2019年12月20日金曜日

イギリスで体験する、見ず知らずの人に対する優しさ

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日暮れが早いこの季節。 
これは4時前のトラファルガー広場です。
昨日は小さなご家族のお相手で1日を過ごしました。
夕方には桃太郎君がエディンバラから帰ってきてくれて、久しぶりの家族ディナー。

そう思っただけで、ウキウキ、足元も軽くお仕事からの帰り道、リッチモンドの駅の階段で滑って転んでしまいました。

夜の7時ごろだったかな?
リッチモンドの駅は帰宅の人たちでとても忙しい時間。

みんな早くおうちに帰りたいだろうに、私のために立ち止まって様子を聞いてくれたり、駅員さんを呼んでくれたり、本当に助かりました。

私は激痛のためにロクにお礼も言えなかったのですが、たくさんの人が声をかけてくれました。
「できることはありませんか?」
「何か飲み物を買ってきましょうか?」
「誰かに連絡を取ってあげましょうか?」
みんな、全く知らない通りすがりの人たちです。
今回が特別ってわけじゃなく、街角で似たようなシーンを見かけることはよくあります。
困っていそうな人が一人でいるシーンって、個人的にはこれまで見たことないかも。

すぐに駅員さん数人と、この季節によく見かける、駅や人混みの周りをパトロールしているコミュニティー・サポート・オフィサー数人、そしてリッチモンド駅のマネージャーが来てくれました。

右腕の痛みがひどいのと、肩から指先まで全く動かせないのと、気分が悪くて吐きそうなことを伝えたら、救急車を呼ぶと言われました。
ところが、救急連絡から、命にかかわらないというカテゴリーなので、5時間くらいかかるかもって返事。
だったらティムちゃんに病院に連れて行ってもらった方が早いので、駅までお迎えに来てもらうようにお願いしました。

そうこうしていると、帰宅途中のパラメデック(緊急医療担当者)が立ち止まってくれました。

これまで体験したどんな痛みよりもひどいので、てっきり骨折したと思っていたのですが、彼の見立てでは「右肩の脱臼」
救急車は時間がかかりそうだから、家族が迎えに来てくれると言ったら、まっすぐA&E(病院の緊急受付)に行って肩を脱臼したと言えばいいとアドバイスしてくれました。

肩の脱臼って、なんだか大したことのないケガに聞こえますよね。
血も出ないし。
でもね、本当に激痛。
車の乗り降りや普通に歩くのも辛いです。
車に乗っているときも、スタートしたりストップしたりするたびに叫びたいほどの痛み(実際叫んだ)でした。

病院に着くころには痛みのためにパニック状態で、それが幸いしたのか、なんと待ち時間なしで直ぐにお医者様に診てもらえました。
そしてそのまま治療、痛み止めももらって帰宅するまで1時間かかりませんでした。
NHS でのホラー話は時々ニュースで読んだりしますが、昨日の体験は、素晴らしいものでした。

脱臼は治りましたが、我慢できる程度の痛みは残っています。
そして右腕を三週間ほど安静にしないといけないそうで、固定しているので、右手が使えません。
めっちゃ不便。
このブログも左手だけで打っています。
晩ご飯も両手が使えないので、フォーク一本で食べられるように、桃太郎君がステーキを一口サイズに切ってくれました。

それにしても、本当にたくさんの人にお世話になりました。
感謝の気持ちでいっぱい。
私も今回体験したような親切を他の人たちにしてあげたいなって思いました。


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