2018年3月31日土曜日

すべてかゼロか、スモールフェイスのミュージカル観てきたよ

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

All or Nothing (すべてかゼロか)というタイトルで、今週オープンしたミュージカルを観てきました。

これは、Small Faces というイギリスのバンドの物語。
コヴェントガーデンのアイヴィーのお向かい、アンバサダー劇場で演っています。
 お隣も劇場で、こちらはなんとアガサクリスティーのネズミ捕りを、もう70年近く演っています。

 イギリスのミュージカルは、大体7時半から8時くらいの開演。
なのでプレシアターのご飯は5時半とか6時くらい。

All or Nothing は7時半開演です。
歩いて3分くらいのところにある、日系のお好み焼き屋さんでディナーにしました。
二人で餃子をシェアして、お好み焼きを1枚ずつ。

ティムちゃんは前回食べたのとおんなじ、コテージパイ焼き。
牛ひき肉のお好み焼きに、焼いたチーズとかポテトやグリーンピースが乗っている、アイディア系のお好み焼きです。

でも、残念ながら、ティムちゃんのコテージパイ焼きは今一つだったそう。
ティムちゃんいわく、ポテトとチーズの質が落ちた、そうです。
何でそう思うの?って聞いたら、チーズは苦いし、前回と違ってポテトがホクっとしていない、コンセプトは面白いけど、食べにくいったらありゃしないって答えでした。
食べにくいのは前とおんなじだし、前はお箸でグリーンピースつまんで喜んでたくせに(笑)
以前の記事(リンクします)
この記事の時にも書いたんだけど、あべののお料理は作ってくれる人によって、当たり外れがあります。

今回は餃子がおいしく焼けていたから、期待していいって思ったんだけどなぁ。

チーズが苦かったのは、焼きすぎたからだと思います。
こんな風に鉄板でチーズを焼くんだけど、火を入れすぎるとチーズは苦くなる。
前記事の写真と見比べましたが、やっぱり今回のほうが焼き色が濃い。
手前が私の東京ミックス、奥がティムちゃんの。
上に乗っているチーズがほぼ茶色。
 そして、前回はポテトに少し焼き色がつく感じだったのが、今回のは白いまま。
そんな僅かなことで、ずいぶんと味に影響があるって、すごいな~。

私の東京ミックスはおいしかったです。
イカ、エビ、豚バラのミックスお好み焼き。
私があべので食べる定番。
ふんわり焼けていて、具の感じもよかった。
なので、特に下手な人に当たったってわけではないと思います。
 ニュージーランドの白ワインを飲んで、二人で65ポンド。
 ここから徒歩圏で劇場がたくさんあるので、プレシアターにお勧めです。

アンバサダー劇場は、小さめ。
客席はストールとサークルのふたつ、450席くらいしかありません。
なので、音楽が体に響くのが気持ちいい。
ライブで観てるって実感できるし、登場人物の表情もよく見えます。

 Small Faces のことはよく知らなかったけど、バンドの歴史を軸に、彼らの音楽がちりばめられていて、とても面白かったです。
ブリティッシュロックのファンなら楽しめると思います。

ミュージカルのトレーラー(リンクします)

All or Nothing のオフィシャルサイト(リンクします)


  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月30日金曜日

ロンドンの日系美容院はどこがおすすめ?

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)


ロンドンの皆さん、お気に入りの美容院はどこですか?
イギリスで外国人してると、ストレスが溜まることも多いので、髪を切る時ぐらい日本語でのんびりしたいですよね!

私はここ10年位、マリボーンにある日系の美容院に通っていました。
平均すると、2か月に1度くらいかな?

桃太郎君が美容院デビューしたのもそのサロン。
初めて桃太郎君が髪を染めたエピソードもブログで紹介しました(笑)

そのサロンでいつもお世話になっていたひろ子さん。
それなのに、昨日、新しい美容院に行ってきました。
浮気じゃないですよ!
ひろ子さんが独立して、新しいサロンを開けたんです。
公式ウェブサイト、Hiroko Takahata (リンクします)

 サロンはこじんまりしていて、ひろ子さんのおうちに行ったような雰囲気。
すごく寛げます。
他には誰もいないので、おしゃべりし放題(笑)
ひろ子さんはカットやカラーの経験も豊富ですが、メイクやマッサージも得意だそうです。
日系の美容院はカットの後サービスで肩や頭のマッサージをしてくれるところが多いです。
でも、今回は私が腰を痛めたのを知っているので、代わりに顔の筋肉のマッサージをしてくれました。
5分くらいで顔が一回り小さくなった気がします(爆)
顔のマッサージだけでも来たいので、メニューに入れるようにお願いしてきました!!

マッサージ受けてるときはへんてこな顔になりますが…
マッサージが終わったら、なんだか顔が小さくなった気がします。
ひろ子さんはとってもフレンドリーで、髪型に関するいろんな相談にも乗ってくれます。
10年ほど前に「モデルのエビちゃんみたいにしてください」と言った私を笑うどころか、素敵な髪形に仕上げてくれて、それ以来の関係です。

こちら、あこがれのエビちゃん(笑)

こちらが実物。
10年前の写真、自分のブログで探しました(どんだけナルシスト)
今とあご周りが全然違う!!
ティムちゃんが、私の顔の形が変わったていうのがよくわかりました!
これは地毛、染めてないけどかなり明るい。
お陽さまのせいかもね。
こういったの見ると、痩せなきゃって思うけど、お肌の張りとかが違うから、痩せたら貧相になるだけかも(笑)
いいや、今のままで(爆)

ひろ子さんのウェブサイト、オンラインで予約ができるのもすごく便利。

ベイカーストリートかマリボーンの駅から歩いて5分くらい。
最近ロンドンに越してきたばかりで、美容院が決まってない人、いくつか試してみたけどお気に入りがまだない人、ぜひトライしてみてください。
ウェブサイトには予約ページや料金のページなんかもあるので、ロンドンの美容院に興味がある人も是非どうぞ。

カットの後、ツーショット。

ひろ子さんは、店舗をシェアできるフリーランスの美容師さんを探しているそうです。
物価の高いロンドンで、独立する資金はないけど、自分のスキルを試してみたい人、ぜひ連絡してあげてください。




  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。







2018年3月27日火曜日

過去に生きる男、ティムちゃん

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

ティムちゃんは過去が大好き。
「XX年の今日、何してたか覚えてる?」とか、もう飽きるくらい聞いてきます。

飽きるくらいならいいけど、あんまりしつこいと面倒。
はっきり言って「どーでもいいじゃん」というのが私の答え。

もちろんお誕生日とか、結婚記念日とか、忘れられたらいやだけど、そういった特別な日でもないのに、去年の今日何してたって聞かれても、正直覚えてないです。
なので、そう聞かれたら、まずブログをチェック(笑)

イギリスでは日にちよりも曜日が大事。
なのでティムちゃんも、何月何日に何をしたかというよりは、曜日で聞いてくるのでそれもちょっとわかりづらい。
何月の何週目の何曜日って感じです。

この間も、「去年の今何してたか覚えてる?」とかって聞くので、一生懸命思い出そうと頑張りましたよ。

そういえば日本に行ってた。
で九州にいる遠い親戚(桃太郎君がいつもお世話になるので、ご挨拶に行った)の話を持ち出して、「楽しかったよね。信じられる?もう1年経つんだよ~」とかって感慨にふけっていました。

「お手紙書こうよ。きっと覚えててくれてうれしいって思うよ」
そういうので、季節柄サクラのカードを探して、ふたりでご挨拶の文をしたためました。

こういったことはマメだなぁって感心するのですが、何年のホリデーはどこだったかとか、正直、本当に何の役にも立たないこととかでも、覚えていないと嫌みたいなので、ちょっと閉口しています。
私はホリデー中は日記をつけているので、大きな出来事はブログや日記で確認できますが、すぐに答えられないことも多いです。

で、覚えてないよ~、とか、え、そうだっけ?なんて言ったら
「幻滅~覚えてないなんて~!!」ってがっかりされます。
どのレストランで何食べたとか、どこそこで何買ってもらったとか、普通のことって覚えてない!
実際、楽しいことを思い出すよりも、人間、嫌なことのほうが頭には残っているもの(え、私だけ?)
去年は3月から4月にかけて日本にいた私たち。
日本語がほとんどできないティムちゃんは、カードを買うことができなかったらしく、初めてカードを受け取らなかった結婚記念日になりました。
同じく日本にいた桃太郎君も、母の日のカードをくれなかった!
なので、日本の楽しい思い出はたくさんあるのですが、母の日と結婚記念日のカードが両方なかった悲しい思い出も一緒によみがえります(爆)

桃太郎君、今年の母の日は奮発してかなり高価なチョコを送ってくれたので、もしかしたら去年のことを覚えていたのかな?

ティムちゃんも、もちろん覚えているだろうから、今年の結婚記念日ちょっと楽しみです。
高価なプレゼントとかいらないから、素敵なカードとサプライズのプレゼントがいいなぁ。






  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月25日日曜日

イギリスで作る、肉じゃがのレシピ

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

「イギリスで作る」と書いたのは、揃えられる材料に違いがあるからです。

材料
Bavette (牛肉のカット) 400g
人参 2本
お好みのポテト200gくらい
玉ねぎ1個半
お出汁 700ml
白ワイン 100ml

お醤油
チリ(なくても)
サラダオイル

まず牛肉をカットします。
包丁を寝かせて、そぐように薄切りにします。
 中華鍋を熱くして、サラダオイルを引きます。
強火のまま、ビーフを広げて加えます。
重ならないように注意。
 焼き色がつくくらいでひっくり返します。
1~2分くらい?
お肉は動かさないほうがいいです。
触るのは中華鍋に入れる時とひっくり返す時だけ。
 ひっくり返してしばらくしたらボウルにキッチンペーパーを入れて中華鍋の中身を全部投入。
 中華鍋はキッチンペーパーで拭いて新たにサラダオイルを加えたら強火にして、人参とためねぎを加えます。
人参は乱切り、玉ねぎは8等分にくし形に切ります。
 横で煮込みようのお鍋(私が利用したのはルクルーゼの18㎝)に半分弱ほど水を入れて煮立たせてお出汁を用意します。
私は茅乃舎のお出汁を使いますが、お好みで。

お出汁の用意ができたら全部中華鍋に加えて、さらにその中身をルクルーゼのほうに戻します。

ボウルのビーフ、お菜箸で1枚ずつルクルーゼに移します。
何でそんな書き方をするかといえば、ビーフだけを移したいからです。
ざるに入れてさっと洗ってもよかったんだけど、この方法でも目的は達せられます。
火を入れたお肉の、灰汁や余分な脂分がお鍋に入らないようにするため。

お肉を取り出した後のボウル。
これがお鍋に入っちゃうと、灰汁取りが大変。

お鍋にお塩を加えます。
ヒマラヤのピンクの岩塩を使っているんだけど、小さじ1杯くらい。
私たちは塩薄目が好きなので、お好みでもっと入れてもいいかも。
それから白ワインも入れます。
本当だったら日本酒とかなんだろうけど、お酒もったいないからお料理には使えない(笑)
それからお醤油を大匙2杯くらい。
調味料はお好みで適当に。
我が家ではお砂糖とかみりんは入れません。
玉ねぎと人参から十分な甘みも出るので。
 赤唐辛子(生)は縦半分にはさみで切りこみを入れて加えます。
乾燥した唐辛子よりも、生のほうが風味豊かでおすすめです。
 半分に切ったポテトも加えます。
今回は長めにゆっくり煮込むレシピなのでサラダポテトを使いましたが、マリスパイパーとかキングエドワードとかもおいしいです。
ただその際はポテトを入れるタイミングをもっと遅くしないと煮崩れるので注意。
大きなポテトを使うときは、皮をむいたら4つ切りくらいにして下茹でし、食べる30分くらい前に加えるといいです。
 一旦煮立たせて、灰汁をとったら蓋をして、弱火で2時間くらいゆっくり火を通します。
暦の上では春だけど、まだまだ寒い季節。
ほっこり温まるのにぴったりなメニューです。
 ごちそう様~。
二人でほぼ完食でした!



  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月24日土曜日

肉じゃがに使うビーフの部位は何がおすすめ?

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)


昨日は久しぶりにミックジャガー。
ローリングストーンのDVD観た、とかじゃなくて、これお料理の名前。
日本語しゃべれないティムちゃんが覚えた「肉じゃが」のこと。
カイロプラクティックの先生から「重いものは持っちゃダメ」って言われてるので、もう3週間以上、重いものは持ってないです。

日々のお買い物はどうしてるかといえば、もちろんティムちゃん。
私が腰を痛める前から、我が家ではお買い物は買いたい人がするってことで、うまい具合に半分ずつくらいだったのですが、毎日となると事情が違う。

これまでは買いたい人=食べたいものがある=献立は作りたい人にお任せ
そんな図式でうまくいっていました。
ところが今はティムちゃんが毎日お買い物に行くので、動機がないまま、つまり何を食べたいかがわからないまま行くわけです。

もちろんお店でおいしそうなものを見つけたり、献立のヒントになるものがあったりするのは確かなのですが、毎日考えるのは大変。

最近のイギリスでは献立とその材料の宅配が人気のようですが、お買い物の手間を省くというよりは、献立に頭を使わなくても済むってことが理由の人もいるんじゃないかな?

専業主婦とか主夫の人たち、毎日どうやって献立考えてるんだろう。

ティムちゃんは最近毎日私に何食べたいか聞くんですよね。
これは私が食べたいものを作ってあげたいというよりは、考えるのが面倒なので決めてもらったほうが楽だからです(笑)

私も考えるの面倒だし、毎日ゴロゴロしているのでお腹も空かない。
そこで、お互いの好きなものをちょっと考えて、しかも最近食べてないものを思い出すことにしました。

それで肉じゃががメニューに決まりました。

日本だと薄切り肉で作ることが多いと思いますが、イギリスで薄切り肉を手に入れるのは大変。
お手軽に手に入る部位で、おすすめを紹介します。

私は Bavette という部位を使うことが多いです。
Bavette は日本ではなんていうのかな?
多分ハラミじゃないかな?
早速ティムちゃんにお買い物に行ってもらいました。

帰ってきてお買い物の袋を開けたら、なぜか仔牛のレバー。
どうやらお肉カウンターの人が間違えたみたいです。
まさかとおもいましたが、中身は Bavette だったのでOK。
こんな風な平たいカット。
これで400gです。
この部位はそんなに高くないカット。
このシールでは㎏当たり20ポンドですが、それは仔牛レバーのお値段。
Bavette は、多分15ポンド以下のはず。
玉ねぎも人参も安いし、かなり経済的なメニュー。

私はこのお肉、繊維の方向に薄切りして使います。
こんな感じ。
包丁を寝かせて、そぎ切りにする風でカットしていきます。
それじゃあちょっと長くなったので、レシピはこの次に載せますね。







  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月23日金曜日

小箱から古い銀貨が出てきた!

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

ティムちゃんが、引き出しの中にあった小さな箱を開けたら、銀貨が何枚か出てきたと私のところに持ってきました。

見覚えがある。

もう20年以上前。
ティムちゃんが出張か何かでいなくて、暇だった私が物置の代わりにしていた3つ目のベッドルームの整頓をしていた時だったと思います。
その辺に放り出してあったものなので、たぶん大した価値もないだろうと、よく調べもしませんでした。
そして、そのまま忘れてしまっていたもの。

今と違って、何か調べるのが大変だった時代。

今はインターネットがあるので、自宅にいながら簡単に何でも分かるようになりました。
昔だったら、図書館に行って、専門書を探していただろうと思います。
本当、便利な世の中です。
まずはAR で調べてみましたが、古いコインとしか出てこない。
よく見ると、裏面に2つ頭がついた鷲がモチーフ。
周りの文字には1780という数字も刻まれています。
なので、ドイツとかオーストリアの辺かと思って、「German coin 1780」でイメージ検索したらすぐに同じ画像が出てきました。

(おそらく高価な)1780年のコインが何枚もうちにあるわけないので、1780が何なのか謎だったのですが、やっぱり1780はコイン発行の年でした。
ただ、その年以降19世紀の終わりまで、ずっと再発行し続けられたそう。
ヘッド側に小さなイニシャルがあるものが再発行もの。
よく見たら、ちゃんとイニシャルも確認できました。

このコインは、オーストリア発行。
「マリア・テレサ・シルバー・タラー」という名前らしいです。
1枚28gの銀製。

もし1780年のオリジナルだったら、1枚1000ポンド以上するそうですが、私たちのところにあるものは50ポンド以下だそうです。

ティムちゃんに、どこで手に入れたのか聞いてみましたが、何かのイベントでもらったと思う、という答え。
もらった時もインパクト無かったってことですね(笑)

同じ箱にエリザベス女王の在位25周年の記念コインも1枚入っていたけれど、こちらの価値は10ポンドから30ポンドくらいのようです。
写真右手のものがそう。

また箱に戻して、引き出しにしまいました。
今度思い出して値段を調べたら、上がってると嬉しいんだけど、まずそんなことはないだろうなぁ。


  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月21日水曜日

パイが有名な理由がすごいパブ!

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

さて、今日紹介するのは、週末のツアーで立ち寄ったパブの一つです。

イギリスにはロンドンのような大きな町でなくても、数多くのパブがあります。
小さな村にも、広場の脇なんかにパブが建っていて、お客さん来るのかなぁって心配になったりもしますが、意外に遠くから車で来る人たちもいて、日曜日のお昼時などは予約でいっぱいだったりもします。

田舎のパブだと500年くらいの歴史があるなんて言うのもザラ。

今日紹介するパブは、歴史は浅い。
まだ20年ちょっとじゃないかな?
しかもビール工場が持ってるパブ(つまり個人経営じゃないってこと)

それなのに紹介する価値あるの?
と思われるかもしれませんが、あるんですよね、これが(笑)

こちらが外観です。


こちらが内装。

すごく豪華でしょう?
19世紀の豪華な建物の内装の特徴をそのまま再現しています。
例えばシャンデリア。
イギリスでは、真鍮で作られた、このスタイルのものがバーミンガムでたくさん生産されて、ヴィクトリア時代(大体180年前から120年前)たくさんの建物を飾りました。
 このパブの名前、古い英国銀行って名前です。
このパブの横には裁判所が建っています。
今から130年ほど前、英国銀行が「裁判所のそばに支店があれば便利だろう」と支店をオープンしました。

それまでそこには地元の人たちが通うパブが2軒建っていたのですが、それらは立ち退き。
そのうちの1軒が「The Cock」で現在通りの向かいで営業しています。

英国銀行の支店は1970年代にクローズ。
そして90年代に入ってから、パブとして生まれ変わったというわけ。


さて、話はそれだけで終わりません。
このパブはフリート通りに面して建っています。
皆さんはフリート通りといえば、何を思い浮かべますか?

怪奇小説とかが好きな人なら、悪魔の理髪師を思い浮かべる人もいるのでは?

そうなんです。
このパブが建っているところは、レベット夫人のパイ屋とトッドの散髪屋をつないでいた、秘密の地下通路の上なんです!

このお話をご存知じゃない方のために、簡単に紹介しますね。
トッドは散髪屋さん。
お金持ちの顧客を殺しては、そのお財布を盗んだりしています。
死体の処理に困ると、レベット夫人が引き取ってくれて、彼女は肉をパイに焼いて売りさばく、そんなお話。

10年位前にジョニーデップがトッド役、ヘレナ・ボナム=カーターがレベット夫人役だったミュージカルがあったので、観た人も多いんじゃないかな?

それ以前にもいろんなお芝居の題材になっています。

もちろんこのお話は架空のものなんですが、パブの歴史として堂々と発表するところがイギリスのブラックユーモア。

ユーモアついでに、このパブ、パイが有名。

ビール工場が持ち主だけあって、牛肉をイギリスビールで煮込んだパイとかはおいしい。
…でも本当に牛肉かなぁ…
であることを祈りながら食べるしかないですね(笑)
ちなみに使われているビールは、ロンドンプライドと呼ばれているもので、ロンドンの地ビールです。
いろんなところで目にするので、見かけたら飲んでみるといいと思います。

人数で行ったら、おすすめなのが、パイとビールのテイスティングセット。
3種類のパイと3種類のビールを比べて楽しむという趣向。
どのビールが、どのパイにピッタリか食べ合わせを楽しむこともできるし、好きなビールやパイを見つける楽しさもあります。

フリート通りはビジネス街の一角なので、日曜日がお休みなので気を付けて。

ところでこの写真をインスタに載せたら、お友達からのコメント。
「子供の頃に震撼した、手首で出汁とってた夜鳴きそば話思い出しました。笑」

え~なにそれ~~~!

もう速攻調べましたよ!
私は聞いたことなかったんだけど、「手首ラーメン事件」というキーワードで検索したらいろいろ出てきました。
このサイトが結構わかりやすいのでリンクしますね。

確かにびっくりな事件ですが、知った感想は、さすがに私はガイドなので、この事件のことを事前に知っていたら、パブでの案内に加えたのに…です。
1978年といえばちょうど40年前。
地域性もあるだろうけど、インパクト強いから聞いたら忘れないだろうなぁ。


  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

2018年3月18日日曜日

チャリティーツアー無事に終わりました!

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

今日は、私のチャリティーツアーのご報告です。

JRTGAで2011年から毎年行っている、チャリティーツアー。

私は初年度から始めて、今年で8年目です。

もちろん寄付を集めるのが目的ですが、毎年いろんな企画を考えるのも、自分への挑戦と考えています。

今年は4本のツアーにチャレンジしました。
1本目の社会を変えた偉人たちの足跡を巡るウォーキングツアーでは、おとな16名様、幼児を含むこども4名様がご参加で、320ポンド集まりました。

2本目は、定番のひとつ、大英博物館のハイライトツアー。
おとな11名様、幼児を含むこども4名様で、220ポンド集まりました。

3本目は、同じく大英博物館なんですが、これまで経験のない、「英国のコレクション」に限ってご案内する趣向。

普段はエジプトとかギリシャとか、外国のものを中心にご案内しているので、展示物を選んだり、どの順番で見せるかなど、準備にかなり時間をかけました。
こちらは子供二人を含む12名様のご参加で190ポンド集まりました。

4本目はパブのはしごで楽しむロンドン。
街のウォーキングツアーは、テーマを決めて歩かないと、焦点がぼけてしまうことがよくあります。
印象が残りにくいんですね。
なので、数あるパブを軸に、ロンドンを歩いてみるといったコースを考えました。

このコースで一番大変だったのは、パブの選び方。
もちろん素敵なパブやいわれのあるパブを中心に選んだのですが、いいパブがエリア内に多すぎ!!
もう少し歩いたところに、もう一つあるのに…。
それを言い出すときりがないので、いくつかすごくいいパブを行程から外しています。
ただ、パブの中に入るツアーではないのが、せめてもの救い。
でも、結果的には外してよかったです。

雨こそ降らなかったものの、今日のロンドンめちゃくちゃ寒かったです!
1時間半の予定で、ほぼ時間通りに終了できましたが、もし、ほかのパブも入れていたら時間オーバーで、とても寒い思いをお客さまにさせてしまったかもしれません。

今回のツアーからは徒歩圏だけど、外してしまった残念な場所、2つだけ紹介しておきます。
ひとつは Cittie of Yorke、 22 High Holborn, London WC1V 6BN。
内装がすごく素敵。
もう一つは The Princess Louise。
住所は 208 High Holborn, London WC1V 7EPです。
ここはティムちゃんが好きなパブ。
機会を見つけて、是非のぞいてみてください。


ということで、以上の4本のツアーで、合計1005ポンドも集まりました。
明日、みちのく未来基金に送金します。
このチャリティーの特徴は、通常のチャリティー機関と違って、協賛の会社が、人件費なども含めた経費を負担することで、チャリティー機関の運営の透明度が高いことに加え、一般からの寄付金の100%を、親を亡くしたこともたちの進学資金に充てている点です。

ツアーに参加してくださった方はもちろん、ブログなどでツアーのことを紹介してくださった方、クチコミで広めてくださった方、本当に感謝しています。

皆さんのおかげで、たくさんの寄付金を集めることができて、本当にうれしいです。

本当にありがとうございます。

私のツアーは終わりましたが、4月半ばまで、ほかにもたくさんのツアーが用意されています。
どうぞ私たちのウェブサイトをご覧になって、チャリティーツアーにご参加ください。



  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。