2020年2月28日金曜日

新しいオーブンとコロナウイルス

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最近オーブンの調子が悪いので、新しいものに買い替えました。
今朝届いたばかり。

我が家ではオーブンは5年前後で買い替えています。
いつも電化製品の専門店で買っていましたが、食洗器を前回買い替えたときにデパートのジョンルイスを利用した際、設置に来てくれた作業員がとてもいい感じだったので、今回も利用しようと決めました。

いきなり壊れたら、とりあえず設置のスピードを最優先してしまいますが、今回は壊れる前だったので、いろいろ調べて買うことができました。

私たちがオーブンで利用するのは、通常のオーブン機能に加えて、ファンアシステッドとグリル機能くらい。
最近のオーブンは温度計をお肉に差し込んで、好みの焼き加減に自動クッキングできるとか、ロテサリー(オーブンの真ん中に串があって回し焼きにできる機能)とか、楽しそうな機能を選べる機種も多いです。

そういった機能付きのオーブンを買ったこともあるけれど、結局使わないまま。

なので、今回は基本的な機能がついているというのを基準に、知られているメーカーから選びました。

でも絶対に必要なエクストラというのがあって、それはパイロクリーニング機能。
高温でオーブン内の汚れを焼き尽くして、あとは残った灰を拭き取るだけという、お掃除のいらない機能です。
20年以上、この機能がついたオーブンしか使っていないので、今更普通に戻れません。
お肉料理が多いので、油汚れのお掃除なんて、考えただけで気絶しそう。


パイロ機能がついた、よく知られたブランドのオーブンは、設置の費用も含めると700ポンド前後。
同じ機能の他のモデルと比べて100ポンドほど安いのを見つけたので、それに決めて先週設置の予約もしたのですが、実際運ばれてきたらアンペア数の問題があって設置できませんでした。

それまで全く知りませんでしたが、イギリスのオーブンは13アンペアのものが大多数です。
でも時折16アンペアのオーブンもあって、製品詳細をチェックすると記載があります。でも、一般の消費者はそこまで見るかな?

簡単な見分け方のひとつが、同じ会社の他のモデルと比べると、設置の料金が20ポンドほど高めに設定されているのでそれとわかるそうです。
接続に特別なボックスの設置が必要で、その費用だって。

とりあえず設置できないので、新しいオーブンは持って帰ってもらって、新しいものを選びなおしました。


因みに日本の電化製品のアンペア数はこんな感じ。
電子レンジ(庫内容量20Lクラス) 7A
炊飯器 13A
テレビ 2.1A
照明 1A
冷蔵庫 2.5A
こたつ(強) 5A
掃除機(弱) 2A

一時に使うアンペア数がブレーカーの定量を超えるとブレーカーが落ちる仕組み。
上に書いたものをすべて一緒に使ったら、容量が20アンペアだとブレーカーが落ちますね。
30だったら大丈夫。

エンジニアの話によれば、数か月前までこんなケースでも設置には問題がなかったそうですが、規定が厳しくなったそうで、配達しても設置できずに持って帰るケースが増えているそうです。

言われてみれば、購入時にアンペア数は大丈夫?みたいな項目があって、よく読みもせずに大丈夫というほうに印をつけた記憶があります(笑)
我が家では、20年以上前、お台所を電化した際に、お料理の途中に洗濯機だったか食洗器を使ったらブレーカーが落ちるようになって、お台所用に別のブレーカーを設置しました。

それ以来お台所の電化製品をすべてオンにしても大丈夫という環境になったので、今回のアンペア数が足りないという事態はちょっとショックでした。


ここまで読んで、ところでコロナウイルスと何の関係があるのって思っている方。
お話はここから。


ジョンルイスで配達をアレンジすると、前日に2時間枠の配達時間を教えてくれて、更に到着の30分前にお電話してくれるというサービスです。

今朝、その電話がかかってきたときに「今からお伺いしますので、9時前後の到着になります」というお知らせとともに「ところでこの14日以内に外国を訪れましたか?」という質問。
どこにも行っていない旨を伝えると、それで会話はお終い。

やってきたエンジニアに話を聞いたらコロナウイルスのために聞いているそうで、質問事項の用紙を見せてくれました。

電化製品の設置には15分以上かかるので、働く人たちの安全のためにリスクをとらない方針だそうです。

ということは、最近外国に行った(アジア圏や北イタリアやカナリー諸島)場合は家電の設置ができないってことみたい。
もちろん、どこでもジョンルイス並みに規制があるわけじゃないだろうけど、逆に言えばそういった質問が無かったら、エンジニアとしてやってきた人たちが、いつの間にかウイルスを持って廻っている可能性もあるわけで、いきなりコロナウイルス問題を身近に感じました。




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2020年2月27日木曜日

ダブルデッカーバスでキセル?

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ロンドン交通局に登録(リンクします)していると、毎週、ロンドンの公共の乗り物に関する情報がメールで送られてきます。

いつもは木曜日に、その週末のメンテナンス情報とかが流れてくる程度。

でも今日はそのメールと併せて、もう一つバスの乗り方の変更についてというお知らせが来ました。

ロンドンのバスは、いくつか種類があって、新型ルートマスターというのが最新のタイプ。
歩道側から見ると、乗降口が3か所あるタイプ。
運転手さんの横、バスの真ん中、そして最後部の3つです。

このバスは、3か所のどこからでも乗降できるというのが特徴のひとつでした。
それぞれの入り口わきに、直径15㎝程度の、黄色いカード読込みシステムが設置されているので、運転手さんにいちいちチケットを見せる必要がないのです。
混んでいる場所からの乗り降りにかかる時間を少なくするための工夫。
特に、子供をバギーに載せている人や車いすの人たちにとても便利なシステムにだったんですけど、それ以外の人たちも乗り込む場所が多いと便利でした。
が、このシステムを変えて、やはり運転手さんの横から乗るようにというお知らせでした。
3, N3,16, N16, 24, 27, N27, 68, 91, 148, 159, 168, 189, 390, 415のルートが3月6日から変更の対象になるそうで、運転手さんの横にあるカードリーダー(読込みシステム)しか利用できないと書いてありました。

理由として、みんなに正しい運賃を払ってもらうためと、他のバスと乗り方を揃えるためと書かれていました。
キセルが多かったのかなぁ?

因みにロンドンのバスで検査員が乗り込んできて、チケットを持っていない(もしくは運賃の読込みがされていない)ばあいには、80ポンドの罰金か起訴の可能性があります。

よくわからないなら、とりあえず、運転手さんの横から乗るのがいいみたいです。




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2020年2月22日土曜日

日本で行われるナショナルギャラリー展

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イギリスが誇る美術館や博物館の中でも、ナショナルギャラリーは日本の方からも人気の場所です。

そのナショナルギャラリーが所蔵品を海外に貸し出したりすることがよくあって、行ってみたらお目当ての作品が飾ってなかったなんてことがあります。

この春にもそんな貸し出しがあるのですが、今までとは規模が違う!
何と61点が日本に行っちゃうんです。

東京 国立西洋美術館(リンクします) 2020年3月3日(火)~2020年6月14日(日)
大阪 国立国際美術館(リンクします) 2020年7月7日(火)-10月18日(日)

全てが素晴らしい作品だけど、私が特におすすめするのは以下の作品。

クリベッリ 聖エミディウスのいる受胎告知(リンクします)
ウッチェロ セントジョージとドラゴン
レンブラント 自画像
ゴッホ ひまわり(リンクします)
ゴーギャン 花瓶の花

是非この機会にお楽しみください。

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2020年2月14日金曜日

ヴァレンタインデーなので、近所のフレンチでランチしてきました!

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最近のティムちゃん、お出かけしたくないと言っておうちにこもっています。
理由はコロナウイルス。
どんな病気を持っている人が隣に座るかわからないという理由で、地下鉄にもバスにも乗りたくないというのは昔からですが、昨日、中国帰りで体調を崩した人が Uber を使って病院に行ったというニュースを見て、タクシーも危険だと騒いでいます。

私はティムちゃんと違って、自宅でお仕事できるわけじゃないので、ロンドンに行かなきゃいけない。
この季節は忙しくないから、月に5日程度だけどね。

ティムちゃんからはタクシーを使うように言われていますが、列車とバスを使っています。
さすがに地下鉄は使う気になれない。

でも今回のUber の件で、「タクシーに乗りなさい」から「何かに乗るならマスクをしなさい」に注文が変わりました。

マスクは昨日注文したばかりなので、届いたらブログにアップしますね。


今朝もらったカードとチョコレートは、リッチモンドまで歩いていって買ったらしい(笑)
ティムちゃんはサウスケンジントンにお気に入りのカードショップがあって、いつもそこまで行くんだけど、今年は行く気になれなかったと話してくれました。

私はオンラインでカードを作って郵送してもらいました。
カードショップで買うよりも安い値段で、自分だけの一枚を送ることができるのでなかなかいいシステムだと思います。

最近カードの値段がずいぶん上がっている気がします、
カードだけで5ポンド前後かな。

そんなこんなで、ヴァレンタインデーだけど、おうちで何かおいしいものでも作ってくれるのかと思っていたら、やっぱりお出かけしようという話になって、徒歩圏という条件でランチに行ってきました。

リッチモンドにはいろいろなレストランがあるけど、なんとなくロマンティックな響きのあるフレンチにしました。
時々行く、お気に入りのフレンチ、Chez Lindsay(リンクします)

今日のランチタイムは満席。
みんなカップル。
中でも毎年この日にこのレストランに来るカップルがいるそうで、ヴァレンタインデーが結婚記念日らしいです。
二人とも認知症を患っているそうですが、ケアラーと3人でランチに来ていました。

「私たちも、年を取って認知症になっても、二人でお出かけしたい、」とティムちゃんに言ったら、病気にならずにお出かけする方がいいと言われました。
そりゃそうです。

おうちでシャンペンを飲んできたので、レストランではロゼワイン。
 22ポンド。
安い。

ティムちゃんは本日のスープ。
 私はエスカルゴ。
 ティムちゃんのメインはステーキ。
 セットメニュー(13.75ポンド)のサプリメント扱いです。
私はアラカルトだったのでカニにしようかと思ったんだけど、黙って食べるのはヴァレンタインデーにふさわしくないかもってことで、シーフードのクレープにしました。
 そば粉のクレープにシーフードのシチューが乗っています。
 美味しかったけど、ハムとチーズといったシンプルな方が、クレープには向いていると思います。

ここではいつもデザートにクレープシュゼット食べるんだけど、今日はお腹いっぱいなのでパス。
代わりにデザートワインにしました。

ご飯を食べているときに、ティムちゃんがいっぱい写真を撮ってくれました。
 お勘定はこちら。
ごちそうさまでした。

晩ご飯はエビカレーを作ってくれるそうです。




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2020年2月10日月曜日

嵐のキーラ

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この週末、イギリスは嵐のキーラで大変でした。

7年ぶりの嵐ということで、数日前からメディアで大きく取り上げられていましたが、お仕事やプライベートで予定がある人にはあまり役には立ちません。

実は、桃太郎君が金曜日の夜から日曜日までの予定で、おうちに帰ってきていました。
クリスマスに2週間ほどおうちで過ごしたすぐあとだけど、うれしかったです。
2泊3日だと、金曜日のお仕事が終わった後のフライトで、日曜日の夜に戻れば、お仕事のお休みをとらなくても、大丈夫ということらしい。

ところがこの嵐のおかげで日曜日のフライトはキャンセル。
でも、代わりの便が月曜日のお昼にとれました。

まだエディンバラは風も強くて霙まで降っているようですが、幸いにも飛行機は飛ぶようです。

英国各地で浸水や建物の破損が報告されていますが、とりあえずピークは過ぎたようで、ちょっと一安心。

嵐とは全く関係のない停電がリッチモンドの西側からヒースローのあるハウンズローにかけて起こったのが金曜日の夜。
なのでハプニング続きの週末でした。

停電は私が体験したものの中でも最高に長く、数時間続きました。
ハロウィーンの時に買った、たくさんのろうそくが役立ちました。
このタイプのキャンドルは、イギリスでは Tea candles と言います。

ろうそくの灯りでご飯を食べたりするのは、ちょっとおもしろかった。
お料理が終わった直後の停電だったので、すごくラッキー。
途中だったらちょっと大変だっただろうと思います。

ラップトップは充電してあったのですが、ブロードバンドはダウン。
なので携帯をホットスポットにして、ニュースの中継を見ていました。

 それでも暗いので今度は暖炉に火をともしました。
 暖のためじゃなくて灯りのため。
リビングのティーテーブルはグラスなので、暗くて見えなくて思い切り足をぶつけて痛かったです(笑)
そそっかしいのは今年になっても相変わらず。

バスルーム(トイレも兼ねています)も真っ暗なのでここにもキャンドル。
 1ダースのティーキャンドル!
ハロウィーンの時に10個入りがなくて100個入を仕方なく買ったのですが、10個入りじゃなくてよかった~!!
もし10個入を買っていたら、とてもじゃないけど足りなかった。
それ以外にもダイニングテーブル用の長いタイプも大活躍。
桃太郎君が到着するのをワインを飲みながら待ちました。

フライトレーダーでフォロー。
 ロンドンの北側からまっすぐ南に降りて東側からヒースローにアプローチ。
あ、もうすぐリッチモンドの上を通るから見えるかなと思って窓の外を見上げていましたが、暗いから飛行機の種類までわからないし、寒いので諦めました。


ところでキーラ(今回の嵐の名前)が日本でも話題になったかと思って、「嵐、キーラ」で検索したら、「産後1か月のキーラ・ナイトレイ、「最高に美しい!」と絶賛の嵐」と出てきて笑ってしまいました。
ヨーロッパの端っこであった嵐の話題が日本で出るわけないですよね。

今日のリッチモンドは嵐の後、とてもきれいな青空でした。




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2020年2月3日月曜日

コロナウイルス、ロンドンではどんな感じ?

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前回の記事にも書きましたが、イギリスでも羅患が確認されたコロナウイルス。
英国政府も予防のためのビデオを動画で配信しています。


羅患の二人はヨーク大学(ロンドンから200マイルほど北)の学生とその家族。
現在ニューカッスル(ロンドンから270マイル北)の病院で治療中。

中国から、英国政府の手配で避難してきた、約100人の英国人とその家族は現在ウィラル(リバプールの川向かい)で検疫隔離中。

ということでロンドンの生活にはあまり関係がなさそうな気もします。

でもロンドンのチャイナタウンでは客足が遠のいているという話も出ています。

それよりも、個人的には東洋人に対する差別がフランスやイタリアで広がっているという話の方が怖いなって思っています。

ロンドンではどうなのかな?

私自身はこれまで日本人/東洋人だということで差別にあったことはありませんが、英国内で嫌やな思いをしたという日本人の話を聞いたり読んだりしたことはあります。
なので自分自身の経験だけを基に「英国では差別がない」とか、逆に「差別がある」ということは言えないと思っています。
そういった個人の体験というのは、行動範囲や住んでいる地域で大きく変わるのではないかとも思うので、差別に関しては一概に「英国は」とか「ロンドンは」って言えないんじゃないかな。

東洋人の見かけだけをもとに、地下鉄やバスの席を移動されたとかって話を読んだときは、それがどこまで差別なのか、線引きするのは難しいと思いました。

だって、私自身も大きな荷物を持ったアラブ系の人が地下鉄に乗ってきたら、次の駅で降りたりしたことがあります。
そういったことも、差別だと言われれば違うとは言えないかもしれないけど、自分が座る場所を自分の意志で変わるのと、例えば乗ってこようとした人を見かけだけで乗車拒否するとか、追い出すというのは全く別の次元で、後者は絶対に差別だと思いますが、前者はすごく難しいと思います。


折しも昨日はロンドンの南部ストレッタムでナイフを使ったテロ事件がありました。
私は歩いたことが無い地域。
もし歩く機会があったら、ナイフを持ってそうな人が来るのをを見かけたら、持っているかどうかを確認しなくても道を渡って反対側を歩くと思います。

自分自身の危機管理の権利と、差別の容認になるかもしれない行動、政治的な配慮や社会責任とか、各個人の判断バランスが問われる世の中だと思います。








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