2007年3月10日土曜日

テムズ川


イギリスの面白いことのひとつに「いい加減さ」が挙げられます。
人によって言うことも違うし、本によって書いてあることも違います。
たとえばテムズ川の長さも調べてみるといろんな数字が出てきます。
336kmから345kmまであらゆる数字があらゆる媒体に登場します。
まさか自分で巻尺を持って測るわけではないので、こちらとしてもいい加減な数字をご案内することになります。
このテムズ川はグロースター州がその水源でロンドンを抜けて北海に出て行きます。
河口はずいぶんと広くて潮の満ち干きをもろに受けますから水位の上下が激しい川です。
ロンドンのテディントンというところまで潮が入ってきます。
ロンドン橋の傍だと水位の差は7メートルほどです。
1日に2回上がったり下がったり、その時々で景色が変わってしまいます。
この潮の影響が1年中で一番激しいのが春なんです。
数日前のイブニングスタンダード(ロンドンの夕刊紙)の第一面にも川沿いに駐車した車の屋根の上で助けを待つ人が写真に写っていました。
テムズ川沿いのパブにはよく川に面した表玄関とは別に少し高いところにある「Flood 洪水」用の入り口があります。写真のテムズはかなり潮が引いているところ。
満ちているときは芝生に少しかぶるまでになります。
そのうち満ちているときの写真も載せますから比べてみてください。
ロンドンのお天気を調べるとTide(潮の満干)のページもあって日常生活にかかわりの深いことがわかります。
https://pla.co.uk/Safety/Tide-Tables

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