1958年2月6日、飛行機事故で死亡と書かれています。
エディーはマンチェスターユナイテッドの選手でした。

ソルフォード側から見たユナイテッドのスタジアム。
逆光で見にくいですか?
ちょっと大きくしますね。
ユナイテッドのウェブサイトにエディーコールマンのページ(リンクします)があって、ロックが好きだったこととか、他の選手と映画を見に行ったり、音楽を聴きに行ったりしたエピソードが紹介されています。

時代が違うので直接試合を観ることはありませんでしたが、愛されていた選手だったんだなぁというのが文面からも伝わってきます。

このミュンヘンの事故から航空業界はたくさんのことを学んで、雪や氷の季節の滑走路状況を考慮するようになったそうです。

チームの8人を失ったことで1958年には棄権するしかなかったヨーロッパのカップ戦でしたが、その10年後、1968年にボビー・チャールトンやジョージ・ベストなどの名選手に恵まれたユナイテッドはイギリスのチームとして初のヨーロッパでの勝利をつかみました。
因みにその年の国内リーグの勝利はマンチェスターシティーだったそうで、ユナイテッドは2位でした。


今年のプレミアリーグ、優勝はリバプールがすでに手にしています。
この記事を書いている今現在、マンチェスター勢はシティーが4位、ユナイテッドが16位という位置。

今回の記事には全く関係ないけれど、来年こそアーセナルに頑張ってもらいたいなぁ(笑)





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2025年5月9日金曜日

ユースクラブってどんなところ?




イギリスでは昔からティーンエイジャーが余暇を使う場所としてユースクラブが存在しました。
私は正確な数字を持っていませんが、UK Youth Network((リンクします)によれば公私合わせて約8000の団体があるそうです。
そのうち地方自治体の運営によるクラブは2011-12年のの917団体から、2022-23年の427団体へと急激に減少しました。
原因は地方自治体の予算縮小です。

最近ではこういったユースクラブの減少が原因かもしれない、若い人たちの学校での成績低下や犯罪率の増加が問題視されています。



日本に住んでいると[マンチェスターという名前は聞いたことがあっても、そのお隣ソルフォードはそれほど知られていないかもしれません。

最近ではBBCの何部門かがロンドンを引き払ってソルフォードに拠点を移しました。
マンチェスター中心からは西側。
先日、そんなソルフォードにあるユースクラブ、Salford Lads and Girls Club(リンクします)を訪ねてきました。

ここはマンチェスターベースのミュージシャンに所縁があるということで、ユースクラブに興味がない人も訪れる場所です。
なので、通常のユースクラブとは少し趣が違いますが、基本は子供たちを含め若者が放課後の余暇を過ごすことができる施設。
スポーツ設備やクラス、イベントなどをオーガナイズしています。
実際にはそんな単純ではありませんが、することがなく時間を持て余して不良にならないようにってことかな。

「ソルフォオードラッズクラブ」のラッズというのは男の子って意味です。
現在ではラッズ&ガールズですが、創立当時は男の子だけだったんでしょうね。
ボクシングやプールテーブルなどがあって、メンバーが利用できるようになっている部分はそれほど他と変わらない。
映画 Billy Elliot(邦題リトルダンサー)を観たことがあれば、若いビリーがボクシングクラブに通わされて、同じ建物内で行われていたバレエのクラスに目が行ったというのを思い出してください。
それで雰囲気が想像できると思います。
こういったユースクラブの設立背景は様々で、チャリティー団体、ボランティアー、地方自治体などが出資します。

ソルフォードラッズクラブは地方自治体設立というわけではなく、貧しい若者たちのためにビール醸造所グルーブ&ウィットネルが作りました。
既にビール醸造所はなくなってしまいましたが、マンチェスターには今でもパブの建物に名前が刻まれているのを目にすることがあります。

この醸造所がまだビールを作っていた時代、1903年創立時からのクラブの記録もきちんと残っています。
このグレーの壁は過去にこのクラブのメンバーだった人たちの名前が刻まれている。
クラブの登録簿から集められた22500人の名前。

中には有名人もいます。
60年代のポップバンド、ホリーズのアラン・クラークとグラハム・ナッシュもメンバーでした。

そしてスミスのザ・クイーン・イズ・デッド(1986)のジャケットの写真はこのクラブの前で撮られています。
そんなことでスミスのファンから見れば聖地のひとつであるここにスミスの部屋が作られたのは2004年のこと。
世界中のファンがこのクラブの前で撮った写真はメッセージとともに壁いっぱいに飾られています。

マンチェスターの中心地からは少し離れますが、興味のある人は水曜日と土曜日に中を見ることができるようなので、念のため問い合わせてから行ってみるといいと思います。






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