2011年12月30日金曜日

キャヴィア

珍味の定義をちょっと考えてみました。
一つ目はその名のとおり、味が珍しいもの。
馴染みのない人からすれば「ゲテモノ」と言われるかもしれないものの、その地域では価値が認められていたりするもの。
例えば、虫の入っているチーズとか?
もっと意味に幅を持たせれば、納豆なんかもこの部類に入るんじゃないかな?
シングルモルトの「Laphroaig」とかも。
英語ではこういった好き嫌いの激しいものや、一部の専門家でないと楽しめないようなもののことを「Acquired taste」といいます。
また、クセのある人のことを、そんな風に言い表したりする場合もあります。

ふたつ目は、その季節にならないと食べられないといったもの。
旬といってしまえばそれまでですが、プラスたくさん採れないという付加価値も大事。
トリュフやまつたけが代表じゃないかと思います。

他には、季節とは関係なく、希少価値のおかげでお値段があがって、なかなか一般に出回らなくなってしまったもの。
これは、キャヴィアが代表。

実は私はキャヴィアが大好物。
でも最近はお値段が上がりすぎて、お誕生日やクリスマスくらいにしか食べることが出来なくなってしまいました。

今年のクリスマスにも、私の朝ごはん用に、ティムちゃんがキャヴィアを買ってきてくれました。
以前だったら125gの缶を買って、3人みんなで食べたのですが、今年は「高すぎ」ということで50gだけ買うことになりました。
しかも、いつも買っていたところがかなりの値上がりだったので、新しいお店を探すことにしたのです。
で、ティムちゃんがみつけてきたのが、ラトヴィアの養殖キャヴィア。

我が家では、もう10年位前から、天然のキャヴィアは買っていません。
乱獲とかを含めた環境問題に加えて、テロリストの資金源になっているブラックマーケットが存在するので、出所のキチンとしているキャヴィアを個人で見極めるのが難しいと思うようになったからです。
その代わりに食べるようになったのが、フランスのボルドー地方で養殖されているキャヴィア。
私はフランスの養殖物が、天然のものに一番味が近いと思います。
デモね、ここ数年、残念ながら買いたいと思うようなお値段ではなくなってしまいました。
ラトヴィアのキャヴィアを買う前に、いつも買うフレンチキャヴィアのお値段を調べてみたら、50gで200ポンドくらいでした。
ちょっと、朝ごはんにってお値段じゃないですよね。

これは56gのラトヴィアのキャヴィア。
塩が少ないのと、添加物がないのが魅力です。これまでの他のキャヴィアは、卵以外にジュースというか、もっと全体がウェットなカンジ。
このキャヴィアの会社の説明によると、それは邪道だそうです。
実際、ここのは卵だけってカンジで、今までのものよりも一粒一粒が味わえます。
加えて卵を取り出す時に、スタージェンを殺さずに、卵だけを採取するそうです。
mottra-caviarという名前で、セルフリッジーズで扱っています。

ただ、レストランでは、そのキャヴィアがどこから来たのか、どんな風に採取されたのかを知るのはほとんど不可能。
たまに、お客様と一緒に、レストランで食べる時はこんな風にでてきます。
これも50gだけど、確か300ポンド以上だったと思います。
キャヴィアの種類はお店などによっていろいろですが、基本は卵を採るスタージェン(チョウザメ)の種類で分けられます。
スターレット、セブルーガ、オシエトラ、そしてベルーガ。
ベルーガ以外は草食のスタージェンです。
私が一番好きなのはオシエトラ。
お店によってはメスの年齢などによって、同じオシエトラでも年齢の高いものが高級とされたりします。
金気を嫌うので、写真のようなホーン(動物の牙や角)や、貝で出来たスプーンを使います。

2011年12月28日水曜日

Boy Brief 騒動

このかわいいパンツは、男の子用みたいに見えるかもしれませんが、れっきとした女の子用です。
クリスマスにもらった、ティムちゃんからのプレゼントのひとつ。

「モデルちゃんがはくとこんな風になる」という写真がこれ。もちろん私が身につけたら、こんな風にはなりません(爆)

でも、クリスマスなわけだし、せっかくもらったんだし、どんな風だか気になるので、はいてみました。
ティムちゃんは自分が買ったという責任があるので「かわいい」と言ってくれました。
そこで、調子に乗って桃太郎君のお部屋へ見せに行ったら、

「マミィ、太ってるね、写真と全然違うじゃん。」ですって!!!

「もちろんマミィはこんな写真みたいじゃないけど、でも似合うでしょう???」と聞いてみたら、

「(ガールフレンドの)C ちゃんの方が似合ってるよ。彼女も同じの持ってるけど、全然同じパンツに見えない」というお返事でした。

「そりゃあティーンエイジの女の子とは体型が違って当たり前」とお部屋を出て、ティムちゃんに何て言われたか報告したら

「一体 MOMO はどこで C ちゃんのパンツを見る機会があったんだろう???」
という疑問が私たちの頭に浮かびました。

この夏にたくさんのお友達と一緒に、海に遊びに行った時、着替え中に見たのかな?
それ以外に思い浮かびません。
というか、想像しはじめたらキリがないような気もします(笑)

ボクシングデー(12月26日)に桃太郎君を起こしにお部屋に入ったら、テディーベアーを抱いてぐっすり眠っていたので、ティムちゃんとふたりで「まだまだ子供ねー」なんて言っていた矢先なのに。

ティムちゃんがこんなパンツくれなきゃよかったのに。
ていうか、桃太郎君にわざわざ見せに行かなきゃよかったのに・・・(笑)

2011年12月27日火曜日

シンデレラ

今年もリッチモンド劇場でパントを観てきました。
パントというのは、イギリスらしいもののひとつで、クリスマスのシーズンに行われる子供用のお芝居です。
客席と舞台が一体になって、子供も大人も楽しめる内容になっています。

今年観たのは「シンデレラ
アッパーサークルの一番前の席。
この席は飲み物が置けるくらいの幅が目の前にあるので便利です。

ここのシンデレラはかなりコンテンポラリーな内容でした。
台詞の中に、ローカルな地名なんかがいっぱい出てくるので、聞いていても面白かったし、ボタンズ(パントに出てくる重要なメンバーのひとり)がとてもよくて観客を上手にまとめていました。

この季節にしか演っていないので、もしまだパントを観たことがないなら、ぜひ足を運んでみてください。
住宅地の劇場で行われています。
確かウィンブルドンの劇場では、デイム・エドナが出ています。
パント情報はこのサイトで見ることが出来ます。
もしくは近くの劇場をのぞいてみてください。
舞台に向かって叫んだり、足を踏み鳴らしたり、パントは日頃のストレス発散にとってもいいと思います(笑)

ケリー・ブロンズ

今年の我が家のクリスマスディナーです。

11月にテレビで七面鳥の農場に関するドキュメンタリーを見ました。
そこで紹介されていたのが「ケリー・ブロンズ Kelly Bronze」という七面鳥です。
調べてみると、バーンズ(リッチモンドから数マイル)のお肉屋さんで取り扱っているというので、今年は久しぶりに七面鳥を焼くことにしました。
我が家でのクリスマスディナーの定番はガチョウなのです。
味の点では絶対に七面鳥よりもガチョウが上だと思うのですが、やっぱり一度は試してみないと。

クリスマスイブの朝、ティムちゃんが買ってきたケリーブロンズ。イギリスでは、クリスマス用のガチョウや七面鳥は、こんな風に箱入り。
12月に入ったらすぐにお肉屋さんに注文して、イブか、その少し前に配達してもらったり、直接取りに行ったり。
去年のガチョウは農場から直接配達してもらいましたが、雪で大変だった地域もあったので、今年は配達は止めたのです。
(でも、実際は例年よりも随分暖かい12月でした)
箱から出すとこんなカンジ。お料理の仕方の小冊子とお肉用の温度計が入っていました。私たちが注文したケリー・ブロンズは4kg程度の大きさ。
入っていた料理法によると「4kgなら180℃で2時間焼く」と書いてあります。
「ほんとうに、大丈夫かなぁ?」とちょっと心配。
だって、普通にチキンを焼くときは、1.5kgちょっとのもので1時間半焼くのです。
でも、書いてあるとおりにやってみることにしました。

まずはじめは胸を下にして1時間半。
オーブンから出したらこんなカンジになっていました。今度は胸を上にして30分焼きます。
それから温度計を挿して、お肉の温度を調べます。
少し足りなかったので、もう10分。温度が65℃になったらOKです。
30分から1時間ゆっくりとさせてから切り分けます。
私たちのは45分ほどおきました。ケリー・ブロンズは、これまで食べたどの七面鳥よりも美味しいと思いました。
おまけにガチョウと違って、クリスマスディナーの後に、後3回は十分にディナーできるくらいのお肉が残りました(笑)
次の日の朝、少しサンドウィッチにしたけど、お肉はしっとり、味もしっかりしています。
もし、今年の七面鳥の味にがっかりという、イギリスに住んでいる人は、ぜひ来年試してみてください。

クリスマスおめでとう!

クリスマスおめでとう!
10月はじめから、入退院を繰り返していた桃太郎君ですが、やっとクリスマス直前になって本退院となりました。
一時は病院でクリスマスを迎えることになると覚悟していただけに、桃太郎君はもちろん、ティムちゃんにも私にも、特別にうれしいクリスマスになりました。
桃太郎君は年が明けると1週間ほどで18歳を迎えます。
パブでお酒も飲めるし、選挙権も持つことになる、イギリスでは「大人」の仲間入りの年。
だから、今年のクリスマスは、桃太郎君にとって、子供としての最後のクリスマスなのです。
サンタさんにお手紙を出すのも今年で終わりです。

2011年12月4日日曜日

Applebee's

お友達とバラマーケットのお魚屋さん、Applebee'sに行ってきました。
お魚を買うためじゃなくって、ごはんを食べにです。

このお店は入り口がお魚屋さんで、奥がレストランになっています。
カジュアルで入りやすいお店なのですが、いつ見てもいっぱい。
今日は、予約もしていなかったので、だめもとで入ってみました。
時間は12時を回ったところ。

日本だと、お昼ごはんは12時からってところが多いんだけど、イギリスでは1時ごろが1番人気です。
「予約してないんだけど・・・」
って遠慮がちに聞いたら、カウンターかキッチンの横の席なら空いているといわれて、ラッキー。

新鮮さがウリなので、メニューは毎日変わります。
これはDeep fried breaded whitebait with aioli(ホワイトベイトのから揚げ)
ガーリックマヨネーズと一緒に出てきました。前菜なんだけど、一人では多いので、一つをふたりで分けました。
おつまみにぴったり。
これはお友達が注文した、Whole Sea Bream with mixed leaves & lemon(鯛の丸焼き)骨が結構あるので要注意ですが、とっても美味しかったって。

私はGrilled monkfish with crushed potato & Bean sprouts sautéed in soy sauce(アンコウのグリル)プリプリして、とっても美味しかった。
セットメニューもあるし、お魚が好きな人にはうれしいレストラン。
気取らずに普段着でOKです。



  ロンドン情報ランキングに参加しています。
よかったら、クリックして応援してください。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロンドン情報へ にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2011年12月2日金曜日

HMSベルファスト号の事故

ロンドン塔からテムズ川を見ると、ちょうど対岸からやや西よりに、ベルファスト号という軍艦が視界に入ります。

ベルファスト号は戦争博物館の別館として、子供たちにも大人気の博物館なのです。
実際に活躍していた軍艦。
第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦や、朝鮮戦争などの時代です。
戦時中は約2000人がこの中で寝起きを共にしていたわけで、その様子がよくわかるビジュアルな博物館です。
現在では停泊したままテムズの南側から橋を渡って乗り込むようになっていました。

数日前、この川岸と船をつないでいる歩道橋が落ちるという事故がありました。
普段から子供たちの多い博物館なので、ロンドン消防局のツイートを見たときにはヒヤッとしましたが、幸い大事には至りませんでした。
ただ残念ながら、博物館はしばらくお休みになるようです。
ベルファスト号の博物館のサイトをリンクしておきますね。

昨日、私はミーティングでロンドン塔に行く用事があったのですが、テムズを眺めてびっくり。
まだ、落ちた歩道は撤去されないまま、半ば川に溺れるような様子をありありと見ることが出来ました。
まだ事故から2日だけど、片付け位すればいいのにね。
昨日はこんな風でした。