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2025年5月13日火曜日

セレブが集まるイタリアン



マンチェスターのレストランでセレブが集まると言われているところが何か所かあります。

行けば必ず有名人に会えるわけではないですが、有名人が来たときの写真は店内にたくさん飾られていますから、それらを見るのは楽しいです。

多いのはミュージシャンかサッカー選手。
マンチェスターですからね(笑)



入り口に入るとにぎやかで楽しい雰囲気。
中はとても広いです。

ロンドンに比べると少しお値段は控えめ。
(でも安いというわけではない!)

いただいたワインはソーヴィニヨン。
北イタリアのワインで、イタリアでソーヴィニヨンはちょっと珍しい。
(後でティムちゃんが教えてくれました)
前菜はカニサラダ。
甘くてさっぱりしてとてもおいしかったです。
ブラウンクラブではなく、スパイダークラブ。
やっぱりスパイダーの方が美味しいですね。
ていうか、誰かがほぐしてくれるカニは楽チンでいいです(笑)

日本ではカニは冬のイメージがあると思うのですが、イギリスでは初夏のメニュー。
水温が上がって捕りやすいそうです。
これからメニューにどんどん出てくるので是非どうぞ。

ほぐした身を殻に詰めなおしただけのドレスドクラブがイギリス料理のメニューに出てきますが、ここはイタリア料理屋さんなので美味しいサラダとして出てきました。


メインはタルボット(ヒラメ)のローストをいただきました。
おうちではお肉を食べることが多いのでなるべくお外ではお魚をいただくようにしています。
おいしそうなラム料理があれば目移りするけど。
タルボットは骨付きでローストされていました。
ソースもおいしかった!

さてイタリア料理のレストでデザートといえばティラミスは定番中の定番。
私はフレッシュミントティーと一緒にいただきました。
高級レストランだと必ずおいているフレッシュミントティー。
ミントの葉っぱにお湯を入れるだけなのですが、変なハーブティーよりもお口がさっぱりするので食後によくいただきます。



ロンドンで似たようなレストランといえばスカリーニかな。
最近行ってないけれど、あそこも行くたびに有名人を見ました。


ここでは何を注文するかでお勘定がずいぶん変わってきます。
ピザやパスタもあるのでそういったものだとそれほど高くありませんが、ロブスターとか注文するともちろんそれなりのお値段になります。

こんな風にお値段に幅があるレストランは予算に応じたものを選べるのが便利ですね。

マンチェスターで気分が上がるレストランに行きたいならお勧め!


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2025年5月11日日曜日

ミュンヘンの悲劇



ミュンヘン記念碑はどこにあるか?
え、ドイツのミュンヘンじゃないの?
違います。
というか、ミュンヘンにもあるかもだけど、イギリスでサッカーファンにミュンヘン記念碑と聞けば答えはひとつ。

正解はマンチェスター。
正確には有名なサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドのスタジアム内です。

一般に「ミュンヘンの悲劇」といわれている航空機事故があったのは1958年2月6日。
ヨーロッパ遠征から帰国途中に給油のために立ち寄ったミュンヘンの飛行場で離陸時に事故が起こりチーム選手の8人を含む23人が亡くなりました。

マンチェスターユナイテッドのサッカー場にはこの記念碑や資料の展示があるミュンヘントンネルとよばれる場所があります。
ウェブサイトにも特別なページが作られている。

私が訪れた時はご覧のように真っ青な青空に映えるスタジアム。
トンネルに行かなくても観ることができる、東スタンド脇の記念の時計。
この時計、事故の時間を表したまままという記述を見たこともあるのですが、私がここを見るたびに違う時間が表示されているので、たぶん間違い。
もしくは昔はそうだったのかも。
10時45分というのは私が写真を撮った時間です。
ほらね。

東スタンドの外壁にはサッカー場を模した記念碑も入っています。


この東スタンド手前を左手に進んでいくとミュンヘントンネルがあります。
サー・ボビー・チャールトンスタンドの入り口部分。


進んでいくとトンネルの中央あたりに記念碑があって永遠の炎が灯されています。
同じ壁の並びには試合前の記念写真。
白黒の写真だったんですが、この事故に遭って亡くなった選手を赤いシャツにしてあります。
偶然なんだけど、みんな、右側にいるんです。

先日紹介したソルフォードラッズクラブ(リンクします)内にクラブの歴史を紹介するお部屋があります。
過去のメンバーの一人であるエディー・コールマンの登録カードが飾られている。
彼の写真の左側には1958年2月6日、飛行機事故で死亡と書かれています。
エディーはマンチェスターユナイテッドの選手でした。

ソルフォード側から見たユナイテッドのスタジアム。
逆光で見にくいですか?
ちょっと大きくしますね。
ユナイテッドのウェブサイトにエディーコールマンのページ(リンクします)があって、ロックが好きだったこととか、他の選手と映画を見に行ったり、音楽を聴きに行ったりしたエピソードが紹介されています。

時代が違うので直接試合を観ることはありませんでしたが、愛されていた選手だったんだなぁというのが文面からも伝わってきます。

このミュンヘンの事故から航空業界はたくさんのことを学んで、雪や氷の季節の滑走路状況を考慮するようになったそうです。

チームの8人を失ったことで1958年には棄権するしかなかったヨーロッパのカップ戦でしたが、その10年後、1968年にボビー・チャールトンやジョージ・ベストなどの名選手に恵まれたユナイテッドはイギリスのチームとして初のヨーロッパでの勝利をつかみました。
因みにその年の国内リーグの勝利はマンチェスターシティーだったそうで、ユナイテッドは2位でした。


今年のプレミアリーグ、優勝はリバプールがすでに手にしています。
この記事を書いている今現在、マンチェスター勢はシティーが4位、ユナイテッドが16位という位置。

今回の記事には全く関係ないけれど、来年こそアーセナルに頑張ってもらいたいなぁ(笑)





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2025年5月7日水曜日

マンチェスターのホテル

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マンチェスターでお泊りしたホテル、ラディソン・エドワーディアン(リンクします)
機能的だし、比較的新しいホテルなので水回りなども使いやすかったです。

ここ、5つ星ということですが、体感では4つ星。
エレベーター脇に氷のマシーンがあったり、重厚さよりも機能を優先させたんだろうなと思う箇所がいくつか目に留まりました。
でも、スパやプールなどの設備があることと、街の中心であることがとても便利なホテルです。
2018年の大掛かりなリノベーションもあって、設備が新しいのも魅力。
でもインターネットはすごく遅かった!!
結局自分の携帯をホットスポットにしてラップトップにつなぎました。
携帯のスピードが速かったので対応できましたが、ちょっと使えないなというのが正直な感想。

今回は利用しませんでしたが、ハード面でのミーティングルームなどの設備は良さそう。
ミーティング用のWIFIは使えるスピードだといいけど。
ロビーは2つあって車寄せから入る広くて明るいところと、大通りに面したロビーらしいロビー。
グループで集まるのにも手狭さは感じないと思いますし、ホスピタルデスクの設置なども問題なさそう。
すぐ裏手はマンチェスター・セントラルのエキシビション会場ですからイベント時には徒歩でアプローチできるのも魅力です。

前回建物の歴史を少し紹介しましたが(リンクします)そういった歴史を感じるディスプレイが所々にあるのも興味深いです。

重厚さはミッドランドの方が上かな。
ミッドランドの記事は書いた記憶はあるんだけど(笑)探したけれど見つからなかった。
仕方ないのでまた今度書きます。

泊ったのはスーペーリアという一番低いカテゴリーのお部屋でしたが最上階(14階)でとても眺めが良かったです。

スイートを除けばスーペーリア、プレミエ、景色がいいプレミエの3カテゴリーがあるのですが、どれもお部屋のサイズは28平米。
正直なところホテルのサイトでお値段以外の違いはわかりませんでした。
天井は低いです。
天井が低いとお部屋のバランスからベッドも低くするところが多いです。
私はベッドが高い方が好きなので、マットレスが悪いわけじゃないけれど、ベッドはちょっと残念。
でも窓が大きくて明るいのが良かった。
パギーちゃんも窓の外の景色を楽しんでいましたよ!
大きな窓からお隣の催物会場(元マンチェスター中央駅)含め、ビルがたくさん見えました。
アメニティー類は備え付けタイプで小さな容器ではありません。
プラスティックごみを意識するとそういった選択になりますね。
特に家族経営とかではない大きなチェーンのホテルではそういったことをひとつ変えるだけでもインパクトは大きいと思います。
でもこういった備え付けの大きな容器はクオリティーの割に安っぽく見えてしまう。
ホテルにお泊りするというテンションが少し下がってしまうというゲストもいると思います。

ネイルファイルとコットン類、シャワーキャップは紙製のケースに入った使い捨てタイプ。
コットンのクオリティーは、サイズは小さいけれど悪くなかったです。

特筆すべきなのは全部屋バス付きなのが日本人にはうれしいと思います。
最近バスタブが付いていない5つ星ホテルも多いです。
シャワールームも別にあったし、マンチェスターは軟水なので1週間ほど泊まったら髪とお肌に良さそう(笑)

ソフト面ではチェックインに時間がかかったことが少しマイナスでした。
記載事項に変更があったのを事前にメールもして、その確認もコンファームされていたのにチェックイン時にはそれが反映されていなかったりしました。

ドアが薄いためか、他のお部屋のドアが閉まる音が耳障りだったし、ベッドが低めなのでそれも少し気になりました。

滞在が短かったのでスパなどを使う時間もなかったから、そういった設備を満喫したかったです。





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2025年5月5日月曜日

マンチェスターへ行ってきたよ!




久しぶりにマンチェスターに行ってきました。

ロンドンからだとユーストン駅からの特急で2時間ほど。
最後に行ったのは2019年にサッカーを見に行った時だからずいぶん経ちます。
2時間ということは日帰りも可能ですが、マンチェスターはゆっくり泊まって数日観る価値が十分にあります。


ラディソン・エドワーディアンの建物は旧館の外観がこんな感じ。
中央に旗が出ているんだけど、その袂に FREE TRADE HALL の文字。
これが示すようにこのホテルは昔「Free Trade Hall」という建物だったのです。

マンチェスターは北イングランドに位置して、産業革命で重要な都市のひとつ。
イギリスで市民運動や労働条件などの話題になると必ず名前が上がる場所。
協同組合発祥の地でもあります。
そして、このホテルが建っている場所は、そのマンチェスターの歴史上とても重要なところなんです。

1819年にピータールーの虐殺といわれる市民弾圧事件があったのがまさしくここ。
地図を紹介しますね。
中央のセントピーターズフィールドを左右に横切る大通りがピーターストリート。

それがこの下の地図上A34と書かれている通りです。
ホテルの建物が広場の南半分だということがわかりますよね。

ピータールーの虐殺に遭った労働者たちはランカシャーのいろんな場所から平和的な集会のためにセントピーターズフィールドへ集まっていました。
ただ、その規模が大きかったことに加えて、イギリスでは選挙権の不平等などの政治的な不満が高まっていたこと、世界的な天候不順のために不作が続いてヨーロッパ各地で暴動が起きていたことなどから政府側の過剰防衛が原因になったとされています。
数年前に映画にもなりましたが、大ヒットというわけではなかったので観なかった人も多いと思います(実は私も観ていません)

集会の情報が事前に知られていたことから新聞記者たちが集まっていたために、目撃された事件はすぐに記事にされて全国へ伝わりました。
ナポレオンが敗れた決戦ウォータールーにもじってピータールーの名前を付けたのも新聞記者のひとりで、事件にはその名前が定着しました。
因みにイギリスのガーディアン紙という社会問題の提起に定評がある新聞はこの事件がきっかけとなって廃刊させられたマンチェスター・オブザーバーの代わりに創刊された新聞がはじまり。

その報道によって被害者の数は変わりますが、被害そのものはもちろん、平和的な市民運動を暴力で封じようとした体制に批判は傾きました。

その後この事件が基になって選挙改革が進んでいくことになります。
また、反穀物法連盟の設立にも大きな影響がありました。
穀物法というのはイギリスのこの時代に大地主層を守るために外国から入ってくる安い小麦にかけられた税金をまとめた法律のこと。
不作に加えてパンの値段が上がる理由になったのがこの法律なので撤廃を求めて労働者が立ち上がったのです。

1846年に穀物法が廃止された後、自由貿易のすばらしさを讃える、だれでも利用できるホールが建てられて、フリートレードホールと名付けられました。


オーケストラの演奏やダンスが行われる会場もあって賑わった建物でした。
政治的な集会なども多く開かれて、女性の参政権を求める激しい運動「サフラジェット」はここから始まったとされています。

総選挙前の候補者に向かってクリストバル・パンクハーストとアニー・ケリーが「あなたが当選したら女性への参政権を認めますか?」と質問したことで会場から強制的に追い出されます。
その後罰金刑か監獄への収監かの選択を迫られた二人は収監を選びます。
「平和的な活動よりも逮捕されたり問題行動を起こす方がニュースになって運動が人の目に触れる」という発想の転換がこの時だったとされています。
イギリスでは今でも目立つこと(主張や抗議に関係のない場所でおこす犯罪まがいの活動)で主義主張を広く知ってもらおうとする人たちが多いのはこの流れ。

そんな事件の記念プレート。
それ以降、放火や暴力、デモなどいろいろな方法が採られて、収監された女性もハンガーストライキなどで抗議を続けました。

サフラジェット運動は第一次世界大戦終戦時に部分的な女性参政権が認められたことで鎮火します。
女性の参政権が部分的にも認められたのは、戦争中に暴力などを伴う大きな問題がなかったことと、その時の女性による社会での活躍や奉仕が後押しになったといわれています。


さて、そんなフリートレードホールですが第二次世界大戦中に爆撃の被害に遭います。

再建されたのが1951年。
こちらがその記念プラークです。


この場所は他にもマンチェスターの音楽シーンにとって重要な場所なんですが、長くなってきたので別の機会にご紹介したいと思います。












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2019年9月9日月曜日

エディンバラに行ってきた!

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4時間半かけて、桃太郎君が住むエディンバラへ行ってきました。

リッチモンドはヒースローからそんなに遠くないので、エディンバラへ行くのに、一番簡単なのは飛行機を使う方法です。

でも、ティムちゃんも私も飛行機が大嫌いなので、ロンドンのキングスクロス駅から特急でエディンバラに行きました。

途中の景色はとてもきれい。

羊がいたり、牛や馬を見ることもあります。
 進行方向に向かって右手に座ると海も見える。
 冷たそうな北海の色!
 刈り取られた後の麦畑が広がって、秋そのものです。

エディンバラの駅では桃太郎君がお迎えに来てくれて、ゆっくり歩いて彼のおうちに向かいました。
ティムちゃんの183㎝には少し足りないけど、こうしてシルエットだけ見ているとすっかり大人。

ってか、25歳だからもう大人なんだけど(笑)
エディンバラでのウィークエンドの様子はまた次回!


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2019年7月29日月曜日

今年のきゅうり君

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今朝収穫した、今年初めてのきゅうり君😀


ティムちゃんはまだ寝ているので、置手紙を置いてお仕事に行きました。
そしたらみきちゃんがいないのに一人で食べたくないとテキストが入りました。

今日の晩ごはんは二人できゅうり食べようかな?



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2017年5月24日水曜日

イギリスのテロ脅威レベル、最高位の危機的状況に変わってどうなるの?

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昨日、イギリスはテロ脅威レベルを5段階中最高位の「critical」(危機的状況)に変えました。


マンチェスターで起こったテロの勃発を受けての処置です。

今日のニュースでは、リビア人の両親を持つ自爆犯の詳細が朝からニュースで報じられています。
家族が警察に高速されたとか、本人は最近リビアから戻ってきたばかりだとか。
爆弾は、本人が作製するには複雑すぎるだろうから、恐らく誰かから渡されたものだろうといった見方です。

イギリスで、不幸な事件があった時には、被害者の身元の公式発表は日本より遅いです。
家族や身寄りの人に知らせることが優先。
なので、ニュースが先立たないようにといった配慮です。

現段階で発表のある22名のお亡くなりになった方々の詳細は、いまだ数名分しか発表されていません。

爆破場所がコンサート会場の入り口ということで、子供たちを迎えに来た親が、たくさん被害に遭っていたんじゃないかと想像します。

もちろん、いきなり命を奪われた人たちのことをお気の毒だと思います。
それから、けがをした人たち。

でも、それよりも、残された家族やお友達がどんな思いをしているか考えると、胸が張り裂けそうです。

危機的状況にレベルが上がったことで、日本大使館からも注意喚起のお知らせがきました。

軍隊が警察のサポートに回りますから、観光地で兵隊の姿を見ることになります。

職業柄、繁華街や観光名所に身を置く立場。
ちょっと他人事ではないです。


入場箇所(博物館や美術館)のセキュリティーは一層厳しくなるでしょう。
行程には余裕をもっていかれることをお勧めします。

既に、国会議事堂の中を回るツアーは、当面の間、キャンセルとの発表がありました。
他にも国会議事堂の中で行われるイベントやパーティーも今日から禁止、建物の中に入るのはすでにセキュリティーパスを持っている人間のみとなります。

もし、皆さんの中で、コンサートやスポーツイベントなど、大きな行事に参加される予定の方は、主催者側にチェックして、大きな変更がないか、入場の際に必要なものがないかどうか(パスポートなど)確認されることをお勧めします。


今回のテロで、ひとつ、イギリスに住んでいてよかったなぁってことがありました。
それは地元マンチェスターの人たちだけではなく、近隣の人たちが取った行動です。

「自分たちにできることを」
そう思った人々が事故現場に集まってきました。

たくさんのタクシーたち。
おうちに戻れなくて、困っている人たちを自宅まで無料で送り届けてあげたそうです。
交通もマヒしましたから、これはありがたかっただろうと思います。
リバプールから来たタクシーもいたそうです。

ホテルも空き部屋を提供しました。

また一般の人たちも、泊まるところがない人たちのために、ツイートを使って自宅に見ず知らずの人たちを迎えました。

昨日は献血が始まり、たくさんの人たちが集まりました。

危機的状況といっても、みんな普通に生活しています。
気を付けるといっても、全く外出を控えるのでない限り、どこかで何らかの被害に遭うことはゼロではありません。

リスクのない場所なんてありません。

お互いが助け合って、みんなの心が早く癒されますように。







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2017年3月3日金曜日

ブライトンでアートについてを考えてみる

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お仕事でブライトンに来ています。
夕方お客さまとミートする前に、ホテルにチェックインして、久しぶりの町を歩いてみました。

ブライトンまではヴィクトリア駅から直行の列車で1時間前後。
とても簡単に訪れることのできるリゾート地です。
ビーチリゾートって書きたいけど、ビーチは砂利なので、日本の人がイメージするものとは少し違うかも。

ブルーバッジガイドになるための訓練中、まだコース1年目の時にテイト美術館のコレクションを勉強していた時です。
有名な英国の風景画家、コンスタブルが書いたブライトンの絵を調べていました。
コンスタブルは海の水が体にいいと聞いて、奥さまのメアリのためにここに来ました。
自身は嫌いだったそうです。

この絵にも網を繕っている漁師さんが出てきます。
静かな漁村が海水ブームで富裕層に人気が出て、ジョージ皇太子(後の摂政、その後ジョージ4世)がお屋敷を持ったことからブライトンの運命はすっかり変わってしまいました。
殆どの建物はジョージ王朝時代後半かヴィクトリア時代のもの。


混みあった小さな通り、レーンズに集まった宝飾屋さんやブティックをそぞろ歩きして、ウインドウショッピングも楽しいところ。
また、イギリスで最大のLGBT コミュニティーがあるところです。
LGBT というのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェスターの総称。
ベジタリアンやヴィーガンのレストランも多く、いろんな文化が交差している町だと感じることができます。


ロンドンから日帰りもいいですが、小旅行にも向いています。
海を見ながらのんびりするのもおすすめ。
グレーの空にグレーの海。
今日は、昨日までのお天気予報が雨だったのに、反して傘は使いませんでした。
時々晴れ間も出たし、海がグレーだからって文句は言えません。

最初にコンスタブルの名前を出しましたが、ライバルのターナーは海の絵が大好き。
そんな彼の作品の一つが日本にあります。

City of Utrecht, 64, Going to Sea, 1832 ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号
これは、オランダ沖のつもりなんだけど、ブライトンでも似たようなもの(笑)
この作品は数年前に公開された映画ターナーに出てきました。
アカデミー出展の際にコンスタブルの作品が隣で、ターナーが展示後に赤いブイを書き入れたシーンです。


今日のブライトンの海を見て思ったんだけど、別にターナーじゃなくても赤い色があると海の色が引き立つって簡単に想像できたんじゃないかなぁ。
これは今日のブライトンの海。

廃墟になった昔の桟橋がインパクトあります。
手前の赤いブイ見えますか?
 じゃあちょっと消してみましょう。
ね、ずいぶん印象が変わるでしょう?

ちょっとアーティスティックな実験をしてみたくなったのも、ブライトンにいるからかなぁ。
皆さんもぜひ実際のグレーの海を見にブライトンへどうぞ!





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2016年5月17日火曜日

リバプールに行ったら見逃さないでほしいもの

今日のロンドン情報ブログリストはこちら(リンクします)

今年はビートルズ来日の50周年だそうですね。

日本でもコンサートとかトークショーなどいろいろ企画されているみたいです。
それがきっかけになって、ビートルズの出身地、リバプールを訪れる人も増えるかなぁ?

リバプールはロンドンから特急も出ているし、日帰りでも楽しめる地方都市。

ビートルズ関連の観光地もたくさんあります。

おすすめは
マジカルミステリーツアー(リンクします)


ビートルズ以外にも見るものはたくさんあります。
興味がある人とそうでない人に分かれると思うけど、この街の中央図書館がとっても素敵。

リバプールに行くなら、ぜひ見てきてください。
20分もあればサッと見学できます。
本当はもっとのんびりしてほしいけど。

外観はそんなに大したことないでしょう?
普通の公共の建物。
実際私は写真は撮りませんでした。
この写真はリバプール市のサイトから。


ここから先は私が撮った写真。
すごいでしょう?
入り口から入ったら建物の中が吹き抜けになっています。


エスカレーターで上の階に上がっていくと、雑誌が閲覧できるコーナーなんかもあります。

屋上まで出ると、高みからリバプールが見渡せます。
遠くに見える観覧車はアルバートドック。
屋上への入り口がある階から下を撮ってみました。
階段が交差しているところが、なんだかホグワーツみたい(笑)

ゆっくり降りていきながらピクトン図書館の表示を探してください。

これが昔の図書閲覧室。

ドアを抜けると別世界。

古き良きイギリスが感じられる内装で、ため息が出ます。
大英博物館の中の図書閲覧室もこんな感じだったけど、今は公開されてないので懐かしくなりました。

ドームの天井が広くて明るい。
その真下にはかっこいいライトが上を向いています。
みんな静かに本を読んでいるので、邪魔しないように。
写真は大丈夫だけど、シャッター音は消しておいた方がいいです。

中で読むだけではなくて、もちろん貸し出しもやっています。
そしてほんの返却は、建物の外でもできるんです。
外側の壁に付けられた返却口。

スクリーンの表示に従ってボタンを押したりしていくと…


…閉ざされていた返却口が開きました。
ここに本を入れるんですね。

でも入れる本は持っていなかったので、キャンセルボタンを押したら…
…あっさり閉まりました(笑)


街の中心地セントジョージホールの北側です。
建築に興味のある人は必見。
そうでない人も屋上からリバプールを眺めに行ってください。

入場料はかかりません。



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