2023年1月27日金曜日

イギリスの痛み止めってどんなものがあるの?

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私、直前に慌てるのが嫌いな性格です。
子供のころは夏休みの宿題などは(日記とか以外)全て始めの1週間くらいで片づけていました。
お料理なんかも下準備を全部してから取り掛かかります。
ティムちゃんとは全く逆。
ティムちゃんはいつかやらなきゃいけないことを先延ばしにするのが平気。
本当に必要になるまで何もしません。
そんなお気楽さは羨ましくもあるけど、真似したいとは思わない(笑)

そんな私の性格が反映されていて、おうちの中は、必要になってから買いに行くとかじゃなくて、必要になるものはもちろん、必要になるかもしれないものも買い込んであります。
もう使っていないファックスの感熱紙とか、機種を替えたので使えないプリンターのインクとかもいっぱいある。
封筒や切手やカードといった文具から、釘やねじ、瞬間接着剤やテープの類、ホッチキスのピンやカッターナイフの替え刃、歯ブラシや歯磨き粉、ハンドソープ、缶詰などの保存食料品もたっぷりあります。
断捨離とかミニマリストな生活とか、私には絶対に無理です。

そんな風に備蓄しているものの中には、当然、お薬類も含まれます。
日本には置き薬の習慣がありますよね。
子供のころの私のおうちにも定期的にお薬屋さんが来てくれて、ひと通り必要になりそうなものを揃えてくれていました。
お薬って体調が悪い時に飲むものだから、そうなってから慌てて買いに行くのではなく、常備すべきというのが私の考え。

痛み止めなんかも、痛くなってからの外出は大変です。
しかもそれが日曜日や夜だったら、閉めているところも多いイギリスのお薬屋さん。

今日はそんなイギリスの、私が常備している痛み止めをいくつか紹介したいと思います。
(*私は医療系の専門家ではないので、あくまでも一般的な事柄を紹介するだけです。
体調が悪いのなら、お医者さまや薬剤師さんに相談してください)

イギリスでは、一般的な痛み止めは3つのカテゴリーに分かれます。
1,スーパーマーケットなどでも買えるお薬。
2,処方箋はいらないけれど、薬局に行かないと売っていないお薬。
3,処方箋が必要なお薬。

パラセタモールはイギリスでは一般的な痛み止めとして広く知られています。
お熱にもいいみたいで、風邪をひいたって言えば、パラセタモールとお水をたっぷり、寝てれば直るって言われます。
これが含まれた有名な商品名だと「Panadol」かな。
パラセタモールの単品(500㎎)だと、スーパーマーケットで1ポンド以下で買えます。

炎症がある痛みにはイブプロフェンを勧められる場合が多い。
生理痛とか捻挫なんかもこれかな。
これが含まれた有名な商品名だと「Nurofen」
スーパーマーケットで一般に手に入るイブプロフェンの単品は200㎎のもの。

アスピリンも有名な痛み止めです。
痛み止め以外に、血液を薄めるために低用量を継続使用する人も多いです。
スーパーマーケットでは、痛み止めとして使う300㎎のものと、継続使用のための75㎎のものを見かけます。

市販薬ではこういった主成分にカフェインを配合したり、主成分を組み合わせて効き目の早さや強さを謳う商品もあります。
主成分の量によってはスーパーマーケットでの取り扱いができなかったり、処方箋が必要になったりするものもあります。


処方箋が必要な痛み止めの例だと、ティムちゃんが骨盤の一部を骨折した時に処方されたのは「Oxycodone」
即効性がある液体のものと、ゆっくり効く錠剤を処方されて、必要に応じて使い分けていました。
阿片系で中毒性があるので、数か月服用を続けた後、お医者様の指示に従ってゆっくり使用量を減らしていきました。

私が数年前に肩の脱臼で痛い思いをした時は A&E(病院の救急部門)を出る時に15㎎の CoCodamol というお薬を1箱もらって、それは必要に応じて飲みなさいと言われただけで、数回服用しました。
処方箋が必要というくくりでも、服用期間やその強さなどでルールは色々みたいです。

私はその脱臼以降「Co-codamol」をすごく重い時の痛み止めとして使うようになりました。
これはパラセタモールにコーデインを組み合わせたもの。
コーデインが阿片系のお薬なので、スーパーマーケットでの取り扱いはなく、薬局でしか買えません。
8㎎のコーデインが含まれる低用量のものは薬局で欲しいと言えば手に入りますが、例えば15㎎とか30㎎のものは、処方箋が必要になります。
これ、飲むと眠くなるので、痛みが強くて眠れない時に重宝します。
お薬屋さんで買うものは32錠入っているので、ひと箱買うと結構長持ちしますが、コロナ禍の時にはスーパーマーケットの配達で買えないので、わざわざ薬局まで出向くのが手間でした。
そんなこともあって、おうちではいつも数箱常備しています。

Co codamol はジェネリック薬なのか、いろんな会社が製造しています。
お値段は買う場所によっていろいろ。
この間、ふと気になって、いろんなお薬屋さんを回って、このお薬を買ってみました。
おうちを中心にお散歩がてら、いろんな薬屋さんでひとつづつ。
これ、1時間強のお散歩で買い集めたものです。

買うときに聞かれたのは、
あなたが使うの?
いつも飲んでいるお薬はありますか?
という2点。
誰が使うのかは子供かどうかってこと?
他に飲んでいるお薬があるかどうかは、良くない組み合わせとかを調べているのかもね。
答は最初がイエスで2番目はノーです。
で、中毒性があるから3日以上継続しないように言われて購入です。
ここまではどのお店も同じだったけど、違ったのはお値段。
一番安かったのは左上のもので2.99ポンド。
その下が3.49ポンド。
右手のものは二つ同じに見えますが、上が30錠入りで下が32錠入り。
別々のお店で買って、32錠の方が3.99ポンド、30錠は3.29ポンドでした。
真ん中のものは、イギリスで全国展開のチェーン薬局 Boots で買ったんですが、なんと4.99ポンドでした。
それ以外は全て普通の小さな薬局です。
製造会社が違うとはいえ、中身は同じなのに、あまりにもお値段が違ってびっくりです。
特に、Boots のものは一番安いものに比べると倍とは言わないまでも7割近く高い!
必要に迫られるとお値段を気にしないで買ってしまうだろうけれど、こんな風に平常時に比べて買うと違いがあることにびっくりします。

これ以外にも最近は患部を冷やしたり温めたりする、お薬を使わずに痛みを和らげる方法も人気です。
私はおなかが痛いときはお薬ではなく湯たんぽを使ったりしています。
電気を使う方法もある。
ティムちゃんにクリスマスにTENSのシステムをプレゼントのひとつにしました。
電気の刺激でひざや腰の痛みをやわらげる装置です。
筋肉のマッサージ効果もあるというので週に何回か使ってくれています。

こうやって書き出すと、本当にいろんな方法がありますね!
多分もっと他にもあるだろうけれど、以上は私が試したことのある、ふつうにイギリスで手に入る痛み止めの方法。

それにしても痛み止めのお薬をこれだけ買ったら今年はもう買う必要がないかもね!






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