2025年3月24日月曜日

ティルザ・ガーウッドの絵をみてきたよ!



小さめのギャラリーでは特別展示などを定期的に行っているので、それを目的に足を運ぶ人も多いです。
特に有料のギャラリーではメンバーの特典として、そういった特別展示への入場料が無料になることが謳われたりします。

先日紹介したダリッチギャラリー(リンクします)では5月26日までティルザ・ガーウッドの回顧展をやっているようです。
版画家として、画家として知られた彼女は20世紀半ばに活躍したアーティスト。
その絵画はルソーのような雰囲気に彼女独特のユーモアがあって、今回の回顧展では80点ほどの作品を楽しむことができます。

乳がんで若くして亡くなってしまったガーウッドですが、その晩年はがんに苦しみながらも最良の時だったと書き残しています。
猫や昆虫が出てくる彼女の絵画のファンタジーな世界観。

いくつか撮ってきた写真を紹介します。

お庭に置かれたおもちゃのおうちの背後に猫ちゃん。


こちらの絵では亀とカエルが森の中で出会っているんですが、亀の上にはトンボ、カエルの手前の葉っぱにはテントウムシがいます。
この絵はタイトルが面白い。
「先史時代の出会い」


こちらは「スズメバチと古品種のバラ」というタイトル。
澄んだ空気の中に大きく描かれたスズメバチも見事ですが、画面の切り取り方がおうちの窓から外をのぞきながら絵筆を握る彼女の姿が思い浮かびます。


この作品もいいですよね。
この作品も同じようにお庭の風景。
雪景色。
私がこの絵を見た時に思ったのが奇妙なリアリティー。
雪だるまたちの周りの雪がないでしょう?
大した量の雪が降らないイギリス南東部では雪だるまを作ろうとするとこんな風に周りの雪をかき集めないと足りなくなる(笑)
というか、たぶん右手の小さいのを作るだけでかき集めた雪が足りないのでは?
でも雪がない部分は右手にずっと続いているからそっちから持ってきたんでしょうね(笑)
まだ雪は降っている。
なので家族のように並んだ雪だるまたちはしばらくは溶けることがなく幸せに微笑んでいる。
晩年の作品であることを考えると特別な作品に思えます。


こちらは夜明けに帰ってきた飼い猫のエルスキン。

ガーウッドの写真です。
青いのは手作りのクリスマスカード。
雪だるまが並んでいます。

そして亡くなった後開かれたメモリアル展示会の案内。


こちらは油絵を描き始めたばかりの時の作品。
「雄鶏」というタイトルです。
妙に印象に残る作品ですよね。



是非実際に足を運んでみてください。
ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー(リンクします)





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