ナショナルギャラリーで始まった「After Impressionism: Inventing Modern Art」を観てきました。
これは印象派の後、どのようなモダンアートがどんなアーティストたちによって起こっていったかという、アートの枝分かれの部分に焦点を当てた展示です。
具体的には印象派の最後の展示会があった1886年から第一次世界大戦の始まる1914年まで、それまでアートの中心であったパリに加えて、ブリュッセル、バルセロナ、ウィーン、ベルリンなどがアートで重要な位置に立つようになった時代です。
すごく充実した内容で楽しめました。
幅の広い展示になるのは想像できたので、事前に行われたキュレーターによる展示の解説のズームレクチャーも視聴した後、実際に足を運びました。
今回の有料展示にも、ふだんナショナルギャラリーの常時展示に出ていて無料で観ることができる作品がいくつも含まれます。
でもやっぱりどの絵を何の隣に置くか、また、どの順番で見せるのかといったことが理解の深さにもかかわってくるので、必要悪かなぁ。
もちろん、他から借りてきた作品もたくさんあって、十分な見ごたえが期待できます。
今日は、いくつか心に残った作品を紹介します。
でもぜひ機会を見つけて実際に展示を見に行ってください。
特に私がいいなと思ったのがゴーギャンのコレクション。
普段からナショナルギャラリーで見るものもあれば、見たことのないものも多かったです。
こちらはナショナルギャラリーじゃないけれど、ロンドンで観ることのできる絵です。
Nevermore というタイトルはエドガー・アラン・ポーの大ガラスの中に出てくる一節でもあって、正面の裸体の中央やや左の背景に大ガラスが見えます。
中でもこちらが素敵だと思いました。
1888年初頭に描かれたブリターニュの景色です。
タイトルは波。
ビーチの赤と波のうねりが印象的です。
誇張された色や形が前衛的なこの作品、いったん展示の出口まで順路通りに観た後で、戻ってきて見直した作品です。
視点が高台で、まるでドローンから撮影したみたい。
他にもピカソの作品が何点かあったのですが、こちらは「アブサンを飲む女」
この「ロッジの女」と表裏になったひとつの作品です。
こんな感じで裏と表、両方が見られる展示になっています。
もうひとつ、ピカソの「髪を梳く女」
これはモンドリアン。
この「ロッジの女」と表裏になったひとつの作品です。
こんな感じで裏と表、両方が見られる展示になっています。
もうひとつ、ピカソの「髪を梳く女」
全て木のモチーフ。
私はまだ1回しか行っていませんが、機会を見て何回かに分けてもっと深く見学しようと思っています。
ナショナルギャラリーの入場は、ふつう無料なのですが、こういった特別展示は有料です。
この展示は平日が24ポンド、週末は26ポンドでチケットを手に入れることができます。
もしくは年間メンバーになれば何回でも入場が可能です。
メンバーになると、一般の展示にも優先入場ができる特典があったり、メンバーのみ参加できるイベントがあったりします。
ナショナルギャラリーのメンバーのページのリンクを貼っておきますね。
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