2007年5月27日日曜日

セントジョージーズ・ホール


リヴァプールには鉄道駅がいくつかありますが、ロンドンから来るとライムストリート駅に到着します。
道を渡って北に歩くとギリシャ神殿風の建物が目に入ります。
今から約150年前に作られたセントジョージーズホールです。
英国では建物の流行がはっきりしていて、特徴を覚えれば簡単に年代を当てることができます。
似たような特徴の同時期の建物といえばロンドンの大英博物館です。
この時代はヨーロッパで戦争が繰り広げられていましたから、英雄崇拝が盛んです。
そこで英雄=神話の登場人物=神殿風の建物となったわけです。
セントジョージというのも戦争の守り神です。
そして英国の守護聖人でもあります。
この中は無料で公開されていますが、グランドフロアは特別な時しか入ることはできません。
でも上から見ることはできます。
南側に入り口がありますから、入るとすぐに左に折れて奥のエレベーターに乗ります。
まっすぐ3階まで上がると内側のバルコニーには歩いてすぐ。
高みから立派なホールを見下ろすことができます。
この時代にはミントンのタイルが流行って、ここの床もそうなのですが、残念ながら私には遠すぎて見えませんでした。例の「伝説の」ライヴァーバードの模様を是非見たかっただけに残念です。でも代わりに天井はとても近くで見ることができました。豪華絢爛。さすが大英帝国と呼ばれていた時代だけのことはあります。


今度は階段を使ってひとつ下の階に下ります。
ここは20年ほど前までは裁判所として使われていましたが、今はその部屋も公開されています。
階段からすぐの部屋は「裁判官の部屋」
なんと実際に簡単な衣装や鬘が用意してあって、身につけることができるんです。
ちゃんと等身大の鏡もありますから、身づくろいチェックもOK。
そして次の部屋はそのまま裁判の部屋。
まるで映画の登場人物。
ですからここは一人で行ってはいけません。
是非人数で行って、写真をとりまくることをお勧めします。
被告席から狭い階段を下りると、グランドフロアーに出ますが、なんとここは囚人の部屋。
いろいろ遊べて楽しいセントジョージーズホールです。

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