2007年4月5日木曜日

イースター

今週末はイースターです。
ユダヤ教では過越祭といって、エジプトで神様がユダヤ人以外に災いをもたらした日を記念するものです。
エジプトで奴隷として働いていたユダヤ人たちはファラオに自国に帰してくれるように願い出ましたが、聞き入れてもらえません。
そこで神様がヒキガエルやイナゴをエジプトに送り込むのですが効果がありません。
最後にエジプト人の長子と彼らの家畜の初子を殺すことになるのですが、その時にユダヤ人だということが神様にわかりやすいように、子羊を屠ってその血を鴨居に塗りました。
その羊は定められたように料理をしてその晩に食べました。
エジプトを無事に脱出した後も、毎年この日には定められた料理を食べてお祝いするわけです。
この過越祭の晩餐が「最後の晩餐」としてキリスト教に登場します。
そしてその夜ゲッセマネの園でイエスは捕らえられて翌日金曜日に磔になります。
アリマタヤのヨセフが遺体を引き取って、その晩のうちに墓に収めますが、日曜日の朝に行ってみると墓は遺体を包んでいた亜麻布だけが残って空っぽでした。
イエスが復活した、ということで彼がメシアだと実証されたわけです。
そこでキリスト教ではこの復活祭の方がクリスマスよりも重要です。
金曜日にはお魚を食べて、日曜日にはお祝いのご馳走を食べます。
季節柄(春に生まれるから)子羊を料理する家庭が多いのですが、それ以外にもローストチキンなんかが食卓を飾ります。
親戚一同が集まるということは、帰省ラッシュで道路は大渋滞。
祭日には普段できない線路のメンテナンスがあって鉄道のダイヤも乱れます。
学校の春休みとも重なって飛行機代も跳ね上がるこの季節、家でのんびりテレビでも見ているほうがいいという意見もうなずけます。

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