2007年11月26日月曜日

ロカンダ・ロカテリ


お仕事でロカンダロカテリに行って来ました。
東京でミシュラン2008が発刊されたそうですが、このお店はロンドンでミシュランの星を持っているイタリア料理屋さんです。

以前ティムちゃんに連れてきてもらったことがあって、今回で2回目。
日曜日だというのに随分混んでいました。

ここはシンプルにいい素材をあっさりお料理しているので、単純すぎると悪口を言う人もいますが、日本人にはとても合う味です。

前菜にカルパッチョ。
とっても柔らかいお肉がお皿にこんもり盛られたロケットの上に被って、更にパルメザンチーズが3切れ。

メインにはロブスターのパスタを選びました。
ロブスターがプリプリで、バターのシンプルなソースです。

ティムちゃんから「ミシュランに載っているレストランはワインが高いから、安くて美味しいワインを選ばないとお勘定が跳ね上がるから気を付けなさい。」とアドヴァイスをもらっていたので、あらかじめ安くて美味しいワインを教えてもらいました。

イタリアワインは名前が難しいので、ティムちゃんに教えてもらったとおりワインの名前を書いてソムリエに見せたら、他のワインに比べてダントツに安い値段でした。

ワインは値段と味が必ずしも一致するわけではないのを実感しました。
美味しいものを食べるのがお仕事なんて幸せ。
これだからガイドの仕事はやめられない。

2007年11月22日木曜日

イギリスのクラブ


ティムちゃんのクラブでお昼を食べてきました。
イギリスのクラブって、アガサクリスティーなんかをを読んでいると
「今日はクラブで・・・を見かけた」とか
「クラブで・・・と昼食を取った」なんていう描写が出て来るアレです。

イギリスには今でもいろんな種類のクラブがあります。
例えば元はインドに駐在していた軍人がメンバーだったという「インディアクラブ」
陸軍の関係者が集まる「インアンドアウトクラブ」
この国で初めてココアを出したといわれる「ホワイトクラブ」
「オクスフォードケンブリッジクラブ」は想像できる通り、両大学の卒業者がメンバーです。
ローストビーフで有名なシンプソンズもチェスのクラブでした。
サンドウィッチの始まりもクラブです。

すごく小さな会員制のホテルを想像すると近いものがあります。
書斎とかダイニングルームとか、バーなんかがあります。

ティムちゃんはThe Arts Club というのに入っています。
元はアーティストが集まったクラブで、メンバーにはチャールズ・ディッケンズやミレー、ピサロやドガ、サー・コナン・ドイルなどそうそうたる名前が連なります。
今ではアーティストだけではなく、アートを愛する人もメンバーに成れるので、ティムちゃんが絵描きさんな訳ではありません。

クラブのいいところは「身元のヘンな人はいない」という建前です。
例えばクロークを覗いても、ブリーフケースとかコートとか誰かが管理しているわけではなく、みんな自分の荷物を勝手に置いていったり持って行ったりしているわけです。
初めて見たときは
「私のコート、後で戻ってきた時に無くなってたらどうしよう」
と思ってティムちゃんに聞いたら
「クラブではそんな話聞いたことはない」
と一笑に付されて終わりました。
みんな身元のわかっている、安心していい仲間たちとの隠れ家、それがクラブです。

ロンドンのメイフェアーにあるので、ちょっと買い物に疲れたときにシャンパンを飲んだり、ただユックリ雑誌を眺めたり、ご飯を食べたり利用価値はおおありです。
メンバー同士のイベントなんかもタマにあってスポーツ観戦とか、展覧会とか。

名門といわれるクラブでは女性の出入りは厳しく制限されました。
今でも(アーツはそんなことはないけれど)女性の入れない部屋があるクラブは少なくありません。
でもこれは女性差別ではないんです。

紳士といわれる英国男性は女性の前でのエチケットにすごく気を使わなくてはいけなかったわけ。
例えば女性を一人で立たせてはいけないとか。
これはジュリアロバーツの「プリティーウーマン」のエスカルゴの出てきたレストランを思い出して。
最初に席に着くときに、彼女が座らない前は男性が座る訳には行かないので3人とも立ったまま、彼女はそんなエチケットがあることを知らないので、3人と一緒に立ち続けるというシーンです。

こじんまりした部屋で居心地よく新聞を読んでいて、女性が入ってくるたびに立ち上がるなんてかわいそうでしょ?男性だけの部屋にはそんな理由があるんです。

私よくイギリスにこられた「紳士」のお客様にこの話をするんです。
特にご夫婦とかで来られていると、レストランとかで実践してもらいます。
「日本では見たことがない」
と言われるので、
「是非イギリス旅行のお土産として、お友達の間で広めてください」とお願いします。
何度かやっていると癖が付くのでそれほど苦にはなりません。
実際1週間ほどの滞在で完全マスターされた方も沢山います。

2007年11月19日月曜日

始皇帝の副葬品


大英博物館の始皇帝の副葬品「素焼きの軍隊」を見てきました。
この展示は特別展示なので一般のギャラリーと違って有料です。
9月から始まった展示ですが、かなりの人気で50万枚用意された前売り券はほぼ完売の状態です。
当日券が朝9時15分から500枚リリースされますが、それを手に入れるために朝7時過ぎから行列が付く日もあるそうです。
朝の10時過ぎに中に入ると既にチケット売り場には100人弱の列ができていました。
実は中国の磁器を見に来たのですが、「ついでに見れたらいいかな」くらいの軽い気持ちで並んでみました。
以前同じように並んだときは4時半のチケットしかなくて、帰宅ラッシュの電車に乗るのは嫌なので、諦めた経験があります。
今日は月曜日、しかも雨、それもあって20分ほど並んだだけで2時のチケットが取れるということなのでラッキーです。

大英博物館の中央には大英図書館の閲覧室があるのですが、この展示はそこを改装して行われていますから来年の春までは閲覧室をみることはできません。
まぁ他に大きなスペースが取れないのは解りますが、これが定着してとても素敵な閲覧室がいつも特別展示のために為に利用されてしまうことがないことを祈ります。

中に入るとイヤフォーンガイドが3.5ポンド。
入場料を12ポンド払ったあとに、それはないでしょう?と思いました。
やっぱり半分以下の人たちしかしか手にしていませんでした。

まず始めに時代背景の説明の展示が続きます。
エリアのこととか、その辺りの埋葬のしきたりや、戦争の際に使われた武器など、始皇帝には直接関係のない時代が殆どです。

大きなスクリーンでは戦いのシーンが映し出されて、始皇帝が5つのエリアを征服して皇帝になったという雰囲気が感じられるようになっています。

次の展示は秦がどれくらい文化が発達していたか、始皇帝がどんなところに住んでいたのか、という資料です。

続いて彼らの思想、そして死後の世界の為の準備、そして実際の素焼きの軍隊がどのようにして作られたかといった資料に移ります。

1974年という本当に最近発見されたということや、畑を耕していて偶然発見者となったYangさんの事とか・・・・

・・・・

もう、前置きが長すぎ!!

ここにたどり着くまでに1時間以上掛かりました。

さっさと見せてよって思ってしまいました。

暗いし、すごい人ごみだし、だんだんイライラして来ました。

で角を曲がるとやっと素焼きの軍隊です。

今から2200年前に作られた物です。

正直な感想を書いていいですか?

「少なすぎます」

テレビなんかでぎっしり埋葬されている映像を既に見ているせいか、感動がありません。

2列にきれいに並んでいる「ただの素焼きの像」に見えます。

特にその前に中国の部屋で磁器の名作をかなり見た後だからかもしれませんが、秦の始皇帝の副葬品はその規模がすばらしいのであって、技術が優れていたわけではありません。

大量生産でオートメーション化されていた工程でしたから、職人さんが創ったというよりも労働者がツクッタモノなんです。
だから一つ一つを丁寧にみると、あらが目立つだけ。でも「ぎっしり感」があると感動を呼ぶ訳です。

特に展示の初めの部分で青銅やヒスイを使った展示が(しかも時代も前だし)あったので余計に目立ちます。

「でも12ポンドも払って2時間以上楽しんだわけだから・・・」
「メディアの批評家も絶賛してるし・・・」

せめて100体位手に入れられないのかな?
掘ればまだたくさん出て来るそうだから・・・。


大英博物館ではあまりのこの人気に、展示の終わる4月が近づくと24時間体制で展示をすること考えているそうです。

中国に行く予定がない方は、ここで見ておくのもいいかもしれません。
でも北館の常設のの中国のギャラリーのほうが目の保養になります。

2007年11月18日日曜日

スロークックド・ラム


どんどん日が落ちるのが早くなってきました。
イギリスは日本側に持ってくれば、樺太くらい北にあるのに、その割には極寒というほどでもありません。
それでも日中の最高気温が10度を割ると、温かいお料理が恋しくなります。
今回紹介するのは手間要らずのお料理です。
オーブン用のポットがあればそれだけで十分です。
上の写真が材料です。
お肉はラムの肩、骨付きで1.8kgです。
お豆の缶詰2つ、シャロット10個、たまねぎ2個、ニンニク1個、トマト6個、ローズマリー3枝、ベイリーフ2枚、白ワイン350ml、塩コショウ適量。

材料を全部おなべに入れて140度のオーブンで4時間料理します。
私はLa Crucet の24センチの物を使いましたが、ご覧のように一杯です。

ティムちゃんが健康オタクなので、私たちはオーブンから取り出した後、あら熱を取って冷蔵庫で1晩寝かせました。こうすると脂が表面に固まるので取り除くのに便利です。
表面が黄色っぽいでしょう?
ティムちゃんはこの脂肪分を全部取ってしまいました。
でも健康に気を使ってない人は1晩置く必要も、脂肪を取る必要もありません。

220度のオーブンに戻して1時間ほど料理します。
骨から身がはらりと落ちます。
グリークヨーグルトにきゅうりのみじん切りとミントソースをちょっと入れた物と一緒に食べると一段と味が引き立ちます。

お料理の時間は長いけれど、何にもする必要はありません。
盛り付け次第では豪華に見せることもできますし、お友達がたくさん来ている時なんかにどうぞ。
田舎風のパンにとてもよく合います。

2007年11月15日木曜日

11月第3木曜日


タイトルだけで何の話かわかっちゃう人は、ナカナカ教養のある方か、もしくはただの酒好き???

今日はボジョレーヌーボーの日です。

ボジョレーはフランスのワインの産地のひとつですが、毎年11月の第3木曜日にその年に収穫した葡萄のワインを飲んでお祝いをする習慣があるのです。

新酒といえばいいかもしれないんだけれど、ちょっとニュアンスは違います。
例えば新米といえば出来たばっかりのお米だけれど「半年たったら捨てる」みたいなことはしませんよね。
その意味では新酒ではなくてまさにこの時期にだけ飲む「イベント用のワイン」といった方が正確です。

私はワインの説明をする時によく木にたとえます。
木の幹に当るのがタンニン、ワインマスターの技量が葉っぱ、葡萄が枝、ワイナリーの名前が花です。

ボジョレーヌーボーはタンニンが殆どありませんからみんな枝から先だけ。
ということで花瓶に入れている間はいいんですが一定の期間が過ぎると死んでしまうわけです。

お友達のおうちでこれは4年物のボジョレーヌーボーなんて出されたときには言葉を失ってしまいました。
「折角だからもう少しとって置けば?」とかわした事がありますが、お腹壊すんじゃないかな?
きっとビネガーみたくなってると思います。

今日は朝からボジョレーヌーボーの朝食に、ロンドンのゴードンズに出かける予定だったんだけど、ティムちゃん、朝になってから「いきたくない」だって。
「折角楽しみにしてたのに」と文句を言うと、ずばり「どうせ写真を取ってブログしたいだけだろう」だって。
当ってんじゃん。
「朝の9時半から多分11時過ぎまで飲んじゃうと、結局1日つぶれるから」と尤もらしい事を言ってますが、そんなこと昨日からわかってんじゃん。
「代わりにお昼ご飯にどっか連れて行ってあげるから」
じゃあそれで手を打ちましょう。
でもお出かけのつもりで6時におきて、することもないのでこんな記事を書いてます。

昨日は待ち合わせをしているお友達の話とかしてたくせに、誰か嫌いな人でも来ることが私が寝ちゃった後に発覚したのかな?

とりあえず今年のヌーボーの写真です。
冷蔵庫できりっと冷やしていただきます。
朝ごはんの時に飲もうかな?
ボジョレーにもいろんなワイナリーがありますから、柄はそれぞれ。
これは結構かわいいでしょう?
コルクにも猫ちゃんが登場します。

2007年11月13日火曜日

イギリスのお肉屋さん


ドイツに住んでいる麻さんYogacatさんのブログに、ドイツのお肉屋さんのお話が載っていたので、私の贔屓にしているお肉屋さんを紹介します。

今日は朝からうっとうしいお天気で、やっと2時過ぎから晴れ間が出てきました。
歩いて5分ほどなので、買い物袋を提げてお出かけです。

こんな日にはあったかいミネストローネに焼きたてのパンなんていう献立がいいかな?
明日はその代わり、4時間掛けてこってり煮込んだラムにしましょう。

ということで、ギャモン(塩漬けの豚肉)とラムの骨付き肩肉を買いに行きました。

イギリスのお肉屋さんにはチーズとかハム、卵やパイなども扱っているところが多くあってここもそう。

私の前に二人のおばあちゃん。
一人目はチーズを2種類と、小さな鶉を買っていきました。
二人目は鹿肉とラムチョップ、ミントジェリー、そしておまけにクリスマスの注文まで・・・。

5分くらい既に待っている私にはお構いなく、どんどん話は続きそうなので、目配せをして少し先の八百屋さんに先に行くことにしました。

八百屋さんから帰ってきたらおにいちゃんが
「申し訳ありませんねぇ、さっきはお待たせして。」
いつもすごく丁寧です。自然とこちらも理解を示した態度になってしまいます。
「いいんですよ、こんな会話はスーパーでは出来ないんだから、地元のお店の魅力でしょう。」
本当に、こんな会話をしながらの買い物はとっても楽しい。

だから私の前に人にも怒る気にはなれないんです。

「今日は寒いですね、こんな日には温かいミネストローネをと思って。ギャモンはありますか?」
「勿論。地下の冷蔵庫から出してきます。」
「それから4時間煮込むラムのレシピを友人からもらったので、肩の骨付きのものを1.8kgくらいくださいな。」
「美味しそうですねー。切った物がないのでちょっとお待ちいただいていいですか?」

そこで彼が取り出したのが丸ごとのラム。
これで生後10ヶ月くらいですって。

すかさず
「私ブログをやっていて、今ヨーロッパのお肉屋さんが話題に出たところなんです。ドイツの人達に見せるために写真をとってもいいですか?」

我ながらよく聞いたなぁと思いますが、いやな顔もせずにポーズをとってくれました。

セントマーガレット駅(SWT)から右手、クラウンストリートに入ってすぐです。
薄切りのお肉も切ってくれるし、すじ肉も用意してくれる優しいお肉屋さんです。

お近くの方は是非どうぞ。


2007年11月11日日曜日

悲しい事件

ロンドンのランガムホテルに新しいレストランLandau がオープンしたので行ってきました。
ティムちゃんの古いお友達のマイケルと3人でランチしてきました。

アラカルトのメニューから私が選んだのは前菜に「かぼちゃのスープ」やっぱり季節です。
きのこと鶉の卵にかぼちゃのスープがとてもあっていました。

ティムちゃんとマイケルは「コーンウォールのカニサラダ」を選びました。
メインには私とマイケルが亡きクイーンマザーの農地Castle Meyで育ったアンガスのステーキ。
テイムちゃんはローストラムです。

プディングには私はりんごのシャーベット、紳士たちは「チーズの盛り合わせ」と秋を満喫してきました。

今日はオープニングということで、お客様は招待客のみ、みんな「ただご飯」を食べなれている人種ばかりです。

レストラン評論家に混じって有名シェフもちらり、コンノートの元シェフもゲストの中にいて、みんな顔見知りです。

ご招待とはいえメニューを出されて好きなものをちゃんと選ぶことができます。
前菜は15ポンドから、メインも30ポンド弱、プディングは10ポンド、というお値段です。

ワインは向こうが選んだものをそのまま飲みました。
食前酒と前菜にはロランぺリエ。
カニにもスープにもとても合います。

私はシャンペンが大好きなので、結構飲んでしまいました。

メインコースにはボルドーのPez.
これまたお肉にぴったりで、ぐいぐいいっちゃいました。

さて、ここまで読んだ人はいったい何が悲しいのか、写真は何なのか疑問に思うかもしれません。

事件はこのあとほろ酔い(実はあまり記憶がない)でおうちに帰ったあと起こるのです。

帰ってきたらもう夕方。

ティムちゃんはカレーが食べたい(イギリス人は酔っ払うとカレーが食べたくなる人が多いんです)ということでキッチンに行ってしまいました。

私は焼きうどんが食べたくなってキッチンへ。

酔っ払っても食い意地だけはお互いにいい勝負です。

キッチンでも昼間の続きということで、ボトルを開けて飲みながらお料理していました。

そんなに広くはないところでチキンカレーと焼きうどんを作っているところを想像してください。

ティムちゃんが(私じゃないのよー)ボトルを倒して私のセーターに赤ワインがドッヒャーとなってしまったのでした。

もう10年位前にティムちゃんが買ってくれたアニエスのふわふわのセーター。

・・・・・ワインが掛かったのは覚えています。

・・・何となく脱いだ記憶はあるのですが・・・。

・・・焼きうどんは食べました。


今朝、洗濯機の中からセーターが発見されました。
大きさがよくわからないかもしれませんが、下の正方形は枕です。
赤ちゃんに着せるくらいにちぢんでしまいました。

いったい誰が洗濯したのー???

桃太郎君もティムちゃんも大笑いですが、悲しい日曜日です。

やけ酒でも飲むか・・・。

2007年11月9日金曜日

オーガニックな美容院


お友達から新しい美容院の事を聞いて、行ってみることにしました。




外国で暮らして恋しくなってしまうものは幾つかありますが、美容院もそんなひとつです。




ティーンエイジャーの頃は一月として同じ髪型だったことはないくらい、オシャレの最先端をいっていた(と思っていた)私なのに、最近はずーっとロング。




硬水でバリバリになっているかわいそうな髪をトリートメントでいたわってあげたいけれど、一月に一度以上通う気にはなりません。




有名どころといわれるロンドンの美容院はとりあえず試しました。




カットが上手いところ、セレブの集まるところ、でも結局落ち着いたのは日本語の通じる美容院。




ところがロンドンには日本の美容院も沢山あります。




でも今ひとつ、これって言うのがないのよねー。




「あ、いい感じ、今度からこの人にしよう」


となっても次に行ったらもう辞めてるとか、学生ビザだから曜日が限定だとか・・・。




朝起きて、「今日髪を切りたい」って時にそれじゃ困るのよね。






だからおうちからバスで5分くらいのところに「日本語が喋れて、東京でお店を持っていた人が趣味でやっているお店がある」と聞いたときには興味がわきました。


おまけに「髪の健康を考えて全てオーガニックの製品を使っている」そうです。


ますますいいじゃん。




実は私は食べ物の殆どは出来る限りオーガニックを使っています。


特にデイリー(乳製品)とお肉、根菜類は全て。


オーガニックは「イメージに踊らされている」と考える人もいますけれど、私は農薬の害は真剣に考えないといけない問題だと思います。


確かに値段は高く取れるので、悪利用している人も中に入るかもしれませんが、メリットの方が絶対多いと思います。


根菜類とお肉は味も全く違いますしね。




話が随分ずれてしまいましたけど、カットは今日は少し揃えただけなので、はっきりとはいえませんがいい仕事だな、という感じ。


お店はこじんまりしていて明るくて落ち着けます。


お店で使っている製品は全てオーガニックで勿論買う事も出来ます。




早速シャンプーとコンディショナー、艶出しスプレーを買ってきました。


気になるお値段はカットが38ポンド、カラー53ポンド、ユウコシステムは200ポンドからだそうです。


オープン記念で20%割引でした。




リッチモンドからバス、490、R70, H22でトウィッケナムグリーンのひとつ手前で降りた辺り。


住所は156Heath Road, TW1 4BN


ウェブサイトはまだないそうです。


予約は020-8744-9855


エイミさんという女性が一人でやっています。




2007年11月7日水曜日

賞味期限切れてるじゃん!!



ちょっと聞いてください!!!

今日、コベントガーデンにお使いに行く用があったんです。
手土産に何かお菓子でもとおもって、リッチモンドから買って行くことにしました。
初めはポールでマカロンがいいかな?と思ったのですが、
「いや、待て。コベントガーデンにポールの支店があるから、他のものがいいんじゃ?」
そこで同じくかわいいパッケージのメゾンブランでマドレーヌの詰め合わせを買いました。

電車に乗ってからパッケージを見ていたら(実は値段が付いてないかチェックしていた)、フランス語で賞味期限2007年11月6日って書いてあるんです!
昨日の日付じゃん!

「え?え?製造年月日じゃなくて???」

もう電車は出ちゃってるから引き返せないし。
代わりを何か探さないと。
これどうしよう?
今日は美術館をはしごしようと思っていたので、荷物は困るんだけど。

いろんなことが沢山頭をよぎってパニック。
落ち着いて考えなきゃ。

取りあえずウォータールーについてからメゾンブランに電話してみました。
細かいことだけど、番号案内だって、携帯だってただじゃないのよ。

「メゾンブラン、リッチモンドです」
「「マネージャー出してちょうだい」(キャー高飛車ー!)
「お昼からしか来ません」
「30分前にマドレーヌの詰め合わせを買ったんだけど、賞味期間過ぎてるじゃないの、どうしてくれるのよ」
「持って来たらお金は返してあげます」

カッチーン!

「私は忙しいのよ、これからロンドン中にいかなきゃいけないところが一杯あるのに、期限切れのマドレーヌ持って歩けって言うつもり???」
「持って来れないならお金は返せません」
「あなたの会社のHQの電話番号は何なの?」
「・・・・・マネージャーと話してください」
「今いないんでしょ?HQは何番なの?」
「わかりません」

きりがないのでまた番号案内で探しました。
「メゾンブランです」
「苦情は誰に言えばいいの?あなた?」
「オペレーションマネージャーにどうぞ、でも今はいませんから彼の携帯を教えます」
「どうもありがとう」

ということでこの人の携帯の留守電に文句をいって、マドレーヌの写真と製造番号をテキストしました。
「お使い物だったので、とんだ大恥をかきました。返金分の小切手を私の住所に送ってください」

しばらくしたら当人から電話がかかってきて、自宅までお詫びに来るといわれました。
かえって迷惑なので、帰りにお店に寄るからと言っておきました。
お詫びのしるしにチョコの詰め合わせを2つくれるそうです。
ひとつは私に、もうひとつはお使い先に。

今寄ってきましたが、大きなチョコの箱と小さなチョコの箱をくれました。
マドレーヌの代金は払った半分をくれようとするので、
「なにこれ?何で半分なの?」
「マドレーヌの詰め合わせはこの値段です」
「冗談じゃないわよ、朝はこの値段だったわ、本当にいい加減ね!」
「レシートはありますか?」

ここで本当にキレてしまいました。
「まさか賞味期限の切れたものを買わされるなんて思ってもいなかったからもらわなかったわよ。第一このレジ、さっきからレシートが出てないじゃない!」

しぶしぶ代金は返してくれました。
最初に電話したときに謝ってくれれば、きっとそれで済んだのに。
おバカなメゾンブラン。

16年イギリスに住んでいるので大概の事では怒らない私ですが、今日は久々怒ってしまいました。

2007年11月6日火曜日

食欲の秋


今日のリッチモンドは本当にきれいな秋晴れでした。
こんなにお天気がいいと、それだけでとても幸せな気分になります。
シアワセだと何か作りたくなります。
ということで、パスタを作ることにしました。

パスタは買ったもののほうが楽な食べ物のひとつです。
でも手作りのものもそれなりの風味が楽しめるのでタマーに作ります。

労力と味のバランスを考えると、やっぱり買ったほうがいいんですけれど。

リッチモンドでは駅の横にあるソースで手作りパスタが手に入ります。
もしくはトウィッケナムのイタリアンデリでも。

イタリアに住んでるYukakoさんのブログにレシピがあってちょっと前から気になっていました。
私のレシピと随分違います。

でもお姑さんのレシピって試してみたいし。

書いてあるとおりだと全然まとまらないので、少しずつ水を加えてとりあえずカタチにしました。

パスタマシーンは嫌いなので、麺棒で少しずつ伸ばしていきますが、うどんと違って硬めですごく力が要ります。

小分けにして重ねて伸ばすとうまくいくのはうどんとおんなじ。

ゆっくりめに茹でて素朴な緩めのミートソースで頂きました。

美味しかった。

光電池のビル


お仕事でマンチェスターに行ってきました。

マンチェスターの北、ロッチデールというところは生協発祥の地で有名なところです。
マンチェスターの中心地にも生協関連の建物が一杯あって、何と「生協通り」なるものまで存在します。

そんな一角にCIS(生協保険サービス)という名前の、ついこの間までマンチェスターで一番背の高いビル(今はヒルトンホテルが一番)が建っています。

このビルは壁の3面に光電池が取り付けられていることで有名です。

元は1960年代のタイル張りのビルだったのですが、タイルが剥れてきて醜い状態だったのを光電池で覆ったわけです。

去年の春に出来上がったそうですが、1年間で900万杯のお茶が作れる電力だそうです。

さすがイギリス、何でもお茶に換算するところがすごいのですが、今ひとつ実感はわかないかも。

もっと身近なところに換算すると55軒の平均的な民家の1年間の電気量だそう。

でもマンチェスターって雨が多いのに。

視察で訪れたときも入り口に瞬時発電量が表示されているんですけど、入るとき(曇り)と出るとき(雨)で20倍の差がありました。

ちなみにこの光電池、日本のシャープで作っているそうです。

2007年11月1日木曜日

育ち盛りの男の子たち。

とりあえずハロウィーン、ということでランタンだけは作ってみました。

キリスト教が入ってくる前のイギリスに、ケルト系のドリュイッド教というのがあったのですが、自然を神様に見立てる宗教ということで、季節ごとにいろんなお祭がありました。

これがキリスト教と融合して新しいお祭になったりしたわけですが、ハロウィーンもそんなひとつのようです。

まあ日本風に言えばお盆ですね。

テレビではホラーが目白押し。

私は怖いのは苦手なので、切り裂きジャックのドキュメンタリーを観てそれなりの気分を味わいました。(結構怖かった)

桃太郎君のお友達、ジョーとマットがお泊りにきたのでドーナッツを作って、晩ご飯のラザーニアを作って、早い時間にはキッチンに立ち通しでした。
でも準備に手間は掛かりますが、食べたい時にオーブンで40分ぐらい焼くだけだから、お客様がいるときには便利な食べ物です。

ジョーもマットもすごくいい子です。
もう一人ジョッシュという子も仲がよかったのですが、最近けんかしたそう。
原因はジョーが彼の母親にプレゼントしたダイヤの指輪。
100ポンドくらいだったそうだから、すごく小さいものですが、彼にとってはお小遣いをためて買った大切なプレゼントです。
それをそんな値段だから偽物だとかって、けなしたらしいのね。

ジョッシュは最近すごく精神的に不安定みたいで、クラスでもよくけんかになっちゃうそうです。

大人でも子供でもない中途半端な時って不安になることが多いのかな?

うちに遊びに来る時にはできるだけ対等に会話をするように心がけています。
日頃から桃太郎君とも会話を大事にしているので、まあ延長線上かな?
子ども扱いしないと、向こうもきちんと振舞ってくれます。

ディナーの時にもティムちゃんと一緒にちゃんとした会話をしていると、13歳には見えません。

面白かったのは6時ごろだったかな?ドーナッツをお部屋に持っていってあげた時。
小ぶりなものを12個作ったんだけど、お皿に山盛りにしてお部屋をノック。
「わぁードーナッツだ!」の歓声の後。
桃太郎君が二人に向かって
「美味しそうだけれど、マミィが晩ご飯にはラザーニアを作っているからね。食べ過ぎちゃうと晩ご飯の時にこまっちゃうよ。だから今は一個ずつだけにしよう。」

おかげでひき肉1kgちょっとにミルク1リットルで作ったホワイトソース、モッツアレーラチーズも3個という巨大なラザーニアでしたが、あっという間になくなってしまいました。

残りのドーナッツはキッチンにそのまま置いておきましたが、朝みたらなくなっていました。