2008年2月29日金曜日

2月29日

今日は2月29日です。
4年に一度しかない日。
そして「何で今日、働かなくちゃいけないわけ?」とかいう発想って、さすがイギリス。
いつもは28日なのに、働く日が一日増えてもお給料は一緒なんておかしい、というわけです。

何とナショナルトラストは全従業員を休みにしたそうです。
働きに来なくていい代わりに、何か環境にいいことをするように」ですって。
ナカナカやりますねぇ。

ところで何で2月だけこんなにへんてこな月になったかご存知ですか?
日数だって半端だし、うるう年もあるし。

これは以前記事にしたので読んでみてください

ブログを始めた頃はまじめな記事ばっかり書いてたんですねぇ。
何だか懐かしい・・・。
といってもまだ1年未満ですけど。

ノブレス・オブリエージュ

ノブレス・オブリエージュ
高貴なる生まれには相応の義務が伴う、という意味です。

何の話かというと英国の王室のメンバーが戦争に行くおはなし。

今朝のニュースのトップは、ハリー王子が既にここ10週間ほどアフガニスタンで軍務をこなしている、というもの。
最近朝帰りのゴシップを聞かないと思ったら、そんなところに?ってびっくりです。
少し前に彼の所属している騎馬近衛隊、ブルーアンドロイヤルがアフガニスタンに行くことが決まって、ハリー王子は従軍を希望していました。
でも彼の存在で不必要な危険が仲間に降りかかるかもしれない、ということで防衛庁も巻き込んでのひと悶着がありました。
一時は「戦争に行くことが出来ないんだったら除隊する」とまで言っていたのに、ハリー王子、おとなしく引き下がったのかと思っていたら、ちゃんと行ってたんですね。

この事実が今まで知らされなかったのは、各メディアが報道を協定で自主規制していたから。
それがオーストラリアからの情報漏れで各国に知られるようになってしまったもの。
英国時間の29日朝11時のニュースによると、防衛庁の発表ではハリー王子はイギリスに帰ってくるそうです。

英国は昔から、そして今でも王様や女王様は全ての軍のトップに立つ存在です。
そしてその下の貴族たちは戦争で功績を挙げることで身分を高めていきました。
フォークランド戦争の時もハリー王子のおじさんに当るアンドリュー王子(現エリザベス女王の息子の一人)が参戦したことは有名です。
その前は第2次世界大戦、当時の王様ジョージ6世(エリザベス女王の父)の弟はパイロットとして戦死、第一次世界大戦ではヴィクトリア女王の孫も戦死しています。

「王室のメンバーだからって、遊んで暮らしているわけではありません」というアピールはいろんなところで繰り返されています。
特に戦争中は王室のメンバーが参加しているかどうかで王室に対する世論も変わってきます。

2008年2月27日水曜日

シャブリのテイスティング


今日はイギリスで地震があった以外はとても普通の日です。
桃太郎君にハムエッグを作ってあげて、学校に送り出したのが7時半。
お風呂に入って朝ご飯を食べて、ペーパーワークをこなしたらもうお昼。
ティムちゃん、つまんないみたいで「パブでも行く?」

それもいいんだけどね。

結局二人でPS2のゴルフ対戦。

私たちはこのゴルフでいろんなものを賭けて楽しみます
普通は夕食。
勝った方がメニューを決める。
負けたほうがお買い物に行ってお料理もする。
もしくはレストラン代を払う

それ以外にも欲しいものがあればこれで手に入れます。
桃太郎君も私も結構いろんなものをこれで手に入れてます。

「そうだ、シャブリが2種類あるんだけれど、試してみる?」
ということで、PS2を楽しみながらワインテイスティング。
二つともシャブリ村のプレミエクルーの畑から取れた葡萄で作られていますし、ヴィンテージも2005年。
シャブリはミネラルの香りがするのが特徴のひとつですが、二つとも合格。
でもMontmainsのほうがBIGな感じ。
Fourchaumeのほうが品のある味です。
ティムちゃんはこんなテイスティングの時はブラインド(目隠し)テイステイングをします。
同じようなグラスに違うワインを入れて、グラス1とグラス2はどっちが好き?みたいな。

私はFourchaumeのほうが断然好き。
でもティムちゃんはMontmainsだって。
取り合いにならなくってよかった。

「テイスティングなんて、おつまみは?」
の鋭い一言でティムちゃんが用意してくれたのはハムとチーズとクリスプス。
美味しかった。
こんな風に重ねて食べると美味しいって一つ作ってくれました。

イギリスなのに地震!


昨日の夜、というか今朝1時ごろに地震があったそうです。
マグニチュード5.3。
今朝はこれがテレビのニュースのトップです。

でも煙突の上に乗っている「チムニー」と呼ばれる素焼きの植木鉢みたいなものが落ちたりした程度で、けが人はほとんどいないそうです。

私も桃太郎君もぐっすりだったので何も感じませんでしたが、ティムちゃんはソファーに寝転んでテレビを見ていた時に揺れを感じたそうです。
でも10秒くらいだったんですって。
震源地はリンカーンシャー、中部ちょっと北東寄り。

ニュースによると25年ぶりの大きな地震だそうです。
テレビのインタビューに地元の人たちが答えているのを見て、
「あんたたち、日本には住めないよ」
と思ってしまいました。

ロンドンの自然史博物館に地質学博物館が併設されているんですが、一角に地震の体験できるコーナーがあります。
床が揺れるのを体験するなんていうのは、イギリスではナカナカ出来ないので、学校のお休み中は家族連れの行列が出来ることもあります。


桃太郎君は地震を体験したことがないので、朝ごはんのハムエッグを食べながらティムちゃんにイロイロ質問していました。

最後に「いいなぁー、僕も起きてたらよかった、つまんないなー」だって。
地震が怖いのを知らない発言です。

ところで最近いくつかスパムコメントがありました。
ということでコメントのところで文字を記入していただくように設定を変えました。

2008年2月26日火曜日

朝からご飯!

ドイツのPharyさんのところで面白い記事を目にしました。
そしてよく考えてみると、「うちって本当に和食を食べないなぁ」ということに気がつきました。
中華にイタリア、フレンチに英国料理、なんでもありなのに、多分和食は一番少ないかな?

ティムちゃんと日本食の話をすると
「僕は高級じゃない日本食が好き」といいます。
ポテトサラダとかコロッケ、焼き鳥、等など居酒屋メニューみたいな物が好きなんです。
おすしやしゃぶしゃぶも好きだけど、レストランで食べるような物よりは大衆食堂系のほうが彼の味覚には合うようです。

桃太郎君は洋食屋さん系が大好き。
日本風のビーフシチューとごはん、オムライスにカレーライス、そして豚カツ。
いずれもイギリスで簡単に材料が手に入るので私は楽チンです。

ということで私が日本食の材料を買いに行くのは1ヶ月に一度以下です。
特に欲しい物がなければ、定期的に買うものがないので必要がないんです。
でもたまにいくと、くだらない物もたくさん買ってしまいます。

今朝は珍しく6時に目が覚めたので、ご飯を炊くことにしました。
私のおうちはキッチンが狭いので炊飯器はありません。
だからおなべで炊くのですが30分くらい掛かります。
桃太郎君の朝ごはんは7時ですから十分間に合います。
この間ふりかけを買ったので、これで朝ごはんにすることにしました。

じゃーん!
クレヨンしんちゃんのふりかけ。
ホントは普通ののりたまが欲しかったけど、これしかなかったので買いました。
シールも入ってて、なんか日本!!
いろんな柄の小袋が入っているので、つまらない模様の物から食べることにしました。
久しぶりに食べると、こういうのもいいよね。

因みにクレヨンしんちゃんはテレビでもやってますが、かなりカットされている部分が多いのであまり面白くないそうです。
コミックで読むほうが面白いそうです。

2008年2月22日金曜日

ピザの美味しいお店


私のフラットから歩いて20分くらいでトゥイッケナムという街にたどり着きます。
家賃が高いために、個人商店の少なくなってしまったリッチモンドに比べると、まだまだ個性の残っている街です。
この街にChurch Streetという通りがあるのですが、時間帯によっては車は通行止めになって、たまにマーケットなんかも開かれるかわいらしい通りです。
今日はお昼にピザが食べたくなって、この通りにあるイタリアンレストラン「Pulcinella」に行って来ました。
姉妹店がリッチモンドのマクドナルドの横にありますが、ここもピザの美味しいところです。
のんびりとワインを飲みながら、メニューを選びます。
注文したのは「ブリッコ」という大変覚えやすい名前のワインです(笑)
ヴァルポリチェーラよりもしっかりした味で、しかも飲みやすいし、そんなに高くありませんからお勧めです。
私はシンプルなペパロニだけのピザが好きなので、どこのレストランでも大概同じものを注文します。
そうすると味の違いがよーくわかります。
ここのピザは薄い生地なのに、もちっとした食感で、しかもかりっとしてるんです。
↑一体どんなのって響きですが「ビミョーな具合」としか言いようがありません(爆)

ティムちゃんはピザはいらないということで、お肉料理を注文しましたが、私のピザも結構食べててお腹いっぱいになったみたい。
いい気分でお店を出たら、すぐ目の前が靴屋さん。
「春だからお散歩するでしょう?だから靴を買ってちょうだい」
だめもとで聞いてみたら、あっさりと一足買ってくれました。

聞いてみるもんだ、と改めて思いました。

2008年2月21日木曜日

イギリスの教育制度と豚の心臓


イギリスと日本の違いはいろんなところにありますが、教育もそのひとつです。
この国では元々勉強が必要だったのは出世の見込みのある頭のいい子供たち。
そして中世では出世は教会の世界で、と決まっていたのです。
有名なお坊さんの下で神様の勉強をしたのが始まり。
そしてこれらは現在では大学と呼ばれています。
オクスフォード大学では、1096年には既に教育が行われていたとの記録があります。
1167年にはパリ大学が英国人の学生を排除したことで、イギリスの大学(オクスフォードとケンブリッジ)は飛躍的に学生数を伸ばしています。

そのうちバラバラに勉強するよりも、寝食共にお互いにがんばろうということで、お金持ちの貴族や有名なお坊さんがパトロンになってカレッジを作り始めます。
そしてそれらのカレッジに送り込む有能な子供たちの教育、ということでパブリックスクールが出来ました。
パブリックスクールは13歳から18歳までの男の子の学校です。

才能のある子なら身分に関係なく入れる「開かれた(パブリック)学校」ということです。
よく日本の方が「イギリスではパブリックが私立でプライベートが公立でしょう?」
というのですが、学校に関して言えばパブリックもプライベートも私立です。

そしてそのうちこういったパブリックの前に行く学校ということでプレップ(プレパレイトリーの略、準備といった意味合い)が出来はじめます。

公立の学校は日本でいう明治時代の頃に、貧しい子供たちに最低限の教育を与えるために始まりました。
これらの中間に日本で言う寺子屋的な教会が出資の学校もありますが、これも貧しい子供たちのためです。
最近では勿論こういった学校からも大学に行く子供たちがいますが、一昔前までは考えられなかったことです。


桃太郎君は現在中学校3年生です。
彼は公立の小学校で5歳から6年間を過しました。
中学校は私立に進みましたが11歳から18歳までの7年間の学校です。
公立の中学校は11歳から16歳までの5年間だけで、中学校の最後の2年間は卒業試験(GCSE) の勉強のみになります。
これは15-16歳の子供たちに行われる全国統一試験です。
学校によって科目数や教科は様々。

桃太郎君が選んだのは、選択科目がスペイン語、歴史、美術、テクノロジーです。
必須は英語(国語)、英文学、数学、化学、生物、物理。
選択できるけれど、今回見送ったのは、ラテン、ギリシャ語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ドラマ、宗教、音楽、地理です。
つまりこれらの科目はこの先無縁になるということ。
地理なんてまだ大したこともやっていないのに、本当にいいの???って感じです。

でも選択した教科は今年の9月から2年間みっちりお勉強。
今日は生物の時間に心臓の解剖をするそうです。
「マミィ、豚の心臓をひとつ買ってきてね」
といわれたのは先週の話。
お肉屋さんで聞いてみたら
「変わってますね、普通は羊の心臓ですよ」といわれました。
宗教上の理由で豚はまずい人もたくさんいて、最近は羊が主流ですって。
桃太郎君に聞いてみたら
「ああ、何でもいいって。豚とか羊とか。でも牛は大きいからだめって言ってた。」
ということで写真はそれです。
開けてみる気にはなりませんでした。

でもイギリスでは食べる人もいるそうです。
勿論お料理してから!!

私はパス!

2008年2月19日火曜日

イギリス人と結婚する方法

久しぶりに高校生の修学旅行で3日間を過しました。
「皆さんのガイドのバートリーみきです」
って自己紹介をすると必ず、
「えー何人(なにじん)ー?」←すごい表現かも。

「日本人だけど、イギリス人の旦那さんだから、こんな名前なのよー」
と言うと、
「私もイギリス人と結婚したーい!!」

今の日本のお嬢様たちってこんな感じです。

でも先生も添乗員さんもいるのでヘンなことはいえません。

「外国人と結婚するには言葉が出来ないとどうにもならないから、お勉強がんばってね」
と言うしかないんです。
(結構もっと喋ったけど、ホントは)

無邪気で、可愛くって、本当に純真なこんな子達は、一体どんな大人になるんでしょう。

2008年2月16日土曜日

Freehold vs Leasehold

イギリスの地主というのは日本とは規模が違います。
観光をしていて「この右手はxx伯爵の領地です」なんて言うと
日本からのお客様は「どこからどこまでですか?」と聞かれたりします。
「見えるところは全部です」というとびっくりされますが、地主なんてそんなものです。

成田空港を作るにあったって、1000人ほどの地主との交渉が大変だったそうですが、ヒースローを作るときに買収した時には、たった3人の地主と交渉があっただけだそうです。

イギリスでは、昔は家を持っていたのはミドルクラス以上の人達だけで、普通のワーキングクラス人達は家賃を払って借家に住んでいました。
そのためにイギリスでは街並みがきれいです。
地主がまとめて建てるので、個性がなくて建てられた時代の流行があるだけです。

私が住んでいるのは1930年代に建てられたフラットです。
集合住宅として建てられたもので、最近そのオリジナルの書類に目を通す機会がありました。
それによると1968年にそれまで貸しフラットだったのを、長期のリースとして売りに出したとあります。
そしてリースの条件がいろいろあるのですが、特に目を引いたのが「リースの保持者は医者、歯医者、もしくはそれに類似した専門職の者であること」
高飛車な大家(地主、Freeholder)ですねー。

リース(Leasehold)というのは長期の賃貸と考えて差し支えないと思います。
私のフラットは1968年に125年リースが契約されたそうです。
オリジナルの契約書にはそのリース料とは別に、大家(Freeholder)に年額25ポンドの地代を払い、サーヴィス・メンテナンス代は3月に一度、サーヴィス会社への支払いと書いてあります。
ティムちゃんがこのフラットを買ったときには、約100年のリースを購入したということになります。
リースの物件は80年以上のものはいいのですが80年を切ると少しずつ値段が下がってきます。
ロンドンの中心地では不動産屋の前に出ている物件の半分くらいは60年以下のリースです。
つまり60年経ったら出て行けということ。
安いなーと思ったら、20年なんていうのもあります。

1993年にイギリスではリース保持者のための新たな条約ができました。
これによって希望するテナント(Leaseholder)は大家(Freeholder)から90年のリースを追加購入することが可能になりました。
これをLease Extensionといいます。
また希望するテナント(Leaseholder)にFreehold買取の道も開けたわけです。
こちらはFreehold Enfrichaseです。

ただしいろいろな条件があって、チャリティー関係、鉄道や橋の上の物件、そしてモチロン女王様の物件(Crown Estate)ではこれらの権利は全くありません。

2008年2月14日木曜日

ヴァレンタインデー


「イギリスに住んでてよかったー」というか、「日本に住んでなくてよかったー」と思うときがタマにありますが、ヴァレンタインデーもそのひとつ。
義理チョコだとかなんだとか、バカらしい出費はイギリスにはありません。
イギリスではヴァレンタインデーは女性がプレゼントをもらう日です。

2-3日前からカード屋さんや本屋さんのカードコーナー、チョコレート屋さんや花屋さんは行列のイギリス。
ガールフレンドや奥様にプレゼントを買わないとひどい目にあうからです。
レストランのディナーの予約はいっぱい。
普段よりも高いものをヴァレンタイン特別セットメニューで注文、しかもロゼのシャンペンを頼まないとケチだとレッテルを貼られます。

イギリスの男性ってかわいそう。

ティムちゃんと私はここ数年ヴァレンタインディナーに出かける代わりにランチにお出かけします。
サーヴィスもいいし、へんてこなセットメニューも頼まなくていいし。

イギリスではヴァレンタインデーのカードには普通誰から贈られたのか名前は書きません。
誰かがあなたのことを想っています、という謎がウリです。

今朝とどいたカードにもサインの代わりに?マーク。
・・・でも筆跡で超バレバレなんですけど・・・。
まあでもシキタリだからね。

プレゼントにはとってもかわいいペンダントをもらいました。
箱に書いてある名前を見て、
「これ、聞いたことのないデザイナーなんですけど。」
と喉まで出そうになりましたが、かろうじて押さえました。
・・・みきちゃん大人になったねぇ。
でも雰囲気で察したらしく、
「このデザイナーはね、多分知らないと思うけど、僕も知らなかったんだけど、新鋭のデザイナーなんだって。ジュエリー屋のオヤジがね、すごく薦めるし、みきちゃんにぴったりだと思って・・・。」
聞いたことのないブランドだけど、まあかわいいので良しとしましょう。

ランチはミステリーツアーです。
毎年行き先は言わずにびっくりさせてくれます。
今日はイタリアンでした。

ドーヴァーストリートにあるクラブでシャンペンを飲んでから、ブラウンズホテルを抜けてアルバマールストリートに出ました。
いきなりコリアンレストランの前で「焼肉食べる?」というのでびっくりしたら「冗談だよ」だって。
道を渡って連れてこられたのは「モザイク」というイタリアンレストランでした。
地下にあって落ち着いた雰囲気。
客層はほとんどがビジネスでした。

ロゼのシャンペンを頼んで(プロセッコを頼もうとしたので睨んだらシャンペンになりました(爆)」
おうちに帰ってきてからウェブで見たらたいしたことのないレストランに見えるけど、サーヴィスはすっごく良くって感動モノでした。


前菜に頼んだのは私が太刀魚のカルパッチョとホタテ、ティムちゃんは蛸の蒸したの。
メインには私はフィレ肉、ティムちゃんは仔牛肉のソテー。
とっても美味しかった。

メインには赤ワインをグラスで頼みました。
San Giovese 2005
という銘柄です。

デザートワインにはMoscato Frizanteを頼みました。
さっぱりして少し炭酸が入ってます。
お薦め。

2008年2月7日木曜日

お野菜の配達


朝9時ごろにお玄関のチャイムがなりました。
こんな朝早くに誰だろうと思ったらお野菜の配達でした。
最近ロンドンではオーガニック農家からの直売が話題です。
インターネットで申し込みをして、自宅にお届けというもの。
スーパーマーケットと比べて鮮度と環境にいいのがが良いとされています。
今回私が利用したのはRiverfordという会社です。
もう数年前からフラットに「配達します」というパンフレットが届いていたのですが、頼んだことはありませんでした。
今回は別会社のパンフレットを見て、何となく頼んでみようかな、という気になったまでです。
いろんなサイズの詰め合わせがあるのですが、中身は選べません。
でも追加で好きなものを選ぶことは出来ます。
私が注文したのは
ミディアムサイズの盛り合わせ(その週で中身は変わります、勿論前もってわかります。)12.75ポンド
今週の中身は
ジャガイモ
にんじん
たまねぎ
リーク(長ネギみたいなもの)
パースニップ(人参を白くして味は甘くてローストにすると美味しい)
ブロッコリー
カーリーカール(カーリーな緑黄野菜)マッシュルーム
プチトマト
クジェット(ズッキーニのこと)

追加で頼んだのは、
プチトマト225g、1.70ポンドを2つ、
バナナ1kg、1.95ポンド、
マンダリン1kg、2.10ポンド、
たまねぎ1kg、1.50ポンドです。

スーパーマーケットでもオーガニックのものをちゃんと買っているので、正直あまり期待はしていなかったんですが、香りが断然違うのにびっくり。
トマトはこの季節全く美味しくないのですが、ここのはかなりいけました。
追加しておいて良かった。
ティムちゃんも桃太郎君もトマトが好きで、キッチンに置いておくとつまんで食べています。

お野菜以外にお肉とかもあるみたいだけど、やっぱりお肉は自分で選びたいのでねえ。
毎週配達してくれるのでお買い物は楽になりそう。

オーガニックのものはイギリスでは需要が伸びて国内生産ではまかなえません。
これは勿論コスト価格の影響もあります。
スーパーマーケットに卸せるだけの「量と低コスト」というのはどうしても外国産で、そのために輸送エネルギーやパッケージが必要になります。
エネルギーの無駄やゴミの問題を考えるならこの宅配はいいアイディアだと思います。
週に一度エリアを限定しての配達なので、配達エネルギーも抑えられます。
イギリスの家庭では車で大型スーパーに乗りつける人が大半だということを考慮すると、これもエネルギーの節約になると思います。

安い値段に飛びつく消費者と、薬を使ってまで大量生産させた農作物、環境のことなど全く考えない大型スーパーマーケットとイギリスのリテールは問題だらけです。
街角の小さなお店が値段競争についていけなくて、どんどん潰れています。
最近ではインターネットで買い物をする人が増えて、更に小売店の経営が難しいそうです。
あと5年もしたらイギリスから小売店がなくなっているかもしれません。

2008年2月6日水曜日

春の訪れと大掃除


おうちの近くのマーブルヒルパーク公園(イングリッシュヘリテージ所有運営)を通り抜けてテムズ川沿いのパブWhite Swanに行ってきました。
すでにあちこちでラッパ水仙が顔を覗かせて「春ですよ」といった雰囲気です。
ティムちゃんとのんびり歩きながら段々日が長くなってくるね、なんてお話をしていました。


お昼時だったのでパブでご飯。

私はポークベリー(10.75ポンド)、これは豚のアバラをじっくりローストしたもので、マッシュポテトでいただきます。
ティムちゃんはフィッシュアンドチップス(8.95ポンド)。
お腹がいっぱいになった後は大掃除の計画です。
英語で大掃除のことをSpring Cleaningといいます。
春の大掃除。
冬の間はナカナカ出来ない大掃除を春になったらやりましょうといった意味合いらしいです。
窓を開けっ放しにしたり、冬は難しいかもしれません。
またユダヤ教でもキリスト教でも一番一年で大切なのは春のお祭です。
ユダヤ教は過ぎこし祭、キリスト教は復活祭。
それぞれのお祭の前におうちをきれいにするという意味もあるようです。

日本風に言えば年末大掃除???

今週おうちの値段を調べにヴァリュアー(公認査定人)が来るのでそのための大掃除です。
お掃除の人を何時何人くらい雇うか、主婦の裁量です。
最近お掃除はほとんどが東ヨーロッパの女の子たちの仕事です。
うちのフラットの公共部分も週に2回ポーランドの子がお掃除に来ます。
挨拶を交わすぐらいだけど、無視する住人がほとんどなので「元気?」と声をかけるだけでにっこり笑顔が返ってきます。

2008年2月5日火曜日

パンケーキの日


桃太郎君が学校から帰ってくるのは5時少し前です。
路線バスを利用しているので時間ははっきりしていませんが、決まっているのはいつもおなかがペコペコなこと。
今日は帰ってくるなり
「マミィ、パンケーキは?」
ちゃんと知ってるのか誰かから聞いたのか・・・。

イギリスの暦では2月の火曜日の一日はパンケーキの日です。
キリスト教の四旬節の断食の前に腐りやすい卵やミルクを使っちゃおうということです。
四旬節はイースター(復活祭)の前の大切な行事で、私のお友達のカソリックの人たちもいろんな嗜好品を絶つことにしています。
これは荒野で40日を過ごしたキリストに因んでいるわけです。
イースターがその年によって変動するのでパンケーキの日も併せて変わりますが、必ず火曜日になっています。
本来はクレープのような薄いパンケーキらしいんですが、うちではホットケーキみたいな分厚い物が人気です。
面倒なので黙っていましたが、ばれたのは仕方ないので一枚焼いてあげました。
冷蔵庫にブルーベリーがあったのでちょっとビタミンも補給。
上から蜂蜜を掛けて出来上がり。