2007年12月30日日曜日

お誕生日


実は昨日は私のお誕生日だったんです。
例年はロンドンに繰り出して、セールでいろんな物を買ってもらって、お昼ご飯を素敵なレストランで食べて、とずうずうしい一日なのですが、今年は土曜日に当たったのでお昼に開いているレストランが少ないんですね。

レストランにも行かずにわざわざ込んでいるセール中にお買い物もねぇ・・・、ああ、めんどくさい、となって代わりにおうちで美味しい物を食べることにしました。

なんだか最近物欲がどんどんなくなっている気分(←ティムちゃんは信じてくれないけど)
私を個人的に知っている人からは「結構マテリアルガール(物欲の塊)」と思われているけれど、今年のクリスマスなんて欲しい物を考えるのに結構苦労しました。
何だか欲しい物が何も無いって寂しい。
特に精神的に充実した結果、というわけでもないし。

おうちで美味しい物を食べるほうが、お外で派手なレストランに行くよりいいなんて、自分でもなんか信じられない。

・・・これって歳をとったってことかしら?

幸いいいお天気だったので、お散歩がてらトウィッケナムのお魚屋さんでカニと手長エビを買ってもらいました。これはお昼ご飯用。
晩御飯にはもちろん大好物のローストビーフ。

帰りにアームストロングによってロースト用のサーロインも買ってもらいました。
ローストビーフはお肉がよければ誰でも上手に作れるので、お肉選びが肝心です。
ロースト用にはいくつか種類がありますが、サーロイン、リブ、トップサイド、トップランプの4種類がイギリスでは一般的です。
日本人にはたぶんリブが脂がきれいに混じっているのでお勧めですが、ティムちゃんが健康オタクなのでうちではちょっと。
お買い得感があるのはトップランプかな?
サーロインの3分の一くらいの値段でやわらかいし美味しいところです。

でも私のお気に入りはやっぱりサーロイン。(リブも大好きだけど)
ロインは腰肉のこと。
それにサー(騎士)の称号がついているんです。
この話は前に書いたので詳しくはこちらをどうぞ

ワインも美味しかった。

因みにプレゼントは桃太郎君からI Pod用のイヤフォーン、ティムちゃんからは資生堂の基礎化粧品のセット+バスオイル、お気に入りのチョコレートでした。
バスオイルは3層に分かれていてシェイクしてから使うタイプ。
「贅沢なバスオイル」と書かれているところがすごい。

私はお風呂が大好きで最低一日2回入ります。
だからバスグッズってうれしいんですよね。
クリスマスプレゼントの中にもシュウウエムラのバスオイルがありました。
このネーミングも笑っちゃった。
「Pleasure of Japanese Bath」
何だかオースティンパワーの日本風呂を想像してしまいました。
ちょっと怪しいネーミングだと思いませんか?

2007年12月27日木曜日

クリスマス その3


バートリー一家はプレゼントが大好きです。


クリスマスのプレゼントと夏のホリデーに殆どのお金は消えてしまいます。

いつも思い出すのが蟻とキリギリスのお話。


桃太郎君の学校とかお金の掛かることはたくさんあるし、イギリスでは金利も上がってきているので住宅ローンの支払いとか、とりあえずお給料の3分の一は手に入る前に行き先が決まっています。

だから今年はあまり使わないことにしようってティムちゃんとも協定を結びました。

そうしないと片方だけたくさんになって不公平でしょう?

でもクリスマスって何か魔法に掛けられたみたいに買い物したくなっちゃうんですね。


そこで妥協案として今年のクリスマスは普通のプレゼント以外にテレビを買い換えることにしました。

今リビングルームにあるのはBang & Olufsen のテレビで10年位前のものです。

B&Oらしいデザインで、気に入ってはいるのですが、何分HDではありません。

そこでHDに買い換えることにしてB&Oのショウルームに行ったのですが、何とお値段が6000ポンドから!

そこで悩んだ挙句に東芝のテレビを買うことに決めました。


37インチだからそんなに大きすぎないし、上品なモデルを選びました。

因みにモデルナンバーは37Z3030DBです。


B&Oから比べると格段落ちるけど4倍以上の値段の差にはかえられません。

インターネットで値段を調べて購入後、無事に配達されたのが12月6日。

使っていないベッドルームに毛布まで掛けて隠しておきました。

クリスマスイブにラッピングをしてツリーの下にちゃんと置いて・・・。


ところが、ですね。

クリスマスの日に開けてみると何とスクリーンに内側にひびが入っていて、殆ど映らないんです。


がーん!!


楽しみにしていたのに!!


ティムちゃんは相当こたえたみたい。

だって、彼にとっての初めてのインターネットショッピングだったんですもん。


追い討ちを掛けるように桃太郎君が

「ちょっとくらい高くても、ちゃんとしたお店なら持って行って文句が言えるのに、何でネットでなんか買ったの?」


カスタマーサービスに電話をしてもクリスマスだからお休み・・・。


やっと今日になって電話がつながって、驚いたことにすぐ取り替えてもらえることになりました。

もちろんすぐにといっても1月3日に配達されるそうです。

まあこの時期それは仕方がないかも、ね。


ところが、です。


今度はテレビのケーブルのボックスが壊れてしまいました。

すぐにヴァージンに電話したらこちらは1月の4日に誰かが修理に来るって・・・。

ボックスがなくてはテレビを見ることができません。


ティムちゃんにとっては大大ショック!!


幸い桃太郎君のテレビは30チャンネルほど映るので、

「テレビがみたかったらいつでも僕のお部屋で見てもいいからね。」


でもティムちゃんの見たいのはスカイスポーツで、桃太郎君のラインでは見られないのよね。


かわいそうなティムちゃん。


でもこれを機会に少しテレビから自立してくれるかな?

クリスマス その2

さてクリスマスの食べ物といえばイギリスでは七面鳥か鵞鳥です。
国によっては魚というところもありますが、皆さんのところではいかがですか?

今から400年以上前、エリザベス1世の時代に始まった習慣だそうです。
その当時は鵞鳥を食べたそうですが、ヴィクトリア時代になってお金持ちの人たちがもっと身のついている七面鳥を食べ始めたそうです。
チャールズディケンズの「クリスマスキャロル」にも、クリスマスの朝にスクルージが使いの子供に七面鳥を買いに走らせる場面があって、庶民はやせた鵞鳥を食べるという設定になっています。

我が家のクリスマスでは、ここ数年鵞鳥を料理しています。
だって味が断然いいんですもん。
5kgくらいの鳥を今年はお料理しましたが、2時間半ほどオーブンに入れて焼き上げます。
身に脂がたっぷりなので、何もしなくてもしっとりと仕上がります。
クランベリーをオレンジジュースで煮た物に砂糖を少し入れたソースと、りんごを煮たソース、そしてグレイヴィーソースでいただきます。
付け合せは芽キャベツと人参、マッシュポテトとローストポテトです。
ワインは

翌日のボクシングデー(イギリスでは休日)にはギャモンを焼きました。
これは塩漬けの豚肉で、一晩水につけた後、1時間煮てからオーブンで焼き上げます。
パイナップルと一緒に食べます。
ワインはフルリーを選びました。

2007年12月25日火曜日

クリスマス その1


桃太郎君が6時半に起こしにきました。
2時過ぎまで眠られなかった私にはちょっと辛い朝かも。
でも桃太郎君は4時過ぎには目が覚めてしまって、ずっとベッドで我慢していたんですって。
そこでみんなで起きることにしました。

クリスマスツリーの下には夜の間に沢山のプレゼントが置かれたようです。
これから2時間以上かけてひとつずつ開けていきます。

桃太郎君はほしかったI Macが手に入って大喜び。
これはジョンルイスのデパートで最後のひとつでした。


私は沢山のプレゼントの中で桃太郎君のくれた彼デザインのお皿が一番でした。
ティムちゃんからはヴァレンティーノのセーターとスカート。
頼んでおいたヴィトンの携帯用のチャームもちゃんとありました。

ティムちゃんはアルマーニのスーツとヴィトンのネクタイがお気に入り。
気に入ってくれるかどうかとても不安だったのでよかった!

プレゼントってもらうのも贈るのも楽しい。

・・・でも実はすごくショックなことが、この後に・・・・
それではまた。

2007年12月24日月曜日

クリスマスの食べ物


今日はクリスマスイブです。
桃太郎君とティムちゃんは、朝のすいているうちに注文しておいたガチョウを、贔屓のお肉屋さん「アームストロング」に取りに行きました。
結構大きいでしょう?
これで大体5kgくらい。七面鳥と違って身はあまりありません。
去年はクリスマスランチの後は殆ど残りませんでした。
付け合せのお野菜は人参と芽キャベツ。
イギリスではここ数年茎に付いたままのものが手に入るようになりました。
もいでからすぐ鮮度が落ちだすので、この状態で買ってきます。
味がまったく違うので、うちでは既に茎からもいである状態の物は買いません。

アメリカのえいと@さんのブログにアメリカのの人参は細長いと書いてありましたが、細長くない人参を見たことがないのでイギリスの物が普通なのかどうかは解りません。
でもこれが私の普通に買う人参。
みんな明日お料理します。
ああ、明日が待ち遠しい。
プレゼントいくつあるかな?

2007年12月20日木曜日

我が家のクリスマスツリー


本当に忙しい毎日です。
クリスマスの準備って、別に何をするわけでもないんだけど。
何となく何かやり忘れた感じで気持ちばっかり焦っています。

我家では週末にツリーを出しました。

うちのツリーはティムちゃんが独身時代に買ったものなので随分な年季ものです。
本物の木は毎年選ぶのが大変ということで、別に環境とかを考えているわけではありません。
2メートルくらいで飾りも毎年同じものを使います。

本物の木を使っている人達は、いろんなところで買っています。
2年前にはオンラインショッピングが流行ってクリスマスを過ぎても配達されないツリーがニュースになりました。
街中のクリスマスツリーはちゃんと流行があるみたいでここ数年は青いライトが流行りました。
白だけのライトも品がありますが、うちでは昔風のマルチカラーのライトです。
チカチカ光るものではなくて本当についているだけのライト(意味わかります?)
これがナカナカ風情があるんですねぇ。
ところが今年出してみたら4本使っているライトの一つがつきません。
1本に40個の豆電球がついています。
ということで1本なくなると随分華やかさに欠けてしまいます。

そこで修理してみることにしました。
前にも書いた事がありますが、私は実はDIYが大好きです。
イロイロ想像して自分で何でもやってみます。
直る確率は半分くらいかな?
でもそのまま捨てちゃうよりは面白いでしょう?

クリスマス用のライトがつかない原因は単純です。
ライトのひとつが壊れているか、プラグのフューズが悪いか。
そこでまずフューズを取り替えてみました。
でも点きません。
今度は40個の豆電球を全部はずして一つずつ接触部分を調べて、光にかざして電球の中もチェックしました。
2つほどまずそうなのがあったので、スペアと取り替えました。
これで大丈夫だろうと思ったのに、電源を入れてもやっぱり点かないじゃありませんか!!
ショック!
1時間半ほどこれに時間を使ったのに!!
こんなことになるなら初めから新しいのを買いに行けばよかった。
おうちの近くのタバコ屋さんで5ポンドくらいで売っていたのに。

忙しいとか言う割に本当にくだらないことに時間を使ってしまったという気持ちで一杯です。
後でタバコ屋さんに行ったらライトはもう売ってませんでした。
他のお店にも単色のものかチカチカものばかり。
結局すごく昔風の電気修理やさんみたいなところで12ポンドで見つかりました。

めでたしめでたし。

2007年12月17日月曜日

桃太郎君、ひとりで郵便局へ行く。


桃太郎君の学校はお休みがとても長くって、先週の金曜日の午後からクリスマス休みに入りました。
来年の2週目までのんびりです。
今日ものっそり起きてきたのは10時少し前でした。
すいている朝のうちにお買い物を済ませたかったので、起きたばっかりの桃太郎君に声をかけました。
「マミィのお買い物お手伝いしてくれると、とってもうれしいんだけど。」
どんな答えが返ってきたと思います?
「えーっ、僕行きたくないよ。疲れているんだもん。」

今起きたばっかりで何言ってんの???
それがお母様に対して言う言葉???

でもけんかするのもイヤなので、ここは冷静に・・・。
「あのね、桃太郎君、クリスマスカードとか要るって言ってたでしょう?
マミイと一緒に来て自分で選んだほうがいいんじゃない?
ウエイトローズにも行かなきゃ行けないし、マミイはたくさんお荷物もてないのよ」

普通はこんな感じで大丈夫なんだけど、今日はだめでした。
「後でいいじゃん、何で今行きたいのさ!!!」
「朝のほうがすいているから、人ごみは嫌いなんだもん」
「あーっもう!!!行きたくないっていってんじゃん!!」

まるでドラマに出てくるティーンエイジャーそのもの。
頑固で融通が利かなくて、わが子ながら「お馬鹿」と思うことは時々あるけれど、クリスマスまで10日をきっているときにお母様に逆らうほど馬鹿な子だとは思いませんでした。

だんだんこっちも頭にきて、「じゃあ一人で行くからもういいわ。桃太郎君がマミイの事を考えてくれないんだったら、マミイだって桃太郎君のことなんて一切考えないことにするから!!!プレゼントだってもう期待しないほうがいいわよ。ティムちゃんにも買わないように言っちゃうから!!」

言った時は思わなかったけど、こうやって文にすると、私もお馬鹿みたい。
でも子供が逆らってくるなんて耐えられない!!(別に子供じゃなくてもイヤだけど)

思いっきりドアを閉めると彼があわてて上着を持ってドアを開けてきました。
「そんなに言うなら行けばいいんだろー、行くよ行くよ。」
「来たくないなら来ないで頂戴。」

そこで一人でお買い物をしてぷりぷりして帰ってきました。
当然桃太郎君のカードは買ってきませんでした。

「僕はカード、どうすればいいの?」
「そういったことを考えてから、マミイに逆らうかどうか決めなさいね。カードだけじゃないのよ。切手だって自分で買いに行きなさい。」
「僕一人でお買い物に行けないよ」
「だから朝連れて行ってあげるって行ったでしょう?
これからはなんでも一人でやってね。マミイはラクチンでうれしいわ。」

そうは言ったもののやっぱりかわいそうなので、(買わないけど)お店には一緒に言ってあげることにしました。
でも郵便局はおうちの前なので、ここで切手くらいは自分で買えるでしょう。

「買ったことないんだもん、何買っていいかわかんないじゃん!」
はじめはいつまでもぶつぶつ言っていましたが、そのうち覚悟ができたみたい。
「お金はいくら持っていけばいいの?」
何枚欲しいか考えなさい。
「切手っていくら?」
カウンターで聞きなさい。ファーストとセカンドがあるから。
「セカンドって何?」
安いサービスのこと。自分で考えて選びなさい。
「いくら違うの?」
自分で聞きなさい。

そのうち用意ができたみたいでドアの閉まる音が聞こえました。
しばらくするとうれしそうな顔で帰ってきました。
「マミイ、3ポンドちょっとだった。」
いったい何枚買ってきたの?
「11枚、ファーストクラスを買った。」
私には昨日30枚以上出すって言ってたくせに。

まあいい経験になったかな?
これからは素直にお買い物についてくるかな?

2007年12月7日金曜日

ウインザーの和食


今日は久しぶりにウインザー城へ行きました。
修学旅行のお仕事だったのですが、お昼ご飯が自由食だったので和食のレストラン「なんぶ亭」に行きました。
ロンドンにもある日本食のレストランの支店だそうですが、私は初めて。
本店も機会がなくて行ったことはありません。

お城のすぐ横、マクドナルドの並びです。
小さな入り口で上品そう。
中に入ると従業員も日本人ではありませんでしたし、お客も日本人はゼロでした。

「まぁいまさら日本人を相手にしても儲からないかもねー」などと一緒に行ったお友達のガイドとも話をしていましたが、メニューを見ると完全に日本人相手の定番メニューです。

今日は寒かったのでお鮨とかは食べる気にはならずに、カツカレーを頼みました。
お友達は鍋焼きうどん。
そんな話ばっかり途中でしていたからかな?

でも出てきたお料理を見て二人とも同時に
「ちっちゃーい!!」
盛りが少ないかも。

やっぱり感覚が日本人じゃなくなってるのかしら?

でも鍋焼きうどんの方はお汁まできれいに平らげたら満足だったそう。
カレーはねえ、ご飯が多いからお腹は一杯になったけど、カレーが足りない状態でした。
食べ終わってから
「あ、写真を撮っとけば良かった」
残念ブログに載せられたのに・・・。
二人で19ポンド。

ウインザーにはここ以外にもWagamama が最近出来ました。
一番安いラーメンが7.15ポンド。
サンドイッチとコーヒーで4ポンド以上する国だから、温かい料理でしかも和食だとこんなもんなんでしょうね。

生徒さんたちに、何食べたの?ってきいたら殆どがファーストフードでした。
マックでセットを頼んでもやっぱり4ポンドくらいだったそうです。

中にはワガママのラーメンを試した子もいて、
「どうだった?」って聞いたら
案の定「ハズレ」だって。

2007年12月5日水曜日

鍋焼きうどん


ここ数日鹿肉とかローストビーフとかへヴィなものが続いたので、今夜は鍋焼きうどんを作ることにしました。
おうどん(麺)は自分で作ろうと思っていたんですが、冷凍の麺が美味しいと聞いたので試してみることにしました。

ロンドンのピカデリーサーカスにJapan Centreというお店があるのですが、最近改装が終わったところ。
材料はここで揃うはずです。

鍋焼きうどんはあの器に入っていないと雰囲気が出ないので、早速器選びです。
何と3.5ポンドで売っていました。
安い。
もっとするもんだと思ってました。
折角だから違う模様を3つ。

何を入れようかな?
かまぼことえのきとしいたけ、春菊も欲しいし白菜とおねぎも少し。
油揚げとてんぷらも欲しい。
エビと白身のお魚はウエイトローズで買うことにします。
こんなに全部入るかな?

おうちに帰ってきてお鍋の箱を開けたら注意事項がぎっしり。
ナニナニ・・・
電子レンジ、オーブン、電磁調理器では使えません。
強火はだめ、水につけるのもだめ、ふきこぼれも割れる原因だから目を離さないように云々。
エラク華奢な器なんですねー。
初めに使う時はまずおかゆを炊いてください、だって。

そんなメンドーな!!!
今日のところは別のおなべで作って器に移しかえる手を使うことにしました。

でもこの説明書って裏面は英語なんだけど、訳が結構笑えます。
きっと一生懸命考えたんだろうけどね。

イギリスの普通の説明書ではこんな風には書かないよー。
いったい何が違うんだろうと思ってじっくり読んでみました。
変だと思った理由がわかりました。
説明が長いんです。
例えば「こうしてしまうと、こうなるから、こんな時には、こんな風にしないで下さい」みたいな。
英語だと普通は「XXしないで下さい」で終わり。
書く必要のないことばっかりズラズラ、文も長いしだから文法も変。
長い説明が全く役に立っていない例をひとつ挙げると
日本語「この土鍋は吸水率の高い材料を使用しておりますので、水分を吸うと破損しやすくなります。つけおき洗いはお控えください」
英語の訳「The earthen pot is made of special material with high water absorption, please be carefully when you wash it because this material is easy to break down.」

単純に「Do not soak」で済むのにね。
短いけど何が言いたいのかがわからないものの例は「Wash well it after used for loading soup for a long time.」「汁を長時間入れたままにしないで下さい」という日本語の項目があるからそれかな?
おうどんも楽しみだけど、お鍋の説明書でこれだけ楽しめるなんて今日もなかなか良い一日。

2007年12月1日土曜日

ロブスターのお刺身


美味しそうでしょう?
以前にここでも紹介したロイヤルチャイナクラブでいただきました。
ロカンダに行った同じお客様と行きました。

イギリスの中華料理屋さんではロブスターはおねぎとしょうがで炒めて細麺を添えることが一般的です。
改めてお客様から「どんな風に料理してあるの?」と聞かれたので
「生簀から取り出すので、お好みにできますよ」となりました。
そこで半分をお刺身に、残りを炒めてもらいました。
お値段はロブスターの重さで決まります。
1ポンド(450g)あたり30ポンド。

ロブスターのお刺身ははじめて。
淡白な味でプリプリでとっても美味しかった。
日本のイセエビのほうが味に甘味があるそうです。

他にもホタテやマテ貝などを蒸していただきました。
「みきちゃん、鮑も食べたかったら注文してみる?」
と聞いてくれたんですが、値段を聞いたらひとつ80ポンドだったので遠慮しました。
「今度、会社のお金で来られた方に食べさせてもらいます」と正直に言いました。

このレストランは海鮮で有名なんですが、フェイ・マシュラーというロンドンの食批評家が「自分で払ってでも食べたいレストラン50選」に入れています。

日本と同じように英国でも接待という制度があります。
会社のお金で美味しい物が食べられるのはいいことですが、「自分で払うか?」となると意見の分かれるレストランもたくさんあります。

これ以外にもハロッズでピザを食べたり、いろんなところに行きましたが、「大阪の方だなぁ」と思ったのは「みきちゃん、お好み焼きに行こう」といわれた時。
「日本よりも随分高いので、これでこんなにするのってびっくりするとおもいますよ」というと、
「それがええんよ。ロンドンでお好み食べてきたってみんなにゆうたら受けるやん」

私も大阪なので、その感覚はわかります。
「あべの」でも普段食べないお肉の鉄板焼きをいただきました。
日本酒も飲んだし、写真も撮ったし。
「また来年来たいわー、その時もガイドしてね。」
もちろん楽しみにしています。

2007年11月26日月曜日

ロカンダ・ロカテリ


お仕事でロカンダロカテリに行って来ました。
東京でミシュラン2008が発刊されたそうですが、このお店はロンドンでミシュランの星を持っているイタリア料理屋さんです。

以前ティムちゃんに連れてきてもらったことがあって、今回で2回目。
日曜日だというのに随分混んでいました。

ここはシンプルにいい素材をあっさりお料理しているので、単純すぎると悪口を言う人もいますが、日本人にはとても合う味です。

前菜にカルパッチョ。
とっても柔らかいお肉がお皿にこんもり盛られたロケットの上に被って、更にパルメザンチーズが3切れ。

メインにはロブスターのパスタを選びました。
ロブスターがプリプリで、バターのシンプルなソースです。

ティムちゃんから「ミシュランに載っているレストランはワインが高いから、安くて美味しいワインを選ばないとお勘定が跳ね上がるから気を付けなさい。」とアドヴァイスをもらっていたので、あらかじめ安くて美味しいワインを教えてもらいました。

イタリアワインは名前が難しいので、ティムちゃんに教えてもらったとおりワインの名前を書いてソムリエに見せたら、他のワインに比べてダントツに安い値段でした。

ワインは値段と味が必ずしも一致するわけではないのを実感しました。
美味しいものを食べるのがお仕事なんて幸せ。
これだからガイドの仕事はやめられない。

2007年11月22日木曜日

イギリスのクラブ


ティムちゃんのクラブでお昼を食べてきました。
イギリスのクラブって、アガサクリスティーなんかをを読んでいると
「今日はクラブで・・・を見かけた」とか
「クラブで・・・と昼食を取った」なんていう描写が出て来るアレです。

イギリスには今でもいろんな種類のクラブがあります。
例えば元はインドに駐在していた軍人がメンバーだったという「インディアクラブ」
陸軍の関係者が集まる「インアンドアウトクラブ」
この国で初めてココアを出したといわれる「ホワイトクラブ」
「オクスフォードケンブリッジクラブ」は想像できる通り、両大学の卒業者がメンバーです。
ローストビーフで有名なシンプソンズもチェスのクラブでした。
サンドウィッチの始まりもクラブです。

すごく小さな会員制のホテルを想像すると近いものがあります。
書斎とかダイニングルームとか、バーなんかがあります。

ティムちゃんはThe Arts Club というのに入っています。
元はアーティストが集まったクラブで、メンバーにはチャールズ・ディッケンズやミレー、ピサロやドガ、サー・コナン・ドイルなどそうそうたる名前が連なります。
今ではアーティストだけではなく、アートを愛する人もメンバーに成れるので、ティムちゃんが絵描きさんな訳ではありません。

クラブのいいところは「身元のヘンな人はいない」という建前です。
例えばクロークを覗いても、ブリーフケースとかコートとか誰かが管理しているわけではなく、みんな自分の荷物を勝手に置いていったり持って行ったりしているわけです。
初めて見たときは
「私のコート、後で戻ってきた時に無くなってたらどうしよう」
と思ってティムちゃんに聞いたら
「クラブではそんな話聞いたことはない」
と一笑に付されて終わりました。
みんな身元のわかっている、安心していい仲間たちとの隠れ家、それがクラブです。

ロンドンのメイフェアーにあるので、ちょっと買い物に疲れたときにシャンパンを飲んだり、ただユックリ雑誌を眺めたり、ご飯を食べたり利用価値はおおありです。
メンバー同士のイベントなんかもタマにあってスポーツ観戦とか、展覧会とか。

名門といわれるクラブでは女性の出入りは厳しく制限されました。
今でも(アーツはそんなことはないけれど)女性の入れない部屋があるクラブは少なくありません。
でもこれは女性差別ではないんです。

紳士といわれる英国男性は女性の前でのエチケットにすごく気を使わなくてはいけなかったわけ。
例えば女性を一人で立たせてはいけないとか。
これはジュリアロバーツの「プリティーウーマン」のエスカルゴの出てきたレストランを思い出して。
最初に席に着くときに、彼女が座らない前は男性が座る訳には行かないので3人とも立ったまま、彼女はそんなエチケットがあることを知らないので、3人と一緒に立ち続けるというシーンです。

こじんまりした部屋で居心地よく新聞を読んでいて、女性が入ってくるたびに立ち上がるなんてかわいそうでしょ?男性だけの部屋にはそんな理由があるんです。

私よくイギリスにこられた「紳士」のお客様にこの話をするんです。
特にご夫婦とかで来られていると、レストランとかで実践してもらいます。
「日本では見たことがない」
と言われるので、
「是非イギリス旅行のお土産として、お友達の間で広めてください」とお願いします。
何度かやっていると癖が付くのでそれほど苦にはなりません。
実際1週間ほどの滞在で完全マスターされた方も沢山います。

2007年11月19日月曜日

始皇帝の副葬品


大英博物館の始皇帝の副葬品「素焼きの軍隊」を見てきました。
この展示は特別展示なので一般のギャラリーと違って有料です。
9月から始まった展示ですが、かなりの人気で50万枚用意された前売り券はほぼ完売の状態です。
当日券が朝9時15分から500枚リリースされますが、それを手に入れるために朝7時過ぎから行列が付く日もあるそうです。
朝の10時過ぎに中に入ると既にチケット売り場には100人弱の列ができていました。
実は中国の磁器を見に来たのですが、「ついでに見れたらいいかな」くらいの軽い気持ちで並んでみました。
以前同じように並んだときは4時半のチケットしかなくて、帰宅ラッシュの電車に乗るのは嫌なので、諦めた経験があります。
今日は月曜日、しかも雨、それもあって20分ほど並んだだけで2時のチケットが取れるということなのでラッキーです。

大英博物館の中央には大英図書館の閲覧室があるのですが、この展示はそこを改装して行われていますから来年の春までは閲覧室をみることはできません。
まぁ他に大きなスペースが取れないのは解りますが、これが定着してとても素敵な閲覧室がいつも特別展示のために為に利用されてしまうことがないことを祈ります。

中に入るとイヤフォーンガイドが3.5ポンド。
入場料を12ポンド払ったあとに、それはないでしょう?と思いました。
やっぱり半分以下の人たちしかしか手にしていませんでした。

まず始めに時代背景の説明の展示が続きます。
エリアのこととか、その辺りの埋葬のしきたりや、戦争の際に使われた武器など、始皇帝には直接関係のない時代が殆どです。

大きなスクリーンでは戦いのシーンが映し出されて、始皇帝が5つのエリアを征服して皇帝になったという雰囲気が感じられるようになっています。

次の展示は秦がどれくらい文化が発達していたか、始皇帝がどんなところに住んでいたのか、という資料です。

続いて彼らの思想、そして死後の世界の為の準備、そして実際の素焼きの軍隊がどのようにして作られたかといった資料に移ります。

1974年という本当に最近発見されたということや、畑を耕していて偶然発見者となったYangさんの事とか・・・・

・・・・

もう、前置きが長すぎ!!

ここにたどり着くまでに1時間以上掛かりました。

さっさと見せてよって思ってしまいました。

暗いし、すごい人ごみだし、だんだんイライラして来ました。

で角を曲がるとやっと素焼きの軍隊です。

今から2200年前に作られた物です。

正直な感想を書いていいですか?

「少なすぎます」

テレビなんかでぎっしり埋葬されている映像を既に見ているせいか、感動がありません。

2列にきれいに並んでいる「ただの素焼きの像」に見えます。

特にその前に中国の部屋で磁器の名作をかなり見た後だからかもしれませんが、秦の始皇帝の副葬品はその規模がすばらしいのであって、技術が優れていたわけではありません。

大量生産でオートメーション化されていた工程でしたから、職人さんが創ったというよりも労働者がツクッタモノなんです。
だから一つ一つを丁寧にみると、あらが目立つだけ。でも「ぎっしり感」があると感動を呼ぶ訳です。

特に展示の初めの部分で青銅やヒスイを使った展示が(しかも時代も前だし)あったので余計に目立ちます。

「でも12ポンドも払って2時間以上楽しんだわけだから・・・」
「メディアの批評家も絶賛してるし・・・」

せめて100体位手に入れられないのかな?
掘ればまだたくさん出て来るそうだから・・・。


大英博物館ではあまりのこの人気に、展示の終わる4月が近づくと24時間体制で展示をすること考えているそうです。

中国に行く予定がない方は、ここで見ておくのもいいかもしれません。
でも北館の常設のの中国のギャラリーのほうが目の保養になります。

2007年11月18日日曜日

スロークックド・ラム


どんどん日が落ちるのが早くなってきました。
イギリスは日本側に持ってくれば、樺太くらい北にあるのに、その割には極寒というほどでもありません。
それでも日中の最高気温が10度を割ると、温かいお料理が恋しくなります。
今回紹介するのは手間要らずのお料理です。
オーブン用のポットがあればそれだけで十分です。
上の写真が材料です。
お肉はラムの肩、骨付きで1.8kgです。
お豆の缶詰2つ、シャロット10個、たまねぎ2個、ニンニク1個、トマト6個、ローズマリー3枝、ベイリーフ2枚、白ワイン350ml、塩コショウ適量。

材料を全部おなべに入れて140度のオーブンで4時間料理します。
私はLa Crucet の24センチの物を使いましたが、ご覧のように一杯です。

ティムちゃんが健康オタクなので、私たちはオーブンから取り出した後、あら熱を取って冷蔵庫で1晩寝かせました。こうすると脂が表面に固まるので取り除くのに便利です。
表面が黄色っぽいでしょう?
ティムちゃんはこの脂肪分を全部取ってしまいました。
でも健康に気を使ってない人は1晩置く必要も、脂肪を取る必要もありません。

220度のオーブンに戻して1時間ほど料理します。
骨から身がはらりと落ちます。
グリークヨーグルトにきゅうりのみじん切りとミントソースをちょっと入れた物と一緒に食べると一段と味が引き立ちます。

お料理の時間は長いけれど、何にもする必要はありません。
盛り付け次第では豪華に見せることもできますし、お友達がたくさん来ている時なんかにどうぞ。
田舎風のパンにとてもよく合います。

2007年11月15日木曜日

11月第3木曜日


タイトルだけで何の話かわかっちゃう人は、ナカナカ教養のある方か、もしくはただの酒好き???

今日はボジョレーヌーボーの日です。

ボジョレーはフランスのワインの産地のひとつですが、毎年11月の第3木曜日にその年に収穫した葡萄のワインを飲んでお祝いをする習慣があるのです。

新酒といえばいいかもしれないんだけれど、ちょっとニュアンスは違います。
例えば新米といえば出来たばっかりのお米だけれど「半年たったら捨てる」みたいなことはしませんよね。
その意味では新酒ではなくてまさにこの時期にだけ飲む「イベント用のワイン」といった方が正確です。

私はワインの説明をする時によく木にたとえます。
木の幹に当るのがタンニン、ワインマスターの技量が葉っぱ、葡萄が枝、ワイナリーの名前が花です。

ボジョレーヌーボーはタンニンが殆どありませんからみんな枝から先だけ。
ということで花瓶に入れている間はいいんですが一定の期間が過ぎると死んでしまうわけです。

お友達のおうちでこれは4年物のボジョレーヌーボーなんて出されたときには言葉を失ってしまいました。
「折角だからもう少しとって置けば?」とかわした事がありますが、お腹壊すんじゃないかな?
きっとビネガーみたくなってると思います。

今日は朝からボジョレーヌーボーの朝食に、ロンドンのゴードンズに出かける予定だったんだけど、ティムちゃん、朝になってから「いきたくない」だって。
「折角楽しみにしてたのに」と文句を言うと、ずばり「どうせ写真を取ってブログしたいだけだろう」だって。
当ってんじゃん。
「朝の9時半から多分11時過ぎまで飲んじゃうと、結局1日つぶれるから」と尤もらしい事を言ってますが、そんなこと昨日からわかってんじゃん。
「代わりにお昼ご飯にどっか連れて行ってあげるから」
じゃあそれで手を打ちましょう。
でもお出かけのつもりで6時におきて、することもないのでこんな記事を書いてます。

昨日は待ち合わせをしているお友達の話とかしてたくせに、誰か嫌いな人でも来ることが私が寝ちゃった後に発覚したのかな?

とりあえず今年のヌーボーの写真です。
冷蔵庫できりっと冷やしていただきます。
朝ごはんの時に飲もうかな?
ボジョレーにもいろんなワイナリーがありますから、柄はそれぞれ。
これは結構かわいいでしょう?
コルクにも猫ちゃんが登場します。

2007年11月13日火曜日

イギリスのお肉屋さん


ドイツに住んでいる麻さんYogacatさんのブログに、ドイツのお肉屋さんのお話が載っていたので、私の贔屓にしているお肉屋さんを紹介します。

今日は朝からうっとうしいお天気で、やっと2時過ぎから晴れ間が出てきました。
歩いて5分ほどなので、買い物袋を提げてお出かけです。

こんな日にはあったかいミネストローネに焼きたてのパンなんていう献立がいいかな?
明日はその代わり、4時間掛けてこってり煮込んだラムにしましょう。

ということで、ギャモン(塩漬けの豚肉)とラムの骨付き肩肉を買いに行きました。

イギリスのお肉屋さんにはチーズとかハム、卵やパイなども扱っているところが多くあってここもそう。

私の前に二人のおばあちゃん。
一人目はチーズを2種類と、小さな鶉を買っていきました。
二人目は鹿肉とラムチョップ、ミントジェリー、そしておまけにクリスマスの注文まで・・・。

5分くらい既に待っている私にはお構いなく、どんどん話は続きそうなので、目配せをして少し先の八百屋さんに先に行くことにしました。

八百屋さんから帰ってきたらおにいちゃんが
「申し訳ありませんねぇ、さっきはお待たせして。」
いつもすごく丁寧です。自然とこちらも理解を示した態度になってしまいます。
「いいんですよ、こんな会話はスーパーでは出来ないんだから、地元のお店の魅力でしょう。」
本当に、こんな会話をしながらの買い物はとっても楽しい。

だから私の前に人にも怒る気にはなれないんです。

「今日は寒いですね、こんな日には温かいミネストローネをと思って。ギャモンはありますか?」
「勿論。地下の冷蔵庫から出してきます。」
「それから4時間煮込むラムのレシピを友人からもらったので、肩の骨付きのものを1.8kgくらいくださいな。」
「美味しそうですねー。切った物がないのでちょっとお待ちいただいていいですか?」

そこで彼が取り出したのが丸ごとのラム。
これで生後10ヶ月くらいですって。

すかさず
「私ブログをやっていて、今ヨーロッパのお肉屋さんが話題に出たところなんです。ドイツの人達に見せるために写真をとってもいいですか?」

我ながらよく聞いたなぁと思いますが、いやな顔もせずにポーズをとってくれました。

セントマーガレット駅(SWT)から右手、クラウンストリートに入ってすぐです。
薄切りのお肉も切ってくれるし、すじ肉も用意してくれる優しいお肉屋さんです。

お近くの方は是非どうぞ。


2007年11月11日日曜日

悲しい事件

ロンドンのランガムホテルに新しいレストランLandau がオープンしたので行ってきました。
ティムちゃんの古いお友達のマイケルと3人でランチしてきました。

アラカルトのメニューから私が選んだのは前菜に「かぼちゃのスープ」やっぱり季節です。
きのこと鶉の卵にかぼちゃのスープがとてもあっていました。

ティムちゃんとマイケルは「コーンウォールのカニサラダ」を選びました。
メインには私とマイケルが亡きクイーンマザーの農地Castle Meyで育ったアンガスのステーキ。
テイムちゃんはローストラムです。

プディングには私はりんごのシャーベット、紳士たちは「チーズの盛り合わせ」と秋を満喫してきました。

今日はオープニングということで、お客様は招待客のみ、みんな「ただご飯」を食べなれている人種ばかりです。

レストラン評論家に混じって有名シェフもちらり、コンノートの元シェフもゲストの中にいて、みんな顔見知りです。

ご招待とはいえメニューを出されて好きなものをちゃんと選ぶことができます。
前菜は15ポンドから、メインも30ポンド弱、プディングは10ポンド、というお値段です。

ワインは向こうが選んだものをそのまま飲みました。
食前酒と前菜にはロランぺリエ。
カニにもスープにもとても合います。

私はシャンペンが大好きなので、結構飲んでしまいました。

メインコースにはボルドーのPez.
これまたお肉にぴったりで、ぐいぐいいっちゃいました。

さて、ここまで読んだ人はいったい何が悲しいのか、写真は何なのか疑問に思うかもしれません。

事件はこのあとほろ酔い(実はあまり記憶がない)でおうちに帰ったあと起こるのです。

帰ってきたらもう夕方。

ティムちゃんはカレーが食べたい(イギリス人は酔っ払うとカレーが食べたくなる人が多いんです)ということでキッチンに行ってしまいました。

私は焼きうどんが食べたくなってキッチンへ。

酔っ払っても食い意地だけはお互いにいい勝負です。

キッチンでも昼間の続きということで、ボトルを開けて飲みながらお料理していました。

そんなに広くはないところでチキンカレーと焼きうどんを作っているところを想像してください。

ティムちゃんが(私じゃないのよー)ボトルを倒して私のセーターに赤ワインがドッヒャーとなってしまったのでした。

もう10年位前にティムちゃんが買ってくれたアニエスのふわふわのセーター。

・・・・・ワインが掛かったのは覚えています。

・・・何となく脱いだ記憶はあるのですが・・・。

・・・焼きうどんは食べました。


今朝、洗濯機の中からセーターが発見されました。
大きさがよくわからないかもしれませんが、下の正方形は枕です。
赤ちゃんに着せるくらいにちぢんでしまいました。

いったい誰が洗濯したのー???

桃太郎君もティムちゃんも大笑いですが、悲しい日曜日です。

やけ酒でも飲むか・・・。

2007年11月9日金曜日

オーガニックな美容院


お友達から新しい美容院の事を聞いて、行ってみることにしました。




外国で暮らして恋しくなってしまうものは幾つかありますが、美容院もそんなひとつです。




ティーンエイジャーの頃は一月として同じ髪型だったことはないくらい、オシャレの最先端をいっていた(と思っていた)私なのに、最近はずーっとロング。




硬水でバリバリになっているかわいそうな髪をトリートメントでいたわってあげたいけれど、一月に一度以上通う気にはなりません。




有名どころといわれるロンドンの美容院はとりあえず試しました。




カットが上手いところ、セレブの集まるところ、でも結局落ち着いたのは日本語の通じる美容院。




ところがロンドンには日本の美容院も沢山あります。




でも今ひとつ、これって言うのがないのよねー。




「あ、いい感じ、今度からこの人にしよう」


となっても次に行ったらもう辞めてるとか、学生ビザだから曜日が限定だとか・・・。




朝起きて、「今日髪を切りたい」って時にそれじゃ困るのよね。






だからおうちからバスで5分くらいのところに「日本語が喋れて、東京でお店を持っていた人が趣味でやっているお店がある」と聞いたときには興味がわきました。


おまけに「髪の健康を考えて全てオーガニックの製品を使っている」そうです。


ますますいいじゃん。




実は私は食べ物の殆どは出来る限りオーガニックを使っています。


特にデイリー(乳製品)とお肉、根菜類は全て。


オーガニックは「イメージに踊らされている」と考える人もいますけれど、私は農薬の害は真剣に考えないといけない問題だと思います。


確かに値段は高く取れるので、悪利用している人も中に入るかもしれませんが、メリットの方が絶対多いと思います。


根菜類とお肉は味も全く違いますしね。




話が随分ずれてしまいましたけど、カットは今日は少し揃えただけなので、はっきりとはいえませんがいい仕事だな、という感じ。


お店はこじんまりしていて明るくて落ち着けます。


お店で使っている製品は全てオーガニックで勿論買う事も出来ます。




早速シャンプーとコンディショナー、艶出しスプレーを買ってきました。


気になるお値段はカットが38ポンド、カラー53ポンド、ユウコシステムは200ポンドからだそうです。


オープン記念で20%割引でした。




リッチモンドからバス、490、R70, H22でトウィッケナムグリーンのひとつ手前で降りた辺り。


住所は156Heath Road, TW1 4BN


ウェブサイトはまだないそうです。


予約は020-8744-9855


エイミさんという女性が一人でやっています。




2007年11月7日水曜日

賞味期限切れてるじゃん!!



ちょっと聞いてください!!!

今日、コベントガーデンにお使いに行く用があったんです。
手土産に何かお菓子でもとおもって、リッチモンドから買って行くことにしました。
初めはポールでマカロンがいいかな?と思ったのですが、
「いや、待て。コベントガーデンにポールの支店があるから、他のものがいいんじゃ?」
そこで同じくかわいいパッケージのメゾンブランでマドレーヌの詰め合わせを買いました。

電車に乗ってからパッケージを見ていたら(実は値段が付いてないかチェックしていた)、フランス語で賞味期限2007年11月6日って書いてあるんです!
昨日の日付じゃん!

「え?え?製造年月日じゃなくて???」

もう電車は出ちゃってるから引き返せないし。
代わりを何か探さないと。
これどうしよう?
今日は美術館をはしごしようと思っていたので、荷物は困るんだけど。

いろんなことが沢山頭をよぎってパニック。
落ち着いて考えなきゃ。

取りあえずウォータールーについてからメゾンブランに電話してみました。
細かいことだけど、番号案内だって、携帯だってただじゃないのよ。

「メゾンブラン、リッチモンドです」
「「マネージャー出してちょうだい」(キャー高飛車ー!)
「お昼からしか来ません」
「30分前にマドレーヌの詰め合わせを買ったんだけど、賞味期間過ぎてるじゃないの、どうしてくれるのよ」
「持って来たらお金は返してあげます」

カッチーン!

「私は忙しいのよ、これからロンドン中にいかなきゃいけないところが一杯あるのに、期限切れのマドレーヌ持って歩けって言うつもり???」
「持って来れないならお金は返せません」
「あなたの会社のHQの電話番号は何なの?」
「・・・・・マネージャーと話してください」
「今いないんでしょ?HQは何番なの?」
「わかりません」

きりがないのでまた番号案内で探しました。
「メゾンブランです」
「苦情は誰に言えばいいの?あなた?」
「オペレーションマネージャーにどうぞ、でも今はいませんから彼の携帯を教えます」
「どうもありがとう」

ということでこの人の携帯の留守電に文句をいって、マドレーヌの写真と製造番号をテキストしました。
「お使い物だったので、とんだ大恥をかきました。返金分の小切手を私の住所に送ってください」

しばらくしたら当人から電話がかかってきて、自宅までお詫びに来るといわれました。
かえって迷惑なので、帰りにお店に寄るからと言っておきました。
お詫びのしるしにチョコの詰め合わせを2つくれるそうです。
ひとつは私に、もうひとつはお使い先に。

今寄ってきましたが、大きなチョコの箱と小さなチョコの箱をくれました。
マドレーヌの代金は払った半分をくれようとするので、
「なにこれ?何で半分なの?」
「マドレーヌの詰め合わせはこの値段です」
「冗談じゃないわよ、朝はこの値段だったわ、本当にいい加減ね!」
「レシートはありますか?」

ここで本当にキレてしまいました。
「まさか賞味期限の切れたものを買わされるなんて思ってもいなかったからもらわなかったわよ。第一このレジ、さっきからレシートが出てないじゃない!」

しぶしぶ代金は返してくれました。
最初に電話したときに謝ってくれれば、きっとそれで済んだのに。
おバカなメゾンブラン。

16年イギリスに住んでいるので大概の事では怒らない私ですが、今日は久々怒ってしまいました。

2007年11月6日火曜日

食欲の秋


今日のリッチモンドは本当にきれいな秋晴れでした。
こんなにお天気がいいと、それだけでとても幸せな気分になります。
シアワセだと何か作りたくなります。
ということで、パスタを作ることにしました。

パスタは買ったもののほうが楽な食べ物のひとつです。
でも手作りのものもそれなりの風味が楽しめるのでタマーに作ります。

労力と味のバランスを考えると、やっぱり買ったほうがいいんですけれど。

リッチモンドでは駅の横にあるソースで手作りパスタが手に入ります。
もしくはトウィッケナムのイタリアンデリでも。

イタリアに住んでるYukakoさんのブログにレシピがあってちょっと前から気になっていました。
私のレシピと随分違います。

でもお姑さんのレシピって試してみたいし。

書いてあるとおりだと全然まとまらないので、少しずつ水を加えてとりあえずカタチにしました。

パスタマシーンは嫌いなので、麺棒で少しずつ伸ばしていきますが、うどんと違って硬めですごく力が要ります。

小分けにして重ねて伸ばすとうまくいくのはうどんとおんなじ。

ゆっくりめに茹でて素朴な緩めのミートソースで頂きました。

美味しかった。

光電池のビル


お仕事でマンチェスターに行ってきました。

マンチェスターの北、ロッチデールというところは生協発祥の地で有名なところです。
マンチェスターの中心地にも生協関連の建物が一杯あって、何と「生協通り」なるものまで存在します。

そんな一角にCIS(生協保険サービス)という名前の、ついこの間までマンチェスターで一番背の高いビル(今はヒルトンホテルが一番)が建っています。

このビルは壁の3面に光電池が取り付けられていることで有名です。

元は1960年代のタイル張りのビルだったのですが、タイルが剥れてきて醜い状態だったのを光電池で覆ったわけです。

去年の春に出来上がったそうですが、1年間で900万杯のお茶が作れる電力だそうです。

さすがイギリス、何でもお茶に換算するところがすごいのですが、今ひとつ実感はわかないかも。

もっと身近なところに換算すると55軒の平均的な民家の1年間の電気量だそう。

でもマンチェスターって雨が多いのに。

視察で訪れたときも入り口に瞬時発電量が表示されているんですけど、入るとき(曇り)と出るとき(雨)で20倍の差がありました。

ちなみにこの光電池、日本のシャープで作っているそうです。

2007年11月1日木曜日

育ち盛りの男の子たち。

とりあえずハロウィーン、ということでランタンだけは作ってみました。

キリスト教が入ってくる前のイギリスに、ケルト系のドリュイッド教というのがあったのですが、自然を神様に見立てる宗教ということで、季節ごとにいろんなお祭がありました。

これがキリスト教と融合して新しいお祭になったりしたわけですが、ハロウィーンもそんなひとつのようです。

まあ日本風に言えばお盆ですね。

テレビではホラーが目白押し。

私は怖いのは苦手なので、切り裂きジャックのドキュメンタリーを観てそれなりの気分を味わいました。(結構怖かった)

桃太郎君のお友達、ジョーとマットがお泊りにきたのでドーナッツを作って、晩ご飯のラザーニアを作って、早い時間にはキッチンに立ち通しでした。
でも準備に手間は掛かりますが、食べたい時にオーブンで40分ぐらい焼くだけだから、お客様がいるときには便利な食べ物です。

ジョーもマットもすごくいい子です。
もう一人ジョッシュという子も仲がよかったのですが、最近けんかしたそう。
原因はジョーが彼の母親にプレゼントしたダイヤの指輪。
100ポンドくらいだったそうだから、すごく小さいものですが、彼にとってはお小遣いをためて買った大切なプレゼントです。
それをそんな値段だから偽物だとかって、けなしたらしいのね。

ジョッシュは最近すごく精神的に不安定みたいで、クラスでもよくけんかになっちゃうそうです。

大人でも子供でもない中途半端な時って不安になることが多いのかな?

うちに遊びに来る時にはできるだけ対等に会話をするように心がけています。
日頃から桃太郎君とも会話を大事にしているので、まあ延長線上かな?
子ども扱いしないと、向こうもきちんと振舞ってくれます。

ディナーの時にもティムちゃんと一緒にちゃんとした会話をしていると、13歳には見えません。

面白かったのは6時ごろだったかな?ドーナッツをお部屋に持っていってあげた時。
小ぶりなものを12個作ったんだけど、お皿に山盛りにしてお部屋をノック。
「わぁードーナッツだ!」の歓声の後。
桃太郎君が二人に向かって
「美味しそうだけれど、マミィが晩ご飯にはラザーニアを作っているからね。食べ過ぎちゃうと晩ご飯の時にこまっちゃうよ。だから今は一個ずつだけにしよう。」

おかげでひき肉1kgちょっとにミルク1リットルで作ったホワイトソース、モッツアレーラチーズも3個という巨大なラザーニアでしたが、あっという間になくなってしまいました。

残りのドーナッツはキッチンにそのまま置いておきましたが、朝みたらなくなっていました。

2007年10月30日火曜日

パドストウ




青空の下、コーンウォールのコーストラインを散歩しました。
フットパスが整備されているので、ウォーキングが好きな人にはたまらない魅力があります。

結構高台なので高所恐怖症気味の私はドキドキ。

桃太郎君は日本で新しいカメラを手に入れてから写真を撮ることに情熱をかけています。

すぐに視界から消えるので後ろを歩いている私にはハラハラ。

ティムちゃんは大丈夫だって言うけれど、風も強いし吹き飛ばされちゃうかもとか考えてしまいます。

1時間ほど歩いて戻ってきました。

その後はパドストウまでドライブ。

お楽しみのフィッシュアンドチップスを楽しんできました。
リックスタインのレストランはすごい行列だったので、ローカルのお店で食べたけど、とっても美味しくって大満足。
リックスタインはパドストウを牛耳ってます。
角を曲がると彼の名前。
ビストロやデリまであります。
びっくりしたのは値段。
ロンドンで1.50ポンドくらいでキッコーマンのおしょうゆ(250ml)が手に入るんだけれど、彼のフードショップでは同じものが3.25ポンド。
今日の夕食に必要なので買ったけれど、ちょっとねぇ。

コーンウォールの日曜日



8時に目覚ましを掛けておいたのですが、起きてから時間が違うことに気がつきました。
そう、サマータイムが終わって今日からグリニッチ標準時間に戻ります。
ということはまだ7時!
日曜日の起床時間ではないのでもう一度寝ることにしました。

今日はパドストウまでドライブする予定だったのですが、あいにくの雨です。
お昼を食べたら戻ってきて、ゆっくりテレビでフットボール見ようという予定です。
ところが泊まっているコテージはフラットスクリーンのちゃんとしたテレビがあるにも拘らず、なんとフリービュウのみ。
サテライトもケーブルもないので29チャンネルしかありませんし、映画やスポーツはつまらないものしかやっていません。

パドストウまで行ってフットボールを見てから帰ってくる?
でもお酒も飲むし、サマータイムも終わって真っ暗な中、こんな田舎道で大丈夫?
タクシーでも呼ぶ?

9時ごろに起きてから、3人で海岸沿いの散歩道を歩いて見ました。
霧雨の中ティムちゃんはちょっと寒そう。
高台にあるホテルまで歩いたら、ちょっと品のないパブが隣に・・・。
「みきちゃん!ここでフットボールが見られるって!!」
よかったですね。

「じゃあ、雨だしお昼はポートアイザックで食べようか?」
4時間も掛けてロンドンから来たのに、それはないでしょ?
「パドストウは明日にしようよ。」
私自身は運転しないので、仕方ないか・・・。
「お昼はコーニッシュパスティースにしよう!」
まぁ本場だしね。でもロブスターも本場だから、私はロブスター。

ということで焼きたてのクロワッサンとサンデータイムスを買ってコテージに戻ってきました。

桃太郎君はプレイステーション3でロコロコをやっています。
これはストレス解消にすごくいいゲーム。癒し系でお勧めです。
私はマガジンを読んでティムちゃんは新聞。

窓から海が見えるのだけがちょっと違う日曜日です。

2007年10月28日日曜日

魚を食べに行こう!


ハーフタームで桃太郎君もお休みだし、どこかに行こうということになりました。

テレビのフードチャンネルを見ていると、リックスタイン(イギリス、コーンウォールのシェフ)の番組をやっていたので、「美味しいフィッシュアンドチップスを食べに行こう」

と言っても日帰りできる距離ではありませんから(多分リッチモンドから4時間ぐらい?)泊まるところも探さないといけません。

彼はレストランを数件+フィッシュアンドチップス屋さんをパドストウという街に持っているのですが、その近くで素敵な街は、と探してみました。

最近はグーグルのおかげでこんなことを探すのがとても簡単になりました。

コーンウォールにはたくさんのホテルやホリデーコテージがありますが、私たちが見つけたのは「ポートアイザック」という港町の物件です。

本物の港町で毎日その日の収穫が横のお魚屋さんで売られるそうです。

最高じゃん。

みきちゃんのお気に入りのセラミックナイフも持っていってお刺身にしないと!!

あいにくお天気は曇り時々雨。

でもきっと雰囲気のある週末になりそう。

土曜日に出掛けて水曜日に帰ってくる予定です。

イギリスではこんな風にハーフタームに合わせてみんなお休みを取るのでロンドンはすごくすいています。

もちろん有給休暇は消費し終わっているので他の手を色々使います。

一番簡単なのは病欠、そして忌引き休暇。

着いた日は海沿いのレストランでブイヤーベースを食べました。

とっても美味しかったけれど写真を撮るのを忘れていました。

その後お魚屋さんでブリル(ヒラメみたいなお魚、今がシーズンです)と蟹を買いました。ロンドンより少し安いくらいだけだけれど、鮮度はぜんぜん違います

2007年10月25日木曜日

ドーナツ


最近いろんな人たちのブログを楽しんでいますが、今日の朝、ドイツの麻さんのブログにドーナツの話が載っていたのでどうしても食べたくなってしまいました。

レシピもリンクされていたので早速。
タネが出来上がったところ。
大きさがわかるように手に乗せてみました。

小さなおなべで揚げました。

この後お砂糖をまぶすと最初の写真です。

桃太郎君は美味しいってたくさん食べてくれました。初めてだったけれど、とても簡単。