L'APPRODO

私たちがカプリに到着したのは6月1日のお昼過ぎ。
ナポリ港を1時15分発の高速船（ハイドロフォイル）で出ました。
というか、出発したのはもう1時半くらいだったけど。

お天気は雨。
波が高いってわけじゃないんだけど、船は結構上下に揺れました。
いつもこんな風なのかなぁ?
ちょうど10年前に、隣島のイスキアに行った時にも、ナポリからお船に乗っているはずだけど、何にも覚えていません。

今回は船酔いのために（去年、スペインに行く時にかなり酔ったので）酔い止めを買っておいたのですが、船に乗るまですっかり忘れていました。
しかも、荷物を船の荷物置き場においてしまって、お薬は手荷物になっていなかったので、後の祭り。
まぁ、40分だから、と、我慢することにしました。

この船、いつもそうなのかはわかりませんが、波しぶきを上げながら水面を飛んでいくカンジで、結構怖いです。
お船にはバーがあって、早速ティムちゃんはビールを買ってきました。
プロセッコ飲む?って聞かれたんだけど、とても飲める揺れではありませんでした。

やっと到着して、本当はすぐにタクシーでコテージに向かうはずだったんだけど、すでに2時も過ぎているのでお昼ごはんを食べてから向かうことにしました。

到着した港はマリーナグランデ。
港はどこも、もう観光客でいっぱい。
日本人もうじゃうじゃいました。
あんまり個人の観光の人たちは見かけなかった。
多分時間的に、午前中カプリの観光をして、お昼を食べてナポリに帰るってパッケージのピークだったのかもしれません。

こんな観光地で、ろくなもの食べられるのかなぁ。
ちょっと不安になりましたが、ティムちゃんがちょっと探してから、私が移動するということにしました。
だって、重いスーツケースが二つもあるし。

数分後、戻ってきたティムちゃんと二人で入ったのは「L'APPRODO」という名前のレストランです。
港から町に面して一番左手。
入り口でスーツケースを預かってもらって、ダイニングは２階です。朝早くから移動だったので、もうくたくた。
手を洗いにトイレに入って鏡を見たら、顔は真っ白。
ちょっと船酔いだったかも。
本当は温かいスープか何かがいいんだろうけど、メニューにはなし。
ウエイターにお勧めはって聞いたら「手長海老かロブスター」という応えでした。
完全に一見さん扱いだなぁ。

結局たくさん食べられそうもないので、ティムちゃんは「ペンネッタ（ペンネの細い版、イギリスではなかなかお目にかかれない）のアラビアータ」
私は「シーフードのミックスグリル」
そして「グリーンサラダ」も注文しました。

そして、ほっと一息、メゾネットのような席だったところから下を見下ろすと、ピザのかまどが見えます。
あ、惜しいことしちゃった。
ピザ、頼めばよかったかも。
お持ち帰りでローカルの人たちが買いにくるのかもしれない。
かまどの横にはピザ用の箱が山済みで、実際買いに来た人たちを何人か見ました。

これ、私のミックスグリル。
18ユーロだった。
こういった体調の時にはお料理の批評は控えます。
まあまあかな？これはティムちゃんのペンネッタ。
ソースがすごく美味しかった。これは私の好みなんだけど、ペンネとか筒状のパスタは柔らかいほうが美味しいと思います。
ここのはほんのちょっと私には硬すぎるかも（笑）

これ、グリーンサラダ。
レタス以外のもの、見えますか?
見えませんよね。
だってレタスだけしか入っていないし（爆）ティムちゃんと、メニューに「レタス」って書いたほうが判りやすいんじゃないのって大笑いになりました。

笑ってちょっと元気になったのか、少しおなかが持ち直したので、追加でスパゲッティーを頼みました。
メニューにはなかったんだけど、ペンネッタとおんなじソースで和えてもらいました。
すごく美味しかった。
ワインとミネラルウォーターを1本ずつで63ユーロ。
観光地だけど、正直なレストランだなーというのが感想です。
近くに行ったら、また入るかも。