2019年5月8日水曜日

春が旬のイギリスの Cock(オスのカニ)

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)


今日はイギリスの旬の食べ物を紹介します。

ロンドンのお魚屋さんで、手に入るカニは大きく分けて3種類。
ブラウンクラブ、スパイダークラブ、キングクラブ。
中でも一番一般的なのはこのブラウンクラブ。
種類が少ないお魚屋さんなら、これしかないことも多いです。

特にオスは爪が大きくて白身がたっぷりなので、できればオスを買うのがいいです。
お魚屋さんではコックって言います。
今が旬だそう(ちなみにメスは秋がいいんだって)
 おっきいです。
これで2㎏くらい。
トゥイッケナムのお魚屋さんで25ポンドくらいだったってティムちゃんが言ってました。

星座のカニに似てますよね。

こちらは裏側。
 身をほぐすために、まずは足を全部もぎ取ります。
付け根からぐるっとひねりとる感じ。
 普通は大きな爪以外の足は身がほとんど入っていません。
なので、おだしを取るのに使うくらい。
でもこのカニは足のサイズも大きかったので、中の身も取り出すのに苦労しませんでした。
関節のところからひねって引っ張ると、うまく身が出てきます。

甲羅の中は足を捥いだところにナイフかフォークを刺してカパッと蓋を開ける感じで外します。
 真ん中を包丁で切って、こんな道具で身を外します。
殻はきれいに洗って、後でほぐした身を詰めてお皿に盛ってもいい。
大きな爪の部分はペーパータオルで軽く包んで(そうすると身が散らない)出刃包丁の背で殻を割って中の身を取り出します。
この上に乗っているみたいに、きれいな形のまま取り出せたら、すごく気分いいです(笑)
お魚屋さんでは、こんな風に食べるだけになっている状態のカニ(ドレスドクラブ)も売られています。
面倒だったらそれもいいけど、やっぱり自分でほぐした方がおいしい気がします。

ティムちゃんはバターを塗ったパンに、カニの身をのせて食べるのが好き。

 私はこんな風にお皿に入れて、マヨネーズ多めのパスタサラダと一緒に食べることが多いです。
 スパイダークラブ(以前紹介した記事)と比べると甘みが少なくて淡泊。
なので、からしマヨネーズに付けて食べてもおいしいです。
ホクっとした食感が日本のカニとは全然違います。

このコックは大きかったので、二人のランチには多いくらいの身が取れました。
残ってしまったカニは、翌日かに玉にしてブランチに食べました。

卵2個にカニの身とおネギ、アスパラの小口切りを混ぜて、熱い中華鍋でさっくり火を入れます。
 片栗粉がなかったのでビスト(イギリスでグレービーソースにとろみをつける粉)で代用したら、茶色の餡になってしまいましたが、味はおいしかったです。
ざっくり大きな身を入れて、中を半熟、ふんわり焼き上げました。

大きなまま買うのは、初めての時にはためらうかもしれないけど、意外に簡単だし、身だけ買うよりも楽しいです。

ふつうお魚屋さんで売っているものはゆでてあるタイプ。
生のものは水槽で飼われているから、すぐにわかると思いますが、わかりにくければ茹でたものって言えば大丈夫。

レストランではサラダになっていたり、殻に入ったドレスドクラブになっていたりするので、見かけたら注文してみてください。



  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。
イギリスランキング コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

0 件のコメント: