2026年5月9日土曜日

地方自治体の選挙


一昨日、木曜日にはイギリスの各地で選挙がありました。
といっても国会議員の選挙ではなくて、地方自治体の選挙です。

イギリスの地方自治体はその場所によって選挙の方法も色々で統一されていません。

例えば私たちが住んでいるリッチモンド・アポン・テムズ区では、4年に一度区議会の議員を選ぶ選挙があって、議席はなんと54。
選ぶのも大変そうでしょ?

そこで約20万の人口がある区全体を18のワード(地域)に分けて、それぞれのワードで3人の議員を選出する方法を取っています。

選挙の投票用紙には、10人以上の候補者がずらっとその政党の名前やロゴと共に記載されていて、その中から3人を選んでx印をつけて投票します。
各ワードの中で最多の投票数をとった上位3位が当選という仕組み。

ロンドンの中では区議会の議員ではなくメイヤー(区長)を選ぶシステムのところもあります。
クロイドン、ハックニー、ルイシャム、ニューハム、タワーハムレット、ワットフォードの6区。
こういったシステムの違いは、その区が区民の意思で選ぶことができます。


スコットランド議会では追加議員制度という興味深いシステムが使われています。
有権者は選挙区選出議員用と地域別議員用の2枚の投票用紙を使います。

選挙区選出議員は、73ある各選挙区で最多数を獲得した1名ずつが選ばれます。
それは単純でわかりやすいシステム。
でも、例えばこの方法だと2位の人たちはスコットランド全体での投票数が多くても議員にはなれませんよね。
そこでもう一枚の投票用紙が活きてくるのです。
こちらは地域別議員用で議員数は8つの地域に分けた各地域で7人ずつの議員です。

2枚目の投票用紙では自分が支持する政党を選びます。
この合計と各割合を計算して、73人の選挙区議員と照らし合わせた結果、地域特別議員で調節がされるというわけ。
例えば、2021年の選挙では、緑の党は選挙区選出の議員を一人も獲得できませんでしたが2枚目の得票率が高かったので、8人の追加議員を出すことができました。

ということでスコットランド議会全体で、地域選出議員が56名(8地域ごとに7名)+73名の選挙区選出議員の合計129名の地方議員が選ばれます。

人口は550万人でこれは外国人も含みます。
投票できるのは16歳以上(イングランドは18歳)の住民。
因みに今回の選挙結果はスコットランド国民党が58人(前回から‐6)で圧勝。
次いで労働党17(‐7)
リフォームUK17(+17)
スコットランド緑の党15(+6)
保守党12(-19)
自由民主党10(+6)
という結果でした。

イングランドやウェールズでもリフォームUKが多くの議席を持つことになりました。
対して現政権の労働党や保守党が惨敗といったありさまで、これまでの労働党v保守党といった2大政党による世界観が大きく崩れました。

イングランドの選挙結果発表はこの記事を書いている今(5月9日朝)の段階ではまだ完了していませんから途中ですが、リフォームUKが前回比+1442人で1444人の地方議員を選出しています。
対して労働党は前回比‐1406で997人、保守党は‐557で773人。
緑の党と自由民主党はともに議員数が増えました。

因みに緑の党はその選挙演説が地域によって外国語が使われて、特定の宗教の人たちをターゲットにしたことなどネガティブなイメージもありました。
それが直接の原因になったのかはわかりませんがリッチモンド区では5人いた緑の党議員とひとりの保守党議員が議席を失って100%自由民主党議員という結果になりました。
リッチモンドの投票率は区の発表によれば50%ちょっとだったようです。

住んでいる地域で選挙のシステムが違うとか、選挙の年齢や国籍といった投票権も違うなんてさすがイギリスですね!


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