ひと月ほど前だったか、ティムちゃんが新しい包丁が欲しいというので、いろいろ探してみました。
「切れ味のいい、ハンドメイドの日本の包丁がいいなぁ」だって。
イギリスでも日本の包丁は手に入ります。
日本モノの専門店もあるし、お台所用品のお店とかだと日本の包丁セクションがあったり、お料理人の間では人気があります。
グローバルという、総ステンレスの包丁なんかも、こちらで評判。
30年ほど前に新しいコンセプトの日本の包丁として登場しました。
一時、テレビに出てくるシェフがよく使っていたので、ブランドの知名度高いんじゃないかな。
セラミックナイフで有名な京セラも人気があります。
貝印のシリーズ、KAI も人気、我が家にも何本かあります。
ちょうど今、お友達が日本に行ってるので、お願いしてイギリスに持って帰ってきてもらおうと連絡したら、快くOK してくれました。
さて、どんなのがいいかと日本のメジャーなショッピングサイトを見てみましたが、あまりにも数が多すぎて選べない。
調べていくと、有名な刃物の産地として、新潟の三条燕、岐阜の関、大阪の堺、四国の土佐の4か所がいいなぁと思えてきました。
もちろん他にもいい産地はたくさんあると思うのですが、あくまでも私が素人目で選んだ結果です。
ひとことでハンドメイドの包丁といってもいろいろ。
大きな作業場でたくさんの作業を分業しているところも、「ハンドメイド」とうたっています。
殆どオートメーションの機械任せだけど、部分的に人の手が入っているだけでも「ハンドメイド」
そして有名な産地でも、全然日本と関係なさそうな会社ももあるし、古い会社が海外に乗り出して新しいネーミングだったり、ややこしくて選べない!
ハンドメイドというイメージで浮かんでくるような、ひとりの鍛冶屋さんが最初から最後まで全部自分で作ってるって、この時代なかなかなさそう。
そんなところだったら生産量も少ないから、きっとイギリスにまで売りに来てないだろうし、大切に使っていこうという気にもなるんじゃないかな。
特に土佐打ちというのがロマンティックだと思って、使いやすそうで、それほどお値段も張らないものを2本、宅配でお友達の滞在地に送ってもらいました。
何がロマンティックなのかというのは、規模が小さくて、鍛冶屋さんが一本ずつ手作りしているところです。
見つけたのは梶原さんという3代目の鍛冶屋さん。
YouTubeで作っているところも検索しました(笑)
ところが!!
昨日あたりから、ティムちゃんが自分でもいろいろ包丁を探し始めているのです。
「みきちゃん、タマーゲインサンツベムって知ってる?」だって。
何のことかと思ってスペルを聞いたら「たまはがね 粲 燕」
いったいどう読めばタマーゲインサンツベムになるの?
調べたら、京都の片岡製作所というところの包丁のようです。
イギリスの包丁屋さんのサイトで見つけたらしく、日本のサイトでいいメーカーかどうか調べてほしいと言ってきました。
なかなか使いやすそうだし、とてもきれいな包丁だけど、私からプレゼントが届くから買わないでとは言えない。
なので、日本の刃物の名産地は件の4か所(三条燕、関、堺、土佐)だけだから、京都のは良くないって伝えました。
京セラのナイフ買ってもらうときに京都のことをべた褒めしたのはすっかり忘れている(笑)
そしたら素直に諦めるかと思ったら、甘かった。
今日は三条燕と関のメーカーでイギリスの会社の取り扱いがあるところを探してきて、「これは?」「あれは?」とうるさい(笑)
ティムちゃんのお買い物好きは今に始まったことじゃないけど、他にもっと役立つことに時間使ってほしいです。
で、大量生産じゃなくて、もっとアーティザン(匠)ぽいものがいいんじゃない?と梶原さんのビデオを見せたら、値段が安すぎるからきっと良くないとかって反撃に出てきました。
どうにかして包丁から気をそらせないと、私がお昼寝しているときに勝手に買いそうな雰囲気。
なので、包丁よりも研ぎ方が重要という新たな意見を出して、砥石の買い物に流れを変える作戦に出ました。
でも砥石のサイトは見ていても面白くないらしく、すぐに包丁のサイトに戻ってきてしまいます。
もう包丁買ったからおとなしく待ってろって言ってしまった方がいいのかなぁ。
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