この間紹介したヴァン・ダイクが描いたサムソンとデリラ(リンクします)はダリッチ・ピクチャー・ギャラリーという美術館にあります。
ロンドン中心地ではないので、観光でロンドンを訪れた人はあまり行かないかもしれません。
以前紹介したピッツハンガー博物館(リンクします)のように地元の人たちに人気があるこじんまりした場所。
公共の乗り物で行くならヴィクトリア駅からオーピントン行きの列車に乗って、ウエストダリッチの駅から徒歩10分くらい。
もしくは地下鉄ブリクストン駅から P4 というバスに乗ると美術館前のバス停に停まります。
ここはこの国で初めての公共美術館で1811年に始まっています。
ナショナルギャラリーができたのが1824年なので、それよりも少し前。
ダリッチというのは地名でもあり、そこにある有名な私立学校の名前でもあります。
ではその学校が集めた絵画コレクションかというとそうじゃない。
実はポーランドが分割された18世紀末に、その少し前まで王様だったスタニスラウス・アウグストから、王室コレクションを作り上げるように依頼された美術商が集めたもの。
5年かけて立派なコレクションが集まった時にはポーランドは実質なくなってしまい、王様がいない状態だったので、売るのにも困った美術商とそのパートナーが一般に公開するという条件をのんでくれるダリッチカレッジに遺贈したわけ。
もしナショナルギャラリーがもう少し早く設立されていたら、まったく違う道をたどることになったでしょうね。
ダリッチカレッジはシェイクスピアと同時代の俳優だったエドワード・アレンが設立した私立学校。
美術館の北側に彼が貧しい人々のために救貧院も作りました。
お庭には彼の像が立っています。
こちらが彼が設立した救貧院とチャペル(建築はギャラリーと同じく後の時代)
シェイクスピアみたいな服装でしょ?
中心のチャペルの両側に合計14の住宅があって、現在でも使われています。
チャペルでは時々コンサートなどもやっているようで、私が訪れた時にも音楽を楽しみにたくさんの人が集まっていました。
おかげでギャラリーのカフェが劇混み(笑)ギャラリーの建築はジョン・ソーン。
それもピッツハンガーとの共通点ですね。
ギャラリー側にある小さなカフェで朝食やランチを取ることができます。イングリッシュブレックファストは1日中提供しているみたい。
私はスペインのソーセージが入った軽めのシチューを試しましたが中々おいしかったです。
それではどんな絵を見てきたかはまた今度。
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