2007年5月18日金曜日

サンドウィッチ


物価の高いロンドンですが、よくお客様から「普通の人はいったい何を食べているんですか?」と聞かれて返答に困ることがよくあります。
日本人は普通とか平均と言った言葉をよく質問に出します。
でもイギリスではあまり意味がありません。
「普通の人」といわれても、どんな職業についていて、どの辺りに住んでいるかで随分違ってきます。
日本では1000円も出せばちゃんとしたお昼ご飯がレストランで食べられるそうですが、ロンドンでは1000円(2007年春の為替で4ポンド弱)でお昼ご飯といえばサンドウィッチとコーヒーで足が出るかも、というところです。
しかもEat In(お店で食べる)ではなく、TakeAway(お持ち帰り)です。
パブランチで飲み物と単品を取ると10ポンド前後(2500円くらい)から、レストランに入ると15ポンド(4000円弱)からというのが相場です。
オフィス街の公園で気候がよくなると、お昼を食べている人たちを見ることができます。
サンドウィッチと飲み物。
のんびり寝転がっていたり、友達と雑談していたり。
多分一番経済的な外食です。
私のお気に入りはPret A Mangerというサンドウィッチ屋サン。
チェーンなのですが素材にこだわっていることと、店内で調理されていることが特徴です。
その日の残り物は近所のホームレスの人たちなどに寄付して、次の日に売ることはしていません。
昔ながらの街角のサンドウィッチ屋さんもそれなりにいいのですが、素材が信用できないのが難点です。
卵やハムなどサンドウィッチに欠かせない材料は、安くていいものは存在しません。
物の値段を見たら、材料費を考えるようにしています。
プレタのサンドウィッチは3ポンド弱のものが大半ですが、安心と環境を考えると安いと思います。
サンドウィッチはイギリスで生まれました。
賭け事が大好きだったサンドウィッチ伯爵が、食事のために席を立つ代わりに、パンの間にお肉を挟んで持ってこさせたのが始まり。
1762年のことで、場所はロンドンのビーフステーキクラブ。
24人のメンバーとその友人が夜毎に賭博を楽しんでいた紳士クラブです。
他のメンバーも「サンドウィッチと同じものを」注文したのでメニューになったそうです。
このクラブは今でもロンドンにあります。





ロンドン情報ランキングに参加しています。
よかったら、クリックして応援してください。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロンドン情報へ にほんブログ村

0 件のコメント: