2019年5月6日月曜日

パスポートを盗まれちゃった !

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)

と言っても私じゃないです。

先日、何日か観光のお供をしたお客様からメールが届きました。

スリに遭ってお財布とパスポートを盗まれたと書かれていました。

スリと書かれていたので、まず大丈夫だとは思ったのですが、念の為にお怪我は無いか返信したら、すられたご本人も、ご家族も、ケガはないということでホッとしました。

衛兵の交代式の前後や、大英博物館にスリは多いです。
ロンドンはスリや置き引きなどはあるものの、暴力を伴う犯罪は、中心地ではほとんどありません。
全くないわけではないですよ !
でも街中にはお巡りさんもたくさんいます。
歩いていたり、こんな風に馬に乗っていたり。

暴力とは違うかもしれませんが、無理やり奪うということなら、最近は時々オートバイの二人乗りが携帯を引ったくるという手口が報告されている程度。


ロンドンで旅行業を20年以上かかわっていて、お私の客様がスリにあったのは今回が初めて。
旅行会社で働いていた時に、被害にあったお客さまと一緒に警察に行ったりしたことは数回あります。

パスポートとお財布を盗まれたら、それ以上の被害を防ぐ為にしないといけない手続きがいくつかあります。
なくなったものは戻ってきません。
でも、それで終わりじゃないです。
お財布に入っていたクレジットカードが悪用される可能性があります。
また、予定の変更に伴う宿泊費や飛行機代など余分な出費の可能性も。
なので、気持ちを切り替えて、サッと計画を建てましょう。

先ずは開いていれば、日本大使館(リンクします)に向かってください。
電話番号は、020-7465-6565

開いていなければホテルに戻りましょう。
チェックアウト後でそれが叶わなければ、落ち着いて座れる場所を確保してください。
道端とか、その辺のカフェとかだと、落ち着いて作業することが難しいですし、何かに気を取られている間に置き引きなどにも合いやすいです。

落ち着いた環境を確保したら、まず旅行の計画を思い出して。
出国はいつでしょう?
直接帰国でしたら、パスポートがなくても「帰国のための渡航書」で帰国できます。
書類さえ揃っていれば、日本大使館で数時間で発行されます。

その際に警察で発行される盗難の登録番号が必要になります。
以前は警察署に出向く必要があったのですが、現在はオンラインで提出できます。
そして、登録番号もその場で発行されるので、大変便利になりました。

ブログを書くにあたって、私も携帯でサイトを見てみましたが、簡単で使いやすいフォームで、数分で登録できます。
日本語ではなく英語のサイトですが、中学生くらいの英語力で対応できます。
https://www.met.police.uk/ro/report/ocr/af/how-to-report-a-crime/

被害届の番号が手に入ったら、パスポートの再発行か渡航証明の発行手続きを進めてください。
必要になるのは戸籍謄本か戸籍抄本。
そしてパスポート用の写真が2枚。

私のお客様は念のために戸籍謄本をお持ちだったので、とてもスムーズに事が運んだそうです。
日本ではマイナンバー登録さえすれば、コンビニでも戸籍謄本を簡単に発行することができるそうです。
なので、海外旅行の際はお持ちになることをお勧めします。
その際必要になるかもしれないパスポート用の写真も2枚あれば便利です。
ロンドンの日本領事館の裏の写真屋さんで撮ってもらえますが、お持ちならそれに越したことはないと思います。


クレジットカードは、カードの緊急連絡先に連絡して、利用を止めることで不正利用を防ぎます。
その際、緊急連絡先とカードの番号が手元にあれば便利ですが、保存の方法は気を付けないといけません。
お財布に入れていて、それも一緒になくなったら役に立たないです。

イギリスから他の国に行く場合は、パスポートが必要になります。
なので、発行にかかる日数と予定を見比べて、どこで元の予定に戻るかを考えなくてはいけません。
日本大使館では、手続きの際にいつパスポートの受け取りができるのかを教えてくれます。
なので、それに応じてホテルの延泊を手配したり、飛行機の手配をしたりすることになります。
入っている保険会社に連絡をして、どのような手続きができるのか、何が保証されるのか確かめるのが肝心です。

もちろんこういったトラブルに遭わないのがベストですが、遭ってしまったらあきらめが肝心。
そして気持ちの切り替えをすることが大事だと思います。

私のお客様ですが、すられたご本人は「他のご家族に迷惑をかけた」と落ち込んでいらしたそうですが、みんなで手分けして申請やその他の作業に当たったので、スムーズに事が運んで、結局はいい経験になったと前向きにとらえていらっしゃいました。

私もそう思います。
終わり良ければ総て良し。
みんなが困難を団結で克服して、家族旅行っていいなぁって思いました。

このお話はお客様の許可を得てご紹介させていただきました。






  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。
イギリスランキング コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

0 件のコメント: