2007年5月9日水曜日

ビジネスランチ


テンプルの地下鉄の駅を出たところにハワードホテルが建っています。
こじんまりした落ち着いたホテル、品があるので大好きです。
レセプションに向って右手にJaanというレストランがあって、ここではビジネスランチをやっています。
イギリスではレストランで昼食を取ると2時間くらいが普通ですが、ここでは「2コースを47分で提供する」というのが売りです。
そこでメニューの名前は「Business Lunch 47' @JAAN」
2コースで19.75ポンド+サーヴィスですからそんなに高くもありません。
とりあえずティムちゃんとランチしてきました。
前菜は4種類で毎週変わります。
シャンペンを飲みながらユックリメニューを選びます。
こんなことしていたら47分なんて絶対に無理。
早く決めたい人はメニューを持ってきた時に「今日のお勧め」といえば大丈夫です。
ティムちゃんはWild Garlic Leaf Soup
この間もどこかで似たようなものを食べたと思ったら先週行ったDelfinaでもこんなスープを頼んだことを思い出しました。
新にんにくがシーズンだから、あちこちでお目にかかります。
ここではスープの脇にひとくちパスタとお魚のサラダが付いてきました。
私が選んだのはタイの切り身の湯葉巻きアスパラガスとトリュフのダシ風味。
なんだか他にもジャパネスクっぽいものが、メニューのあちこちに。
少し塩加減が濃く感じましたが、私は普段あまり塩を使わないので特に敏感なせいだと思います。
メインは二人ともHerdwick Mutton Cannonというのを頼みました。
イギリスでは12ヶ月未満の羊がラム、それ以上をマトンと呼んでいます。
これは少しゲームのような風味があっておいしかった。
ハードウィックというのは羊の種類でちょっと珍しい品種です。
粗いウールにします。

シャーロックホームズなんかに「粗いラシャ織のシャツを着た男」なんて出てきたら、ハードウィックのウールのシャツです。
どんどん人気が落ちて、このままでは種が途絶えることを心配した、ビアトリスポッターが保護したことで有名です。
湖水地方のヒルトップに行くと、ハードウィックを見ることができます。
食用にもなるとは今日まで知りませんでした。
ソースにはピスタチオが振りまかれて、ウォータークレスとジャージーロイヤルでいただきました。
なぜか牡蠣フライがひとつ付いてきました。
デザートにはりんごのデザートの盛り合わせ。
煮たものやビスケットに織り込んだもの、クランブーレにシャーベットと盛りだくさん。
甘くなくて品のいいデザートでした。
ワインはマコンブロンを前菜に、マルベックをメインのために選びました。コーヒーを飲み終わったら3時過ぎでした。
1時15分前にテーブルに着いたから、やっぱり47分なんてねえ。
レストランの端の席では「マスターシェフ」の収録が行われていました。
1月ごろ放映の予定だそうです。

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