息子の桃太郎君の成績表はいつも郵送で我が家に届きます。
学期の中休み(英語でハーフタームといいます)と学期の終わりに成績表が届くのですが各教科の成績が1から6までの評価で記されています。
面白いな、と思ったのが15教科の成績表が2つのコラムに分けられていて、一つがAttainment(達成度)、もうひとつはEffort(努力)と書かれています。
1の達成度は期待のレベルをはるかに上回る成績が持続している、努力はExcellent。
2は期待のレベルのトップクラス、Very Good。
3は期待通りのレベル、Good。
4は期待のレベル内ではあるものの底の近く、Stisfactory。
5は期待レベルの底辺、Borderline。
6は期待のレベルには達していない、Poor。
桃太郎君は数学と化学が大嫌いで成績表にもちゃんと反映されています。
2教科とも(GCSEまでのレベルなら)本人の才能には関係なく、努力すればそれなりの評価を得ることが出来るもの(と私は思っている)なので今年のうちに何とかしなければ、ということで本屋さんに行ってきました。
数社が復習のためのテキストや練習のワークブックを発行していて、どれを選ぶかで30分以上かかってしまいました。
桃太郎君は13歳なので英国ではKS3のステージです。
この国では全国統一試験があって子供の学習能力を学校のレベルから離れて客観的に見ることができます。
あまりにも学校のレベルに差があるためにこのような機関がないと「井の中の蛙」状態になってしまいます。
KSというのはキーステージの略で7歳のKS1, 10歳のKS2,そして14歳でKS3のレベルの理解が求められます。
その後は16歳のGCSEの試験があって、この結果は履歴書に記載したりして一生を共にすることになるわけです。
一昔前まではそのあと社会に出る子供たちが殆どでしたが、今では第6学年と呼ばれる17,18歳の高校と予備校を足して2で割った感じの学校に行って、更に大学に進む子供たちも増えてきました。
第6学年で受ける試験がAレベルと呼ばれていて、大学の入学資格といった感があります。
イギリス(イングランド+ウェールズ)ではKS2とGCSE,そしてAレベルの試験の結果が学校の名前入りで全国紙に発表になります。
150の自治区ごとのランキングも同時に発表になりますから住宅の価格にも影響があります。
成績のいい学校に入るにはいい学校のある区に住まなければいけない、とどんどん家の値段があがっていきます。
桃太郎君の通っていたのは普通の公立の小学校でしたがイヴェントがあるたびに地元の不動産屋が何社もスポンサーになってかなりの額が学校に入っていたのを思い出します。
「お勉強がんばってくださいねえ」
「学校の成績が上がれば家の値段が上がりますよぉ」
「そしたら私たちの仲介手数料もあがりますから」
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