2007年4月12日木曜日

醜い女の人

桃太郎君が春休み中なので美術館に連れて行くことにしました。
モダンアートは嫌だというので「テイト・ブリテンとナショナルギャラリーとどっちに行きたい?」と聞いてみました。
「どう違うの?」
「テイトはイギリスの絵がいっぱいあってナショナルはイギリスもあるけれど他の国の絵のほうがたくさんあるのよ」と教えてあげると
「どっちが面白い?」
どっちが面白いと聞かれてもねえ・・・。
「どんなことが面白いと思うの?」と逆に聞いたら「裸とか、ある?」
「テイトには殆どないけれど、ナショナルにはいっぱいあるよ。」
「I’ll go for that one for a laugh then (話の種にそっちにしよう。)」
なんて不純な動機なんでしょう!
でも動機はともかく家から連れ出せただけで合格です。
プレイステイション3を買ってからというもの、ずーっと家に閉じこもってゲームばっかり。オンラインで他人ともゲームができるので、急に遊び友達が増えたわけです。
最近はお天気がいいので散歩にも付き合ってくれますが、もっと外をエンジョイして欲しいと思っていました。

ゾーン1-4のトラベルカード(大人5.70ポンド子供1ポンド)を買ってさあ出発です。
ロンドンは物価が高くて交通費もふざけた値段(現金の初乗りが1000円というと日本の方はびっくりされます)ですが割引などを活用するとそれほど悪くはありません。
おまけに世界級の博物館や美術館が無料ですから差し引きゼロといったところ。
鉄道でリッチモンドからウォータールーまで約20分、最寄り駅のレスタースクウェアーまでは地下鉄で5分強です。
よくチャリングクロスが最寄り駅になっていますが、この駅の出口は複雑で地下道をかなり歩かなくてはいけないので、私はレスタースクウェアーのほうがお勧めです。

ルネッサンス期のドラマティックな神話のお話なんかをしながら館内を2時間ほど散策してさあ、そろそろ帰る時間?
電車の中で何の絵が良かったか聞いたら

「Ugly Woman」との答え。
これはちょっと立ち止まって「不細工な人よねぇ」と言っただけなのに、一生懸命話をした名画の数々よりもインパクトが強かったみたい。
子供って変なものが好き。
この調子だとテイトモダンも楽しめるんじゃない?

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