2011年3月11日金曜日

非常時の情報

今朝、日本で大きな地震があったのを、BBCのニュースで知りました。
我が家では、朝起きてから9時ごろまで、BBCのニュースを見ることが習慣になっています。

今朝のBBCでは、他のニュースはほとんど流れないまま、地震や津波の報道が続いていました。

思い出したのは、もう10年以上前の阪神大震災のとき。

あの時は、英国時間でお昼前に、ジュネーブからヒースローに到着するグループをお迎えに行きました。
地震があったことは、ニュースで知りましたが、簡単なことだけで、実感が伴わないまま。
空港で、グループの添乗員さんから、出発前にジュネーブのホテルの衛星放送(NHK)で、地震の映像を見たと伺いました。
神戸からのお客様が大半を占めていたので、観光どころではなく、情報収集や、帰国の手配などに追われた記憶があります。
ほとんどのお客様は、公衆電話を利用して、自宅や職場に連絡を取っていらっしゃいました。

2001年に、ニューヨークでテロがあった時には、私はコッツウォルズの観光をしていて、運転手さんが知り合いから電話をもらって事の次第を知りました。
すぐ後に、ティムちゃんが携帯に電話をくれて、「ロンドンに戒厳令が出されるかもしれないといううわさがある」と知らせてくれました。
その日の夜は、お客様は自由食、何のアレンジもされていなかったので、旅行会社に連絡を取って、しかるべき手続きをしました。

2005年のロンドン同時テロの時は、自宅でテレビを見ていて事件を知りました。
ティムちゃんも家にいたので、慌てて電話をかけるようなことはなかったのですが、仕事をしていたガイドの友人たちからは「携帯がつながらないので、何が起こっていたのかさっぱりわからなかった」と聞きました。
旅行会社もガイドや運転手の携帯がつながりにくくなっていたので、情報の流しようがなかったようです。
桃太郎君の学校からも、自宅に電話がかかってきて、被害がなかったかどうか確認されました。

今朝の地震の報道は、ほぼ同時中継だったので、日本で何が起こっているか、把握するのは容易でした。
イギリスにいて、イギリスの報道だけで、かなりのことがわかってありがたいと思いました。
でも、日本のサイトなら、もっと情報が得られるだろうと思って、朝日とか毎日などのサイトに行きましたが、ヘッドラインと数行の情報が連なっているだけで、情報自体はたいした量ではないことに驚きました。
日本のウェブのニュースって、普段から、こんなカンジなのかなぁ?
イギリスでの報道のほうが、よっぽど細かいんじゃないかと思ったのは、私だけでしょうか?

でも、感心したこともあって、携帯電話やグーグルが、被災者のための掲示板サービスを行っていること。
グーグルのものは、名前で検索が出来るようになっています。
http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja
携帯電話の会社のものは、携帯番号の持ち主が、「無事です」「自宅にいます」などのメッセージを残したり出来るようになっているそうです。
チェックしたり、メッセージを残すには、携帯電話番号が必要です。
http://dengon.softbank.ne.jp/J
今、サイトでアドレスを調べようと思って、もう一度チェックすると、携帯電話のサービスは、ケーブルの切断や、処理能力の超過、停電などの理由で中断しているところが多いようです。

また、ツイッターで火災や津波の被害状況を流している公共機関もあるようで、情報源を選べば、正確な情報を的確に得ることができるようです。
日本では、新聞社やテレビ局が、もう情報源ではなくなってきてると実感しました。

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