2007年10月30日火曜日

パドストウ




青空の下、コーンウォールのコーストラインを散歩しました。
フットパスが整備されているので、ウォーキングが好きな人にはたまらない魅力があります。

結構高台なので高所恐怖症気味の私はドキドキ。

桃太郎君は日本で新しいカメラを手に入れてから写真を撮ることに情熱をかけています。

すぐに視界から消えるので後ろを歩いている私にはハラハラ。

ティムちゃんは大丈夫だって言うけれど、風も強いし吹き飛ばされちゃうかもとか考えてしまいます。

1時間ほど歩いて戻ってきました。

その後はパドストウまでドライブ。

お楽しみのフィッシュアンドチップスを楽しんできました。
リックスタインのレストランはすごい行列だったので、ローカルのお店で食べたけど、とっても美味しくって大満足。
リックスタインはパドストウを牛耳ってます。
角を曲がると彼の名前。
ビストロやデリまであります。
びっくりしたのは値段。
ロンドンで1.50ポンドくらいでキッコーマンのおしょうゆ(250ml)が手に入るんだけれど、彼のフードショップでは同じものが3.25ポンド。
今日の夕食に必要なので買ったけれど、ちょっとねぇ。

コーンウォールの日曜日



8時に目覚ましを掛けておいたのですが、起きてから時間が違うことに気がつきました。
そう、サマータイムが終わって今日からグリニッチ標準時間に戻ります。
ということはまだ7時!
日曜日の起床時間ではないのでもう一度寝ることにしました。

今日はパドストウまでドライブする予定だったのですが、あいにくの雨です。
お昼を食べたら戻ってきて、ゆっくりテレビでフットボール見ようという予定です。
ところが泊まっているコテージはフラットスクリーンのちゃんとしたテレビがあるにも拘らず、なんとフリービュウのみ。
サテライトもケーブルもないので29チャンネルしかありませんし、映画やスポーツはつまらないものしかやっていません。

パドストウまで行ってフットボールを見てから帰ってくる?
でもお酒も飲むし、サマータイムも終わって真っ暗な中、こんな田舎道で大丈夫?
タクシーでも呼ぶ?

9時ごろに起きてから、3人で海岸沿いの散歩道を歩いて見ました。
霧雨の中ティムちゃんはちょっと寒そう。
高台にあるホテルまで歩いたら、ちょっと品のないパブが隣に・・・。
「みきちゃん!ここでフットボールが見られるって!!」
よかったですね。

「じゃあ、雨だしお昼はポートアイザックで食べようか?」
4時間も掛けてロンドンから来たのに、それはないでしょ?
「パドストウは明日にしようよ。」
私自身は運転しないので、仕方ないか・・・。
「お昼はコーニッシュパスティースにしよう!」
まぁ本場だしね。でもロブスターも本場だから、私はロブスター。

ということで焼きたてのクロワッサンとサンデータイムスを買ってコテージに戻ってきました。

桃太郎君はプレイステーション3でロコロコをやっています。
これはストレス解消にすごくいいゲーム。癒し系でお勧めです。
私はマガジンを読んでティムちゃんは新聞。

窓から海が見えるのだけがちょっと違う日曜日です。

2007年10月28日日曜日

魚を食べに行こう!


ハーフタームで桃太郎君もお休みだし、どこかに行こうということになりました。

テレビのフードチャンネルを見ていると、リックスタイン(イギリス、コーンウォールのシェフ)の番組をやっていたので、「美味しいフィッシュアンドチップスを食べに行こう」

と言っても日帰りできる距離ではありませんから(多分リッチモンドから4時間ぐらい?)泊まるところも探さないといけません。

彼はレストランを数件+フィッシュアンドチップス屋さんをパドストウという街に持っているのですが、その近くで素敵な街は、と探してみました。

最近はグーグルのおかげでこんなことを探すのがとても簡単になりました。

コーンウォールにはたくさんのホテルやホリデーコテージがありますが、私たちが見つけたのは「ポートアイザック」という港町の物件です。

本物の港町で毎日その日の収穫が横のお魚屋さんで売られるそうです。

最高じゃん。

みきちゃんのお気に入りのセラミックナイフも持っていってお刺身にしないと!!

あいにくお天気は曇り時々雨。

でもきっと雰囲気のある週末になりそう。

土曜日に出掛けて水曜日に帰ってくる予定です。

イギリスではこんな風にハーフタームに合わせてみんなお休みを取るのでロンドンはすごくすいています。

もちろん有給休暇は消費し終わっているので他の手を色々使います。

一番簡単なのは病欠、そして忌引き休暇。

着いた日は海沿いのレストランでブイヤーベースを食べました。

とっても美味しかったけれど写真を撮るのを忘れていました。

その後お魚屋さんでブリル(ヒラメみたいなお魚、今がシーズンです)と蟹を買いました。ロンドンより少し安いくらいだけだけれど、鮮度はぜんぜん違います

2007年10月25日木曜日

ドーナツ


最近いろんな人たちのブログを楽しんでいますが、今日の朝、ドイツの麻さんのブログにドーナツの話が載っていたのでどうしても食べたくなってしまいました。

レシピもリンクされていたので早速。
タネが出来上がったところ。
大きさがわかるように手に乗せてみました。

小さなおなべで揚げました。

この後お砂糖をまぶすと最初の写真です。

桃太郎君は美味しいってたくさん食べてくれました。初めてだったけれど、とても簡単。

2007年10月24日水曜日

ポピーアピール


日本にもいろいろな募金活動がありますが、イギリスでは10月の半ばを過ぎると赤い造花を胸に挿している人が多くなります。
これはポピーアピールと呼ばれて、戦没者の遺族や戦争で怪我を負った人達、また引退した人達のサポートのための募金です。
11月11日はイギリスの戦没者の日です。
この日には私たちのために亡くなったり、怪我をした兵士たちを考える日です。
この日に一番近い日曜日には王室のメンバーの参加の元、ウエストミンスター寺院で荘厳な式が挙げられます。
リメンバランス・サンデーと呼ばれています。
この赤い花は芥子の花のつもりなんです。

第一次世界大戦で最も激しい戦場だったのが今のベルギー、そこには芥子の花が咲き乱れていたそうです。
英軍はそこから身元も階級もわからない遺体を引き取ってきて、英国のシンボルである樫の木でお棺を作りました。そしてフランスの土とベルギーの墓石で記念碑を作ってウエストミンスター寺院の中に埋葬しました。
無名戦士の墓と呼ばれています。
3000体の遺体が葬られている寺院ですから、みんなお墓の上を歩いちゃうわけですが、このお墓の上だけは誰も踏むことは許されていません。
もしこの季節にイギリスに来られたら、街中の募金箱にお金を入れるとポピーを受け取れます。

これは実はリッチモンドで作られているんです。
ヒルに工場があって身体障害のある人達の職場になっているそうです。

今年のアピールは若くして、引退せざるを得なくなった兵士たちに焦点が当てられています。
今日が正式な発表日だったのですが、アフガニスタンで失明した22歳の元兵士がTVなどで募金を呼びかけていました。
今年の引退、もしくは負傷で手当ての必要な兵士の数は3000人余りだそうです。

2007年10月23日火曜日

Coutts 銀行


昨日ティムちゃんが御用でガーキンに行って来ました。
これはシティーのランドマークのひとつで、金融関係の会社が沢山入っています。
ノーマンフォスターの建築なんですが,形がきゅうりのピクルスに似ているから,と付けられたあだ名です。
クーツに勤めるお友達とお昼を食べてきたそうです。
あんなオシャレなビルのオシャレなレストランでフィッシュアンドチップスを食べたそう。
あまり美味しくなかったって。
ザマアミローだ。
連れていってってお願いしたのに、だめだって。

Coutts 銀行は女王様の銀行でもあります。
今はロイヤルスコットランド銀行の傘下に入っていますが、17世紀からのプライベートバンクで口座を開くのにはメンバーの紹介が必要です。

イギリスですねぇ。
かっこいいじゃん。
ミーハーの私にぴったり。
クーツの小切手とか、さっとバッグから取り出したりするところを想像している私。
「そんなに欲しいなら、口座を開いてあげようか?」
「ホント、ホント、ホント???」
「今日も、あければ?って聞かれたばっかりだよ。」
「欲しい、欲しい、欲しい!!!」
「でも、みきちゃんの名前では無理だよ。僕の名前じゃないと。」
「みきちゃんが日本人だから?」
「オバカサンだなぁ、貧乏だからだよ。オンラインで申込書見てご覧。」
http://www.coutts.com/
早速オンラインで見たら、ナニこの申込書?
職業、これはわかる。
年収、これはドロップから選ぶ式。
最初のコラムが0から100000ポンド、
それから50000ポンドごとで500000ポンド以上が最後のコラムです。
その次は財産、これもすごい金額から選ぶ式。
それだけ。

でもティムちゃんの名前だと、みきちゃんは使えないじゃん。
しかも口座使用料は3ヶ月当たり60ポンド。
見栄の為に払う金額としては悪くないかな?
家族カードを作ってもらって、見栄を張るか・・・?

2007年10月21日日曜日

ラムネ


今週末から桃太郎君の学校はハーフタームです。
イギリスの学校は日本と同じ3学期制ですが、何と学期の真ん中に小さなホリデーが入るんです。
桃太郎君の学校では何と2週間もお休みです。
この間いったい一年何日通っているのか調べたら、165日という結果でした。
ちょっと少なすぎー!!

まあそれは置いといて、ハーフタームの間はお昼ご飯を用意しないといけないので、テイムちゃんに日本食のお店に連れて行ってもらいました。
桃太郎君は和食が大好き。
ちょうどお米も買いたかったので、いいタイミングです。
お菓子とか、海苔とか、彼の好きなものを色々かごに入れてレジに進むと、レジの近くにラムネがありました。
あのビー玉の入っている飲み物です。
セール、ということで何と90ペンス。
安い!!!
少し前に桃太郎君の好きなカルピスを買おうと思ったら、あまりに高かったので(1リットルのパックが9.98ポンド!!)買わなかったから、これで許してもらうことにしました。
前に値段を見ないで買った後、ティムちゃんが冷蔵庫で値札を見つけて無駄づかいだと言われた経験があるので最近冷蔵庫に入れるものは値段をチェックしています。

「桃太郎君、これ知ってる? ラムネっていうのよ。」
「知らない」
「飲んでみる?」
「ウン、おにぎりも買ってね」
おうちで開けてあげるとやっぱり面白がっていました。
桃太郎君は綺麗なガラスのボトルを集めているので、これも洗ってコレクションに加わりました。

2007年10月20日土曜日

負けちゃった



イングランドは負けてしまいました。
でもすごくいい試合で楽しめたので、良しとします。
今回はジョニーもがんばったけど、イングランドのテイトも健闘。南アフリカのモンゴメリーもナカナカ。
彼はシュレックに出てくるプリンスチャーミングに似ているといわれています。
・・・たんだかなぁ。

ダンブルドー教授はゲイだった!!


「ハリーポッターの作者JKローリングが、かねてから噂のあったダンブルドーの性嗜好について是認しました。」

うちのティムちゃんはテレビを見ながらチョコチョコチャンネルを替えるクチで、いつもイライラさせられます。
チャンネルを替えるだけならまだしも、シーファックスとイギリスで呼ばれている文字放送に切り替えて、最新のニュースのチェックなんかを、いきなり番組の途中にやるわけです。
さすがに私がちゃんと見ているときは聞いてから替えますが、私が新聞を読んでたりすると勝手に画面が切り替わっていたりするわけです。
今も、「みきちゃん、ダンブルドーはゲイだって。」
「は?」
いきなり何を言い出すのかと思ったら、トップニュース。
慌ててインターネットで確認したらどうやら本当のようです。

ニューヨークのカーネギーホールでオープンブックツアーに出席していたローリングが集まった1600人のファンからの質問に答えていたのですが、19歳のコロラドからの学生の質問だったそう。

最終巻に魔法使いのグリンワルドとダンブルドーの若い時の友好関係が出てくるのですが、悪に走った彼に対してダンブルドーはひどく失望して、それ以来恋は出来なくなったとか・・・。

何だかそこまで設定する必要ってあるのかなーと思いました。
「かねてから噂のあった」なんていう書き方もすごいけど、そんなことを噂しないといけない人って英語では
「Very very sad person」といいます。

それをネタにブログを書いている私もSADです。

ジョ二ー、がんばって!!



今日はラグビーのワールドカップの決勝戦です。
イングランド対南アフリカ。
数日前の準決勝でフランスを破った時も信じられませんでしたが、もしかしたら奇跡が起こるかも?
そして奇跡を起こしてくれるかもしれないのがジョニーウィルキンソンです。
夜8時からのテレビ中継はエリザベス女王様もご覧になられるご予定です。

ロンドンの観光名所のひとつ、トラファルガー広場には四隅に台座があってそれぞれ昔の大様とか軍人さんの像が立っているのですが、北西の台座は空いたままになっています。
ここにタマにいろんなものが立つのですが、昨日はマダムタッソーの蝋人形館がジョ二ーの蝋人形を立てました。
かっこいいでしょう?
この広場はトラファルガーの海戦でナポレオンを破った記念に作られました。
だから外国に勝ちたい時にはここが縁起がいいわけです。
同じ台座にデイヴィッドベッカムの像が立ったこともあります。

ラグビーはイギリスが発祥の地です。
イングランドの真ん中にラグビーという地名があって、有名私立校「ラグビー校」があります。
ここでフットボール(サッカー)をしていた子供たちの一人、エリス少年がボールを持って走ったことからこのスポーツが生まれました。
かなり危険なのでルールに厳しいことがフットボール(サッカー)との違いです。
レフリーや副レフリーが笛を吹くと試合は中断されて、必要があればビデオでチェックがされてから判断がされます。レフリー達はマイクを付けているので話している内容は放送されています、公平でしょう?
不透明でいい加減なフットボールとは大違い。
試合が中断されているときにはメインの時計も中断しますから、インジュリータイムも正確です。

ラグビーにはラグビーボールの博物館があって、どんな風に昔ボールを作っていたか知ることが出来ます。
中身は豚の膀胱を膨らませていたんですよ。
家内工業だったらしく、旦那様が皮を縫って奥様が膀胱を膨らませていたそうです。
そこで感染症で死亡率が高い職業だったそう。

イングランドのホームグラウンドはトウィッケナムです。
ここにもラグビー博物館があります。

2007年10月12日金曜日

桃太郎君のお友達



9月からクラス替えになった桃太郎君ですが、前のクラスのお友達を捨てきれないでいます。
休み時間には前のお友達を探してウロウロ。
お昼ご飯を食べそびれたことさえあります。
数週間前に見かねた私たちが、旧友をおうちに呼んでお泊りをすることを提案しました。
ところがそのうちの一人が決められた就寝時間を守らなかったということで、桃太郎君、責任を負う羽目になっていました。

これから先はお泊りは禁止。

でもかわいそうなのでこの週末、お友達の中でも一番私たちがいい子だと思っているマット君を呼ぶことにしました。

子供たちを呼んで一番大変なのが食事です。
各自それぞれの好き嫌いがあって何を作ればいいやら。

でも誰でも好きなものというのがちゃんとあるんですね。

ラザニア、スパゲッティーミートソース、ソーセージ、ハンバーガー。
そして勿論ピザ!!

出前のピザもいいけれど、おうちではちゃんとイチから作ります。
強力粉をこねて、伸ばして好きなものを乗せて。

マット君と桃太郎君がキッチンに立って一生懸命。
これが出来上がり。
ナカナカでしょう?

2007年10月10日水曜日

黄金のチキン

ウエイトローズにお買い物に行ったら、精肉コーナーに「Poulet d' or 黄金のチキン」がありました。

思わず買ってしまいました。

いつもあるわけではなく、たまにしか置いてないんですが、普通のチキンの倍くらいの大きさで、原産はフランスですがイギリスで飼育されています。

工場生産されている(ブロイラーのこと)チキンは普通生後40日くらいでマーケットに出回ります。
フリーレンジといわれる外で飼育されているチキンは56日がスタンダードです。
でも黄金のチキンは100日弱をかけて、適度な運動をしながらゆっくりと成長させていますから、風味が断然違います。

今日買ったのは3.2kg、19ポンドでした(値段がくっついてるの見えるかな?)。
チキンに4500円というのは日本の感覚では高いかもしれませんが、ロンドンではこんなもんです。

でも私が普段買うチキンはこれの半分くらいのサイズだから、値段も半分くらいです。
鶏肉は丸ごと買うのがお得。
ガラでスープも取れるし、無駄になりません。

今日のメニューはチキンキャセロールです。
このニンニクは甘くて美味しいスコットランド産です。

3つ入りで1.69ポンドでした。「ローカルプロデュース(ご近所で生産されました)」だって。

ロンドンのスーパーマーケットなのに、スコットランド産をローカルと言えてしまうところがイギリスの流通事情をよく現しています。
難しいと思っている人が多いんだけど、やってみると以外に簡単。足をぐっと開いて包丁で切り目を入れます。裏に返して骨に沿うように包丁を入れると簡単に足がはずせます。手羽も同様にして胸肉もはずしたら、ガラは全部おなべに入れてストックを作ります。
オーブンに入れられる厚手のおなべを熱くして、オリーヴオイルを100ml くらい入れます。

そこにパプリカ、カイエンペッパー、コリアンダーシード、白胡椒を小さじ1杯づつ、黒胡椒を数粒、ベイリーフを加えて香りが立つまで少し待ってチキンを焼き付けます。


ヒヨコマメ、ニンニク、赤ピーマンを加えてゆっくり低温のオーヴンで仕上げます。


オーヴンに入れてすぐ、ティムちゃんから電話。


「もう晩御飯作った? 僕、みきちゃんが好きな手長エビを見つけたからたくさん買ったよ。お店にあったの全部。でも冷凍しても大丈夫だからって。」


ということで夕食は急遽ポテトサラダと手長エビになりました。

これが一番大きなお皿なんだけど、乗り切れない分はボウルに入れて出しました。マスタードマヨネーズで頂きました。

キャセロールは明日。


2007年10月9日火曜日

インターネット詐欺に遭ってしまいました

イギリスの新聞は週末に増刊号を発行します。
うちではデイリーメイルとタイムスを買っているのですが、日曜版はその週の木曜日くらいに読み終えるくらいボリュームがあります。
勿論そんな暇はないので、いつも後ろめたい思いをしながら大半は捨てています。
もっと「エコロジー」したいけど・・・ごめんなさい!!

でも私が必ずきちんと読むものもあって、それは、タイムスのスタイルマガジン(最終ページのMrs・Millsも!!)とメイルのYouマガジン。

特に占いは「くだらない」と内心思いながらもちゃんとカヴァーします。
私は地味で堅実で計画性のある山羊座です。
今週の占いは最高に良くってラッキーなことがありそう的な言葉に満ちていました。
気分を良くしてメールにチェックを入れるとE-BAYで使っているペイパルのアカウントから引き落としのご連絡。

「桃太郎君、ちょっとこっちに来てください」
「なあに、マミィ?」
「何ナノこれは? お買い物のときはマミィに聞いてからって言ってあるでしょう?」
「僕知らないよ」
え? 
「桃太郎君じゃないの?」
「マミィは無断でお買い物しちゃだめっていつも言ってるじゃん、ぼく、しないよ」
ええええええ?
じゃあ一体誰?

ペイパルに電話してもグルグル回されるだけでオペレーターにつながる様子はありません。
サイトでカードを無効にしてもよかったんだけれど、返金のときに手続きが面倒かもしれないと、変な気を回してしまいました。
もう一度、メールを確認するとまたペイパルから2度目の引き落とし。
これって山羊座の計画性がアダになってる?

「あぁぁぁぁぁ、現在進行形で詐欺に遭っている!!!」
(この感覚は遭った人しか解らないとおもいます)

何とか止めなきゃ、と思って今度は引き落としに指定している銀行のデビットカードに連絡しました。
そして事情を説明してカードはストップ。

「念のためにご不便かもしれませんが、カードは再発行します」
「ええ、お願いします」
「ただロイヤルメール(イギリスの郵便局)がストなので、お手元に新しいカードがいつ届くのか未定です」
「普段は使わないカードなので、それで結構です」
こんなやり取りをした後に再度メールを確認すると、さらに2つの引き落とし。

でもカードは止めたので、これ以上は被害に遭わない筈。

さあ、今度は取り戻さなくっちゃ。
ペイパルのサイトを調べたら「承認していない引き落としに関する申し立てのページ」というのがありました。
早速これで手続きをして、やっと一安心。
手続き自体はとても簡単なんですが、やっぱり面倒この上なし。
まあ被害は合計80米ドルだけでしたけど、こんなこともあるのね。

翌朝5時過ぎのメールで、被害にあった額は全額戻ってくる旨通知が来ていました。
さらにストなのに、今朝、新しいカードも書止めで届きました。

ラッキーといえばラッキーなのかもね。

でもなぜ被害に遭ったのかが解らないので、次回の予防のしようがありません。

2007年10月8日月曜日

子離れできるかな?

うちの桃太郎君は一人っ子です。

別に望んでそうなったわけではないけれど、子供は神様からの授かり物なので、人間が如何こうできるものではないと思っています。

でも見ていると一人っ子は可哀想な時があります。

イギリスでは基本的に子供が勝手に外では遊べないので、お友達と遊ぶときには相手の都合を電話で聞いて保護者が送り迎えをします。
そこで親の都合で子供が遊びたい相手と遊びたい時に遊べるとは限らなくなるわけです。

桃太郎君はよく「僕、弟がほしかったなぁ」といいます。

「妹でもいいや、遊んであげるのに」とも。

最近ではよく「マミィ、兄弟ごっこしようよ」

これは私が桃太郎君のお姉ちゃんで、桃太郎君を弟扱いしていじめたり、無理難題を押し付けたりする「ごっこ遊び」です。

何が楽しいのかさっぱりわからないのですが、本人が気に入っているので取りあえず相手をしてあげます。力に任せてねじ伏せて降参するまでくすぐってみたり、他愛のないことを繰り返すのですが、週に10回以上はやってます。

やっぱり私の方も30代になってから少しでも若く見られたい気持ちがどんどん出てきたみたいで、桃太郎君のお姉ちゃん、というのは気分的に自分でも気に入ってます。

桃太郎君と私の関係は普段からどちらかというと友達っぽくて、例えば学校であったこととか、友達のこととか、何でも包み隠さず話してくれるので、私自身は「親にそこまで言うかー?」と思うこともありますが、取りあえず悪くはない感じです。

そんな彼がこの間学校から帰ってきて、「オリーがマミィの事をFITだってさ」

FITというのはイギリスのティーンエイジャー用語で「ナカナカいい」ぐらいの感覚です。

「マミィはオリーにあった覚えはないけど」と返すと、

その日のフランス語の授業で家族のメンバーがテーマだったそう。

「だから僕、マミィの事を皆に紹介するときにインターネットでマミィの写真を検索して、フランス語で紹介したんだよ、そしたら皆マミィがFITだって。僕のマミィが一番だったよ。オリーなんか授業の後でも僕のところに言いに来た。」

キャーうれしー!!!

女の子のいるお友達から「一般論だけど、女の子は独立心が強いから、どうせ持つなら男の子のほうが可愛いわよ」とは聞かされていましたが、実際子供を持ってみると、確かにその通り。
「I love you the best in the world, mummy!」
なんて言われると生んでよかったと実感します。

最近ヨーロッパに住んでいる日本人のブログにはまっていて、結構な時間を使って読んでいるのですが、ブログに出てくる細かい描写は断然男の子のほうが多いみたい。まあ、ペットの次くらいかな?
書きたいことって人それぞれだけれど、ペット、食べ物、息子、娘、旦那の順が一般的なのは笑えます。

でも確かに男の子は女の子より手間がかかるみたい。
お友達のおうちの女の子は桃太郎君とほぼ同じ年ですが、数年前から朝は自分で起きて、朝食も自分で取るそうです。だから寝ている間に学校に行っていた、なんてこともしばしばだそう。

桃太郎君は自分では起きられません。
朝彼を起こすときも、いきなり起こすとご機嫌斜めになるので、ユックリ髪の毛をほぐして、指先を優しくマッサージして反応があってから「桃太郎くーん、起きてくださーい」とそっと優しく呼びかけます。それから朝ごはんの注文を聞いて、テーブルに用意をした頃にのっそりご登場です。
ティムちゃんが起こすときには、いきなり部屋の明かりをつけたり、お布団をめくったり、たまにはくすぐったりしますから、その後大喧嘩になることもあります。
夜は晩ご飯の後、皆でPS2のゲームを楽しんだり映画を見たり。

ところが今年の春PS3が発売になって桃太郎君はオンラインの遊び仲間が一挙に増えました。
その子たちとのメールのやり取りも始まったので、晩ご飯の後は最近ナカナカ一緒に遊んでくれません。

ティムちゃんは随分とこれが気に入らないらしく、「桃太郎君が若返ればいいのに」と愚痴しきり。
「小さいときの方が良かった。最近は文句ばっかりだから面白くない」
ティムちゃんは3人兄弟なんですが、他の二人とは15以上離れていて、殆ど一人っ子のように育ちました。
友達が欲しいのはどうやら桃太郎君だけではなさそう。

今日も晩ご飯の後、無理やり3人一緒に映画を見ました。
「一緒に何かするって楽しいよね」と桃太郎君に聞いたら、
「二人とも、やっぱり赤ちゃんでも作ったら?僕が大人になって家を出たらどうするつもり?」
といわれてしまいました。

りんご


保存の技術が進んだ今では年中手に入るので、何となく旬が無い様に見えるかもしれませんが、実はりんごは秋が一番の食べ時です。ごく普通のスーパーマーケットでも5-6種類は置いているでしょうか。
そんな中でもこれぞイギリス!!というのがCox's Orange Pippinsコックス・オレンジ・ピピンというりんご。
イギリスのりんごの中でも特にちっちゃくてシャキッとした歯ざわり。あんまり甘くないんだけど、飽きの来ない味で、スーパーによれば「熟すまで木からもいでません」というのがあったりします。このりんごは意外に歴史が浅く、1840年に最初の樹が販売されて、10年後にスラウのナーサリーから全国に広がりました。

りんごは聖書の中で知恵の実として登場するイメージがあります。イヴがアダムをそそのかして食べさせた、原罪の象徴なんですが、実際に聖書を読むと、どこにもりんごは出てきません。ただ単に木の実と書いてあるだけです。

でも何となくりんごには不思議なチカラがあるような気がしませんか?
英国では昔から「An apple a day keeps the doctor away-りんごの医者要らず」といってその効果を認めていました。
また伝説のアーサー王が癒しを求めた場所である「the Island of Avalon-アバロン島」というのはウェールズ語でりんごの島ということで、この場所では誰も歳を取ることがなく、苦しみもないことになっています。
10月21日はりんごの日です。
全国でりんごにまつわる面白いイベントが用意されています。

2007年10月4日木曜日

グリニッチの観光

イギリスの観光ガイドの資格の中に「特定の場所のみをガイドできる」というタイプがあります。
大概その地域に住んでいる、ナカナカ教養のあるおじいちゃん、おばあちゃんが趣味で資格を取ったという人達も沢山います。
プロとして食べていくためにやっている人は稀で、殆どは趣味が昂じて、といったところ。

天文台で有名なグリニッチにも、「グリニッチだけ」ガイドが20人ほどいます。
私の持っている資格は「ロンドン・ブルーバッジ」と呼ばれて「ロンドン」と「ロンドンから日帰りの出来る範囲」が全て含まれているものです。
2年間掛けて資格を取るのですが、当然グリニッチも範疇でお勉強も沢山しました。
どちらかというと理数系は苦手なので、緯度とか経度なんて興味はなかったのですが、凝り性なので実際勉強を始めると結構深く調べたりしてしまいます。
日本のバスガイドが喋る内容を「覚える」のに対して、私たちは歴史や芸術を「研究」します。
教科書なんてありませんから、試験に受かった後も勉強が終わるわけではありません。
でもこのおかげでガイドの内容はお客様に応じていくらでも変えることが可能です。
お客様もやっぱり母国語で、自分のレベルにあった話を聞けるというのが生のガイドのいいところです。
解らなければいくらでも質問できるのも便利です。
グリニッチガイドには日本人がいないので、グリニッチ観光局からタマに予約をいただきます。

昨日の仕事もそこからで、午後2時半から5時までというグリニッチ半日観光です。
早めに来てお昼ご飯をNMM海洋学博物館で食べて、仕事に赴きました。
私は博物館のレストランが結構大好き。
のんびり食べられるし、資料なんかにユックリ目を通すことが出来る時間のゆとりが取れるところが沢山。
NMMでは「バンガー&マッシュ」をいただきました。
とても美味しかった。
ワインの小瓶とミネラルウォーターと合わせて12ポンドちょっとでした。

昨日までの雨もあがってちょっと暖かいので、NMMから真っ直ぐ天文台に上がらずに少しだけ迂回して公園を上がることにしました。
すると西側のゲートを入ってすぐ当たりに、巨大なスイマーの姿が!!
これってロンドン塔のお向かいに作られたんじゃあ?
でもここにあるんだから、移されてきたのかしら?
テレビ番組の宣伝のためらしいんですけど、出演者の一人が有名な刺青師らしくて、ちゃんと彼による刺青が肩の所に!
10月7日までここに置かれているそうです。

天文台に着いたら関係のない日本の添乗員さんがグループを連れてガイドの真似事をしていました。
時間があったのでどんなことを言っているのか聞いてみようとそばに立っていると
「ここが世界の標準時間の子午線があるところです、あそこの線がそう」
ふうん、それで?
「入り口はあそこです」
おいおい
「お土産やさんも中にあります」
それだけですか?
「私はここで待ってますから20分後に集合!!」
ちょっと短くないですか?
案の定10分くらいで戻ってきたツアーのおじさんが、「ガイドさん、何で天文台なのに時計が沢山あるんですか?」
お客様って添乗員もガイドも一緒くたなのねぇ・・・。
添乗員さん、何て答えるかと思ったら、
「グリニッチは世界の標準時間だから時計が一杯あるんですよ。天文台とは関係ないです」
・・・・絶句。
ツアーのおじさんは「へぇー、そう」
カワイソー。

グリニッチは数年前から全ての入場料が無料になったので、ツアーがよく来るようになりました。
ツアーの募集には「グリニッチ天文台、海洋学博物館、海軍士官学校などの観光」と書かれていますが、実際は連れて行くだけで「ガイド付き観光」するわけではありません。
別にそれ自体は悪いとは思いません。
日本の人って「そこに行ったんだ」ということが大事という人も沢山いますから。
でもねえ、うそはいけないと思います。
「添乗員だからわかりません」
そのほうが親切です。
「安いツアーだからガイドが付いていないので、自分でがんばって英語の解説を読んでください。」
そこまで言っちゃうと、気分害するかな?
いっそのことオプションにして、希望者だけ有料でガイドを付けるとか?

イロイロ考えながら私のグループを迎えに行きました。
天文台では1時間くらい中をご案内しましたが、ガイドをやっていて一番うれしいのは、
「とても良く解りました、ありがとうございます」の一言です。
予定より20分遅れだったので、寒い中道端でずっとバスが来るのを待っていた辛さも、これで吹き飛んでしまいます。

2007年10月2日火曜日

カード・イロイロ

9月20日にワンポルスカードについての記事を書きましたが、今朝の郵便で暗証番号が送られてきました。
別の封筒を開けたら、先日カードをお届けにあがったらご不在でしたので連絡くださいって。
受取人がサインをしないといけないクーリエ配達だったそうです。
早ーい。
10日ほどでカードが出来ちゃったわけね。
このカードは今回機能を試してみたかったので申し込みましたが、バークレーカード自体は利子も高いしサーヴィス悪そうなイメージがあって好きではありません。
使っている人を見かけると、「経済観念なさそう、この人」とかって思っちゃいます。
お財布から何のカードを出すかって興味津々。
どのカード会社がいいとか悪いとか、ステレオタイプで決められるわけではないけれど、やっぱり好奇心はくすぐられます。

イギリスでのカードだけれど、私の意見は;

アメックスのプラチナやブラックは「外国人、しかも小成金で目立ちたがり屋さん」
こんなに高い会費を払ってまでショップアシスタントの尊敬を買いたいかな?

銀行系のデビット(引き落とし)カード「面倒がり屋さん」
カード付随のサービスとか研究してみれば?

Mintカード「お調子者」
他とは違うって?カタチだけじゃん。

テスコカード「セコそう」
これはもうそのまま。

キャピタルワンカードでしかも派手な写真系「自信過剰」
バカにされてることがわからないのかなあ?

銀行系のゴールド以上のクレジットカードは「慎重派」
金利も良くないし、サーヴィスがいいわけじゃないけど、安心だもんね。

ダイナース「彼にするならこんな人」
社会的な地位もあってのんびりタイプ。でも使えないところ多いんですけどー!!

2007年10月1日月曜日

ロンドンの交通費


「地下鉄の初乗りは現金だと千円です。」
殆どの場合すごくびっくりされますけど、本当の金額です。
「じゃあ住んでいる人は大変ですねぇ。」
実は住んでいる人はわずか4%の人たちだけがこの金額を払っています。
残りの96%はオイスターカードを利用してぐっと少ない金額を払っています。
オイスターカードはロンドンの交通網で使えるプリペイドカードです。
一部ナショナルレイルは使用不可ですが地下鉄やバス、トラムなどで利用できます。
この料金体制が9月30日から変更になりました。
ロンドンにはワンデイトラベルカードという一日乗り放題チケットがあるのですが、今回の変更でこのチケットよりもオイスターカードを利用する方がお得になりました。
学生や、18歳以下の場合は写真付きのオイスターカードが必要ですが、大人は駅やタバコ屋などで簡単に手に入れることが出来ます。
カードの登録料(これは返却可能)が3ポンドかかりますが、それでも便利さや割引を考慮すると手に入れたほうがいいかも。
日本を発つ前に買う事も出来るので、観光の人も要チェックです。
右手の「買い物」記事の中に以前「Visit Britain」を載せたので参考にどうぞ。

割引についてはかなり複雑なので(18ページの冊子が発行されています)抜粋すると、
バス代 現金2ポンド、オイスター90ペンス
地下鉄 現金4ポンド、オイスター1.5ポンドから
トラベルカード オイスターだと50ペンス引き

ね、安いでしょう?(これで普通!?)
でも一部鉄道では使えませんから、気をつけて。
最終的には2009年までにはロンドン中の鉄道でも使えるようになるそうです。
いつも思うけど、気の長い話!
覚えていられるかなぁ?
詳しくはtfl.gov.ukを参照してください。