歴史上、イギリスと深いつながりのある、隣国アイルランド。
日本からは直行便がないせいか、イギリスと比べると、今一つ馴染みがない国かもしれません。
最近、ロンドンのフードシーンでは、たくさんのアイルランド出身者が活躍しています。
そんなひとり、アナ・ハウのレストラン「マートル」に、ティムちゃんとランチしに行ってきました。
エメラルドの国と比喩される、アイルランドの緑豊かな大地で育まれた食材を使い、モダンヨーロピアンに仕上げたアナのお料理は、見た目、舌触り、味の深さ、いずれも十分に満足できるものです。
物価が高いロンドンでは、どうしてもチェーンのレストランがはびこって、美味しい小さなお店を見つけるのが難しい事情があります。
でも、ここ、Myrtle はオーナーシェフのお店。
内装からカトラリーまで、彼女のこだわりがちりばめられていて、まるでアナの自宅に招かれたような居心地の良さ。
こじんまりしたMyrtleの内装。 天井から下げられたライトは、アイルランドの尼僧院から購入したアンティーク。
アイルランドの小麦を使って焼き上げた、少し甘みのあるパン。
優しくて何故か懐かしい味。
何と、バターもこのお店でミルクから作っているそうです。
そして、バターが乗っている緑色の石もアイルランド産というこだわり。
ティムちゃんの前菜。
ポテトで巻いたブラックプディングとリンゴのピューレです。
この日のランチの中ではこれが一番おいしかった気がします。
私が選んだのは、じっくりと火を通した豚肉をたっぷり使ったコロッケ。
マヨネーズと酢漬けのエシャロット、ウズラの卵が添えられています。
前菜とメインの間に、アナのシグネチャーディッシュ、ニンジンのサラダを持ってきてもらいました。
茹でたもの、ピューレ、薄切りを揚げたもの、とバラエティー豊かな組み合わせでニンジンのおいしさを引き出しています。
白いカーネーションのように見えるのは、アイルランドの羊のチーズ、Cáis na Tíreを薄くそいだもの。
軽いのに石があってとてもおいしいチーズでした。
ティムちゃんのメインコース、ポークチョップ。
お肉の下には甘みのある白いんげん豆が隠れています。 ジューシーな仕上がりで、風味豊かなソースでいただきます。
こちらは私のメインコース。
塩漬けのメルルーサとマッシュポテトを使ったフィッシュケーキ。 パン粉の代わりに大麦が使われていて、カリッとした仕上がりです。
デザートにはマンゴのパナコッタとドーナツ。
最近、ロンドンではドーナツをデザートに出すところが増えました。
ウエイティングスタッフのルチアとパオロ。
的確なアドバイスや細かな配慮でレストランシーンをサポートしてくれる、重要な役割。
もちろんお料理は大事ではあるけれど、フレンドリーなサービスはレストランでの体験を完璧なものにしてくれます。
こちらお勘定。
これでもかなり安めのワインを注文したんだけど。
レストラン評論家フェイ・マシュラーのレビューも、ワインのマークアップが小売りの4倍はやりすぎって書かれていました。
後、量が少ないって(笑)
私には量はちょうどよかったです。
Myrtle があるのは、ロンドンの西側、おしゃれなブティックや高級住宅地が広がるチェルシー地区。
アクセスは、地下鉄アールズコートから328番のバス、もしくはスローンスクウェアから11番のバスが便利です。
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