2007年3月12日月曜日
イギリスの刑務所
しばらく連絡のなかったお友達が刑務所に入っていることが発覚しました。
なんだかすごい事件を起こしたわけではなく、飲酒運転で捕まったそうです。
しかも事故を起こしたのではなく、自宅前にパトカーが2台待機していたということでどうやら密告のようです。
イギリスではいろんなところでこの「密告の勧め」なるものを見聞きします。
例えばベネフィット(社会福祉手当)の不正取得であるとか税金のごまかし、はてはTVライセンス(NHKの受信料みたいなもの)の未払いまで。
密告者は自分の正体は伏せたままでいいそうです。
なんだか第二次世界大戦の時みたい・・・。
暇なので「刑務所を覗いて見るのも面白いかも」と好奇心旺盛な私は早速ウェブで調べて見ました。
このお友達の収容されている刑務所は、オクスフォードのビスタというところにあります。
「なんか聞いた事ある」と思ったらあの「ビスタ・ヴィレッジ(ファクトリーアウトレット)」のある街です。
1990年代に出来たかなり新しい建物ですから、きっと快適にすごせると思います。
イギリスにはヴィクトリア時代(100-150年前)に出来た刑務所も多くて、そうなると滞在はあまり快適ではないようです。
ウェブの写真で見ると個室はシングルベッドがひとつ、窓際にテレビのセットと椅子が一脚という感じでした。ロンドンの2つ星ホテルよりはいいかもしれません。
イギリスでは罰のために刑務所に収容するという考えではなくて、更正を促す場所、という考えが一般的です。
暴力を伴った犯罪者の場合でも、更正に効果があるということで、モニター管理をしながら一般人と変わらない生活をさせるケースもあります。
刑務所の不足から刑期よりも早めに出所する場合が殆どで、問題を起こさなければ通常刑期の半分で出所するようです。
私のお友達は14週間の刑を言い渡されたそうですから、おそらく一ヵ月半ほどで出てくるでしょう。
お酒をやめたいといっていたのでちょうどいい機会と捉えているようです。
イギリスの刑務所のことをもっと知りたい方は公式ウェブサイトへどうぞ。
サイト上、右上のチョイス「友達か家族が収容されている」「刑務所関係の仕事を探している」「リサーチ目的」が笑えます。
http://www.hmprisonservice.gov.uk/
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