トゥイッケナムにあるお魚屋さんからメールで訃報が届きました。
オーナーのスチュワートさんが急にお亡くなりになったそうで、しばらくはお店を閉めるというお知らせでした。
多分オーダー履歴がある顧客や、メール登録している人宛に送っているんじゃないでしょうか。
まだ50代。
もうきっと15年以上前、先代が亡くなった後お店を継いで、寡黙だけどいつもお店に立っていました。
グーグルで見たら、きちんと急な閉店中と情報がアップデートされています。
以前からお魚一匹でも無料で地元の人たちに配達をしてくれていて、特にコロナの時にお世話になった人たちも多かったと思います。
私たちも毎週のように配達をお願いていました。
ここ数年はウェブサイトも充実してきて、取扱商品も広げてオンライン注文も軌道に乗っていた感がありましたが、実際はどうだろう。
前回記事にした今回の最低賃金の上昇など(リンクします)で一番影響があるのはこういった個人商店じゃないかと思います。
チェーン店ばかりのリッチモンドと違って、お隣のトゥイッケナムには個人商店がいくつもあります。
もちろんチェーン店も多いけれど、いまだに昔ながらのお肉屋さんやお魚屋さん、八百屋さんが健在。
イギリスには住居に対する固定資産税はありませんが、ビジネスレートとよばれる税金があります。
ある不動産が住居以外の目的で使われている場合に地方自治体に支払う税金で、各物件にはビジネスレートを計算するための価値である「business rates valuation」というものが設定されています。
これは住所さえわかれば政府のウェブサイトから簡単に割り出すことができます。
この物件価値に掛け算する形でレートは決まります。
例えばレート用物件価値が £500,000 以上の場合、
それに 50.8 penceを掛けた金額がビジネスレートです。
でもレート用物件価値が £51,000 以上 £499,999 以下の場合は、
48 pence を掛けたもの、
更に £51,000 以下の場合は43.2 pence を掛けたものが税金です。
そしてこれが商店などであれば低めの数字が設定されています。
レート用物件価値が £51,000 以上 £499,999 以下の場合は 43 pence、
£51,000 以下の場合は 38.2 pence という具合。
ただしこういった金額は地方自治体によって違います。
例えばリッチモンド自治体(トゥイッケナムもこの中)ではビジネスレートは一律 55.5ペンスですが、レート用物件価値が £15000以下の物件ではスモールビジネス割引、また商店などはそれ以上の価値でも認められれば 40%の割引を受けることができるようです。
お魚屋さんのサンディーのレート用物件価値は £26500 なので、割引が適応されるとすれば年間のビジネスレートは £8824.50、適応無しであれば £14707.50 となります。
これはもちろん収入に対する税金ではありませんから個人の所得税に相当する法人税も支払いの必要があって、そちらは国の税務署に納めます。
現在のイギリスの法人税は一律25%で、こちらもビジネスやその収入のサイズによって割引などの制度があります。
この後サンディーがどうなるのかはわかりませんが、もしこのまま閉めてしまったら、トゥイッケナムのハイストリートは淋しくなるだろうなぁ。
クリスマスイブやニューイヤーズイブのサンディーの行列は有名ですからね。
スチュワートさんのご冥福をお祈りします。
イギリスの観光ガイドはライセンス制です。ご予約の際は英国政府公認ブルーバッジガイドを雇用しましょう。(リンクします)
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