昨日4月21日はエリザベス女王様のお誕生日でした。
お仕事でウインザーに行くと、お城のラウンドタワーにはとても大きな彼女のロイヤルスタンダードがかかっていました。
これは簡単に言うと彼女の紋章です。
日本では家紋は家に属しますが、(だから家紋なんだけど)イギリスでは個人に属します。
その人独自のものですが、親や先祖との連続性がないと紋章とは呼べないそうです。
一番初めに紋章を使ったのはロンゲスペーというヘンな名前の人で、ロビンフッドの時代、日本では鎌倉時代に当ります。
国会議事堂の中、貴族院の部屋に彼の像が飾られているので、たまにご案内するときがありますが、一般の人はナカナカ訪れることの少ない場所なので、チャンスは余りありません。
ウインザー城は女王様の別荘で、通常週末をこちらで過されることが多いようです。
お城に女王様がいらっしゃる時は、彼女のロイヤルスタンダードがかかって、そうでない時は、国旗がかかります。ですからひとめで女王様がおいでかどうかわかります。
ウインザー城の素晴らしいことのひとつに、「ここが実際に現在でも使われているお城だ」ということがあります。もう使っていないお城を観光のために開放している場所は、ヨーロッパ中にたくさんありますが、ウインザーのように王室の人が使っていて、他にも城内でたくさんの人が生活しているのを見るというのは面白いものです。
場内に郵便ポストもあれば、小さなお医者さんもあります。以前紹介したWaitroseの車も配達に来ますし、軒先でおばあちゃんたちがおしゃべりをしているときもあります。
たまに儀式なんかがある時には、普段開放されている所が閉められたりする時もありますが、そんな時にお城に居たんだ、と前向きに考えればいいわけです。
実は昨日もステートアパートメントに入ることが出来なかったのですが、華やかな衛兵の交代式をユックリ見られてお客様は楽しそうでした。
交代式のときに演奏される音楽は様々ですが、昨日は何とモンキーズのI'm a believerが演奏されました。
映画、シュレックでおなじみになりました。
まさか女王様のリクエストだった・・・なんてことはないとは思いますが。
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